残雪の槍ヶ岳へ

2024年05月04日(土) ~ 2024年05月06日(月)

• GPS: 16:44
• 距離: 38.4km
• 登り: 1,811m
• 下り: 1,832m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:15
• 休憩: 0:41
• 合計: 4:56

8:58 スタート地点
9:01 9:01 上高地バスターミナル
9:05 9:06 河童橋公衆トイレ
9:13 9:13 小梨平
9:43 9:43 明神館
9:48 9:48 徳本口
10:23 10:23 徳沢公衆トイレ
11:11 11:11 徳澤園
12:03 12:41 横尾
12:41 12:41 横尾山荘
13:13 13:14 槍見河原
13:23 13:23 一ノ俣
13:29 13:30 二ノ俣
13:54 槍沢ロッヂ

2日目

• 山行: 5:37
• 休憩: 1:04
• 合計: 6:41

5:46 槍沢ロッヂ
6:12 6:20 ババ平
6:45 6:46 槍沢大曲り
7:30 7:31 槍沢・天狗原分岐
8:47 8:47 坊主岩屋下
8:52 8:53 播隆窟
10:13 10:43 槍ヶ岳山荘
11:48 12:11 槍ヶ岳
12:27 槍ヶ岳山荘

3日目

• 山行: 5:52
• 休憩: 0:18
• 合計: 6:10

5:26 槍ヶ岳山荘
5:50 5:50 播隆窟
6:13 6:14 槍沢・天狗原分岐
6:37 6:37 槍沢大曲り
7:06 7:06 ババ平
7:28 7:28 槍沢ロッヂ
7:50 7:51 二ノ俣
7:59 7:59 一ノ俣
8:07 8:07 槍見河原
8:44 8:52 横尾
9:58 10:05 徳澤園
10:07 10:07 徳沢公衆トイレ
10:49 10:50 徳本口
10:54 10:54 明神館
11:25 11:25 小梨平
11:31 11:31 河童橋
11:36 上高地バスターミナル

槍沢を一気に登れるので、夏より絶対にラク。とはいえ雪の状態に疲れは左右されること必至。槍沢に1泊して登ったので、まだ朝の締まった雪を登れたけれど、上高地からダイレクトに槍ヶ岳山荘まで登ると、槍沢の雪渓を歩く時間には雪はズルズルの蟻地獄のようになっているはず。「2泊はゆとりありすぎ」と思っていたけれど、ちょうど良かった。

天候

1日目、2日目ともに快晴。松本市内の気温が27度前後まで上がる夏日。当然山の上も気温が上がり、昼前後の気温は10度弱。雪はぐずぐずになった。
3日目は早く崩れる予報に変わり、朝5時30分から下山開始。11:30過ぎに上高地バスターミナルに到着。横尾で雨雲レーダーを見た時には「すでに降っている」表示だったが、パラパラするだけ。その後も雨雲レーダーですは降られることになっていたが、結局、雨雲が外れてくれた。明神池あたりからはさすがに降られるかと思ったが、降りそうで降らず、バスターミナルまで戻ってこられた。
その後は松本市内でも風が強く、稜線は爆風なことが容易に想像ついた。早く降りてきて正解。

