ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 6766073
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

奥秩父を歩くK姪轡離織襦組龍山〜笠取山〜古礼山〜雁坂峠

2024年05月03日(金) ~ 2024年05月06日(月)
 - 拍手
くっちゃん その他1人
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
29:13
距離
44.3km
登り
4,080m
下り
3,527m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:10
休憩
0:26
合計
5:36
7:36
6
7:42
7:42
10
7:52
7:53
9
8:02
8:04
29
8:33
8:44
24
9:08
9:09
45
9:54
9:54
36
10:30
10:30
42
11:12
11:12
5
11:17
11:17
51
12:08
12:19
53
13:12
2日目
山行
8:08
休憩
1:49
合計
9:57
6:00
100
7:40
7:47
90
9:17
9:23
32
9:55
10:01
5
10:06
10:08
1
10:09
10:18
3
10:21
10:22
6
10:28
10:42
23
11:05
11:06
4
11:10
11:42
49
12:31
12:37
63
13:40
13:57
67
15:04
15:12
40
15:52
15:52
5
15:57
3日目
山行
8:23
休憩
1:40
合計
10:03
5:49
8
5:57
5:58
13
6:11
6:11
9
6:20
6:23
54
7:17
7:32
47
8:19
8:24
38
9:02
9:02
26
9:28
9:42
5
9:47
9:47
23
10:10
10:10
20
10:30
10:36
6
10:42
10:49
21
11:10
11:42
7
11:49
11:50
3
11:53
11:53
11
12:04
12:05
50
12:55
12:56
80
14:16
14:18
34
14:52
15:02
34
15:36
15:38
14
15:52
4日目
山行
2:55
休憩
0:18
合計
3:13
6:20
17
6:37
6:41
41
7:22
7:22
41
8:03
8:03
24
8:27
8:38
29
9:23
9:23
10
9:33
ゴール地点
天候 3日〜5日:晴 6日:曇り
過去天気図(気象庁) 2024年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往)「鴨沢西」バス停から歩きましたが、最寄りは「親川」。
復)「道の駅みとみ」。塩山駅行のバスと山梨市駅行のバスとはバス停も違う。また運行時間もバラバラで本数は少ないのでバス待ちが好きではない人は事前に調べておいた方が良い。
コース状況/
危険箇所等
・三条の湯〜北天ノタルへのルート、1500m辺りから上の水場までは崩落地が続く。
・大ダル〜竜喰山への稜線はルートが不明瞭なところが多く、また岩場が続くので慎重に。
・西御殿岩〜唐松尾山へ直接向かう稜線も同様、不明瞭なところが多い。
今回の登山口。「サオラ峠」ってどんな謂れかと考えながら歩こう思っていたが、「サヲウラ峠」と書いてあり、早くも予想が立ってしまった。
2024年05月03日 08:00撮影 by  Pixel 6a, Google
5/3 8:00
今回の登山口。「サオラ峠」ってどんな謂れかと考えながら歩こう思っていたが、「サヲウラ峠」と書いてあり、早くも予想が立ってしまった。
丹波天平へ向けてこうした道が続く。
2024年05月03日 08:05撮影 by  Pixel 6a, Google
5/3 8:05
丹波天平へ向けてこうした道が続く。
高畑集落跡。30年くらい前までは人が生活していたと三条の湯の木下さんが話していた。
2024年05月03日 08:43撮影 by  Pixel 6a, Google
5/3 8:43
高畑集落跡。30年くらい前までは人が生活していたと三条の湯の木下さんが話していた。
廃墟や更地になっているところが多い中、この建物だけがまだ使えそうなしっかりした、温泉宿のような風情を漂わせていた。ただし表からだけ。裏へ回るとそれなりの年月を感じる状態だった。
2024年05月03日 08:46撮影 by  Pixel 6a, Google
5/3 8:46
廃墟や更地になっているところが多い中、この建物だけがまだ使えそうなしっかりした、温泉宿のような風情を漂わせていた。ただし表からだけ。裏へ回るとそれなりの年月を感じる状態だった。
保之瀬天平。急に開けた。
2024年05月03日 09:31撮影 by  Pixel 6a, Google
5/3 9:31
保之瀬天平。急に開けた。
ほどなく丹波天平。
2024年05月03日 10:27撮影 by  Pixel 6a, Google
5/3 10:27
ほどなく丹波天平。
こちらも更に拡がりを感じる。
2024年05月03日 10:27撮影 by  Pixel 6a, Google
5/3 10:27
こちらも更に拡がりを感じる。
歩いていて気持ちのいい道だった。
2024年05月03日 10:33撮影 by  Pixel 6a, Google
5/3 10:33
歩いていて気持ちのいい道だった。
2024年05月03日 10:33撮影 by  Pixel 6a, Google
5/3 10:33
「竿裏峠」。答えが書いてありました。
