(マイナー12名山)最難関の障子岳に挑戦(屋久島・坪切岳経由)

2024年04月28日(日) ~ 2024年04月30日(火)

• GPS: 56:52
• 距離: 38.6km
• 登り: 2,926m
• 下り: 2,935m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:45
• 休憩: 0:00
• 合計: 9:45

距離 16.2km 登り 1,551m 下り 242m

4:59 スタート地点
14:44 宿泊地(1320地点)

2日目

• 山行: 8:23
• 休憩: 0:39
• 合計: 9:02

距離 6.2km 登り 972m 下り 962m

6:38 宿泊地(1320地点)
10:34 11:13 障子岳
15:40 宿泊地(1320地点)

3日目

• 山行: 9:50
• 休憩: 0:00
• 合計: 9:50

距離 16.1km 登り 399m 下り 1,706m

6:00 宿泊地(1320地点)
15:50 ゴール地点(Aコープ)

天候

1日目：ガス時々晴れのち夜は雨
2日目：ガスガスガスでたまに晴れ
3日目：ガスのち晴れ

アクセス

利用交通機関：

船

鹿児島よりトッピーで上陸

コース状況／危険箇所等

詳細な情報はYAMAPshimoさんの記録とヤマレコshikkachiさんの記録が参考になります。
お二人の記録見ておけば間違いなかったです。ありがとうございました。
(自分の記録のGPS軌跡はあてにならないです。)

自分の感想としては、藪漕ぎ自体は標準レベルで、北アの硫黄岳のがきつかった。
一方、このルートではルーファイが重要。
うまく獣道を見つけないと枝にビシバシしばかれますし、
枝で進めなくなり引き返すことになります。
ガスのせいかGPSの軌跡もでたらめになり、
視界がきかないことで何度か尾根間違いしました。

先人の記録ではロープ不要とありましたが、念のため8×20と懸垂セットを持参。
急下降する箇所もありますが、草やら木の根やら何かしら掴むものあるので
ロープなくて詰むことはないと思いました。

マダニとヒル天国らしいので、イカリジン15%を塗布しまくってました。
ディートよりは化学繊維に優しいらしいです。

写真

4/27 12:48

鹿児島に到着。
路面電車が走ってて異国感がすごい。

4/27 12:52

ほっともっとが残ってて思わず写真を撮ってしまった。

4/27 13:13

トッピーに乗り込め。

4/27 15:26

初日は遅い到着なので、日没まで歩けるだけ歩いて林道の端っこでビバークしようと思ったけど、
天気悪かったので宿をとった。

4/27 15:58

17年末に屋久島横断した後、大みそかの夜にここ来たら何も残ってなかったけど、
今回はいっぱい売ってた。

4/27 16:32

Googleレンズで調べたらバナナらしい。
すげー。

4/27 17:08

お部屋はこんな感じでキレイ。

4/27 17:10

Aコープとヤクデンに行ったけど、Aコープのほうが品ぞろえよくて安かった印象。
合計金額が555円で前途を祝してくれているような気がした。

4/27 17:10

早めに飲み食いして早く寝た。

4/28 5:03

んじゃ障子岳いきますか。

4/28 5:08

海にタッチが屋久島登山のルールです。
17年末も海から海まで歩きました。

4/28 5:48

ひたすら林道を歩く。
色々持ってきたので荷物は22キロ近い。
冬に比べたら楽だけど、重いものは重いぞ。

4/28 7:58

1か所だけ視界が開ける箇所があります。
いい天気で蒸し暑い。

4/28 8:41

このリボンが目印らしい。

4/28 8:41

でもどう見ても登れなくね？

4/28 8:43

そのちょい先の沢から取り付けそうだ。

4/28 9:56

さっそくジャングル地味てきたな。

4/28 10:33

のこぎりの跡。
三角点設置しにきた測量隊のかな？

4/28 11:15

枝をかき分けて進み休憩しようとしたら横につけていたinsta360の紛失に気付く。
もと来た道なんてわからないしGPSの軌跡も追えるレベルじゃないので諦める。ドン凹み。

