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Yamareco

記録ID: 6683408
全員に公開
ハイキング
奥武蔵

塩地平

2024年04月20日(土) [日帰り]
 - 拍手
bistari その他1人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
13:33
距離
17.4km
登り
2,003m
下り
2,009m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
12:04
休憩
1:30
合計
13:34
8:06
38
スタート地点
8:44
8:46
19
9:05
9:25
49
シアン谷出合
10:14
10:30
39
シアン谷離岸地
11:09
11:29
31
川浦谷林道
12:00
12:15
85
小黒ノ沢
13:40
13:57
77
塩地平
15:14
15:14
126
熊倉山主稜
17:20
17:20
236
檜尾根
21:16
21:16
24
21:40
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2024年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
秩父林道に自家用車駐車。
コース状況/
危険箇所等
塩地平へはいくつかルートがあるようだが、今回はなるべくオリジナルルートをたどるようにした(シアン谷右岸尾根以降)。
シアン谷右岸尾根ー750m圏まで遡行したが、2つの小滝の乗越しがイヤらしかった。右岸にある赤テープの案内で容易に右岸尾根に乗り上がることができる。
川浦谷林道1020m圏までー川浦谷林道に入ってすぐの二又(ケルンあり)は右上すること。左が本来の道だったようだが先で崩壊しているもよう。
1020m圏から塩地平ー1020m圏のルンゼ状の小沢左岸をあるかなしかの踏み跡をひろいながら100mほど直上し左右の岩壁に行く手を阻まれてきた所で右岸に渡ると、岩壁の弱点にワイヤーが下がっていて慎重に乗り上がる。水平移動後明瞭なジグザグ道をたどれば塩地平の潰れ小屋が目に入ってくる。
小黒北東尾根ーヤブもなく上りやすい尾根(上部で多少の石楠花のヤブあり)。
檜尾根ー最下端は、中川林業林道から枝分かれした新しいブル道と伐採によりかなり荒れているので、行かれる方は要注意かと。
今日はハードな1日になりそうです。
無事下山できますように。
2024年04月20日 08:10撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
4/20 8:10
今日はハードな1日になりそうです。
無事下山できますように。
今日も元気な立橋尾根。
2024年04月20日 08:29撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 8:29
今日も元気な立橋尾根。
新しく切り出された材木があちこちに。
2024年04月20日 08:37撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
4/20 8:37
新しく切り出された材木があちこちに。
魔境入口の秩父橋。
2024年04月20日 08:42撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 8:42
魔境入口の秩父橋。
ゴルジュになるが問題無く通過。
2024年04月20日 08:57撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 8:57
ゴルジュになるが問題無く通過。
シアン谷
コケが美しい。
2024年04月20日 09:04撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 9:04
シアン谷
コケが美しい。
川浦谷
2024年04月20日 09:05撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
4/20 9:05
川浦谷
二輪草
場所によっては足の踏み場もないほど咲きほこっていた。
2024年04月20日 09:40撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 9:40
二輪草
場所によっては足の踏み場もないほど咲きほこっていた。
ここは左から越える。
2024年04月20日 10:07撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
4/20 10:07
ここは左から越える。
750m圏で右岸側に赤テープ。
2024年04月20日 10:12撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
4/20 10:12
750m圏で右岸側に赤テープ。
高度感のある登りが続く。
2024年04月20日 10:37撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 10:37
高度感のある登りが続く。
シアン谷右岸尾根に乗り上がるまで随所に赤テープがある。
2024年04月20日 10:40撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 10:40
シアン谷右岸尾根に乗り上がるまで随所に赤テープがある。
シアン谷右岸尾根
2024年04月20日 10:55撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 10:55
シアン谷右岸尾根
尾根の右を巻くようになると二重山稜の右の尾根に移るようになる(テープあり)。
2024年04月20日 11:04撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
4/20 11:04
尾根の右を巻くようになると二重山稜の右の尾根に移るようになる(テープあり)。
川浦谷林道の石垣が見えてきた。
