仙丈ヶ岳、甲斐駒ケ岳ダブル登頂


- GPS
- 41:57
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 2,168m
- 下り
- 2,188m
コースタイム
- 山行
- 8:34
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 10:10
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
こもれび山荘に登山届けあり。 仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳ともに晴れていて良好な登山道でした。 |
その他周辺情報 | 高遠のさくらの湯に行きました |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
備考 | ストックを購入する決心がつきました。 登山を始めるときにはアミノ酸(BCAA)、行動時には糖質を補給できるようなサプリメント。 |
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感想
二日間かけて仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳の登頂にチャレンジしました
前日に北沢峠のこもれび山荘に宿泊
仙丈ヶ岳の出発は朝の5時。宿泊することでバスで来る登山客よりフライングできます
標高2030mといえども早朝は肌寒くフリースを着て登り始めました
一合目の看板がありますがこれはおそらく北沢峠からの勘定と思われます
登山道の途中で北岳が見えてくると同時に日の出を迎えました
朝日が昇ってくる方角がちょうど甲斐駒の麓の仙水峠から登ってきました
6時半に五合目に到着。ここから小仙丈コースと馬の背コースに分かれます
今日のコースは小仙丈コースを通ります
20分ほど登り詰めると、樹林帯を抜けます
7時過ぎの太陽とはいえ容赦なく肌に照りつけます
ここで振り返ると明日のターゲット甲斐駒ヶ岳が顔を出してきました
眼前に迫る山容は圧巻です
遠くに目をやれば中央アルプス、北アルプス、白山、剣岳が見え、もう少しで日本海に手が届く勢いでした
仙丈ヶ岳の山腹の所々に、まだ残雪がありました
岩場で雷鳥の親子に遭遇、生まれて初めて見ました
8時ちょっと前に小仙丈ヶ岳に到着
ここも展望がよくカールや馬の背、カルピスのような雲に浮かんでいる富士山が幻想的です
頂上は見えているものの、やはり50分くらいかかってようやく頂上につい来ました。
どんな山でも頂上に着くと感動的ですね
そしてここからの展望はまるっと360°の視界で楽しむことができました
東側は富士山、北岳、間ノ岳と日本1位2位3位の山をワンフレームに収めました
そして衛星写真を見ているかのような伊那の市街地
今まで家族で登った山が軒並み下の方に見えました
写真を撮っているときりがないのでここで早めのお昼にしました
クリーム仕立てのマカロニをハフハフしながら見る山々。もう最高!
食べ終わったら早々に下山
下山コースは馬の背経由で帰ります
こちらは雪渓がまだ残っており水場も多いです
また山荘が多く都度休憩しながら下山できます
馬の背ヒュッテで距離が近くなった甲斐駒を見ることができます
思わず身震いするほどの迫力です
さらに下山し、藪沢コースと馬の背コースの分岐になりますが
少々わかりづらいので注意が必要です
馬の背コースは雪渓から流れる沢を渡渉し、向こう岸にある道を進みます
ここから大滝頭分岐の五合目までは小さな上り下りの連続でほとんど標高が変わりません
この五合目から峠までの下りで膝が痛くなり
峠に着くとすぐ冷水タオルで冷やしました
明日の駒ヶ岳登頂に参加する隊員と合流し仙水小屋に向けて再出発です
冷やしたといっても結構、痛みますがなんとか仙水小屋に着きました
仙水小屋でもう一人と合流し参加者全員が集まりました
夕ご飯までの間、膝をテーピングしたり、外のテーブルでお酒飲んだり
明日に向けてモチベーションを高めました
夕ご飯は噂に聞いた山奥での海鮮定食
メインディッシュは鮮度抜群のお刺身と、贅沢すぎる食事となりました
この仙水小屋の消灯時間は19時とかなり早め
翌日の起床時間が早いため消灯時間も早いとか
寝床に横になっていると知らない間に電気が消されてました
明日、膝がギブアップしないことを祈るばかり…
二日目は仙丈ヶ岳の北沢峠を挟んで対岸にある甲斐駒ヶ岳を攻めます
二日連続で登山したことはありますが
山小屋生活&3000m級の連続登山は初めてとなります
午前3時に起床。膝の具合はどうか?
