記録ID: 66028
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無雪期ピークハント/縦走
丹沢
丹沢桧洞丸1601mから犬越路へ
2010年05月16日(日) [日帰り]
神奈川県
yosi-yama
その他6人
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,174m
- 下り
- 1,174m
コースタイム
08:00神奈川県立西丹沢自然教室⇒ 08:05 桧洞丸登山口⇒ 08:40 ゴーラ沢出合⇒ 09:40展望園地⇒ 10:40 展望が開けた台地⇒ 11:05 石棚山への分岐⇒ 11:20 桧洞丸(標高1601m)⇒ 11:55⇒ 12:20 神ノ川への分岐⇒ 14:10 犬越路避難小屋⇒ 15:25用木沢出合⇒ 16:00 神奈川県立西丹沢自然教室
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
神奈川県内の国道246号線清水橋交差点を丹沢湖に向かい、県道76号線山北藤野線を経て神奈川県立西丹沢自然教室に到着しました。駐車場はすでに満車の状態でしたので車道脇のわずかなスペースに車を置いて、県立西丹沢自然教室に向かいました。 トイレを済ませ、登山届を提出してから 桧洞丸に向け7名で出発しました。 天気も良くシロヤシオの開花を期待しながら車道を5分程進むと、右側に桧洞丸登山口(つつじ新道)がありました。岩盤が現れた小さな沢筋に入ってジグザグに登って行くと、老朽化した丸太の橋が3ヶ所程ありました。一人ずつ慎重に渡り、巻き道を登って行くと東沢の沢音が聞こえてきました。標高855mから延びている尾根を越えると、なだらかな歩道になりました。東沢を下に見ながら等高線に沿って行くと、ゴーラ沢出合の堰堤脇に出ました。休憩後リーダーから「水量が多時は堰堤よりなるべく離れた上部を渡るといい」とアドバイスがありました。 沢を渡り対岸のつつじ新道入口がある細い尾根に取りつき、急勾配の石段を登って行くと、今度は木の根が露出した足場の悪い坂道になりました。登りきると歩道は緩やかな勾配になりました。周囲の展望はありませんがブナの新緑がとても綺麗でした。 一旦コルに下がり再び登り返し約標高1040mの展望園地に着きました。テーブルがあり西方向の一部に展望が開け、畦ヶ丸山方面は見えましたが遠くは雲がかかり見えませんでした。 休憩後岩場や木の階段の登山道を登り、展望の良い尾根の台地に出ました。昨年登頂した大室山が見えたので、その奥に富士山が見えることを期待しましたが残念ながら霞んで見えませんでした。付近にはシロヤシオの木がありましたが、期待していたシロヤシオの花ははまだ蕾の状態でした。ブナの芽吹きもこれからのようでした。ゴーラ沢付近からの標高差数百メートルで、葉の出方がこんなにちがうかと、自然の厳しさを感じました。ベンチもありここでも休憩をとりました。 トウゲフキの丸い葉を見ながら木製階段を登り、石棚山から箒沢への分岐を過ぎると、コバイケイソウの中を通る木道を進みました。桧洞丸山頂手前の南東斜面には、バイケイソウの中に桜の花が咲いていました。 更に進み標高1601mの桧洞丸山頂に到着しました。山名を書いた標柱と石の小さな祠があり、広くなだらかでした。山頂直下の東側には、ランプの宿青ヶ岳山荘の屋根が見え、トイレはチップ制(50円より)、使用済みのティッシュは持ち帰りと書かれた案内板がありました。 リーダーの指示で予定通り犬越路へ向かいました。山頂から赤茶けた地肌が露出した急斜面は土留めをしてあり、ジグザグに丸太の階段を下がりました。地肌が露出した細い尾根を通り熊笹ノ峰を越え下がって行きました。岩場にピンク色をした、コイワザクラの花が咲いていました。 更に下がるとテーブルが二つあり、神の川に下がる神の川熊笹の峰線の分岐になっていました。 大こうげのピークを越えてハシゴや細い尾根の岩場を通過して、急勾配のクサリ場を下がりました。振り返って大こうげの山容を見上げるとかなりの急斜面を下がって来たことがわかりまし。ここうげのピークへ木の階段のハシゴを登り、クマササを分けながら下りました。山道も緩やかになり、犬越路隧道への下降分岐を通り犬越路に着きました。このまま稜線を進むと大室山に通じています。北東へ下がると神の川になります。テーブルもあり少し上がった所に犬越路避難小屋があり、トイレもありました。振り返って見ると、桧洞丸山頂はガスがかかっていました。 休憩後南へ東海自然歩道を、用木沢出合に向けて下がりました。急斜面を涸沢沿いに下がり、杉林を抜けて河原に出ました。渡渉や丸太橋を数回繰り返して渡り、用木沢出合に着きました。最後の休憩後、車道沿いのキャンプ場などを見ながら下がり、西丹沢自然教室に到着しました。 |
写真
感想
丹沢の山は数回しか登った事がありません。
桧洞丸に向けてのブナ林は新緑がとてもきれいで、地元の天城山のブナ林と同じように豊かなブナの大木がありました。同じ相模湾に面していますので、海面から昇って来る暖かい湿った空気が冷やされてかなりの降雨量になり、美しい豊かなブナ林が出来上がったと思われます。桧洞丸山頂付近は鹿柵などが設置され、日本鹿からの食害を防いでいました。以前の山頂付近は高山の花が咲く豊かな森だったと思われます。今は地肌が露出して、鹿が食べない有毒のコバイケイソウがはびこっていました。
昨年道志から登頂した大室山が大きく雄大に見え、丹沢からのルートでも登頂したい気持ちになりました。桧洞丸から犬越路への下降は岩場やクサリ場が続き変化に富んで楽しいルートでした。シロヤシオの開花を期待して登頂しましたが残念ながらシロヤシオの花を見ることはできませんでした。登山ルートは把握したので、シロヤシオの開花時期に合わせて再度登頂したいです。
桧洞丸山頂でパーティーの仲間のひとりが、茶道具一式を持参して本格的にお茶をたててくれました。月刊誌「山と渓谷」で、野点を楽しむ記事は見ましたが、山中で経験できるとは思いませんでした。作法もわからずに若葉色のお茶をいただきました。
犬越路(神奈川の景勝50選)は 武田信玄が小田原城を攻めたとき、犬を先頭にして明るい草地だったこの峠を越え、それが地名の起こりだとも言われています。
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