雨飾山 キャンプ場からのピストン 間違え雪渓を登り上げ1時間40分のタイムロス
- GPS
- 08:20
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 1,115m
- 下り
- 1,116m
コースタイム
コースタイム:約8時間(ルート間違えロス1時間40分)
登山口5:50→1/11地点の湿原6:00→2/11湿原沿い終了ここから急登→4/11ブナ林に入る6:40→7:00コースを間違え雪渓を登り上げ、断念して降りる8:40→5/11荒菅沢をトラバース13:30→7/11地点急登中9:20→8/11地点尚急登中9:40→笹平10:30→11:00雨飾山頂12:00→笹平12:15→5/11地点13:30→4/11地点13:40→3/11地点13:50→2/11地点13:57→1/11地点14:10→登山口14:13
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2010年06月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
●前泊施設 雨飾高原キャンプ場はテントサイトに残雪があったため、オートキャンプ場を登山者料金で利用させていただきました。 夜はキャンプ場の建物裏のドアから入りお手洗いを利用できます。水洗で1つはウォシュレット付便座でした。キャンプ場で缶バッチ購入できます。 登山口には休憩スペースがあり、登山ポスト、お手洗い、トイレ回収ボックス、水場があります。駐車スペースは30台以上でしょうか。自販機もあり冷たい飲み物も購入できました。 ●コース状況 全体的に残雪はほとんどなく、アイゼン必要なさそうでした。 登山口〜2/11地点までは湿原にかかる木道を歩きます。懸念していた冠水は全くなく一安心です。シダ系の植物、湿原に大木と早朝は太古の景色を思わせるような雰囲気でした。 2/11〜4/11は若干急登です。ブナ林の新緑と残雪がキレイでした。 4/11を過ぎた辺りで踏み後について左に曲がり間違えて斜面を上り始めてしまいました。ピンクテープの目印があったので暫く疑いませんでしたが、木々の密度が濃くなったため間違いに気づきました。 そのまま北方面に横切ると視界が開け雪渓に出ました。そこにもピンクテープがあったので、地図と比べると違和感を感じましたが雪渓を登り上げます。が、北に行く道が見つからなかったため、雪渓を一気に下り、ようやく正規ルートを見つけました。ピンクテープがなぜついているのか?バリエーションルートなのか疑問です。 荒菅沢の雪渓をトラバースする時ですが、最初は結構急なので慎重に踏み後をたどりました。ここから見える山頂方面の山の連なりは圧巻です。 5/11〜笹平までも結構な急登です。岩っぽい3箇所にアサヒビール提供の梯子がかかってました。高度感があります。この辺からシラネアオイなどの高山植物が随分と咲き乱れていました。 笹平は残雪と笹と花のコラボで素晴らしい景色です。ここまで登るとようやく焼山、火打山が顔を出してくれます。 山頂への最後の登りがまたかなりの急斜面。山頂は道標がある場所とお地蔵さんがある2つピークがありました。いずれもそれほど広くありません。 とにかく百名山が沢山見える山。今回は佐渡、能登半島も見える好天でした。 ●温泉 雨飾荘の温泉(500円)にて汗を流しました。 露天風呂あり。ただちょっと温度が熱かった。 |
写真
感想
●雨飾高原キャンプ場にて
飯綱山を中継して県道36号線で鬼無里を経由し国道406号線で白馬に出る。白馬のスーパーで天ぷら準備と酒・ツマミを購入し、小谷の雨飾キャンプ場まで約2時間30分かかって5時30分に到着。大体予定通り。
キャンプ場のスタッフさんはまだいらっしゃった。早速受付をすると電話連絡の通りテン場が残雪で使えないためオートキャンプ場のスペースを貸してくれた。お手洗いは建物裏だったので裏側のスペースを借りてテントを設営。日が長く意外に暖かかったので外で食事の準備をする。取たてのコシアブラにタラの芽の天ぷらにして食べたが本当に旨かった。
●雨飾山へ(1/11〜4/11地点)
早朝3時半起床。食事をして5時過ぎに登山口へ車を移動すると既に数台の車が停まっていた。我々も出発を急ぐ。電話で確認した時には1/11付近の木道はまだ冠水していたようで心配したが問題なく歩けたので一安心。湿原は水芭蕉が咲き乱れ登山者を歓迎しているかのようだった。シダ植物が鬱蒼と茂り、大木には蔓が巻きつきその景色は今にも恐竜が出てきそうな太古の雰囲気。
2/11からいよいよ本格的に登り始めるが、ブナ林までの道中にはイワカガミやツツジなどの花々が咲いており全く飽きのこない道中だった。
●迷って登り上げてしまった雪渓(4/11地点)
