嗚呼。麗しき夏の尾瀬。〜ツエルト泊大清水から

2015年07月17日(金) ~ 2015年07月18日(土)

• GPS: 32:00
• 距離: 28.6km
• 登り: 1,466m
• 下り: 1,053m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:50
• 休憩: 3:40
• 合計: 11:30

4:30 大清水
5:20 5:20 一ノ瀬休憩所
5:50 5:50 岩清水
6:30 6:30 三平峠(尾瀬峠)
7:20 7:20 長蔵小屋
8:30 8:50 沼尻平
9:10 9:10 白砂峠
9:50 9:50 見晴(下田代十字路)
10:10 13:20 見晴キャンプ場
14:40 14:50 三条の滝
16:00 見晴キャンプ場

2日目

• 山行: 3:30
• 休憩: 2:50
• 合計: 6:20

5:40 見晴キャンプ場
6:20 6:20 竜宮十字路
7:30 7:30 山ノ鼻
7:30 7:30 至仏山
7:30 10:20 小至仏山
12:00 鳩待峠

天候

初日：曇り。（時々晴れ）2日目：雨。

アクセス

利用交通機関：

バス

往路：新宿より22時発尾瀬号にて大清水。（バス内で前泊）
復路：戸倉より13時30分発の尾瀬号にて新宿へ。
関越交通：http://kan-etsu.net/publics/index/17/

