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Yamareco

記録ID: 6600343
全員に公開
雪山ハイキング
日光・那須・筑波

袈裟丸山スノトレ(郡界尾根口in/out) ※本年12回目

2024年03月30日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
12:28
距離
13.7km
登り
1,426m
下り
1,424m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:13
休憩
2:15
合計
12:28
3:00
3:00
12
3:12
3:13
139
5:32
5:50
51
6:41
6:42
106
8:55
9:38
18
10:50
11:46
13
ロスタイム(道迷い&逆走)
11:59
12:03
45
12:48
13:00
106
14:46
14:46
12
14:58
14:58
14
15:12
15:12
0
15:12
郡界尾根登山口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
前日、鉄路で都内から東武宇都宮駅まで。
東武宇都宮駅近でレンタカーを調達し、日光道路(360円)を経由して郡界尾根登山口まで乗りつけ、車中泊。

郡界尾根登山口までの林道(小中新地線)は、2/3の折場登山口までの林道(小中西山線)と途中まで同じで、大滝トンネルを越えた後、左折すれば郡界尾根側、右折すれば折場登山口側となるが、どちらも、林道は落石数多。往路は4,5回は車を下りて路上の大石を撤去。復路でも1回ほど大石を撤去。1日に何回も山側から落石があると思われ、通過時に落石があったらと思うと、ゾッとします。3/30現在、路上に一切の積雪、凍結はなく、ノーマルタイヤで通過可能。
コース状況/
危険箇所等
<郡界尾根口〜後袈裟丸山> ※往路はつぼ足、復路は標高1700m付近までワカン
一般登山道だが、標高1500m過ぎから積雪が続き、標高1600m辺りからつぼ足だと脛〜膝のラッセルが延々続く。かなりの急斜面もあり。後袈裟丸山の山頂直下の西尾根は右側(南側)は雪庇が発達しており、雪庇を踏み抜かないよう、左寄りに歩くとよい。