4/28 12:49

撮影しているような余裕はないという屋久島の神様からのお告げと思い、気持ち切り替えて進む。

4/28 13:38

ジャングル探検隊の気分。

4/28 14:44

コル付近に到着。
幕営できそうなのでここでビバークとする。

4/28 14:45

右手につけてたハートレートモニター見たら中身だけ無くなって、シリコンバンドだけになってた。
唖然とした。またドン凹み。

4/28 15:20

テント設営。
雨予報だし連泊する予定だから、農ポリタープを持参。
結構いい仕事してくれました。

4/28 15:33

近くの水場で補給。

4/28 16:07

天気予報聞けるかなと思ってラジオ持参。
一人きりの山でラジオっていいかも。
でもこの地点、ぎり電波はいるのでネット天気予報で見れました。

4/28 16:10

トマトスープ。
疲れた体に酸味は染みる。

4/28 16:27

ベースキャンプ方式なので、食料も贅沢にしてみました。
鹿児島の茶美豚のベーコン。

4/28 16:28

普段なら持ってこないフライパンとジェットボイルのアタッチメント。

4/28 16:34

ベーコン焼く。
美味い。

4/28 17:10

パスタソースも青の洞窟の高いやつ。
美味しい。

2日目の午前中は大雨予報。
しゃーないので今日は停滞日かな。

4/29 5:40

2日目。
シュラフどかしたらどこからかヒルが入りこんでた。
初、ヒルに吸血された。
つぶさずに何となく外に逃がした。

4/29 6:33

豪雨予報の7時近くになっても雨なし。
むしろ太陽出てますが。
ヒルの恩返しか？？

4/29 6:36

今日がアタックチャンスだ。
アタックザックに荷物詰めて出発。
ロープと懸垂セットも持参してます。

4/29 6:39

ヘルメット＋小日蔭山で使った藪用ゴーグル装着。
でも枝についた水滴でゴーグルが見えなくなったので、
この後すぐ外しました。

4/29 6:57

坪切岳の三角点にタッチ。

4/29 7:19

本日もジャングル探検隊。

4/29 7:55

たまに視界が開ける箇所に出る。
あれが目的の障子岳か。

4/29 7:55

遠くに見える島は種子島かな？

4/29 8:28

両手で草やら木の根を掴み、フンスフンスと登ってく。

4/29 8:31

第一関門の1441ピークが見えてきた。

4/29 8:33

ケルンがあった。

4/29 8:33

障子岳が近づいてきた。
あんなとこ登れんの？？？

4/29 8:44

先人の記録に従って、急降下する箇所を探すとささやぶの中にあった。
よくこんなとこ見つけたな。

4/29 8:46

降りて下から見るとこんな感じ。
隠し通路みたいになってます。

4/29 8:47

思いっきり急降下。

4/29 10:01

風が強くなってきている。
風の音で恐怖心があがる。

4/29 10:37

藪が強い所もあるけど、北アの硫黄岳に比べたらなんともないぜ。(嘘です)