2024年04月20日 11:07撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 11:07
川浦谷林道の石垣が見えてきた。
シアン谷橋、かつて水っ場(ミズッパ)と言われたらしい。
使わなくても渡れます。
2024年04月20日 11:11撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 11:11
シアン谷橋、かつて水っ場(ミズッパ)と言われたらしい。
使わなくても渡れます。
橋の下流側にはかなり大きな潰れ小屋。
2024年04月20日 11:13撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 11:13
橋の下流側にはかなり大きな潰れ小屋。
なおもたどるとトラロープや橋を吊っていたであろうワイヤーが幾本も垂れ下がっている。
2024年04月20日 11:19撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
4/20 11:19
なおもたどるとトラロープや橋を吊っていたであろうワイヤーが幾本も垂れ下がっている。
沢の対岸には石積み道が確認できるが、ここで退却。
2024年04月20日 11:19撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 11:19
沢の対岸には石積み道が確認できるが、ここで退却。
上流方向へ進みすぐに現れる二又。
目印のケルンがあるが崩れていたので積み足しておきました。
2024年04月20日 11:36撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
4/20 11:36
上流方向へ進みすぐに現れる二又。
目印のケルンがあるが崩れていたので積み足しておきました。
大岩の裾を通過。
2024年04月20日 11:44撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 11:44
大岩の裾を通過。
川浦谷は素晴らしい滝が続く。
2024年04月20日 11:58撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
4/20 11:58
川浦谷は素晴らしい滝が続く。
小黒ノ沢に残る橋脚と大カツラ
2024年04月20日 11:59撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 11:59
小黒ノ沢に残る橋脚と大カツラ
道が南へ直角に屈曲する手前に左へ下りていく道がある。
川浦谷を渡り立橋尾根を越えていく道ではないだろうか。
2024年04月20日 12:27撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 12:27
道が南へ直角に屈曲する手前に左へ下りていく道がある。
川浦谷を渡り立橋尾根を越えていく道ではないだろうか。
1020m圏で小沢左岸を上る場所に赤テープ。
2024年04月20日 12:39撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
4/20 12:39
1020m圏で小沢左岸を上る場所に赤テープ。
両岸から岩壁が迫ってくる。
2024年04月20日 12:48撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
4/20 12:48
両岸から岩壁が迫ってくる。
右岸に渡り、おそらく橋を吊っていたワイヤーが二本下がる岩壁に乗り上がる。
2024年04月20日 13:04撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
4/20 13:04
右岸に渡り、おそらく橋を吊っていたワイヤーが二本下がる岩壁に乗り上がる。
見えてきた!
2024年04月20日 13:38撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 13:38
見えてきた!
やっと来られた魔境塩地平。
2024年04月20日 13:55撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 13:55
やっと来られた魔境塩地平。
小屋には電気配線の痕跡があり、自家発電で利用していたか。
2024年04月20日 13:56撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 13:56
小屋には電気配線の痕跡があり、自家発電で利用していたか。
電球ソケットも。
2024年04月20日 13:56撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
4/20 13:56
電球ソケットも。
赤岩ノ頭と立橋山?
立橋山と坊主山?
2024年04月20日 13:57撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
4/20 13:57
赤岩ノ頭と立橋山?
立橋山と坊主山?
小黒北東尾根に上がると現れた林業の痕跡。
2024年04月20日 14:02撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
4/20 14:02
小黒北東尾根に上がると現れた林業の痕跡。
2024年04月20日 14:02撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
4/20 14:02
小黒北東尾根はヤブもなく上りやすいが急登が続く。
2024年04月20日 14:30撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 14:30
小黒北東尾根はヤブもなく上りやすいが急登が続く。
褒められたもんじゃない檜尾根の下山。
2024年04月20日 19:14撮影 by  DSC-RX100M7, SONY
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4/20 19:14
褒められたもんじゃない檜尾根の下山。