<後袈裟丸山〜奥袈裟丸山> ※往復ともにワカン
とにかくアップダウンが多く、冬季は年間何人も歩く人がいないと思われ、所々ラッセル兼ヤブ漕ぎを強いられる過酷な区間。往路の右側(東側)は崖の上に雪庇が発達しており、踏み抜かないよう細心の注意と地形を瞬時に見極められる程度の経験が不可欠。中袈裟丸山〜奥袈裟丸山が特にアップダウンが多く異様に長い。標高1958m地点に「奥袈裟丸山」の山名板があるが、そこはニセ奥袈裟丸山(彦岩岳?)で、板の記載標高(1932m)も誤っておりトラップなので、ここまで苦労して来て、ここで引き返さないよう要注意!そこから25分ほど更に下って登り返す標高1961m地点が本当の奥袈裟丸山。最高点は「奥袈裟丸山」表記ではなく、「袈裟丸山」表記の山名板あり。
その他周辺情報 やしおの湯(日光市)で日帰り入浴。700円。
前日、大滝トンネルを越えた後のT字路。前回(2/3)はここを右折して折場登山口へ。今回は左折して郡界尾根登山口へ!
2024年03月29日 17:28撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/29 17:28
前日、大滝トンネルを越えた後のT字路。前回(2/3)はここを右折して折場登山口へ。今回は左折して郡界尾根登山口へ!
折場へ向かった前回(小中西山線)と同様、アクセス林道(小中新地線)の落石除去のため、4,5回は下車。中でも最大級の落石がコチラ・・・
2024年03月29日 17:41撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
3/29 17:41
折場へ向かった前回(小中西山線)と同様、アクセス林道(小中新地線)の落石除去のため、4,5回は下車。中でも最大級の落石がコチラ・・・
軽く上半身大の大きさで転がすのもひと苦労。こんなのが運転中に落ちてきたら危険極まりない。長居無用。
2024年03月29日 17:43撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
3/29 17:43
軽く上半身大の大きさで転がすのもひと苦労。こんなのが運転中に落ちてきたら危険極まりない。長居無用。
前夜、明るいうちに郡界尾根登山口へ到着!
2024年03月29日 17:52撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/29 17:52
前夜、明るいうちに郡界尾根登山口へ到着!
前夜、上空には北斗七星がクッキリ見えて、翌日の好天を確信!
2024年03月29日 23:13撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/29 23:13
前夜、上空には北斗七星がクッキリ見えて、翌日の好天を確信!
本日は、スノーシューズ(スポルティバ_ガッシャブルム5|855g×2)を履き、ワカン(470g×2)+アイゼン(540g×2)を背負い、飲料含め6.3kgほどの軽量装備でアタック!
2024年03月30日 02:24撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1
3/30 2:24
本日は、スノーシューズ(スポルティバ_ガッシャブルム5|855g×2)を履き、ワカン(470g×2)+アイゼン(540g×2)を背負い、飲料含め6.3kgほどの軽量装備でアタック!
朝3時発の予定でしたが、15分ほどフライングして闇夜スタート!
2024年03月30日 02:44撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 2:44
朝3時発の予定でしたが、15分ほどフライングして闇夜スタート!
15分ほどで八重樺原を通過!
2024年03月30日 03:01撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 3:01
15分ほどで八重樺原を通過!
更に30分ほどで三等三角点赤子沢なる場所を通過。暗くて三角点はわからず。
2024年03月30日 03:13撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 3:13
更に30分ほどで三等三角点赤子沢なる場所を通過。暗くて三角点はわからず。
ふと右側が開けたので星空モードで撮影すると、中央に2月に登った前袈裟丸山がクッキリ!(肉眼だと真っ暗です)
2024年03月30日 03:28撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 3:28
ふと右側が開けたので星空モードで撮影すると、中央に2月に登った前袈裟丸山がクッキリ!(肉眼だと真っ暗です)
三等三角点赤子沢からアップダウンを繰り返し、標高にしてわずか75m進むのに40分。石祠を通過。
2024年03月30日 03:52撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 3:52
三等三角点赤子沢からアップダウンを繰り返し、標高にしてわずか75m進むのに40分。石祠を通過。
標高1600mを越えた辺りから脛〜膝までのラッセルが始まる・・・
2024年03月30日 04:08撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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3/30 4:08
標高1600mを越えた辺りから脛〜膝までのラッセルが始まる・・・
ピンボケだけど、とにかく急な斜面をラッセルで進む!
2024年03月30日 04:41撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 4:41
ピンボケだけど、とにかく急な斜面をラッセルで進む!
右側に前回2月に登った夜明け前の前袈裟丸山がクッキリ!
2024年03月30日 05:10撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 5:10
右側に前回2月に登った夜明け前の前袈裟丸山がクッキリ!
左側にはこれから向かう袈裟丸連山。右が中袈裟丸山で、左奥が目的地の奥袈裟丸山です!遠い・・・
2024年03月30日 05:12撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 5:12
左側にはこれから向かう袈裟丸連山。右が中袈裟丸山で、左奥が目的地の奥袈裟丸山です!遠い・・・
中袈裟丸山の右奥には、日光連山の父、夜明け前の男体山も!
2024年03月30日 05:13撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 5:13
中袈裟丸山の右奥には、日光連山の父、夜明け前の男体山も!
後袈裟丸山直下の西尾根は急斜面。一歩歩くごとに膝まで埋まり、四つん這いで攀じ登る区間も多し。ワカン装着は後袈裟丸山でと決めて、つぼ足での辛抱タイム!(もっと早く、標高1600m辺りからワカン履くべきでした・・・)
2024年03月30日 05:24撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 5:24
後袈裟丸山直下の西尾根は急斜面。一歩歩くごとに膝まで埋まり、四つん這いで攀じ登る区間も多し。ワカン装着は後袈裟丸山でと決めて、つぼ足での辛抱タイム!(もっと早く、標高1600m辺りからワカン履くべきでした・・・)
後袈裟丸山登頂と同時にご来光!(前回2月も、小袈裟到着と同時にご来光でした)。
狙ったけではないけど、バースデーにふさわしいサクセスストーリー!
2024年03月30日 05:32撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 5:32
後袈裟丸山登頂と同時にご来光!(前回2月も、小袈裟到着と同時にご来光でした)。
狙ったけではないけど、バースデーにふさわしいサクセスストーリー!
うっとりご来光ショー!
2024年03月30日 05:33撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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3/30 5:33
うっとりご来光ショー!
同じ時刻のお月様!
2024年03月30日 05:33撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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3/30 5:33
同じ時刻のお月様!
49歳のバースデー当日、見事に山頂からご来光を拝めました♪
2024年03月30日 05:33撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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3/30 5:33