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

沢渡から上高地バスターミナルまで往復2800円。久しぶりにバスに乗った。タクシーの半額なのね。

コース状況／危険箇所等

ババ平からアイゼン装着。槍沢ロッジまでは雪なし。ババ平までもちょい雪あるが、アイゼン不要。

写真

5/4 9:00

家を出たのが7時、沢渡駐車場に8時ちょい、上高地バスターミナルにジャスト9時。ものすごい人。

5/4 9:05

河童橋はほぼ外国人に占拠されたのではないか？　どういうルートで来ているのか、ぜひ知りたい。

5/4 9:43

明神池まで40分ちょい。9時45分。いつもどおりのコースタイム。それにしてもすごい人出だ。

5/4 9:45

ニリンソウの大群落。明神池から徳沢までが素晴らしい。

5/4 10:00

ニリンソウの絨毯が広がる。

5/4 10:17

快晴！　明神岳。

5/4 10:26

徳沢園に10時30分。上高地バスターミナルから1時間30分。急いでも仕方ないので徳沢園でソフトクリームを食べて40分ちょい休憩。11時12分出発。

5/4 12:01

横尾に12時到着。徳沢から45分。横尾でまたのんびり40分。横尾12時41分発。

5/4 12:03

横尾の吊り橋に鯉のぼり。横尾もすごい人出。でも3割がここまでの日帰り客、6割方が涸沢に向かっていく。残り1割程度が槍沢方面へ。

5/4 13:14

槍見河原。槍ヶ岳が見える。

5/4 13:29

二ノ俣。誰もいなくて快適。ほとんどすれ違わない。

5/4 13:47

槍沢の小水力発電所を過ぎたら、すぐ槍沢ロッジ。

5/4 13:54

槍沢ロッジに13時54分着。横尾から1時間15分。

5/4 14:06

槍沢ロッジはお風呂もある。男性は16時から16時50分。

5/4 14:33

外でのんびり。

5/4 17:02

夕食は17:00。おかずは唐揚げ。可もなく、不可もなく。

5/5 5:00

朝食は弁当にしてもらった。ちらし寿司。まぁまぁかな。

5/5 5:46

5:40出発。早く出過ぎても早く着きすぎるし、遅く出ると雪がぐちゃぐちゃで歩きにくそう。ということでこの時間に出発。

5/5 6:09

ババ平まで20分。ここまで少し雪が残っているけれど、アイゼン不要。

5/5 6:22

ババ平でアイゼン装着。今回は軽さを優先して中国製のアルミアイゼン。靴は3シーズン用のローバーにした。

5/5 6:25

登りはピッケルではなくストックで。

5/5 6:50

大曲り。ババ平から20分ちょい。6時50分通過。日陰はアイゼンが効いて歩きやすい。

5/5 7:20

大曲から斜度がだんだん出てくる。そして陽があたった雪面はあっという間に緩んでいく。

5/5 7:21

すでに修行。みるみるうちに雪が緩んでいく。

5/5 7:34

大曲からしばらく斜面がきつく、その後ゆるくなる。きついと言っても、それほどではないけれど。

5/5 8:02

8時ですでに雪がグサグサ。トレース通りに歩かないとズボッと沈む。

5/5 8:12

なかなか疲れる。ところどころで休憩。

5/5 8:12

でも景色が美しくて、疲れも吹き飛ぶ。

5/5 8:37

前回、立山で登山の人たちがズボズボの雪で苦しんでいるのを見ていたので、それを回避するためにワカンを持ってきた。試しに履いてみる。

5/5 8:41

ワカンを装着すると当然ながら沈まない。とても歩きやすい。が。重い。階段状のトレースを一歩ずつ歩くのと誰も踏んでいない雪面をワカンで歩くのとどちらがいいか、悩む。

5/5 8:45

トレースをちょっと外して登る。

5/5 8:55

もうすぐ！

5/5 9:01

しかし暑い。メリノ長T1枚。長Tは汗びっしょり。

5/5 9:45

もうちょい！

5/5 9:51

最後の急斜面はやっぱりアイゼンのみに。こういうトレースがしっかりしているところはワカン不要ですね。

5/5 10:17

10時17分、稜線。ババ平から4時間弱。西鎌尾根から双六岳、黒部五郎岳、薬師岳、雲の平、五色ヶ原、立山と素晴らしい眺望。

5/5 10:17

三俣蓮華から鷲羽岳。

5/5 10:19

槍ヶ岳山荘に到着。

5/5 10:19

大喰岳。標高3101メートル。一昨年、大キレットを歩いた時に通過した。

5/5 10:19

槍ヶ岳へはいつ登るか。今すぐ？　夕方？　明日の朝？

5/5 10:35

あぁ、今日はこどもの日だ！

5/5 10:32

とりあえず人も少ない「今」登ることに。アイゼンなしでも登れるという情報を得て、ノーアイゼン、手ぶらで。ヘルメットだけ借りる。500円。