4/11付近はブナ林と残雪の景色となる。新緑のブナは瑞々しく明るい。写真を撮るために先頭をメンバーにお願いし後ろからゆるりとついて行く。するといつの間にかかなりの急登になっていることに気づく。おかしいとは思いつつもピンクテープと踏み後があるため登る。が、あまりに急で枝が多くなってきたため心配になり地図とコンパスでルートを確認する。大分北寄りに高度を上げすぎているのに気づき東にトラバースすると雪渓に出た。上はかなり大きな岩がふさいでいるように見えるが、雪渓の右斜面にピンクテープがあったため再度確認してみる。明らかにおかしいのが分かり、せっかく登ったものの下降を決意するも、気づくと先頭のメンバーが雪渓を登り上げ藪の中に入ってしまって(停止するように言っていたのに…)
大声で呼びかけるも返事無し、時間だけが過ぎていく。仕方がないので荷物を降ろし呼びかけながら雪渓を登り上げていくと、ようやく戻ってくる。すぐに下山できれば30分程度のロスだったが、このやり取りで1時間40分を無駄にし、精神的・体力的にも痛い時間だった。積雪、残雪期はルートのこまめなチェックとメンバー管理をしっかりすることを改めて肝に銘じた次第だ。
4/11過ぎた箇所はピンクテープが張ってあり、うっかりすると間違え易いので残雪期に登る人は注意してもらいたい。
●荒菅沢からの大展望(4/11〜5/11地点)
気を取り直して暫く歩くと荒菅沢に到着する。沢をトラバースする事になるが、最初の30m位は結構急斜面で若干降っているので踏み後を慎重に歩く。ここから見る山頂の展望は圧巻だった。トラバース終わった箇所が5/11地点となる。
●梯子もある急登(5/11〜8/11地点)
5/11からは一層の急登となり汗が滴り落ちる。積雪はほとんどない岩っぽい登りで登山道にはハシゴが3箇所ほどあった。慎重に足を運べば危険な登りではないだろう。登りはきついが展望が開けてくるのと、シラネアオイなどの高山植物が咲いているのでやる気は衰えない。
●笹平に到着〜山頂へ
笹平に到着すると、そこは名前の如く平らな笹原と残雪、奥にポコッと出っ張る山頂が見える。西展望が一挙に開け、足元には高山植物が咲き誇る別天地だった。そして焼山、火打山が顔を出してくれた。若干起伏があるものの山頂の出っ張りに向け歩くこと20分。最後の急登が待っている。ここで残雪を袋に入れ山頂に持っていく。
山頂に到着!ピークが二つあり、片方は三角点と道標、もう片方は地蔵さんが4対と祠。360度の大展望。
北は、日本海、遠めに薄っすらと佐渡、能登半島が見える。
東は、焼山、火打山の頭に黒姫。
南は、高妻、乙妻、戸隠。
西は、北アの最北端から白馬、五竜、鹿島槍が眼前に広がる。そしてその奥に燕岳から見た槍の小さい版まで見えた。
とにかく素晴らしい展望を肴に残雪でキンキンに冷やしたビールを飲み干す。いやー旨い、旨すぎる。トラブルはあったものの登ってみればいい思い出になった。
後ろ髪引かれながらも下山した。帰りは問題なく一気。雨飾は一生の思い出になる山になった。
YAMA555さん
こんにちは。
大変でしたね。(^^;
もしかして、オーイオーイと叫んでいましたか?
真新しいトレースに釣られて少し登りましたが、
なんかオカシイと気が付き薮をかき分け夏道へ戻ったときに
声が聞こえてきて、迷ったんだなぁって思いました。
ピッケルを持った3人組の先頭かYAMA555さん?
ご挨拶をした時、「オゃ」って思ったのですが、物凄く疲れていた感じがしたので、
そのまま通り過ぎました〜。
osanpoさんとは山頂で何分間かご一緒だったようですが、
お互い、気が付きませんでした。
何はともあれご無事でなによりです。(^o^)
笹平手前、ハシゴ付近ですれ違いましたね。
確かに、赤いウエアだ。
無事一般道に戻られて何よりです。
ご苦労さまでした。
確かに迷いそうな道でしたね。
次の機会を楽しみにしています。
>noriaさん
メンバーに先頭を任せてたら間違えて登り上げてしまってました。ピンクテープがあるので安心していたのも悪かったのです。随分登ってから気づいたのですが、地図を見ている間にメンバーが先に登ってしまって…こちらは気づいて早く降りたいのに、メンバーがなかなか戻ってこないので時間かかりました。イヤー体力的にも精神的にも結構堪えましたよ。
こちらは全く気づかなかったのですが、お会いできたようでちょっと嬉しいです。
>osanpoさん
1時間40分のタイムロスで夏に向けて逆に良いトレーニングになったと前向きに考えます。
残雪期はしっかりとルート確認しながらでないととんでもないことになりますね。今回は良い教訓となりました。
それにしてもお二方ともお会いしていて気づかなかったのは残念でした
是非またの機会にいつかどこかの山で会いたいですね。
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