快晴&微風の八ヶ岳縦走 天狗岳〜根石岳〜硫黄岳
- GPS
- 08:44
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,397m
- 下り
- 1,747m
コースタイム
- 山行
- 1:45
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 1:49
- 山行
- 5:16
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 6:47
天候 | 1日目 曇り、稜線上は強風 2日目 快晴、微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
茅野駅 9:25発 渋の湯行き アルピコ交通 1600円 ・帰り 美濃戸口 15:15発 茅野駅行き アルピコ交通 1500円 ※現金or窓口で販売される乗車券のみ利用可能 |
コース状況/ 危険箇所等 |
一日目 ・渋の湯〜黒百合ヒュッテ 緩やかな樹林帯。雪質は柔らかめだったのでツボ足で歩いた。 二日目 ・黒百合ヒュッテ〜中山峠 緩やかな樹林帯。すぐに森林限界に入るので、黒百合ヒュッテでアイゼン、バラクラバ、ピッケルを装備 ・中山峠〜東天狗岳 標高2455付近を過ぎたあたりから急登が始まる。雪質柔らかめだが、トレース上は問題なく歩けた。 ・東天狗岳〜西天狗岳 登った時点(7:50頃)にはまだ登山者が少なく、トレースはあったが時々踏み抜いた。鞍部からの急登とパウダースノーでなかなかきつかった。 ・東天狗岳〜根石岳 普段は風の通り道らしく、雪が風に飛ばされて岩が露出している箇所もあり。 ・根石岳〜夏沢峠 再び樹林帯に入る。心配していたがトレースもしっかりあり歩きやすかった。 ・夏沢峠〜硫黄岳 森林限界超えの急登をつづら折りに登る。 雪はしまっていたので、アイゼンがよく効いた。 ・硫黄岳〜赤岳鉱泉 赤岩の頭に向けて歩き、赤岳鉱泉への分岐に入るとつづら折りが続く。赤岩の頭は横岳〜赤岳〜阿弥陀岳の絶好の展望台。 ・赤岳鉱泉〜美濃戸口 赤岳鉱泉からはチェーンスパイクに切り替えた。登山道から長い林道歩きが続く。 |
その他周辺情報 | ・トイレ 渋の湯駐車場横 協力金100円 黒百合ヒュッテ 宿泊者は無料 根石山荘 未確認 夏沢峠 冬季閉鎖 赤岳鉱泉 協力金100円(宿泊者は無料) ・温泉 yatsugatake J&N 日帰り入浴750円 https://j-and-n.jp/ |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
またもや黒百合ヒュッテの予約が運良く取れたので、天狗岳〜根石岳〜硫黄岳を縦走してきました。
期待していた高気圧のおかげか、メインの二日目は快晴&微風。最高のコンディションの中歩くことができました。
硫黄岳から見た横岳〜赤岳〜阿弥陀岳がカッコ良すぎたので、今年は無理でも来年の冬には行きたいなぁと強く思いました。
〜以下山行記録〜
1日目 渋の湯〜黒百合ヒュッテ
茅野駅からバスに乗り、10時45分ごろ渋の湯に到着。チェーンの装着で途中バスが停まったので、少し遅れての到着だった。
支度を済ませ11時に出発。ここ数日の降雪で雪質は柔らかそうなので、ツボ足のまま歩いた。前回は高見石小屋からの周回にしたけれど、今回は黒百合ヒュッテに直行するコースを選んだ。明日の長丁場に備えて体力は温存したい。
天気は曇りだった。木々の合間から覗く雲の流れが早く、稜線上は視界不良の強風だろうなと思った。もともと今日の天気が悪いことは予想していたので、特に落胆せずに歩を進めた。
ゆるやかな樹林帯を登り、12時半に黒百合ヒュッテに到着した。今シーズン2回目の宿泊になる。
受付を済ませ、食堂の椅子に腰かけた。思った以上に疲れていないので、やっぱり天狗岳に登ろうかと思ったけど、天気は相変わらず悪いし、もう休む気分になってしまったのでやめておいた。
