都道府県最高峰巡りフィナーレ:後山(岡山県最高峰:林道駐車スペースよりおごしきコース→一般ルート周回)
- GPS
- 04:50
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 997m
- 下り
- 979m
コースタイム
- 山行
- 4:07
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 4:51
天候 | 快晴微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・上記駐車スペースから登山口までは林道短絡路(2区間、マーキングあり;上部は途中の丸木橋が朽ちており通行注意…)にて登り20分強、下り15分強 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・往路のおごしきコース、道形やや不明瞭な急斜面の狭いトラバース路が続き、多数現れる赤テープ等のマーキングを外さぬよう注意 ・大甑山頂から後山山頂までは一転して歩きやすい幅広の尾根道 ・後山山頂から笛石山方面への下山路、要所に標識・マーキングあり。複数の分岐が次々現れるため、下降点を見落とさぬよう注意 ・笛石山手前の下降点から行者コース合流点まで、「一般コース」ながら急で狭いトラバース・下降区間も複数あり、スリップ・道迷い注意 |
その他周辺情報 | 宍粟市中心部のビジネス旅館「菊水」にて後泊(2食付きで格安!) |
写真
感想
長きにわたる九州・中国ツアーの締めは、都道府県最高峰巡りのフィナーレを飾る後山をはじめとした岡山・兵庫エリアの低名山巡り。この日も天気明朗、黄砂も去り絶好のハイキング日和。お世話になった廿日市のペンションにて女将さんの温かいおもてなし・お見送りを受け、朝イチで通勤渋滞をかき分け広島駅へ。4日間晴れの時も雨の日も、苦楽を共にしてくれた相棒の軽レンタ君に名残惜しく別れを告げ、新幹線にて姫路へ移動。新しい相棒の軽レンタカーに乗り込み、早速この日のターゲット、岡山県との県境近くの後山登山口を目指します。山陽道→播但道と高速の乗継ぎはスムーズに進んだものの、登山口に近づくとカーナビの設定がうまくいかず、登山口に通ずる林道に乗り入れるまでに相当の時間を要します。更に、狭く凸凹だらけの林道を慎重に進んでいくと、当初計画していた登山口駐車場のかなり手前で「車両通行止」のカンバンが…。頑張って走ればもう少し先まで進入できるかも、と思いながら、林道の勾配はますます急になり、下手して途中でUターンできず立ち往生でもしたら大変、と踏み留まり、林道脇の僅かな駐車スペースに車を置きます。この時点で既に当初計画より若干遅れ気味の上、林道歩きが往復で2勸幣總える形となり、他に入山したハイカーも皆無の中、まともな時間に下山できるか不安に駆られつつ出発です。
以降のコース中詳細は本文・写真キャプション記載の通り、往路チョイスしたおごしきコースはかなりワイルドなルート。赤テープのマーキングを丁寧に拾いながら、幅が狭く際どいトラバース区間を慎重に進み、最後は急登をクリアして午後2時過ぎ、最初のピーク・大甑(おごしき)山に到着です。ここには山名板などはないものの、展望広濶な山頂にはトーテムポール状に石のブロックを積み上げたオブジェが屹立。比較的最近の建造に見えることからも、どうやらこれが途中の案内道標に記載のあった「平成の大馬鹿門」のようです。言われてみれば、わざわざ東京からこんな岡山の山奥にある無名のピークを訪ね歩く小生自身、ある意味「大バカ者」かも、と苦笑しつつ、先を急ぎます。ここから先のコースは一転して気分良く歩ける稜線漫歩の小径が続き、いよいよ都道府県最高峰巡りのゴールが近づいて静かにテンションの上がる中、順調に高度を稼いでいきます。午後になっても雲一つない快晴の空の下、四周の展望も次第に開け、形の良い名山らしき山並みも少しずつ見えてきますが、何せ中国山地は峻険な山容の山々は少なく、殆どがなだらかなコニーデ型かモッコリ型の中低山ばかり。先年小生自身登ったはずの氷ノ山(日本200名山)や那岐山・扇ノ山(いずれも300名山)などもきっと見えているに違いないと思いつつ、どれがどれだか判然とせぬまま、午後3時過ぎ、ついに久恋の後山山頂到着です。これにて長年チャレンジしてきた都道府県最高峰巡りも完登となり、独り無人の山頂で感慨をかみ締めます。(振り返ってみると、直前2日間に踏破した寂地山<山口県最高峰>と恐羅漢山<広島・島根両県最高点>、そしてこの岡山・後山は、いずれも標高が1,330-1,350mのごく狭いレンジに収まっています。中国地方では鳥取の伯耆大山が1,700m超と群を抜いて高いものの、他の最高点の山々は何故か示し合わせたように同じような標高で頭打ちとなっています。偶然にしては出来過ぎており、中低山によくある「ダイダラボッチ伝説」もまんざらではなさそう…。)予め用意した最高峰完登のバナーにダルマの眼入れよろしく日付を書き込み、スマホとコンデジにてしっかり自撮り。さすがに小腹も空いてきたので、頂上にて小おにぎりの遅まき昼食を済ませ、立ち去り難い衝動を抑え込んでそそくさと下山にかかります。
帰路は尾根通しの笛石山コースへ進み、上級者向け難路の行者コースはスルーして一般コースを下ります。ここも「一般」という割には少々ワイルドな急降下・トラバース区間も度々出現、神経をすり減らしながら何とかおごしきコース合流点帰着。ここからは平和な沢沿いの路や林道の短絡路も駆使して快調に下り、午後5時前、明るい時間に無事駐車スペース帰着。ここから今晩のお宿のある宍粟市中心部までは車で1時間弱の道程。移動途中に宿へチェックインが少し遅れる旨の連絡入れ、コンビニでドリンクや翌日の山行食料を仕入れてクールダウン、午後6時過ぎに川辺の涼やかな風が吹き渡るカジュアルな旅館・菊水に到着です。
9日間にわたる九州・中国ツアーもいよいよ明日が最終日。ここまでの道程は天候にも恵まれ、予定していたピークや灯台も全て踏破、登れる灯台完登と都道府県最高峰巡り完遂という大きな成果も上げられて感謝しきり。最後のターゲットは兵庫中部の日本百低山・雪彦山。標高1,000m以下の低山とはいえ、険しい岩稜登りや渡渉だらけの沢筋歩きなど、油断のならないワイルドなコースが続きます。宿でのプチ打上げ兼ねた夕食と大浴場入浴でしっかりリフレッシュの後、翌日への活力を回復すべく、早々に眠りについた小生でありました。
[※最終章・雪彦山編へ続きます。]
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