2024年05月03日 11:16撮影 by  Pixel 6a, Google
1
5/3 11:16
「竿裏峠」。答えが書いてありました。
サヲウラ峠。
2024年05月03日 11:17撮影 by  Pixel 6a, Google
5/3 11:17
サヲウラ峠。
小さな祠が残っていた。
2024年05月03日 11:17撮影 by  Pixel 6a, Google
5/3 11:17
小さな祠が残っていた。
緑が目に気持ち良かった。
2024年05月03日 11:36撮影 by  Pixel 6a, Google
5/3 11:36
緑が目に気持ち良かった。
御岳沢で休息。
2024年05月03日 12:09撮影 by  Pixel 6a, Google
5/3 12:09
御岳沢で休息。
初日泊りの三条の湯の部屋の窓から。
2024年05月03日 13:21撮影 by  Pixel 6a, Google
1
5/3 13:21
初日泊りの三条の湯の部屋の窓から。
2024年05月03日 15:11撮影 by  Pixel 6a, Google
5/3 15:11
2日目の出発。
2024年05月04日 05:51撮影 by  Pixel 6a, Google
5/4 5:51
2日目の出発。
ここから小屋裏の急登へ入る。
2024年05月04日 05:53撮影 by  Pixel 6a, Google
5/4 5:53
ここから小屋裏の急登へ入る。
今回の初富士山。何度見ても気持ちがいい。そしてこのあとずっと富士山を見ながら歩くことができた。
2024年05月04日 08:28撮影 by  Pixel 6a, Google
5/4 8:28
今回の初富士山。何度見ても気持ちがいい。そしてこのあとずっと富士山を見ながら歩くことができた。
飛龍山が見えてきた。
2024年05月04日 08:49撮影 by  Pixel 6a, Google
5/4 8:49
飛龍山が見えてきた。
今回の出発点。前回の続きはここから。
2024年05月04日 09:13撮影 by  Pixel 6a, Google
5/4 9:13
今回の出発点。前回の続きはここから。
石尾根から奥多摩の山々。
2024年05月04日 09:15撮影 by  Pixel 6a, Google
5/4 9:15
石尾根から奥多摩の山々。
飛龍山に到着。東京消防庁の救助ヘリが超低空で飛行していた。翌日にかけて捜査が続いていた様子。
2024年05月04日 10:07撮影 by  Pixel 6a, Google
5/4 10:07
飛龍山に到着。東京消防庁の救助ヘリが超低空で飛行していた。翌日にかけて捜査が続いていた様子。
飛龍権現神社。今も大切に祀られていた。
2024年05月04日 11:03撮影 by  Pixel 6a, Google
5/4 11:03
飛龍権現神社。今も大切に祀られていた。
禿岩からの富士山。
2024年05月04日 11:10撮影 by  Pixel 6a, Google
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5/4 11:10
禿岩からの富士山。
こちらは南。
2024年05月04日 11:10撮影 by  Pixel 6a, Google
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5/4 11:10
こちらは南。
大常木山頂から見る仙波方面。
2024年05月04日 13:42撮影 by  Pixel 6a, Google
5/4 13:42
大常木山頂から見る仙波方面。
大常木山頂に、私が山を始めたころ話題になっていたKUMOさんの山頂標識を発見。今も残っているんだとうれしくなった。
2024年05月04日 13:41撮影 by  Pixel 6a, Google
5/4 13:41
大常木山頂に、私が山を始めたころ話題になっていたKUMOさんの山頂標識を発見。今も残っているんだとうれしくなった。
2024年05月04日 15:05撮影 by  Pixel 6a, Google
5/4 15:05
どこからか笑い声など聞こえるなと思いながら歩いていたら、15分ほどして将監小屋が見えてきた。
2024年05月04日 15:39撮影 by  Pixel 6a, Google
5/4 15:39
どこからか笑い声など聞こえるなと思いながら歩いていたら、15分ほどして将監小屋が見えてきた。
2024年05月04日 15:51撮影 by  Pixel 6a, Google
5/4 15:51
将監峠から小屋へ続く気持ちのいい道。
2024年05月04日 15:52撮影 by  Pixel 6a, Google
5/4 15:52
将監峠から小屋へ続く気持ちのいい道。
将監小屋。小屋へ続く道にもテントが。
2024年05月04日 16:02撮影 by  Pixel 6a, Google
5/4 16:02
将監小屋。小屋へ続く道にもテントが。
山も3日目となると体が山に馴染んできた気がする。将監小屋の人からも昨日からの行方不明の捜索の話が出る。                                                        
2024年05月05日 05:45撮影 by  Pixel 6a, Google
1
5/5 5:45
山も3日目となると体が山に馴染んできた気がする。将監小屋の人からも昨日からの行方不明の捜索の話が出る。                                                        
小屋の水場から峠への道。
2024年05月05日 05:46撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 5:46
