鳳凰三山 (青木鉱泉を起点に,ドンドコ沢を登り,中道を下る)
- GPS
- 10:23
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 2,016m
- 下り
- 2,016m
コースタイム
- 山行
- 9:26
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 10:26
天候 | 晴れ (湿った空気のためか,朝からガスが湧き気味。11時すぎには稜線はガスの中) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(515K) |
コース状況/ 危険箇所等 |
ドンドコ沢の,鳳凰ノ滝と白糸ノ滝の間だったでしょうか, 登山道が崩落して,その上部を迂回する箇所があって, そこが唯一「危険」といえる箇所でした。 あとは危ないところはありません。 |
その他周辺情報 | 帰り道,青木鉱泉からの林道をでたところにある「むかわの湯」に行こうとしたら, 火曜日が定休日でした。(T_T) |
写真
感想
梅雨に入る前に,行っておきたい山がありました。
南アルプスの鳳凰三山です。
今回は,青木鉱泉からドンドコ沢を登り,
鳳凰三山を周回するコースを日帰りで歩いてきました。
じつは,このドンドコ沢を歩くのは40年ぶりでした。
1975(昭和50)年の8月,高校2年生だったボクは,
南アルプス北部を会場に行われた,高校総体(インターハイ)の登山競技に,
愛知県の代表チームの一員として出場したことがあったのです。
「登山競技って,何を競い合うわけ?」と不思議に思う方も多いでしょう。
まぁここでは,それはくわしく書きませんが,
ボクらの高校は,A隊23パーティの一校として,
1日目 広河原→白根御池(幕営)
2日目 白根御池→大樺沢→八本歯のコル→中白峰→北岳→白根御池(幕営)
3日目 白根御池→広河原→白鳳峠→高嶺→地蔵岳→鳳凰小屋(幕営)
4日目 鳳凰小屋→ドンドコ沢→青木鉱泉→韮崎
というコースを歩きました。
その後,北岳は数年後に再訪しましたが,
青木鉱泉からドンドコ沢はそのとき以来のなつかしいルートだったのです。
青木鉱泉の駐車場で車中泊し,朝4時半に出発。
天気は,高気圧が通りすぎて湿った空気が入り,下り坂とのこと。
できるだけ早く稜線に上がらないと,甲斐駒や北岳などが見えないかもしれません。
ドンドコ沢を登りながら,ずっと気が焦っていたりしました。
それでも,南精進ヶ滝・鳳凰ノ滝・白糸ノ滝・五色ノ滝と滝めぐりをして,
新緑の気持ちのいい森の中を鳳凰小屋へ。
鳳凰小屋から上,最後は砂砂の斜面を登ると地蔵岳です。
ここまで来ると,もうお尻あたりがパンパン。
オベリスクのてっぺんに立ってやろうと,花崗岩の岩塔に挑戦しましたが,
あと2〜3mの,ほぼ垂直の凹角にたれ下がったフィックスロープを登る勇気がなく,
あえなく敗退してきました。
そのあとは,地蔵岳からアカヌケ沢ノ頭,観音岳,薬師岳と,
風化した花崗岩と白砂と緑のハイマツの稜線をゆっくり歩きました。
徐々にガスが上ってきて眺望はなくなりましたが,
それまでに甲斐駒,仙丈,北岳,間ノ岳,そして富士山と
ほぼ予定どおりの山々を,この目に焼き付けることができてとても満足です。
下りの中道ルートは,ひたすら樹林帯の下り。
でも,トレッキングポールをうまく使って,ゆっくりめに下ったので,
不安に思っていたヒザはなんとか無事でした。
ただ結局,40年ぶりのドンドコ沢で,
なつかしさを感じる風景に出会うことはありませんでした。
40年前,雨のドンドコ沢を疲れ切って下っていたボクには,
ほとんど覚えている風景がなかったのですね。
でも,昔のことはおいといて,
ボクにとっての新たな鳳凰三山を堪能した,充実の日帰り山行になりました。
県代表でしたか!