49歳のバースデー当日、見事に山頂からご来光を拝めました♪
時折吹く風が冷たいけど、陽が登るにつれ、暖かくなります!
2024年03月30日 05:34撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 5:34
時折吹く風が冷たいけど、陽が登るにつれ、暖かくなります!
後袈裟丸山山頂より、朝焼けの武尊山!最高峰・沖武尊もスッキリ見えてます!
2024年03月30日 05:48撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 5:48
後袈裟丸山山頂より、朝焼けの武尊山!最高峰・沖武尊もスッキリ見えてます!
八反張を挟む密林の奥に前袈裟丸山!前回2月はここを往復したんです!
2024年03月30日 05:49撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 5:49
八反張を挟む密林の奥に前袈裟丸山!前回2月はここを往復したんです!
入山から2時間45分で後袈裟丸山へ。さぁ、ここから今日のハイライト、誰も歩かない深雪の稜線区間へ突入!
2024年03月30日 05:49撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 5:49
入山から2時間45分で後袈裟丸山へ。さぁ、ここから今日のハイライト、誰も歩かない深雪の稜線区間へ突入!
少し進むと、後袈裟丸山の山頂からは見えない、朝焼けの日光連山(奥)や袈裟丸連山(左)が見えます!
2024年03月30日 05:52撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 5:52
少し進むと、後袈裟丸山の山頂からは見えない、朝焼けの日光連山(奥)や袈裟丸連山(左)が見えます!
雪庇の奥に男体山!
2024年03月30日 05:58撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 5:58
雪庇の奥に男体山!
振り返ると、前回2月に通過した前袈裟丸山(右)〜小袈裟(左)へ続く稜線!
2024年03月30日 06:00撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 6:00
振り返ると、前回2月に通過した前袈裟丸山(右)〜小袈裟(左)へ続く稜線!
後袈裟丸山から鞍部まで稜線に沿って下り、左奥の中袈裟丸山まで再び登り返し!ピンクテープは頻度高くあります。
2024年03月30日 06:15撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 6:15
後袈裟丸山から鞍部まで稜線に沿って下り、左奥の中袈裟丸山まで再び登り返し!ピンクテープは頻度高くあります。
後袈裟丸山から50分、トータル3時間35分。標識が腐食して読めない中袈裟丸山を通過!
2024年03月30日 06:41撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 6:41
後袈裟丸山から50分、トータル3時間35分。標識が腐食して読めない中袈裟丸山を通過!
中袈裟丸山からの情景。日光連山(右奥)と袈裟丸連山(左)がドーンと!
2024年03月30日 06:42撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 6:42
中袈裟丸山からの情景。日光連山(右奥)と袈裟丸連山(左)がドーンと!
中袈裟丸山より武尊山!この後雲が湧いてしまい、最高峰・沖武尊が見えたのはこの時が最後となりました。
2024年03月30日 06:43撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 6:43
中袈裟丸山より武尊山!この後雲が湧いてしまい、最高峰・沖武尊が見えたのはこの時が最後となりました。
同じく真っ白な至仏山!
2024年03月30日 06:43撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 6:43
同じく真っ白な至仏山!
中央がニセ奥袈裟丸山、その左奥が目的地の奥袈裟丸山!まだまだ遠い。
2024年03月30日 06:43撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 6:43
中央がニセ奥袈裟丸山、その左奥が目的地の奥袈裟丸山!まだまだ遠い。
踏み抜くと腿まで。ワカンつけてても、平気で膝高まで沈み込みます。。。
2024年03月30日 07:18撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 7:18
踏み抜くと腿まで。ワカンつけてても、平気で膝高まで沈み込みます。。。
先行者あり!今日は入山〜下山まで、人にも動物にも会わずじまい。
2024年03月30日 07:44撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
3/30 7:44
先行者あり!今日は入山〜下山まで、人にも動物にも会わずじまい。
左側(西側)には裾野が広い赤城山地!
2024年03月30日 07:48撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 7:48
左側(西側)には裾野が広い赤城山地!
赤城最高峰・黒檜山!
2024年03月30日 07:48撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 7:48
赤城最高峰・黒檜山!
振り返ると、右に中袈裟丸山、左に後袈裟丸山!
2024年03月30日 07:49撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 7:49
振り返ると、右に中袈裟丸山、左に後袈裟丸山!
男体山、白根山、皇海山など、青空の下に日光ファミリー連山勢揃い!
2024年03月30日 07:52撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 7:52
男体山、白根山、皇海山など、青空の下に日光ファミリー連山勢揃い!
眼前にそびえる鋭鋒は、ニセ奥袈裟丸山!
2024年03月30日 07:56撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 7:56
眼前にそびえる鋭鋒は、ニセ奥袈裟丸山!
右側は落ちたら助からない崖。意識して左側を歩きます!
2024年03月30日 07:58撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 7:58
右側は落ちたら助からない崖。意識して左側を歩きます!
眼前はニセ奥袈裟丸山ですが、左奥にリアル奥袈裟丸山も見えてきました!
2024年03月30日 08:10撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 8:10
眼前はニセ奥袈裟丸山ですが、左奥にリアル奥袈裟丸山も見えてきました!
ニセ奥袈裟丸山(1958m)を通過!板記載の標高(1932m)も誤ってます・・・
2024年03月30日 08:28撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 8:28
ニセ奥袈裟丸山(1958m)を通過!板記載の標高(1932m)も誤ってます・・・
下は深雪ですが、確実に春の足音が近づいてます!
2024年03月30日 08:38撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 8:38
下は深雪ですが、確実に春の足音が近づいてます!
いよいよリアル奥袈裟丸山が眼前に迫ってきました!
2024年03月30日 08:41撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 8:41
いよいよリアル奥袈裟丸山が眼前に迫ってきました!
奥袈裟丸山までのビクトリーロードに取り付く!
2024年03月30日 08:51撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 8:51
奥袈裟丸山までのビクトリーロードに取り付く!
中袈裟丸山から2時間10分、入山から4時間45分。冬季にほぼ人が立ち入らない袈裟丸連山の最高峰・奥袈裟丸山(1961m)へ辿り着けました!
2024年03月30日 08:55撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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3/30 8:55
中袈裟丸山から2時間10分、入山から4時間45分。冬季にほぼ人が立ち入らない袈裟丸連山の最高峰・奥袈裟丸山(1961m)へ辿り着けました!