小屋の水場から峠への道。
山の神土の分岐。ここから西御殿岩へ続く尾根伝いの道を探すが発見できず。
2024年05月05日 06:19撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 6:19
山の神土の分岐。ここから西御殿岩へ続く尾根伝いの道を探すが発見できず。
3日目の富士山。
2024年05月05日 06:31撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 6:31
3日目の富士山。
西御殿岩への分岐。ささやかすぎる。
2024年05月05日 06:53撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 6:53
西御殿岩への分岐。ささやかすぎる。
西御殿岩と富士。
2024年05月05日 07:19撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 7:19
西御殿岩と富士。
同じく南。
2024年05月05日 07:19撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 7:19
同じく南。
2024年05月05日 07:26撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 7:26
西御殿岩からの下り。ブロッケンみたいなショットが撮れた。
2024年05月05日 07:27撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 7:27
西御殿岩からの下り。ブロッケンみたいなショットが撮れた。
西御殿岩で一緒だったご夫婦とはここまで。このあとはそのスピードに着いて行けず。
2024年05月05日 08:16撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 8:16
西御殿岩で一緒だったご夫婦とはここまで。このあとはそのスピードに着いて行けず。
2024年05月05日 09:26撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 9:26
黒槐ノ頭。
2024年05月05日 09:28撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 9:28
黒槐ノ頭。
2024年05月05日 10:02撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 10:02
三度目の笠取。初めて晴天。
2024年05月05日 10:29撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 10:29
三度目の笠取。初めて晴天。
晴天は気持ちがいいと改めて。
2024年05月05日 10:42撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 10:42
晴天は気持ちがいいと改めて。
笠取山から西への下りを望む。
2024年05月05日 10:43撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 10:43
笠取山から西への下りを望む。
西から振り返る笠取。
2024年05月05日 11:06撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 11:06
西から振り返る笠取。
2024年05月05日 11:46撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 11:46
小さな分水嶺だそうです。
2024年05月05日 11:49撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 11:49
小さな分水嶺だそうです。
笠取をバックに。
2024年05月05日 11:49撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 11:49
笠取をバックに。
今は懐かしい雁峠山荘。
2024年05月05日 12:01撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 12:01
今は懐かしい雁峠山荘。
雁峠。
2024年05月05日 12:03撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 12:03
雁峠。
燕山方面を望む。すごい急登だったが、写真だとなだらかな丘にしか見えない。
2024年05月05日 12:04撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 12:04
燕山方面を望む。すごい急登だったが、写真だとなだらかな丘にしか見えない。
2024年05月05日 12:43撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 12:43
燕山への標識発見。
2024年05月05日 12:44撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 12:44
燕山への標識発見。
まだか、まだかと登ってやっと。
2024年05月05日 12:55撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 12:55