4/29 10:39

障子岳のピークはもうすぐだ。

4/29 10:40

左側から巻こうとして無理やり進む。

4/29 10:42

あ、これ登るの無理。
右に戻ろ。

4/29 10:48

笹薮をかき分けながら道を探す。

4/29 10:52

平坦な場所まで上がってきた。

4/29 11:00

障子岳到着！マイナー12名山の最難関達成したぞー！
三角点はどこにあるのかわからなかったし、
景色は何も見えないのでそそくさと下山。

4/29 13:41

P1441まで戻ったらガス取れて障子岳先輩が姿を見せてくれました。

4/29 8:34

あそこに行ってきた。

4/29 13:48

今回の行動食は柿ピー。
登山始めた頃はこれのゆず味ばっか食べてて、
屋久島横断したときの思いでの味。
ゆず味また再販してくれないかな。

4/29 13:51

景色眺めてたら山の中になんか仏像っぽいもの無い？
赤丸の箇所。

4/29 13:51

アップ。
左側が親で、右側が子供の像に見える。
なんか怖い。

4/29 13:56

こっちはなぜかでっかい岩がのっかってる。
この岩、どこから来たんだろ。

4/29 14:14

ハナバチ見て癒される。

4/29 15:39

おうちに帰着。
つっかれたぁ。

4/29 15:41

アタックザック破れてた。
あんだけビシバシやればそうりゃこうなるよ。

4/29 16:07

粉末マッシュポテトをお湯で戻す。

4/29 16:10

生水飲むときは浄水器使ってます。

4/29 16:11

カルディで買った塩レモンソーダの粉末。

4/29 16:15

ベーコンとマッシュポテトの相性は激やば。
そして炭酸を掻っ込む。
無事登頂もできたしご機嫌な晩御飯。

4/29 18:36

テント内で干しても湿度が高すぎて乾かない。

4/30 3:58

3日目の朝はカップ飯シーフード＋大豆ミート＋天かす。
定番だけどシーフードが一番好きかな。

4/30 5:21

水がたまりすぎてタープが壊れてた。
張り方が悪かっただけなので、農ポリタープ意外とやるな。

4/30 6:01

まったく見えなかったので、夜明けをまって出発。

4/30 6:38

酷使したポールが折れた。
装備が次々壊れていくな。

4/30 6:58

初日に無くしたハートレートモニタとスマホがペアリングしたぞ。
地面を注視しながらゆっくり下っていく。

4/30 7:08

まさかの発見。
藪漕ぎで落としたもの見つけられるとか奇跡でしょ。
しかもこんな小さいもの。
ラッキーが過ぎる。

4/30 8:13

朝はガスってたけど晴れてきたな。
insta360落としたことに気づいた地点から、
また地面を注視しながら下っていく。

4/30 9:29

まさかの発見。
屋久島の神様ありがとうございます。

4/30 9:31

赤が自分のGPS軌跡。
拾った場所と軌跡の離れ具合から狂いまくってることがわかります。

4/30 9:30

そして晴れた。
心も晴れた。

4/30 9:52

ここから林道に下降する。

4/30 10:10

空き缶拾った。

4/30 10:11

賞味期限が04年、結構最近じゃんって思ったけど20年前かよ。
20年経っても土に返る気配ないので、拾って帰ろう。

4/30 10:21

林道に降り立った。
これでやっとやぶ漕ぎもルーファイもしなくていい。
道ってすげえ。

4/30 10:41

長年愛用してたバリアント52君がとうとう破れてしまった。
冬山ですごく重宝する作りだったけど廃盤になってるので、
中古で同じの買うか違うの買うか悩む。

4/30 11:18

朝は濡れて寒くて震えてたけど、快晴の林道歩き。

4/30 12:15

マムシ君も日向ぼっこ。

4/30 13:54

Aコープに到着。ここをゴールとする。
お疲れさまでした。
この後、タクシー呼んで楠川温泉行ったらまさかの定休日で、
またここに戻ってきた。
無駄に3000円使って泣きそう。

4/30 14:28

Aコープでお土産とボデイソープ買って宮之浦港に向かう。
さすがに風呂入らずに船乗れないので、途中の公衆トイレで頭と体洗う。いい年して何やってんだろ。

4/30 15:42

トッピーに乗船。
さらば屋久島。また来ることあるかな？

5/2 17:29

で、九州観光して帰宅。
17年に海から海へ屋久島を横断したとき、時間切れで三岳のうち黒味岳に登れず、
いつかリベンジした時に飲もうと思い、酒箱で眠っていた三岳。
(写真の左下見ると詰口年月が17年12月って書いてます）
今回も黒味岳に登ったわけじゃないけど、"yuin三岳"は宮之浦岳・永田岳・障子岳ってことで解禁。
勝利の味がしました。

撮影機器：

TG-5 OLYMPUS CORPORATION

XQ-BQ42 Sony

感想

yuin

マイナー12名山の存在を知ったのは、障子岳がきっかけでした。

「日本にまだこんなとこあるんだ」「でもクライミング必須みたいだし、自分には無理だな」って思いながらネットで調べていると、
ツアー？のパワーゾーンさんが22年に障子岳を下から挑戦した記録をあげていました。
その時は敗退はされていましたが、このルートなら自分もいけるかもと思い23年から計画を温めて、
24年のGWに挑戦することにしました。

今回挑戦して思ったのは、ルーファイの難しさ。
先人の記録を大いに参考にさせて貰いましたが、
それでも現場で最適なルートを見つけ出すことは難しい。
普段頼りにしているGPSもガスのせいか正確な場所を示してくれず、
風景も真っ白で進むべき尾根も見えず、
何回か尾根間違いをやってしまいました。

それでも今までやってきた、バリルートや藪漕ぎ力を発揮して、
無事、障子岳に登頂することができました。
下から登ってもマイナー12名山最難関の名にたがわないのではと思います。

・パワーゾーンさん
・YAMAPのshimoさん
・ヤマレコのshikkachiさん
記録をあげてくれてありがとうございました！