ヤマレコ上の三百名山・袈裟丸山はここで登頂扱いとなります!(前回2月の前袈裟丸、後袈裟丸で踏破したつもりでしたが、下山後にヤマレコ上で登頂記録がつかないことに愕然)
2024年03月30日 09:00撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
3/30 9:00
ヤマレコ上の三百名山・袈裟丸山はここで登頂扱いとなります!(前回2月の前袈裟丸、後袈裟丸で踏破したつもりでしたが、下山後にヤマレコ上で登頂記録がつかないことに愕然)
過去10年で、1〜3月の厳冬期に奥袈裟丸山へ登頂したレポは2件しかありません!バースデー登山として最大級の思い出山行に♪
2024年03月30日 09:03撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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3/30 9:03
過去10年で、1〜3月の厳冬期に奥袈裟丸山へ登頂したレポは2件しかありません!バースデー登山として最大級の思い出山行に♪
奥袈裟丸山からの情景!
2024年03月30日 09:05撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 9:05
奥袈裟丸山からの情景!
皇海山越しに真っ白な日光白根山!
2024年03月30日 09:05撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 9:05
皇海山越しに真っ白な日光白根山!
がっかり百名山を彷彿とさせる密林の皇海山!皇海山をこのデカさで正面に捉えられる唯一無二のロケ!
2024年03月30日 09:06撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 9:06
がっかり百名山を彷彿とさせる密林の皇海山!皇海山をこのデカさで正面に捉えられる唯一無二のロケ!
一際白い、関東以北の最高峰・日光白根山!
2024年03月30日 09:06撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 9:06
一際白い、関東以北の最高峰・日光白根山!
その名の通りジグザグした皇海山の前衛峰・鋸山!
2024年03月30日 09:06撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 9:06
その名の通りジグザグした皇海山の前衛峰・鋸山!
右は三百名山の太郎山、左は山王帽子山でしょう!
2024年03月30日 09:06撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 9:06
右は三百名山の太郎山、左は山王帽子山でしょう!
そして右が男体山!左には大真名子山・小真名子山と続いてます!(女峰山は男体山の左後ろに隠れてますね!)
2024年03月30日 09:06撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 9:06
そして右が男体山!左には大真名子山・小真名子山と続いてます!(女峰山は男体山の左後ろに隠れてますね!)
武尊連山ですが、最高峰・沖武尊は雲の中!
2024年03月30日 09:07撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 9:07
武尊連山ですが、最高峰・沖武尊は雲の中!
なんと12度もありました。散々深雪をラッセル行軍してきたのに、山頂は無風でポカポカ日和の春到来という様相!
2024年03月30日 09:09撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 9:09
なんと12度もありました。散々深雪をラッセル行軍してきたのに、山頂は無風でポカポカ日和の春到来という様相!
名残惜しいけど、来し方へ下山します!
2024年03月30日 09:34撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 9:34
名残惜しいけど、来し方へ下山します!
眼前のニセ奥袈裟丸山(左)を越え、右奥の中&後袈裟丸山へ向かいます!
2024年03月30日 09:35撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 9:35
眼前のニセ奥袈裟丸山(左)を越え、右奥の中&後袈裟丸山へ向かいます!
右は中袈裟丸山、左は後袈裟丸山。ズームすると近く感じますが、実際は呆れるほど遠いのです。。。
2024年03月30日 09:35撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 9:35
右は中袈裟丸山、左は後袈裟丸山。ズームすると近く感じますが、実際は呆れるほど遠いのです。。。
復路は己の苦戦したラッセル跡を辿るだけですが、足の上下動が多く、ヤブ漕ぎ区間もあり、復路もペースがあがりません。。。
2024年03月30日 09:47撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 9:47
復路は己の苦戦したラッセル跡を辿るだけですが、足の上下動が多く、ヤブ漕ぎ区間もあり、復路もペースがあがりません。。。
ニセ奥袈裟丸山を通過!
2024年03月30日 09:56撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 9:56
ニセ奥袈裟丸山を通過!
振り返るとリアル奥袈裟丸山!往路は少し誤ったルートで下ってしまい、復路は正規ルートで登り返すも、この急斜面の直登は危なかったです。
2024年03月30日 10:09撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 10:09
振り返るとリアル奥袈裟丸山!往路は少し誤ったルートで下ってしまい、復路は正規ルートで登り返すも、この急斜面の直登は危なかったです。
再び赤城山方面が開けた場所を通過!
2024年03月30日 10:19撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 10:19
再び赤城山方面が開けた場所を通過!
中袈裟丸山の手前で誤った支尾根を下ってしまい、引き返して正規地点まで戻った際に撮影。方向感覚が麻痺しており、この後、あろうことか逆方向(奥袈裟丸山側)へ歩き始めてしまう・・・
2024年03月30日 11:04撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 11:04
中袈裟丸山の手前で誤った支尾根を下ってしまい、引き返して正規地点まで戻った際に撮影。方向感覚が麻痺しており、この後、あろうことか逆方向(奥袈裟丸山側)へ歩き始めてしまう・・・
気づかぬまま逆走すること20数分、本来右側には赤城山が見えるはずが、日光連山が見えて唖然&絶望。再びUターンして、中袈裟丸山方面へ向かい始める所(涙)。
2024年03月30日 11:29撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 11:29
気づかぬまま逆走すること20数分、本来右側には赤城山が見えるはずが、日光連山が見えて唖然&絶望。再びUターンして、中袈裟丸山方面へ向かい始める所(涙)。
正規地点まで再び戻ってきた。トータル小一時間を無駄にし、体力を無駄に浪費する結果に・・・。
2024年03月30日 11:46撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 11:46
正規地点まで再び戻ってきた。トータル小一時間を無駄にし、体力を無駄に浪費する結果に・・・。
気を取り直し、往路でつけた己の苦戦ラッセル跡を忠実に辿り直します!
2024年03月30日 11:50撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 11:50
気を取り直し、往路でつけた己の苦戦ラッセル跡を忠実に辿り直します!
前方に跡袈裟丸山を捉えた!
2024年03月30日 11:53撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 11:53
前方に跡袈裟丸山を捉えた!
彷徨った時間を除き1時間25分(往路2時間10分)。無心で中袈裟丸山を通過!放心状態でした、この時。左奥には男体山!
2024年03月30日 11:59撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 11:59
彷徨った時間を除き1時間25分(往路2時間10分)。無心で中袈裟丸山を通過!放心状態でした、この時。左奥には男体山!
往路も危険に感じた崖の上に発達した雪庇!とにかく右側を歩きます!
2024年03月30日 12:35撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 12:35