まだか、まだかと登ってやっと。
2024年05月05日 12:56撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 12:56
古礼山山頂。
2024年05月05日 14:14撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 14:14
古礼山山頂。
山頂からの富士。
2024年05月05日 14:14撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 14:14
山頂からの富士。
水晶山。大きなベンチが3つあったので、一番日が当たっているベンチで大の字に。
2024年05月05日 14:52撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 14:52
水晶山。大きなベンチが3つあったので、一番日が当たっているベンチで大の字に。
雁坂嶺が見えてきた。
2024年05月05日 15:18撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 15:18
雁坂嶺が見えてきた。
小屋には向かわず、そのまま雁坂峠へ向かう。
2024年05月05日 15:18撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 15:18
小屋には向かわず、そのまま雁坂峠へ向かう。
雁坂嶺がどんどん大きくなってきた。あまりの大きさに迫力満点。
2024年05月05日 15:23撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 15:23
雁坂嶺がどんどん大きくなってきた。あまりの大きさに迫力満点。
雁坂峠着。
2024年05月05日 15:35撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 15:35
雁坂峠着。
秩父往還の説明。歴史の長さに感じ入る。
2024年05月05日 15:35撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 15:35
秩父往還の説明。歴史の長さに感じ入る。
標高の説明。わかりやすい。
2024年05月05日 15:36撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 15:36
標高の説明。わかりやすい。
こちらは歩いてきた道と歩く道。わかりやすい。
2024年05月05日 15:36撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 15:36
こちらは歩いてきた道と歩く道。わかりやすい。
一応雁坂峠からの富士。
2024年05月05日 15:36撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 15:36
一応雁坂峠からの富士。
山並みは本当に美しい。
2024年05月05日 15:37撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 15:37
山並みは本当に美しい。
2024年05月05日 15:37撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 15:37
2024年05月05日 15:37撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 15:37
雁坂小屋に到着。
2024年05月05日 15:51撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 15:51
雁坂小屋に到着。
両神山の夕景。
2024年05月05日 18:23撮影 by  Pixel 6a, Google
5/5 18:23
両神山の夕景。
小屋の入り口。
2024年05月06日 06:18撮影 by  Pixel 6a, Google
5/6 6:18
小屋の入り口。
4日目、曇り空の雁坂峠にて。
2024年05月06日 06:37撮影 by  Pixel 6a, Google
5/6 6:37
4日目、曇り空の雁坂峠にて。
尾根からどんどん離れて行く。
2024年05月06日 07:01撮影 by  Pixel 6a, Google
5/6 7:01
尾根からどんどん離れて行く。
どんどん離れて行く。
2024年05月06日 07:06撮影 by  Pixel 6a, Google
5/6 7:06
どんどん離れて行く。
井戸ノ沢で一息。雁坂嶺からの水。美味しい。
2024年05月06日 07:22撮影 by  Pixel 6a, Google
5/6 7:22
井戸ノ沢で一息。雁坂嶺からの水。美味しい。
2024年05月06日 07:29撮影 by  Pixel 6a, Google
5/6 7:29
こういう道が好き。
2024年05月06日 08:19撮影 by  Pixel 6a, Google
5/6 8:19
こういう道が好き。
三筋のきれいな滑滝。
2024年05月06日 08:28撮影 by  Pixel 6a, Google
5/6 8:28
三筋のきれいな滑滝。
新緑の色合いも紅葉に負けず劣らず美しい。
2024年05月06日 08:37撮影 by  Pixel 6a, Google
5/6 8:37
新緑の色合いも紅葉に負けず劣らず美しい。
2024年05月06日 08:39撮影 by  Pixel 6a, Google
5/6 8:39
今季最後の桜。サトザクラかな。