5/5 10:55

鎖場の途中で振り返る。

5/5 10:55

コース上にほとんど雪はない。

5/5 10:59

ハシゴも岩場もノーアイゼンでラクラク。

5/5 11:03

ここが今日の核心部。登りはステップが切ってあるので簡単。でも帰りが難しい。。。帰りはハシゴの鎖から右下の鎖まで、足場を探しながら慎重に降りることになる。

5/5 11:06

人も少ないので快適。

5/5 11:18

頂上！　槍ヶ岳山荘を出発したのが10時45分、山頂に11時15分。ちょうど30分。

5/5 11:32

標高3180メートル、槍ヶ岳。

5/5 11:22

ふ〜。

5/5 11:27

残雪期はやっぱり景色が素晴らしい！

5/5 11:48

30分ほど山頂で眺望を楽しんで、下山開始。

5/5 11:52

長いハシゴ。まぁ、これはラクラクと。

5/5 12:05

下りはところどころに雪が残っている。いちばん難しいのは登りで撮った写真のところ。それ以外は余裕。

5/5 12:08

とはいえ、油断大敵。

5/5 12:13

安全第一。

5/5 12:13

最後まで気を抜かず。

5/5 12:21

山荘に帰着。下りは30分弱。

5/5 12:33

今日の部屋は「大槍」。部屋から槍ヶ岳がドーンと見える。前回も、前々回もこの部屋だった。チェックインは11時30分から。

5/5 12:33

6畳。

5/5 13:01

お腹が減ったのでマーボーナス丼、1300円を。

5/5 13:06

ご飯が多すぎる！！

5/5 14:49

食後は外でのんびり。テン場の方が静かで飛騨側の眺望がいいので、そちらでものんびり。

5/5 17:03

夕食は17:00。春巻、シューマイ、エビチリ。昔はハンバーグじゃなかったっけ？　まぁまぁの夕食。それにしても人の少なさにびっくり。30人泊まっていないのでは？

5/5 18:31

夕暮れ。天気は下り坂。残念ながら西には厚い雲。サンセットは見られず。まぁ、でも山で見る夕景は素晴らしい。

5/5 18:34

槍ヶ岳は数分前に赤く染まっていた。

5/5 18:46

大喰岳方面も美しい。

5/5 18:46

暮れていく。明日は天気が前日の予報より悪くなった。朝から強風、昼前から雨の予報、夕方にはかなり悪天候になるというので、明日は早く下山することに。

5/6 4:38

翌朝、4時起床。まだ雨は降っていない。でも雲は厚い。ちまき弁当、固くて食べられない。あれ、電子レンジで加熱し過ぎのはず。。。

5/6 5:21

5時20分、出発。予定より20分遅いけれど、ま、いいか。

5/6 5:21

風はすでに強い。それほど寒くはないけれど。

5/6 5:44

下りはピッケルで。

5/6 5:43

雪が締まっていてアイゼンがよく効く。

5/6 6:07

ジグザグに急降下。

5/6 6:56

1時間30分でババ平。

5/6 7:28

7時28分、槍沢ロッジ通過。槍ヶ岳山荘から2時間ちょい。休憩せずに横尾まで。

5/6 8:39

横尾に8時39分。槍沢ロッジから1時間10分。疲れがかなり足に来ている。でも雨が心配なので10分ほど休憩して出発。

5/6 9:17

途中、右岸に迂回する。この工事、なんのためにやっているのか、全く意味不明。

5/6 9:46

徳沢園に9時40分到着。横尾から50分。雨が降りそうだけど、ここでまた休憩。

5/6 9:53

チーズピザ1300円でエネルギー補給。徳沢園は10時05分発。

5/6 10:54

明神池に10時54分。徳沢園から50分。疲れていてペースが上がらない。

5/6 11:31

河童橋はやっぱり外国人ばかり。上高地バスターミナルに11時35分着。バスに11時45分乗車、沢渡の温泉に12時30分〜13時30分、自宅に14時30分帰着。

撮影機器：

iPhone 13 Pro 256GB SIMフリー Apple

iPhone 15 Pro 256GB SIMフリー Apple

感想

toruiwasa

楽しかった！　でも予想以上に疲れた。足はヘロヘロ。2泊したので余裕と思いきや、帰りの1300メートルを一気に下ったのが足に来た。アイゼンは効いていたけれど、腿に力が入るし、膝も横方向にちょい向いて下山しているので、いつもと違う筋肉が悲鳴を上げた感じ。横尾からの3時間弱がキツかった。。。
それにしても槍ヶ岳山荘がガラガラなのが気になった。前日は満室だったそうだけれど、山に行く人の絶対数がかなり減っているのではないだろうか。槍ヶ岳山荘はまだいいとしても、マイナーな山の山小屋や登山道の維持がこれからどうなっていくのか心配。