感想

M師と日が延びたら行きましょうと懸案だった塩地平へ。
あまりいいウワサを聞かない川浦谷の奥は「一般登山者にとっては、自らの意思で行くところではなく、意思に反して引きずり込まれてしまう場所」「小黒辺りから迷って谷へ下りてしまった場合は(中略)、登山地図の破線路レベルで迷う人が谷を脱出するのは極めて難しい」魔境らしい。

川浦谷林道に入るにはいくつかアプローチがあるようだが、今回は秩父橋から川浦谷、シアン谷を遡行し、750m圏からシアン谷右岸尾根に乗り上がり川浦谷林道に出るというもの。

西武秩父駅でM師をピックアップし、秩父林道へ。
途中ワラビ採りをしながら林道ゲートの100mほど手前に駐車。
造林小屋の辺りは新しく伐採された木が大量に積み上げられていて、この辺りの林業の再開を知る。
秩父橋から遡行開始。
シアン谷出合で沢靴に履き替える。
シアン谷は苔むした岩が谷を覆い趣のある沢である。
2カ所小滝越えに難儀したが、沢歩きに慣れない人には手前からシアン谷右岸尾根に乗り上がるルンゼを利用した方が良いかもしれない(ただしルンゼルートも急で悪いらしいが)。
750m圏から赤テープに導かれシアン谷右岸尾根に乗れば容易に川浦谷林道に届く。
せっかくなので下流方面へ進むと、シアン谷を渡る朽ちた木橋とかなり大きな潰れ小屋が現れる。
この辺りは原全教の本にある「水ッ場(ミズッパ)」という場所らしい。
なおも進むと沢の手前でおそらく橋を吊っていたであろうワイヤーが幾本も垂れ下がった場所に出た。
対岸には石積み道がはっきり見えるが、この先へ進むには古びたワイヤーをつかみながら切れ落ちたガケ沿いのわずかな踏み跡をたどるしかないので断念。
来た道を戻り先へ進むと崩れたケルンのある二又に出会う。
ここはwarutepoさんの記録に従い右上すると大岩の裾を行くが、これで正解とのこと。
小黒ノ沢に着くと片側だけ残った橋脚と大カツラがお出迎え。
沢に大カツラはよく見る景色。
940m圏で林道と谷が90度屈曲する手前に谷へ下りていく明瞭な山道がある。
おそらく川浦谷を渡り立橋尾根を越えて烏帽子谷へつながる道と思われるが、立橋尾根の川浦谷側は急峻な斜面で上り下りともかなり大変なのではないだろうか。
その先、2本目のルンゼ状の小沢の左岸を約100m直上するが、くずれやすい急斜面にくわえ踏み跡もわずかでなかなかシンドイ。
右岸へ渡るらしい踏み跡が見つからず、どこから右岸の大岩壁を越えるのか不安に思っていたところ、左岸の道が岩で行き詰まった場所から右岸へ渡ると、唯一岩壁が切れ込んだ弱点が見えそこに2本のワイヤーが下がっている。
Takeshi1108さんの記録で見た写真通りで間違いないと確信。
朽ちた木橋がうち捨てられていたので、それを固定するワイヤーだったのだろうか。
しかしよくもこんなところに林道を開削、通したものである。
先人たちの智恵と努力に脱帽する。
ここを慎重に過ぎればしっかりした踏み跡が続き、尾根をジグザグに上り傾斜が緩んでくると木々の間にトタン小屋が見えてきた!
ここが秩父レジェンドたちが再訪してしまうという魔境塩地平か。
ポッカリ開けた平地にある大きなトタン小屋は屋根が落ち風雨にさらされてはいるが潰れてはおらず、辺りの新緑に囲まれたのどかな景色に違和感を感じさせるシュールな光景である。
電気配線が残っているのは、この山奥で作業するには泊まりがけが必要だったからであろう。
やっとたどり着いた場所がったが、この魔境から脱出するにはあまりノンビリしていられない。
腰を上げすぐ横の小黒北東尾根に取り付く。
ヤブもなく歩きやすいがここまでで疲れた体にはキツイ上りが1時間ほど続く。
1600m圏で小黒山頂を巻き右の熊倉山主稜線に抜ける踏み跡に入る。
あとは語るもお恥ずかしいので省略。
とにかく無事下山しました。

今回の山行にあたり、S・Tom氏、坂井勝生氏、Takeshi1108さん、warutepoさん、machagonさんの記録を大変参考にさせていただきました。ありがとうございました。

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