記録ID: 657160
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無雪期ピークハント/縦走
甲信越
御神楽岳(蝉ヶ平コース)
2015年06月10日(水) [日帰り]
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 08:07
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,330m
- 下り
- 1,327m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ 風なし 気温 5時 20℃ 13時 25℃ 日の出 4:21 日の入り 19:05 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
登山口−湯沢の出合 雨上がりで濡れている黒っぽい岩が滑りやすかった。登山靴のビブラムソールは伝統的なタイプで、張り替えて3年目。西谷地小屋沢に、わずか数歩のトラバース箇所なのだが、滑らかな岩で足を滑らせたら数メートル下まで滑落-転落するのを止められない危険箇所があった。そこに張られていたトラロープは残骸と化して手がかりにならないので、行きも帰りも冷や冷やしながらどうにか通過した。 ほかにもところどころ足場が悪かったが、困るほどではなかった。 道は時々倒木によって遮られるもののはっきりしており、往路では問題なく道を辿ることができた。しかし、帰りに道を見失う場面があった。沢を渡った後で道の続きのわかりにくいところがあった。なお、沢を渡るといってもどの支沢も水はほとんど流れていなかった。 湯沢の出合−高頭 きつい岩場が数ヶ所あった。きついところはそれほど長くない。しかし、これまでに登ったことのある荒沢岳や八海山の屏風道コースなどの鎖場よりも難しかった気がする。たとえば登山シーズンの荒沢岳なら、これでもかというほど鎖が設置されている。しかし蝉ヶ平コースの岩場には鎖が少ない。八海山の屏風道コースの場合には、やはり鎖が十分に設置されているだけでなく、下山禁止なので下る心配をしなくてよい。ところが蝉ヶ平コースでは登った岩場を帰る時に下らなければならない。登る分には登ることができる。あるいは、最初に出てくる傾斜のきつい岩場がこわかったらそこで引き返してもいい。問題は、登った岩場を安全に下れるかどうかだ。 実際には岩場の下りは心配したほどは難しくなかった。ただし、やさしいルートのわかりにくいところがあった。危険で下れないと思うほどの岩場にぶつかったら、ルートがまちがっている可能性があるので、落ち着いてもっとやさしいルートを探してみるとよい。なお、沢沿いの道の黒っぽい岩と違って、岩場の白っぽい岩は多少湿っていても滑らなかった。手や足を置いた岩が浮いたり崩れたりすることもなかった。下山時には岩がすっかり乾いており、かなり小さな突起に靴の爪先を乗せてもグリップしたので、安心して下ることができた。 標高550M付近を下る時、岩尾根の上を進んでいるうちに支尾根に乗ってしまった。踏み跡がはっきりしなくなり木の枝を分けて進む状態になって、ようやくおかしいと思った。支尾根に乗る踏み跡には要注意。主尾根に進むには、それまでの尾根上の岩から左側に下りる格好になる。つまりそこでは支尾根の方が主尾根らしく感じられる。尾根の岩の上からはわからなかったが、主尾根に進むポイントには赤テープもついていた。 岩場以外では、標高850M付近のザレ場の下りもやっかいだった。歩きにくいだけでなく、広めの尾根のあちこちがザレているので登山道のルートがわかりにくい。適当なザレ場を辿っていたら、ザレ場が沢に向かって下りはじめた。見通しのいいところなので、尾根と沢の地形を意識していれば間違いは防げる。 高頭−湯沢の頭−御神楽岳 登る時にそれなりに体力を要求される区間だった。危険を感じるところは少なかった。太いスギの生えている林の中を歩く。道の上にクマのものかもしれない大きな糞があった。雨乞峰の直下には土の斜面のトラバース箇所があり、例によってトラロープが切れていたので慎重に通過した。とはいえ、それほど難しくも危険でもなく、ロープがあるのに越したことはないという程度だった。湯沢の頭から下る時には、渡った記憶のない岩のリッジが現れた。バランスをとりながら足を運ぶのに緊張した。登った時はその岩の下を通ったのかもしれない。林の中では、道がヤブに被われて歩きにくいところがあった。登る時に進む方向を迷うことはなかったが、下る時に道の続きがわかりにくくて不安になる場面があった。 |
ファイル |
(更新時刻:2015/06/10 17:58)
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写真
装備
個人装備 |
時計
GPS
デジタルカメラ
携帯電話
地形図
コンパス
水2L(1.5Lほど消費)
行動食
救急用品(下る時に足が攣ったのでコムレケアを服用)
熊よけ鈴
虫よけスプレー
雨具
防寒着
非常食
ヘッドランプ
予備電池
予備グローブ
ツェルト
ナイフ
熊スプレー
イボつき軍手(濡れると使い心地が悪いうえ岩場では指先が出ていた方がよいので不向きだった)
トレッキングポール1本(使えるところが限られるので不向きだった)
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感想
ヒメサユリをはじめ、いろいろな花が咲いていた。シロバナニガナ、ハナニガナ。ツクバネウツギ、タニウツギ。サラサドウダン、ヤマツツジ。コバイケイソウ、ヤブデマリ。ナナカマド。ゴゼンタチバナ、ギンリョウソウ。花ではないがヤグルマソウ。名前のわからない花の写真を上げておくので、どなたか教えてくださるとうれしい。
雨乞峰の先に小さな水たまりがある。先日室谷コースから登った時、クロサンショウウオのものらしい卵を見つけた。今回その水たまりを覗くと、すでに幼生が孵化していた。雨乞峰だけに、幼生が成体になるまで水たまりは枯れないのかもしれない。クロサンショウウオの成体は、水の中ではなく落ち葉の下などに棲息するらしい。
岩場を下山している時、若者の2人連れに出会った。若さがうらやましかった。
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コメント
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確かに、もう少し鎖場等を増やせば、登りやすくなりますよね。でも、その分、面白みに欠けるかも。花に詳しくはありませんが、上からオオバギボウシ、ユキザサ、ヒメシャガかなぁ。間違っていたら、誰かフォローしてください。
FUKUSIMAさん
初めまして。コメントをくださりありがとうございます。
Forest21さんなどのレコを見ると、現在の蝉ヶ平コースには数年前の危険箇所を整備したところも少なくないようです。それでもこれ以上岩場などを整備しすぎて蝉ヶ平コースらしさがなくなるのはもっと残念です。贅沢な要望ですが、岩登りのゲレンデに余計なボルトを打たなくなったように、登山道の岩場でもむやみに鎖を増やさないというのが、蝉ヶ平コースに限らずそうあってほしい方向性です。
花の名前を教えてくださり、ありがとうございました。オオバギボウシつまりウルイはきれいな蕾をつけるのですね。山菜もこれから覚えたいのですが、ウルイを採るときに躊躇するかもしれません。ユキザサはユリの仲間で、やはり新芽を食べるのですね。とても悩ましいことです。ヒメシャガは食べることができないので残念、いいえ、安心です。
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