隣に男性二人組が座り、ほどなくして運ばれてきたビーフシチューを食べ始めた。そういえば朝はトースト2枚しか食べていない。と思ったら急に空腹を感じたので、自分もビーフシチューを頼んだ。人の食べ物は美味しそうに見えてしまう。
16時半になり、小屋の人が宿泊者に部屋の案内を始めた。自分は2階の端だった。近くの人達に挨拶をし、少しばかり山の話をした。とはいえ、皆さんの気さくさにかなり助けられてしまったので、社交性のある山屋になりたいなあとつくづく思った。
夕食は17時半から始まった。メニューは前回泊まった時と同じで、ハンバーグをメインにした定食スタイルだった。高野豆腐が特に美味しかった。
夕食を食べ終え、19時には布団に入った。すでに眠っている人のいびきで賑やかだったけど、耳栓をして横になったらすぐに目蓋が重くなってきた。思ったより疲れていたのかもしれない。
2日目 天狗岳〜根石岳〜硫黄岳〜美濃戸口下山
4時半に目が覚めた。まだ眠っている人を起こさないようにすり足で1階に降り、出発の準備を進めた。
6時に朝食が始まり、出発時の混雑を見越して少し駆け足で食べた。食事の写真をとり忘れたのがもったいない。
準備を済ませて外に出ると、昨日の荒天は噓のような快晴だった。風も弱く、これなら予定通り硫黄岳まで縦走できそうだと胸が高まった。
アイゼンを装着し、まずは東天狗岳に向かった。緩やかな樹林帯を歩くと中山峠につく。ここでバラクラバとゴーグル、ピッケルを装備した。しばし南下すると、開けたところで東天狗・西天狗岳が見えた。今回は雲もなく、雄大な双耳峰をばっちり目に焼き付けることができた。
標高2455を過ぎたあたりから急登が始まった。とはいえ前回も歩いた道なので、それほど苦労せずに通過できた。7時31分、東天狗岳に登頂し、記念撮影を済ませたらすぐ西天狗岳に向かった。西天狗岳は東天狗岳に比べて登山者が少ないらしく、トレースはあるものの柔らかい雪だった。久々にパウダースノーの急登の洗礼を受け、息も絶え絶え、7時51分に西天狗岳に登頂した。山頂からは南八ヶ岳、南アルプス、中央アルプスが一望でき、美しさに目を奪われた。
山頂で一休みした後は東天狗岳に戻り、根石岳に向けて歩き出した。東天狗〜根石岳に至る稜線は風の通り道になっているらしく、少ない雪から岩が露出していた。幸い、今日は微風なので歩きやすかった。白砂新道入口の分岐を過ぎ、ほどなくして根石岳に到着した。
右手に根石山荘を見ながら南下を続けると、ふたたび樹林帯になる。森林限界にいた時間はそれほど長くないのに、久々に安全地帯に入れた気がしてほっとした。
夏沢峠の手前で樹林が開け、下から硫黄岳を望んだ。雪を纏った荒々しい爆裂火口が勇ましかった。
やまびこ荘の近くで小休止を終え、再びゴーグルとピッケル、バラクラバを装備した。夏沢峠から少し南下すると再び森林限界に出る。今回の行程で一番の急登が始まった。
雪は締まっていたので歩きやすかったけれど、ここに来て冬靴とアイゼンの重さ、空気の薄さを強く感じるようになってきた。足を上げるつらさを感じつつもじっくりと登り続け、10時10分、硫黄岳に登頂した。相変わらずの快晴で、ほとんど無風と言っていいくらいの微風だった。
山頂標識の写真を撮り、南に目をやると、雪化粧した横岳〜赤岳〜阿弥陀岳が間近に見えた。1月に北横岳から眺めて以来、ずっと憧れていた三座が目と鼻の先にある。まるで吸い込まれるような気持だった。今年は無理かもしれないけど、来年の冬には硫黄岳〜横岳〜赤岳の縦走に挑戦したいと思わずにはいられなかった。
いつまでも眺めていたかったけれど、バスの時間も迫っているので下山を開始した。硫黄岳から赤岩の頭、分岐からのつづら折りを経て赤岳鉱泉に到着した。かの有名な氷壁があり、アイスクライミングの練習をしている人達がいた。興味はあるけど、やるなら山岳会にでも入らないと難しいだろうなと思った。
赤岳鉱泉からは緩やかな登山道と長い林道歩きを経て、13時40分に美濃戸口に下山した。八ヶ岳山荘の斜め向かいにある「yatsugatake J&N」の日帰り入浴で2日分の汗を流し、バスで茅野駅に戻った。
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