甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根〜八丁尾根周回)


- GPS
- 11:25
- 距離
- 25.1km
- 登り
- 3,022m
- 下り
- 3,022m
コースタイム
- 山行
- 9:57
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 11:25
天候 | ガス→晴れ→ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 尾白川渓谷駐車場にあり。トイレもあります。 【コース状況】 ●尾白川渓谷駐車場〜刃渡り 尾白川渓谷の駐車場から林道を進むとすぐに竹宇駒ヶ岳神社に突き当たり、 神社の境内脇から尾白川に架けられた吊り橋を渡ります。 まずは山腹に付けられた登山道を登り標高約950m付近で尾根に乗ります。 尾根伝いに高低差500mほど登ると笹の平に到着。 笹の平から尾根は斜度を上げ始め八丁登りにさしかかります。 八丁登りを過ぎて平坦な箇所も出始め、 樹林越しに南側の眺望が見えるようになるとまもなく刃渡りです。 笹の平から刃渡りまでは標高差およそ500m。 ●刃渡り〜甲斐駒ヶ岳 刃渡りを通過するとはじめてのハシゴが現れその後はハシゴ・クサリが連続します。 そして一段落つくと刀利天狗に到着。 刀利天狗を通過して100mほど登ると黒戸山の北側の巻き道に入り、 50〜60mほど下ると五合目に至ります。 五合目からは再びハシゴ・クサリが連続となり、グイグイ標高を上げていきます。 高低差およそ200mほど登ると七丈小屋に到着。 七丈小屋の水場は蛇口をひねっても水は出ませんでした。 第二小屋脇のハシゴを登りテン場を横目に見ながら進むと残雪が出始めますが、 雪を踏む箇所はわずか。 標高2550mを過ぎたところで森林限界に達しハイマツ帯と岩っぽい斜面を登りきると、 八合目御来迎場へと至ります。 八合目御来迎場を過ぎると有名な窪み岩のクサリ場が現れ、 これをきっかけにクサリ場地帯へと突入します。両側を岩で挟まれたクサリ場 (積雪期はクサリがすべて埋まり一番の難所となるところ)を通過すると 二本剣岩の基部へと至ります。ここが九合目。 九合目からは比較的に緩やかになり、花崗岩の岩ゴロの登山道をしばらく進みます。 このあたりでようやく山頂が目視できるようになります。 その後、最後の登りを登りきると西峰へ到着。 北沢峠方面のルートと合流し、甲斐駒ヶ岳山頂へと至ります。 ●甲斐駒ヶ岳〜三ッ頭 山頂から急坂を下り砂礫とハイマツ帯と岩場の稜線を進みますが、 ほぼ稜線を忠実に辿って徐々に高度を下げていきます。 稜線上に立ちはだかる大きな岩を左右どちらに巻いて進むのか 一瞬迷う場面がけっこうありましたが、 間違った方に進むと「おかしいな」とすぐに気づく感じでした。 2750m付近でほぼ垂直(体感)の岩壁を10mほどクサリに頼って下る箇所があります。 このクサリ場を過ぎてさらに標高差200mほど下ると六合目石室小屋が眼下に見えます。 小屋は稜線から外れたところに立っていることに加えて、 この日は標高を下げるに従ってガスが濃くなり、 小屋まで下って中を覗いたりしているうちに 進むべきルートがわからなくなり、少しまごついてしまいました。 コンパスを使用して進行方向を確認しました。 六合目石室小屋を過ぎると森林限界を下回り、樹林帯に突入します。 西側が切り立った稜線を進み2520、2550と小ピークを2つ経て三ッ頭に到着。 山頂から少し下ったところに鋸岳方面と烏帽子岳方面への分岐道標があります。 ●三ッ頭〜大岩山(八丁尾根) 三ッ頭から岩稜帯を登るとほどなく烏帽子岳へ至ります。 烏帽子岳から稜線を少し進むと烏帽子中尾根から150mほど急坂を下って 八丁尾根に乗り変わります。 