昨日の晩よりは幾分よくなっていますが、無痛というわけではありません
布団を片付けると、すぐに朝食の時間になります
朝食はこれから登るエネルギーとなるためしっかり食べました
朝の白いご飯は3杯くらい食べることにしよう
食事が済んだら荷物の整理をして午前4時半に出発
ヘッドランプがいるかいらないかくらいの明るさの中、登山道を進んでいきます
里山みたいなトレイルを過ぎると一気に岩だらけのエリアに突入します
そこから仙水峠までは100%岩場歩き。膝に来る~
でも山の斜面も岩、道も岩。初めて見る風景に感動しました
約1時間かけて仙水峠に到着
日の出間もない日の光が神々しく感じます
摩利支天と甲斐駒ヶ岳がすぐそこに見えてきました
峠で大学の山岳部らしきパーティに遭遇。あの若々しい脚が欲しい…
さあ、ここから駒津峰まで約400mの直登。ジグザグ道ではありません
たまに岩の壁とも思える障害があり、越える度に膝のダメージが増していきます
日の出直後なので、登ってる途中、仙丈ヶ岳に影富士ならぬ影駒が映ってました
樹林帯を抜けるとやはり岩だらけの道になり高度も2600mmを越えました
空気も薄くなり、いつも通り息切れが始まりました
駒津峰に着いたのは仙水峠を出発して2時間後。7時を過ぎてました
そこから見る甲斐駒ヶ岳は正直絶望的な風景でした
膝が痛くなくてもこれは怖じ気づく…
ここまで来たんだからという勢いで行ける気がしない
そして不得意科目「登り返し」が待っているようです
足運びを優先するため駒津峰で装備の一部を置いていきました
身軽になったところで甲斐駒ヶ岳に向けて出発
で、いきなり岩下りでした。かなりの距離を下りました
「帰りが心配」「ここ登って帰れる?」もう一人の自分がささやいてきます
岩茸群生地で休憩。岩茸ってこの前、子どもに買った植物図鑑に載っていたっけ
鋸岳が既に眼下にある
そこから20分くらい歩くと直登コースと右まきコースに分かれます
登りは直登コースで、帰りは右まきコースを使います
直登コースは120%岩登り。鎖、はしご、ロープは一切ありません
手や足を容易にかけられるところもありますが、少し考えて上らないと行けない岩もあります
岩場が終了してもまだ頂上は見えません
頂上に近づいたからといって頂上が見える山ってあまりないような気がしますが
気がつくと地面が砂礫状になっています。もうすぐかもしれない
気がつくと膝の痛みは痛みを通り越して無痛に近い状態に
最後の岩登りをクリヤすると、ここはもしかして頂上?
やりました!甲斐駒ヶ岳登頂しました。仙水小屋を出ること約5時間
昨日の仙丈ヶ岳、今日の甲斐駒ヶ岳2座登頂しました!
頂上からの眺めを写真に撮り、すぐお昼ご飯に
今日はラーメンです。塩分が体中に染み渡ります
山名の看板で記念撮影をしたら、下山開始
右まきコースの途中でまたもや雷鳥の親子と遭遇
右まきコースと直登コースの合流地点を経て六方石に到着
ここから駒津峰まで登り返しです。もう涙目
もう本当、どにかこうにか岩を登ってたどりつきました
自分の荷物とも再開するのもつかの間、突然眠気が襲ってきました
それに加えて容赦なく照りつける日差し。もう熱中症になりそう
振り返ると甲斐駒。「よくあんなところ登ってきたね」と思います
時に12時を回っており北沢峠のバスが心配になってきました
最終は16時なので残り4時間足らずで北沢峠まで降りきらなければなりません
さあ大変。ここから仙水峠、岩場下って仙水小屋。からの北沢峠
峠までの下りで膝の痛みが悪化。ストックを使用して降りているときに…
その痛みや、バス時間のあせりから転倒してしまい、
登山道を転げ落ちる自分を女性隊員が押さえてくれました
幸い大きなけがはなくて済みましたが、慎重に降りることにしました
14時頃仙水峠に到着。一休みしてからとりあえず仙水小屋まで移動
またしても岩歩きですが上下方向の移動が少ない分、少し楽になりました
岩場を抜けると風景が里山に戻り、見慣れた草木が「お帰り」と言っているようで
少し涙が出てきました
無事仙水小屋に到着。出発してからちょうど10時間が経過
昨日の行動時間9時間を一日にして塗り替えました
しばしの休憩の後、14時45分出発。林道を走るバスを横目に15時半、北沢峠に到着
ぎりぎり16時のバスに間に合いました
仙流荘に到着後、高遠のさくらの湯に行きました
謝辞
今回の仙丈ヶ岳登頂、甲斐駒ヶ岳登頂の成功は、ひとえにマナスル山荘本館オーナー山口信吉氏と2名の女性隊員の協力によって
達成することができました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました
UC-BRAIN01さん、こんにちは!
甲斐駒ケ岳で合流した女性隊員その1です。
帰りは便乗させていただきとても助かりました。ありがとうございました!
南アルプスの百名山を連日2座は本当にハードなんですね..
仙丈ヶ岳リターズは決心されたのかな?
私も次こそ仙丈ヶ岳に登りたいです。
隊でまたご一緒するのを楽しみにしています。
buttercup様。
先日はどうも!お疲れ様でした。
こちらこそ、たどたどしいペースにあわせていただいて
どうもありがとうございました。
ハードでしたがこれに懲りずまた出かけたいです。
というわけで、会社の山クラブの仙丈は行くつもりです(笑)
今日ちょうど梅雨明けしたので登山客で多いことでしょう。
木曽駒もぜひ行きたいです。よろしくお願いします。
ちなみにヤマレコのプロフィール写真は自宅の庭から見える中央アルプスです。
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