今年の山梨大会の会場が鳳凰でした。
息子が山岳部なのですが県予選で敗退でした。
ruhasamenさん,こんにちは。
たしかに40年前,ボクはインターハイには行かせてもらいましたが,
愛知県予選で県代表を勝ち取ってきたメンバーの中には,
ボクは入っていなかったんですよ。
受験勉強を理由にインターハイ出場を辞退した3年生がおられて,
その代わりを誰にするかということになり,
「体力的には今イチだが,けっこうまじめにやってるあいつにしようか」
と(たぶんそういうことで)ボクに代役が回ってきたのです。
高校1年生のころには,
毎日のロードワークについて行くこともできないような体力なしで,
それでも自分なりにがんばってがんばって部活をやってきたつもりだったので,
選ばれたときには本当にうれしくて,ちょっと誇らしかったですね。
息子さんは残念でした。
今の山岳競技は,ボクらのころとはかなり中身的に変わっているように聞きますが,
注目度の低い,マイナーな種目であるのは変わらないでしょうか。
Mt Uchanさん、はじめまして。
懐かしいです。
私も、その大会に長野県で参加していました。グループは違うと思いますが、同じく2年で、進学の為辞退した3年生の代わり。
もっとも、私の場合は有り余る体力を買われてですが。
当時は、舞い上がっていたせいか山行の事はあまり良く覚えてないのですが、韮崎高校での開会式の後、登山口まで自衛隊のトラックに乗せてもらい、あまりの乗り心地悪さに、びっくりした事を覚えてます。
翌年、3年になり班長になりましたが、地元開催のインターハイの出場は逃しました。
ヤマレコ、すごいですね。
まさか、40年前に同じ大会に参加して方とお会いできるとは。
うれしいです。
taroukajaさん,はじめまして。
コメント、ありがとうございます。
そうなんですね。taroukajaさんもあのインターハイに出場してみえたんですね。
本当になつかしいですね。
ボクらがいたA隊では,長野県の大町高校のパーティがいっしょでしたよ。
今でもよく覚えているのは,
3日目の幕営をした鳳凰小屋のテン場で,夜中,暴風雨にみまわれて,
ほとんどのパーティの家型テントが強風でつぶれる中,
大町高校はテントのポールを1本抜いて,
テントの丈を低くすることでしのいでるのを見て,
「すごい! さすが,長野県のパーティは違う!」と驚嘆したことです。
彼らは優秀校に選ばれていました。納得でした。
翌年,高校3年生ではボクも県大会メンバーの一人でしたが,
ボクらもその年,インターハイ出場を逃して,後輩たちが国体に出場しました。
そうか,その年のインターハイは長野県だったんですね。
あれから40年。ついこの前のような,ずっと昔のような…。
taroukajaさん,またどこかの山でお会いできるといいですね。
やっぱりボクは北アルプスが大好きなので,
いつか北アルプスのどこぞでお会いできるのを楽しみにしています。
Mt_Uchanさん、こんばんは。
いゃあ、ホントに懐かしいです。
天気、ひどかった。
大町高校は強豪校ですからね。持ってる装備が当時の高校生の持ち物ではありませんでした。
当然ですが、当校は次点での初参加でした。
でも、2年後輩達が全国大会で優秀校になってるんですよ。
どこかでお会いできたらいいですね。楽しみにしています。
taroukajaさん,こんばんは。
そうですか,やっぱり大町高校さんは別格でしたか。
高校時代,こうした競技会では,やっぱり常に緊張をしいられて,
山登りを楽しむ余裕はなかなか持てなかったですが,
でも,そういう時期にしか経験できなかったこと。
今となってはいい思い出です。
高校卒業後は,高校登山部のOB会の先輩・後輩連中と山登りを続けました。
でも,大学を卒業して,みんな仕事に就き,家族ができて,
だんだんといっしょに山に行くことはなくなりました。
ボクは2年半前から,本格的に山登りに復帰しましたが,
今ではもっぱら日帰りの単独行。
まだまだ若かりし頃に歩き回ったなつかしの山々,
思い出をたどりながら歩いてみたい山々があちらこちらにあるので,
それを楽しみに,ちょくちょく出かけていくつもりです。
これからもよろしくお願いします。
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