コース状況／危険箇所等

全体を通してよく整備されている道です。雨の日は木道のスリップに注意。
見晴キャンプ場は燧小屋で受付。予約はいりません。一張800円。

その他周辺情報

戸倉周辺には日帰りの温泉があります。

写真

7/17 4:34

大清水4時到着。雨は止んでいる。30分かけてゆっくり出発。3日前の馬蹄日帰りの疲労を癒しに来ました。ほんとか。

7/17 5:51

岩清水。なでしこジャパンの名DF。

7/17 5:51

整備された道。ここを家族であるいたのは一昨年の話。

7/17 6:07

あのときは3日降り続いた雨が登山口で止んだんだ。

7/17 6:24

コメツガの道が良い。

7/17 6:28

三平峠。一昨年母ちゃんはここでだまされたーと叫んだ。人生最大の難所だったらしい。。

7/17 6:54

ヒオウギアヤメ。小さなアブが必死に花弁に掴まっているのがかわいい。

7/17 6:56

モミジカラマツ。

7/17 6:56

コバイケイソウ。今年はよく咲いている。

7/17 6:58

尾瀬沼。雨は降らずしっかり山頂が見えていますが燧ケ岳登頂は前日に諦めています。またの機会に。

7/17 7:17

ハクサンチドリ。淡い色。

7/17 7:25

趣のある長衛小屋。一度でもいから泊まりたい小屋候補。

7/17 7:26

庭先のヒメサユリ。自生地でぜひ見てみたい。

7/17 7:26

いい色です。本当に良い花だ。

7/17 7:40

うわあ。待ってました。大江湿原。これでも7分咲き。

7/17 7:37

鹿の食害対策の成果が出てきているようです。

7/17 7:39

朝開いて夕方にはしぼみ涸れる。一日花の潔く儚い美。

7/17 7:46

ワタスゲの果穂が揺れる。

7/17 7:54

ギンリョウソウ。葉緑素を持たない腐生植物。不気味なくらい綺麗。

7/17 7:59

ミツガシワも残っていました。群生見たい。

7/17 8:00

ムラサキコマノツメと言いますが植物学上ツボスミレです。かわいらし。

7/17 8:14

レンゲツツジ。毒性があるので鹿対策いらず。

7/17 8:16

ゴゼンタチバナ。

7/17 8:28

浮島にヒオウギアヤメの群生。人の手から逃れた幸福な花たち。

7/17 8:36

沼尻。売店が出てます。

7/17 8:37

チングルマの果穂。これ植物学上、バラ科の樹木です。小さな木なんです。ほんとだよ。

7/17 8:40

尾瀬と言えば食虫植物モウセンゴケですよね。丸いものがノーマルタイプ。

7/17 8:41

そしてこの長いものがナガバノモウセンゴケ。ともに絶滅危惧種です。

7/17 8:59

池塘がなぜできたか。説明すると長くなるので。。

7/17 9:03

水芭蕉の生き残り。まさかまだ咲いてるとはね。

7/17 9:40

静かな尾瀬。予報に反して雨も降らず。なんといっても涼しい〜。

7/17 13:19

見晴キャンプ場につきました。燧小屋でテント代800円払いツエルトを張らせてもらう。

7/17 11:43

最終的には7人ほどの方が来られましたが、連休前の静かな尾瀬満喫です。

7/17 12:40

今日は疲れを癒すぞ。どこにも行かないぞ。本は笹本稜平著「未踏峰」、音楽はシベリウスやjujuのジャズカバーアルバムなどなど。

7/17 13:32

と言っているのもつかの間。とうとうツエルトから飛び出してしまいました。

7/17 13:35

お花が外で咲いているのに家の中にいられるか！ほら、ミズチドリ、良い花があるよ。

7/17 13:36

クロバナロウゲ。

7/17 13:39

タカネアオヤギソウ。

7/17 13:40

オゼヌマタイゲキ。尾瀬特産とされる植物。

7/17 13:45

雨、降ってきました。でもなんだ、気持ち良い。

7/17 13:50

トキソウ。飛んでます。

7/17 13:56

湿原にウラジロヨウラクの低木。花の尾瀬。実は植物には絶対に不利な地層。大きくはならないだろう。

7/17 14:03

これが温泉小屋。宿泊しないと入れません。。

7/17 14:06

おじさんてくてく。独り散歩。楽しい。

7/17 14:17

眼下に平滑ノ滝。これを川と言わず滝とは。いや滝なのだ。間違いなく。

7/17 14:21

久しぶりに三条の滝に会いに来たのです。

7/17 14:51

豪快。8年ぶりの再会。音がものすごい。

7/17 14:55

これは興奮。

7/17 14:59

今日も水量が半端有りません。百名瀑。すげー。いけー。いけー。

7/17 15:41

また取り乱してしまいました。花はタヌキランでしょうか。ランではなくカヤツリグサ科です。訂正、ミヤマワレモコウです。これは。

7/17 15:48

見落とすところでした。コアニチドリ。これはランです。

7/17 15:56

オニノヤガラ。これも腐生、寄生？植物。

7/17 16:08

これはツルコケモモ。カタクリのように花弁が反る。何万年という長い年月をかけて作られたコケ布団の上に咲きます。

7/17 16:13

キンコウカ。見頃はこれから。

7/17 16:16

雨が止み、青空が出てきました。

7/17 16:18

予報では明日は今日よりも良いはず。期待したいと思います。

7/17 16:29

八木沢道、見晴新道は今も通行止めです。注意。

7/17 16:55

まさか晴れるとは。

7/17 16:57

ハクセキレイが木道をとことこ歩いてます。

7/17 16:59

気持ちよーい。またツエルトを飛び出す。

7/17 17:10

頼むから明日はあの重たい雲がとれますように。

7/17 17:11

燧ケ岳もヤマテンでは晴れるはず。

7/17 17:28

大きなイワナがゆらゆら。あ、おなかが減ってきた。帰ろ。結局4時間のお散歩でした。

7/17 17:48

フライドオニオンを入れた米半合を尾瀬の水で炊く。

7/17 17:50

今日はシンプル。実はこれ去年涸沢で甥っ子と作ろうとして失敗した山飯。

7/17 18:10

焼き鳥の缶詰を炒め、卵を落とします。半熟ですよ。

7/17 18:14

