白山(市ノ瀬・砂防新道)
- GPS
- 14:01
- 距離
- 28.3km
- 登り
- 2,376m
- 下り
- 2,387m
コースタイム
- 山行
- 5:32
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 7:37
- 山行
- 5:27
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 7:07
・2日目の白山室堂-白山-白山室堂は写真撮影の為、かなりゆっくり歩いています。
天候 | 1日目:晴天、午後から南風あり。 2日目:晴天南風 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※この時期バスの運行は無い。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
市ノ瀬-別当出合:舗装路歩き。冬季通行止めだが雪無し。自転車利用多い。 砂防新道:別当出合付近は雪無し。標高1680m付近から雪道となる。日が昇ると雪が緩んで滑りやすい。 甚之助避難小屋-黒ボコ岩:今回コースの核心部。急斜面とトラバースがある為、慎重に進みたい。 黒ボコ岩-弥陀ヶ原-室堂:ほぼ雪道だがツボ足でも歩ける。見晴らしがいい。 室堂-御前峰:室堂付近は積雪もあるが、途中より山頂まで雪がほぼ無くなり、ツボ足で往復できる。 御前峰-大汝峰北側周回:積雪箇所が多く、12本爪アイゼンをつけた方がいい。 ※水場は市ノ瀬休憩所と室堂のみ。別当出合や中飯場の水道はこの時期使えない。 そして大変蒸し暑かった為、室堂までに2L消費してしまった。 ※この時期に営業中の有人宿泊施設は室堂のみ。ただし、調理された食事の提供は無く素泊まりのみ。カップ麺は販売しているらしいが、ゴミは全て持ち帰り。 避難小屋よりずっと快適だが、夏山の手厚い小屋泊を期待してはいけない。それでも雨風を凌げ、水場・お手洗い・布団が使えるのは有難い。 |
その他周辺情報 | 永井旅館:市ノ瀬ビジターセンター前にあり、日帰り入浴できるらしい。 白峰温泉総湯:日帰り入浴できる。とろみのあるアルカリ泉。 福井県勝山市:白峰から南下すると県境が近い。蕎麦や恐竜に興味ある人にお勧め。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
雨具
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
飲料
ライター
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
ナイフ
カメラ
ポール
ヘルメット
|
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備考 | バラクラバ、毛帽子、ヘルメットは使わなかった。 |
感想
昨年9月に登ったときは霧で景色を楽しみきれず、コース取りも微妙だった白山。
白山の名前は、遅くまで雪が残って白いことに由来するというし、せっかく再挑戦するなら雪のあるうちと決めていました。
そして雪の白山はアクセス面でハードルがあって、最も使われる別当出合の登山口までは通行止めでこの時期直接行けないし、これは昨年使った平瀬道も同様です。
その他の登山道も長かったり、そもそも閉鎖中だったりと障害が多いです。
長丁場が予想される上に東京からは決して近場でもないので、短く見積もっても三連休以上は欲しいと思っていました。
そうなると五月の連休が最も有力で、涸沢から下りた帰りに上高地から石川県へ直接向かうことにしました。
白山の東麓は飛騨だというのに、高山から富山を経由して金沢入りです。なんとも言えません。
そしてこの時期、市ノ瀬までバスは無いのでレンタカーです。
この時期の白山室堂は素泊まりのみというので、途中の24時間スーパーで食料などを調達してから向かいます。
【猛暑と水場】
天気も良く、動くととても暑いです。
着ている服は汗まみれです。裸になりたいくらい。
仮に周りに誰も歩いていないにしても、擦ったり転んだりした場合を考えると脱ぐわけにもいかないのですが、5月初めにこんなに暑いなら、真夏の盛りはいったいどうなってしまうのかと思いながら歩きました。
昨年9月の平瀬道も暑かったですが、さすがに裸になりたいとは思いませんでした。
水分補給にしても、少しずつ喉を濡らす程度とは認識していながらも頻度は多くなります。途中で水場が欲しいところです。
別当出合に着いてみると、室堂まで補給できないのでここで注ぐようにと注意書きが貼られているのですが、この時期なんと水道が止まってます。
市ノ瀬には水道があるのですが、別当出合までに減っているようだと先が厳しくなります。
どうしても無いなら、観光新道に入ってすぐの道が滝で水びだしになっているので汲むか、雪を溶かして濾過するか、どうにかして川まで下りるかというくらいだと思います。果たして下りられるのかわかりませんが。
【距離と標高差】
今回の往復距離が約28km、標高差が約2380mとなかなかのボリュームです。
最近の経験では仙丈ヶ岳地蔵尾根が数値的には近く、駐車場から登山口まで林道歩きを強いられるという点もよく似ています。
これと同等と考えるなら体力的には苦戦間違い無しです。
ただし登り返しがない分、心情的には楽な気がするし、所要時間も仙丈ヶ岳地蔵尾根ほどはかからず、体力的にもその気になれば日帰りできそうなくらいの疲れ具合だと思いました。
道の形状の問題なのか、状態の問題なのか、あるいは自身のコンディションが…絶好調ではないはずなのですが、仙丈ヶ岳の時と比べればずっとよかったのか。
【雪道と山頂部】
標高1680m付近からほぼ雪道となり、急斜面やトラバースもありました。
甚之助避難小屋-黒ボコ岩の区間が核心部といえると思います。
暑さで雪も緩んでいる中で通るのは若干恐ろしいのですが、前日・前々日の奥穂と北穂と比べれば遥かに短く易しいです。
黒ボコ岩を過ぎて弥陀ヶ原まで着けば、あとは平和な広々した雪原です。
弥陀ヶ原から先はピッケルも使わないし、アイゼンも使わず歩ける区間が長いです。
(御前峰-大汝峰などはアイゼン着けた方がいいです)
御前峰、大汝峰などの山頂部の景色も美しく、来てよかったの一言に尽きます。
景色の変化、道の変化の楽しさも魅力の一つだと思います。
おそらく今季の雪山納めはここになりそうなのですが、まさしく最後に相応しい体験だったといえます。
【全体として】
数値やアクセスを見ると、この時期は少し行きにくい気もするのですが、穴場だと思いました。
何故だか時間的にも体力的にも厳しくは感じず、余裕のある行程でした。
しっかり歩いている人はいるし、誰にも会わなくて不安になるということもありませんでした。
核心部を考えると誰でも安全に歩けるとは言いにくいのですが、ぜひお勧めしたい山の一つです。
ぜひ今度は別の道で、やはり雪のある時期に訪れたいと思います。
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