八丁尾根はゆったりとした尾根で大岩山の基部となる鞍部まで 小さなアップダウンを繰り返しながら標高差200m程度を およそ2kmかけて下っていきます。 鞍部からは急斜面を100mほど激急登します。 クサリ・ロープ・ハシゴが10ヶ所以上連続し、 完全にこれらに頼りながら登る必要がありました。 急斜面を登りきると登山道は平坦になりほどなく大岩山に到着します。 山頂からの眺望はありません。 ●大岩山〜日向山〜尾白川渓谷駐車場 大岩山からも引き続き緩やかな尾根が続きます。 植生がコケから笹に変わり、駒岩(鞍掛山分岐)でようやく標高2000mを切ります。 駒岩を過ぎてしばらく進むとこれまでとは打って変わって急激に標高を下げ始め、 1622ピークを登り返すと日向山との鞍部に出ます。 鞍部からは白砂の登山道となり雁ヶ原を経由して日向山に至ります。 日向山からは歩きやすいハイキングコースとなります。 矢立石の登山口で林道と合流し、林道をショートカットするように登山道を下ると 駐車場と神社の間に出ます。 ※水1.9リットル、凍った500mlのペットボトルのジュース2本を背負って、 2リットル弱を消費 |
その他周辺情報 | 【温泉】 尾白の湯(市内在住者は410円/市外在住者は820円) |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
今回はちょうど半年ぶりの単独ということもあり、
自然と単独じゃないとなかなか歩かないようなルートが頭に浮かびます。
梅雨に入る前に夏に向けてしっかり歩いておこうということで、
黒戸尾根から八丁尾根の周回を考えました。
どうやら同じようなことを考えている人がいたようです。
朝4:30前に尾白川渓谷の駐車場に到着。
バンの隣にクルマを止めて出発の準備をし始めると
隣のバンのドアがスライドしました。
「お隣さんも黒戸日帰りなんだ」と思いながら出てくる人を見ると
見たことがある顔がそこにありました。sanpoさんでした。
80台ほど止められる尾白川渓谷の駐車場の、
よりによってすぐ隣にクルマを止めるなんて、この偶然にはビックリ。
目的も、ルートも、出発時間もほぼ同じ。笑うしかありません。
お互いひとりで黙々と歩くことをイメージしてたのに、
いきなり知っている人に会ってしまったことで
登る前から完全にペースが乱されました(笑)
余力があれば鋸の往復まで視野に入れていたsanpoさん。さすがです。
追いつき追い越されることは分かってたので、
準備ができたところで先に出発。
刃渡り付近では予報に反してガスガスでしたが、
上の方へ行けばきっと雲の上に出ると信じてがんばります。
八合目御来迎場に差し掛かるとみるみる晴れてきました。
しかし、この日の雲海はかなり高い位置に湧いていたようで、
鋸岳への稜線へ標高を下げると再び雲の中に突入。
八丁尾根は南アの原生林の中をゆったり歩く感じが心地よかったですが、
その分、歩けども歩けどもなかなか標高2000mを切らずやたら長く感じました。
大岩山への登りはインパクト大きく、
この尾根の印象を決定する大きな要素の一つですね。
個人的には最後のピーク日向山の雰囲気がとても気に入りました。
突然樹林帯から白砂に変わる独特の存在感、山頂からの眺望のよさ、
気軽に登れることがこのあたりの人々のソウルマウンテン(そんな言葉あるのか?)
となっている印象を受けました。
周回を終えて駐車場に戻り何となくゆっくり帰る準備をしていると
タイミング良くsanpoさんが戻ってきました。
sanpoさんはいろいろとあったみたいですが(笑)、
お互いに無事に下山できたことを喜びあった後、
一緒に温泉に行って気持ち良く汗を流しました。
おわり。
コメント
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