往路も危険に感じた崖の上に発達した雪庇!とにかく右側を歩きます!
雪庇越しに男体山!注意力散漫で踏み抜いたら一巻の終わりです。要注意!
2024年03月30日 12:36撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 12:36
雪庇越しに男体山!注意力散漫で踏み抜いたら一巻の終わりです。要注意!
男体山の右奥には、高原山!肉眼では全然見えません!
2024年03月30日 12:37撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 12:37
男体山の右奥には、高原山!肉眼では全然見えません!
後袈裟丸山直下はヤブヤブの急斜面。ヤブにつかまりつつ、往路のトレース跡に歩幅を合わせて直登します。
2024年03月30日 12:44撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 12:44
後袈裟丸山直下はヤブヤブの急斜面。ヤブにつかまりつつ、往路のトレース跡に歩幅を合わせて直登します。
中袈裟丸山より45分(往路50分)、奥袈裟丸山より2時間10分(往路3時間)。彷徨った1時間を含め、今日のハイライトたる深雪の稜線区間を終え、後袈裟丸山まで帰還!安堵の瞬間!
2024年03月30日 12:49撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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3/30 12:49
中袈裟丸山より45分(往路50分)、奥袈裟丸山より2時間10分(往路3時間)。彷徨った1時間を含め、今日のハイライトたる深雪の稜線区間を終え、後袈裟丸山まで帰還!安堵の瞬間!
往路、つぼ足で膝まで踏み抜きながら、長時間を投じて登った急斜面を、ワカンでサクサク下っていきます!
2024年03月30日 13:01撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 13:01
往路、つぼ足で膝まで踏み抜きながら、長時間を投じて登った急斜面を、ワカンでサクサク下っていきます!
雪庇越しの赤城山!意識的に右寄りを歩きます!
2024年03月30日 13:06撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 13:06
雪庇越しの赤城山!意識的に右寄りを歩きます!
右側(北側)には来し方の袈裟丸連山北部!
2024年03月30日 13:08撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 13:08
右側(北側)には来し方の袈裟丸連山北部!
最高峰・奥袈裟丸山を望遠!わずかばかりの平らな雪地点が最高点と思われます!
2024年03月30日 13:08撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/30 13:08
最高峰・奥袈裟丸山を望遠!わずかばかりの平らな雪地点が最高点と思われます!
未明の暗い中、一歩歩くたびに絶望して登ったであろう急斜面を、軽々楽々下っていきます!
2024年03月30日 13:14撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 13:14
未明の暗い中、一歩歩くたびに絶望して登ったであろう急斜面を、軽々楽々下っていきます!
左側には前回2月に登った前袈裟丸山がちょいちょい樹林越しに見えます!
2024年03月30日 13:15撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 13:15
左側には前回2月に登った前袈裟丸山がちょいちょい樹林越しに見えます!
かなりの急斜面ですが、下りは楽勝!
2024年03月30日 13:20撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 13:20
かなりの急斜面ですが、下りは楽勝!
標高1715m辺りで雪が途切れがちになり、ワカンを外します!
2024年03月30日 13:32撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 13:32
標高1715m辺りで雪が途切れがちになり、ワカンを外します!
ここからは凍結した雪上に注意しつつ、つぼ足で下ります!
2024年03月30日 13:36撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 13:36
ここからは凍結した雪上に注意しつつ、つぼ足で下ります!
暖かくなり、この日初めてジャケットを脱いで歩きます!後方は前袈裟丸山!
2024年03月30日 13:51撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 13:51
暖かくなり、この日初めてジャケットを脱いで歩きます!後方は前袈裟丸山!
石祠を通過!ここからアップダウンが延々続くグダグダ区間が始まります。
2024年03月30日 14:06撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 14:06
石祠を通過!ここからアップダウンが延々続くグダグダ区間が始まります。
振り返ると前回2月に通過した前袈裟丸山〜後袈裟丸山の稜線がクッキリ!鞍部の八反張がクッキリ見えます!
2024年03月30日 14:40撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 14:40
振り返ると前回2月に通過した前袈裟丸山〜後袈裟丸山の稜線がクッキリ!鞍部の八反張がクッキリ見えます!
暗闇の往路では見つけられなかった三等三角点赤子沢を通過!
2024年03月30日 14:46撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 14:46
暗闇の往路では見つけられなかった三等三角点赤子沢を通過!
コレと言ってなんもない、平坦な八重樺原を通過!
2024年03月30日 14:58撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 14:58
コレと言ってなんもない、平坦な八重樺原を通過!
往路は暗闇の中で淡々と通過した、ハシゴ付きの大岩!(後袈裟丸山山頂の案内板でその存在を知りました!)
2024年03月30日 15:01撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 15:01
往路は暗闇の中で淡々と通過した、ハシゴ付きの大岩!(後袈裟丸山山頂の案内板でその存在を知りました!)
後袈裟丸山から2時間5分、奥袈裟丸山から4時間15分、トータル9時間(+道迷い1時間)で郡界尾根登山口まで帰還!三百名山・袈裟丸山もついに登頂扱いに♪
2024年03月30日 15:12撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 15:12
後袈裟丸山から2時間5分、奥袈裟丸山から4時間15分、トータル9時間(+道迷い1時間)で郡界尾根登山口まで帰還!三百名山・袈裟丸山もついに登頂扱いに♪
緑が前回(2/3)の軌跡で、青が今回(3/30)の軌跡。重複は後袈裟丸山の山頂部のみ。計2回の冬季山行で、袈裟丸連山を完全制覇!
2024年03月30日 15:13撮影 by  SHT-AL09, HUAWEI
3/30 15:13
緑が前回(2/3)の軌跡で、青が今回(3/30)の軌跡。重複は後袈裟丸山の山頂部のみ。計2回の冬季山行で、袈裟丸連山を完全制覇!
復路も、アクセス林道(小中新地線)では落石あり。停車しての除去はこの1回だけでしたが。
2024年03月30日 15:25撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 15:25
復路も、アクセス林道(小中新地線)では落石あり。停車しての除去はこの1回だけでしたが。
下山後は、道中の日光・やしおの湯へ立ち寄り、汗を流します。都合3回目だと思う、多分。
2024年03月30日 17:07撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/30 17:07
下山後は、道中の日光・やしおの湯へ立ち寄り、汗を流します。都合3回目だと思う、多分。
その後は東武宇都宮駅経由で帰京!地元行きつけの店の麻婆豆腐丼で締め!
2024年03月30日 21:50撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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3/30 21:50
その後は東武宇都宮駅経由で帰京!地元行きつけの店の麻婆豆腐丼で締め!