2024年05月06日 09:06撮影 by  Pixel 6a, Google
5/6 9:06
今季最後の桜。サトザクラかな。
こちらも新緑の色合いが美しい。
2024年05月06日 09:13撮影 by  Pixel 6a, Google
5/6 9:13
こちらも新緑の色合いが美しい。
仕上げは温泉で。
2024年05月06日 11:31撮影 by  Pixel 6a, Google
5/6 11:31
仕上げは温泉で。
撮影機器:

感想

奥秩父主脈縦走の3回目。今回は北天ノタルから雁坂峠へ向かう。当初は三条の湯へのんびりと後山林道を歩いていく予定だったが、きのさんの影響でサヲウラ峠で行くことにした。
鴨沢西バス停から歩いて親川バス停まで。民家の脇から登山道へ入る。30分もせずに集落跡が見えてきた。平地で更地になっているところだけでなく、斜面にも民家のあとが。中には今でも使えそうな立派な佇まいの民家もあった。プロパンガスが残っていたり、お酒の徳利が残っていたり、生活の残像は独特だ。その後しばらく歩いて保之瀬天平。そして丹波天平。「天平」と書いて「てんでいろ」と読む。名前の響きがいい。この2つの天平は高畑集落の生活の糧だったのだろうか。
登山口から3時間ほどでサヲウラ峠。ここから飛龍へ、もしくは飛龍からここへ降りてくるのもいいなと考えながら先へ進んだ。三条の湯へは2時間足らず。予定より早く着きすぎたが部屋へ入り、まずは湯につかった。小屋はずいぶん立派になったけれど、お湯だけは昔と変わらない気持ちの良さだった。湯につかり、上がっては本を読み、また湯につかる。ゆったりとした時間を過ごした。
夕食時に小屋主の3代目木下さんと話ができた。木下さんが2代目から引き継いだころ、私がよく利用していた時期で、そのころ浴室でのぼせて倒れたことがあった。その話をしたら「覚えてる」と言われて非常に恥ずかしかった。それはさておき木下さんの話で印象的だったのが、私がそうやって通っていた30年前とはずいぶん雲取山へ向かう山の植生が変わってしまったと。原因は21世紀に入って急増した鹿の影響だが、鹿に食い尽くされた花や植物は2度と返ってはこないという話だった。熊笹や木の皮まで食べる鹿が山を変えていく。自然との共存の難しさを感じた。いや、共存というのか。山を崩しトンネルを掘り、そんな私たち人間が鹿を責められるのかとも感じ、頭の中で堂々巡りを始めた。初日の夜はそうして更けていった。

2日目、やっと前回終了した北天ノタルへ到着し、主脈縦走が再開となった。飛龍山への道は岩伝いのなかなか楽しい道だった。山頂は標識が立っているところよりも少し離れたところの方が高く、行ったり来たりしてしまった。飛龍権現神社を経て禿岩へ。本当に景色が良く、やや暑さを感じたが、ここで三条の湯の弁当を食べることにした。
食べ終わり、大ダルから尾根道へ入る。取り付きはトレースがあったが、その先は何度も見失い、ひとまず尾根伝いに行けばいいんだろうと思いながら進んだが、次から次へとあらわれる大岩の連続にかなり難渋もしたし、危険を感じるところもあった。今回の主脈縦走は、修験の道をたどる目的もあった。妙法ヶ岳から金峰山まで。修験者は何度も行き来したことだろう。そうしたルートなら当然岩場も付き物。大常木山の先までこの岩の連続とトレースの不明瞭さに苦しんだ。
竜喰山近くまで来ると岩場も終わり、不明瞭なルート探しに専念できるようになったが、大常木山周辺で体力を使い果たしていて、オーバーでなく、10歩歩いて休むような状態。いつになったら小屋に着くのかとヘトヘトになりながら予定よりもかなり遅れて将監小屋に着いた。広い小屋を6人で使用。荷物も広げて、布団も好きに引けてぐっすり休めた。

3日目。山の神土から尾根伝いに西御殿岩へ向かおうと思ったが、尾根筋は見て取れるが、トレースが見当たらず、しばらくうろうろしたあと、時間を考え、正攻法で行くことにした。
西御殿岩は最高だった。360度見渡す限り山、山、山。わずかに数軒の集落が見えるところもあったが、町は一切見えず、見えるのは360度山ばかり。自然の生み出す奇跡と芸術性にただただ感謝。こうして山で遊ばせてもらえてうれしい限り。この見える山のほんの一握りしか登れないだろうが、この景色はずっと残っていくことを心より願う。
そのあとは尾根伝いに唐松尾、黒槐、笠取山へと進む。笠取山は過去2回来ているが、2回とも雨で何も景色は見えなかった。3回目でやっと晴天に恵まれ、こういう景色だったのかとうれしく感じた。この道は修験の道だと書いたが、ずっと富士を見ながら修行というのはどんな気分だったのだろうと考えた。
笠取山西でしばらく休み、燕山へ。ヘトヘトだが昨日よりは体も動く印象。それでも古礼山を経て、本日ラストの水晶山の山頂ではベンチに10分ほど大の字で横になっていた。それで疲れも取れ、雁坂峠へ向かう。だんだんと大きくなる雁坂嶺に圧倒されながらも暢気に歌など唄いながら歩いた。
本日も予定より遅れて雁坂小屋に到着。今回の3つの小屋はどれも個性は違うがとても好きな小屋ばかり。楽しい一夜を過ごせた。ただこの日は朝から強い風が吹いていて、天気が下り坂であることを予見させた。風は夜もずっと吹き続けていた。

4日目。本日は下山のみ。空は雲で覆われている。今回はこの雁坂峠で主脈縦走はストップ。続きは次回。今日はここから道の駅みとみを目指す。尾根筋がどんどん遠ざかっていくのを淋しく振り返りながら、どうせ、今月末にはまた来るし、と思い直しながら歩いた。林道に着くころには無事に4日間を終えた感慨よりも、さあ4回目をどうする、とそっちにばかり気が行ってしまった。帰りは笛吹の湯につかって疲れと汗を洗い流した。
たくさんの方とあいさつを交わしたり、話をしたり。みなさんに感謝です。

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