ツクモグサ一株 桜平−硫黄岳−坡
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,137m
- 下り
- 1,154m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
入山届けは夏沢鉱泉にポストあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
唐沢温泉入り口から桜平までの道路は悪路。途中、道路が水没していて沢をわたる簡易橋は欄干がなく、橋が見えないので落ちないように要注意。 坡抻劃困悗話擦いナイフリッジは梯子を鎖をたよりに登る。 赤岩の頭からオーレン小屋への登山道は、やや荒れ気味で、土や石が濡れているのと浮き石がごろごろしているのでかなり滑りやすい。 |
写真
感想
5月中旬にツクモグサを見たくて計画を立てた。前日から少し体調不良気味だったけれど、何とかなるだろうと車に荷物を詰め込み、午前2時に家を出発・・・のはずだったが、家の駐車場から出たところで、かなりの目眩を感じ、断念。
その後日程が合わず、ひと月後にようやく出かけることができた。
日曜日ということもあって午前5時過ぎに到着した桜平の駐車場付近はかなりの車が止まっていた。なんとか空きスペースを見つけ駐車。準備をして登山道へ。
夏沢鉱泉までは悪路だが車も通る道。(もちろん、一般車両は通行禁止)
ヤツガダケキスミレやミヤマカタバミがかわいい花をつけて咲いていた。そして、白いミツバオウレンの群生も。
前日のタルチョ祭の名残か、夏沢鉱泉、オーレン小屋、硫黄岳山荘には色とりどりのタルチョ(祈祷旗)がはためいていた。
オーレン小屋ではしみ出している名水を口に入れた。冷たくてうまい!
オーレン小屋から先が本格的な登山道。
夏沢峠につくと硫黄岳が目の前にそびえる。浅間山によく似た姿に「火山だなあ」とつくづく感じる。
夏沢峠からみえるつづら折りの登山道をひたすら上り、その先もさらに上り、ようやく頂上へ到着。頂上は人がかなりいたが、それでもあまりあるほどの広さ。
登山道にはイワウメやコイワカガミもあちらこちらに咲いていた。
頂上からはこれからのルートの硫黄岳山荘や坡戮見える。そしてその隣には赤岳、さらに阿弥陀岳。一度、硫黄岳山荘まで降りて、また、坡戮望紊衒屬気覆韻譴个覆蕕覆ぁ
硫黄岳を下って硫黄岳山荘へ。この辺りから、花の種類が増える。コマクサはピンクの小さなつぼみをつけているものも結構あった。そして紫の花の盛りがオヤマノエンドウ。とにかくよく咲いていた。ウルップソウも三株ほど見られた。ハクサンイチゲ、キバナシャクナゲ、ミヤマキンバイなど花はとてもよく咲いている。
けれど、本命のツクモグサはまったく見つからない。もう時すでに遅しなのかもしれない。
坡抉の院へは、ナイフリッジのような岩を鎖と梯子をたよりに登らなければならないので、岩場にとりつく前のところでザックをデポして、ヘルメットをかぶり、カメラをぶら下げて上りにかかった。それほど長い稜線ではないけれど、ちょっと踏み外すと滑落になってしまいそうな岩場を慎重に登って頂上へ横着。でも、ガスが出てきていて、頂上からの景色は見ることができなかった。
デポしてあるバックを背負い、後はもと来た道を帰るだけ。「残念ながらツクモグサに会えなかったなぁ。」と言いながら振り返ると、なんと大きな岩に隠れるようにツクモグサが一株。急いで写真を撮り、「やったね!」とかみさんとハイタッチ。ほとんどあきらめていたのに、何と幸運な・・・。もしここに、ザックをデポしなかったら、ツクモグサには出会えなかったろう。
下山は硫黄岳から夏沢峠と反対側の赤岩ノ頭へ降り、そこからオーレン小屋へのルートをたどった。この登山道を利用する人はそれほど多くないのか、道は荒れ気味で、滑りやすく、浮き石も結構あり慎重に降りないと危ない。
このルートにはあちこちにヒメイチゲが小さな花を咲かせていた。
ここを降りている途中から、かみさんが足を引きずり始め、頭痛と吐き気も訴える。「高山病?」と思ったが、標高が低くなってからなのでそうでもないらしい。
頭痛と吐き気は前日の寝不足からのようだ。足は、極度の外反母趾が靴に圧迫され続けて痛み出したらしい。
オーレン小屋、夏沢鉱泉とかなり時間をかけて降り、夏沢鉱泉から桜平の駐車場へ戻る途中で、上から車がおりてきた。道をよけた私たちの前で止まり、「乗せていくよ」と声をかけてくれた。かみさんのペースで歩くと駐車場まであとどのくらいかかるか分からなかったし、あるいは途中で動けなくなることも考えられたので、素直にご厚意に甘えた。本当にありがたかった。
車の中で、今年は花が咲くのが例年よりかなり早いと話してくれた。いつもなら、まだツクモグサも咲いているそうだ。コマクサもこんなに早く咲くなんてとおっしゃっていた。
とにかく、なんとかツクモグサを見ることもできたし、それこそ地獄に救いのオーレン小屋のスタッフの方にも助けていただいたし、本当に本当によかったし、ありがたい今回の山行きだった。
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