感想

今年2/3、厳冬期の袈裟丸山へ折場登山口からアタック!
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6425850.html

袈裟丸連山の主峰にして栃木百名山のターゲットとなっている前袈裟丸山(1878m)、山と高原地図で袈裟丸山と表記された後袈裟丸山(1908m)へダブル登頂し、意気揚々と下山するも、ヤマレコでは三百名山・袈裟丸山への登頂フラグが立たず・・・。密かに敬愛するヤマレコ界のスーパースターbotchi2999さんも、全く同様の失敗(折場登山口から前&後袈裟でUターンし、下山後に登頂扱いとならないことを知り、後日郡界尾根登山口から後・中・奥袈裟へ登り直して三百名山完登)をされたそうで、この袈裟丸連山の登頂の定義、本当に分かりづらいですよね。Wikiにも漠としか書かれておらず・・・。

さておき、冬季の袈裟丸山はヤマレコ/ヤマップ共に全然レポが上がらず、このレポにより、「後袈裟丸山」を軸に検索すると、今冬の直近レポ3つのうち、2つ(2/3、3/30)が私のもの・・・という状況。更に最高峰たる「奥袈裟丸山」を軸に1〜3月で期間指定検索すると、直近10年でこのレポ含めて3つしかありません(笑)。三百名山の袈裟丸山はヤマレコ上では「奥袈裟丸山」を指すようですが、厳冬期に登ろうという人がそもそもいない山のようです。

前回も今回もそうですが、袈裟丸山は、アクセス林道にゴロゴロ巨岩(落石)が転がっているのが特徴的で、いつ何時自然災害により閉鎖されてもおかしくない林道です。全区間、車で足早に通過したい所ですが、前回も今回も停車して巨岩を除去しないと(たとえジムニーでも)進めない箇所が数多ありますので、心と手袋の準備が必要です。

道中が長いし、ラッセル区間・時間が読めないので、前回同様に未明からスタート。標高1500m辺りから雪が出始めますが、1600m辺りまでは夏山同様のペースで、楽勝で進めます。その後は一歩歩くごとに脛、踏み抜くと膝まで沈み込む区間が増え、かつ急登で四つん這いで攀じ登る区間もあり、ペースがガクッと落ちます。思えばここら辺でワカンへ装換すべきでしたが、判断とタイミングを逸し、つぼ足で後袈裟丸山まで進みます。後袈裟丸山が近づいても踏み抜きと急傾斜に手こずり、全然ペースが上がりませんが、なんとか後袈裟丸山でご来光を拝むことができました。そうそう、今日は実はバースデー登山で、40代があと365日で終ります。その初日に後袈裟丸山からご来光ビューを拝めて、幸先よいスタートとなりました♪。

さて、前回(2/3)も、実は中袈裟経由で奥袈裟を目指してはいたのですが、後袈裟から先は踏み抜きも多く、ヤブも多く、ワカンは持ってましたが、装着しようともせず、早々に断念した経緯あり。今回は後袈裟でワカンを履き、満を持して中袈裟、奥袈裟へとラッセル覚悟で進み始めます。

前回同様、右手には日光連山(男体山〜太郎山〜白根山〜皇海山)が見え、更にはこれから進む袈裟丸連山北部(中袈裟〜ニセ奥袈裟〜奥袈裟)も夜明け直後の姿を晒していて、気持ちにスイッチが入るものの、足元は深雪のラッセルが延々続き、ペースは思うように上がりません。とにかくジグザグ稜線で、下って登り返すパターンが延々続き、人が立ち入らないこともあり、雪が深い。ワカンでも膝まで踏み抜く区間が多かったですね。アニマルトレースは随所にありますが、色々な方角に思い思いにトレースが伸びてて、あまりアテになりませんね(笑)。

計画段階で、後袈裟〜中袈裟間は深雪のラッセルを想定し、コースタイム(30分)の1.4倍(42分)で計画しましたが、実績は1.7倍(50分)を要しました。中袈裟〜奥袈裟間も同様にコースタイム(66分)の1.4倍(92分)で計画しましたが、実績は実に130分(2倍)。いかにラッセルが深かったか、お分かりいただけるかと思います。(夏山の自分の平均ペースは大体登りが×0.6、下りが×0.7)

ラッセルもさることながら、ヤブ漕ぎ区間もそこそこ現れます。また随所にピンクテープがあるものの、稜線を外さないように適宜ルートファインディングをしたり、右側の崖に落ちないよう気を使って歩いたり、ある時は両手両足(ワカン)をフルに使って攀じ登る急斜面もあり、かなりの経験値・根性・体力がないと冬季の挑戦自体が危険な山域かもしれません。

事前に調べていたので淡々と通過しましたが、ニセ奥袈裟丸山(1958m)の山名板は危険ですね。もしあそこで満足してUターンしてしまい、最高点(1961m)を踏み忘れたら・・・悲劇ですね。そう言えば、北海道の二百名山・石狩岳で、山頂碑で記念写真を撮り、折り返そう(下山しよう)としたら、後から登ってきた方が「本当の山頂はもう少し先だよ」と教えてくれたことを思い出しました(笑)。山名板って、巻機山もそうですが、本当の山頂にあるとは限らないですからね(笑)。

そして、後袈裟丸山から3時間、入山からだと4時間45分。ついに全然冬季レポが上がらない袈裟丸連山で、今冬2回目の挑戦で最高峰・奥袈裟丸山へ初登頂!山名板には(ただの)「袈裟丸山」と書いてあり、なんか自分の中ではストンと腑に落ちましたよ〜♪。

眼前には皇海山がでっかくそびえてますが、全体が密林という感じで、眺望なく麓から遠い「がっかり百名山」を彷彿とさせる出で立ちですね(笑)。山頂部も樹木に覆われ森林限界を越えませんが、場所を選べば日光連山や武尊山、赤城山などが見渡せるロケでした。

復路は己の苦戦したラッセル跡を辿ることにより、ペースが上がることを期待したところ、確かに一歩ごとの沈み込みは抑止できますが、足の上下動の動きが多く、決して楽ではなく、ペースも思いのほか上がりません。奥袈裟〜中袈裟は往路2時間10分&復路1時間25分、中袈裟〜後袈裟は往路50分&復路45分といった実績でした。

そして、、、なんとも情けないことに、中袈裟直前で、己の往路トレースを見失い、支尾根に迷い込み15分ほどロスして正規地点に戻った後、己の往路トレース跡を見つけて意気揚々と進み出しましたが、なんと逆走していました。つまり奥袈裟→中袈裟へ向けて歩いていたのに、再び中袈裟→奥袈裟へ向けて歩き出してしまったのです。気づいた契機は右側に日光連山の勇姿(涙)が見えたこと。本来なら赤城山が見えないといけません。。。ドラクエで言うところのメダパニを食らった感じで、一瞬頭が混乱し、事態を飲み込むのに推定10秒ほど要しました。デジカメの撮影時間からして、正規地点に戻ってから実に20数分経過していました。その間何度もアップダウンを越えてきましたが、そこをまた戻れということです、はい。結果、正規地点に再度戻った時点で小一時間、時間と体力を浪費したことになります。入山が早く、快晴だからよかったですが、遅い入山で夕刻だったら最悪でしたね。

そこからは深雪の中を、己の往路トレースを忠実に辿りつつ、「下っては登り」を無為に繰り返す廃人ウォーク。中袈裟丸山通過時は魂が抜けた抜け殻のようでした。が、危険な稜線部歩きが続くので、ここで魂を入れ直し、強い想いを持ってリスタート。結果的に、当初予定では13時に下山完了予定でしたが、ちょうど13時に後袈裟丸山まで帰還。ま、後袈裟丸山からの郡界尾根は一般登山道で、下り基調となるため、この時点でだいぶ気持ちが楽になりましたねー。往路は未明のヘッデンウォークで、つぼ足による踏み抜き地獄の急登部で四苦八苦しましたが、ワカンを履いた下りは別のルートと思えるほど楽々安全に下っていけます。

結局、郡界尾根登山口まで、後袈裟丸山から2時間5分、奥袈裟丸山から4時間15分、トータル9時間(+道迷い1時間)で帰還!厳冬期に全然レポが上がらない三百名山・袈裟丸山もついに登頂扱いとなりました。三百名山へ指定されているため、訪れる人は一定数いる山域となりますが、太宗が夏に訪れているようです。が、夏は稜線上に水場はなく、ヤブ漕ぎ&虫漕ぎがかなりの長時間・長区間となる苦行が想定され、ラッセル続きでも冬のほうが楽?安全?に踏破できる気がしますね、冬季登頂者の言として。

今回で連山を完全踏破したので、もう袈裟丸山域に近づくことはないと思います(笑)。昨秋に栃木県兼務となってから、栃木の三百名山や冬限定山(大佐飛山など)へ精力的にアタック中ですが、今冬中に男鹿岳と荒海山へ登れるかなー。。。段々と雪解けとの勝負時期となってきてます。

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コメント

激ラッセル・まさかのトレース逆走まで、計画・体力・気力・経験をフル活用する山行お疲れ様でした!

コメントにも記載されていますが happygoさんの進み方でCT1.7/2.0倍区間というのが
読んでいるだけで途方に暮れそうになりました

そしてアプローチ、私は今年1月に折場登山口から前袈裟丸山だけ登り、林道の荒れ具合に仰天していましたが
大滝から西側の郡界尾根登山口側は上半身大の岩をどかすところからスタートですか、、おそろしい
深夜到着だったら夜闇のなかでこの作業をする、とは考えたくもないですね

実は私も前袈裟丸山からの下山後に折場登山口から林道を車で降りて帰っている途中、大滝手前のT字路をなぜかミスって気付かずに郡界尾根登山口側へ再度登り始めてしまい、数分後に「いやさすがにおかしい!」と気付いて慌ててUターンするという事案がありました

今振り返ってみると、おそらく落石と道路の段差へ注意を向けるあまり、道全体の構造への注意が薄くなったのかなと思います

登山道と林道、全く違うのですが似た経験をしていてちょっと不思議な感じでした
2024/4/1 7:54
ymvさん、実は袈裟丸山の翌日(3/31)、男鹿岳を目指す予定でしたが、3/30に逆走含め思いのほか体力を消耗し、月曜(4/1)の宇都宮勤務が激務なので、断念した経緯があります。が、ymvさんが3/30にkazeameさんなどのトレースを活用し、かなり短時間で踏破され、心のどこかで3/31に行くべきだったか…との迷い(後悔)が生じのは紛れもない事実です。

別に今冬にこだわる必要もないのですが、ymvさんの荒海山、男鹿岳山行が、私に火をつけているのは事実です(笑)。昨秋から縁あって、宇都宮で勤務しており、この2座は今冬に踏破したい想いが強く、天候と業務都合とか勘案して決断します。ymvさんの山行は、中禅寺湖一周山行含め、参考にしたい刺激が多く、ひそかなファンです♪。

栃百的には前袈裟でokでしょうが(笑)、ぜひマゾな奥袈裟を目指してください!
2024/4/1 22:14
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無雪期ピークハント/縦走 日光・那須・筑波 [日帰り]
技術レベル
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体力レベル
3/5

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