できた。簡単だし定番メニューになるくらい美味しい。しおん（甥っ子）、来年な。

7/18 4:29

翌朝も料理してます。ランチョンミートを焼き、卵。塩、ケチャップで味付け。これを厚めのパンでサンドする。

7/18 5:51

半分は弁当にして山頂で食べよう。燧小屋さん、ありがとうございました。

7/18 6:14

福島県から群馬県に入る。

7/18 6:14

燧、あら、予報と違うんでないかい。

7/18 6:25

雨にぬれるカキツバタ。これはこれで綺麗。

7/18 6:30

オオマルバノホロシ。別名尾瀬ナス。なすの花にそっくり。

7/18 6:49

カキツバタ。と言えば尾形光琳の燕子花屏風。大好きな花です。

7/18 7:08

見つけました。中央の黄色いの。オゼコウホネです。貴重なスイレンの花。

7/18 7:18

すごい。感激。

7/18 7:22

至仏山、迷ってます。まず、この雨おそらく止みません。

7/18 7:25

山の天気などその時の運。来てみなければ分からないもの。予約したバスは1時半。行ってみるか。

7/18 8:16

尾瀬ヶ原が見渡せると樹林帯の蒸し暑さも幾分か引きます。

7/18 8:17

蛇紋岩、滑るので注意。

7/18 8:23

イワシモツケ。

7/18 8:28

ダイモンジソウ。

7/18 9:05

シブツアサツキはまだこれから。

7/18 9:15

ミヤマウイキョウ。葉が人参みたい。

7/18 9:18

タカネシオガマ。

7/18 9:19

タカネナデシコ。あの準優勝は優勝にも等しい。

7/18 9:19

この雨の中登る人もすごい。

7/18 9:22

コメツツジ。

7/18 9:23

ムラサキタカネアオヤギソウ。長い名前。。

7/18 9:23

谷川岳で見たホソバヒナウスユキソウ。蛇紋岩地帯に咲く花。

7/18 9:26

ジョウシュウアズマギク。木道の陰に隠れて咲いてる。けなげ。

7/18 9:51

登頂。みんな、さっさと降りましょう〜。

7/18 10:04

至仏山の裏の顔。

7/18 10:04

ジョウエツキバナノコマノツメ。天気の良い時にまた撮らせて〜。

7/18 10:12

小至仏から多くの団体が。。中止しなさい。この天気で。私もですね。。

7/18 10:12

それでも少し風が収まってきた。

7/18 10:12

やれやれ。山の天気は分からない。。

7/18 10:47

シナノキンバイ。

7/18 10:47

雪渓残る。この山も豪雪の山。あ。

7/18 10:49

オゼソウです。学名はJaponolirion osense Nakai。尾瀬で発見された日本の超貴重な固有種。

7/18 10:49

地味すぎて私以外に写真を撮るものはいないけど。私からしたらこの花を撮らずして何しに尾瀬に来たと。それは言い過ぎかしら。

7/18 10:51

チングルマ。花もいいですよね〜。

7/18 11:06

マイヅルソウの群れ。

7/18 11:06

ヒロハユキザサ。ユキザサにもいくつか種類あります。

7/18 11:08

ズダヤクシュ。咳止め。

7/18 11:13

ヤマトユキザサ。違い分かります？

7/18 11:20

タケシマラン。隠れるように咲いているのが好き。

7/18 12:05

以上、尾瀬の花レポでした。朝の作ったランチョンサンド、帰りのバスの中で美味しく頂きました。

撮影機器：

PENTAX K-5 II ペンタックス

装備

個人装備

ザック（Gregory Triconi 60 ） ザックカバー ツエルト グランドシート 張網 ペグ ストック マット シェラフ 雨具 折りたたみ傘 着替え タオル ヘッドライト×２ ランタン 予備電池 予備バッテリー（携帯用） コンロ ガスカートリッジ コッヘル コップ 食材 調味料 酒 ナイフ ライター 着火装置 まな板 トースター フォーク＆スプーン グローブ ゲイター ファーストエイドキット 時計 地図 保険証 携帯 コンパス カメラ 帽子 サングラス 日焼け止め 水（2リットル） 行動食 ゴミ袋 巻紙 小説 ipod

感想

makasio

谷川岳馬蹄形日帰りから2日おいて、今度は尾瀬に。
山の疲れは山でとる。
そんなのウソ。
本音は尾瀬の花がどうしても気になったから。
自分にとって貴重な連休は山にどうしても行きたい。
本当はこんな花旅がやりたかった。
初日は予報より悪くなかったが燧ケ岳を諦め、滝巡り。
あとの時間は読書に費やそうと思ったが、
それも我慢できず4時間のお散歩に。

山にいるのに山を見ない、歩かないなんてもったいない話。
花を好きになれば今よりも3倍は山を楽しめるのに。
興味のある人はそれほど多くない。
花も山も好きな自分は恵まれているのかな。
分からない。
テントの中で昼間から酒を飲みぐうぐうと高いびき。
ぼうと眺めれば、
これはこれで最高の山の過ごし方かもしれない。

2日目もったいないと至仏山に風雨の中登ったのは、
間違っていたと今は反省している。
午前中に山を降りて温泉でのんびり。
そんな本当に余裕のある山の過ごし方ができるようになりたい。

コメント

pasocom

makasioさん/花で疲れが取れたのでは？
おはようございます。
あれ？ついこの間谷川岳じゃなかった？と思いましたが「山の疲れは山でとる」でしたか（^^)

私、尾瀬はまったく知りませんが、この時期に天気良ければ渋滞するほど入山者がいるんじゃないでしょうか。雨のおかげで静かな山行ができたようですね。
尾瀬の花はさすがに八ツのものとはずいぶん違うようで、知っていたのはハクサンチドリとマイヅルソウくらいで、あとは皆このレコで初めて教えていただいたものばかりです。さすがに花博士！
これだけ花を楽しめばウソならず、癒されて疲れも取れたんじゃないでしょうか。

makasio

Re: makasioさん/花で疲れが取れたのでは？
pasocomさん、こんにちは♪
尾瀬はお花好きのものとしては行かなくてはならない場所です。もうすぐニッコウキスゲも満開。木道は渋滞するでしょう。
それでも平日で静かな尾瀬堪能してきましたよ。
スタート時点では谷川岳の疲れが残っていましたが、あら不思議。山の疲れは山でとれるんです。すっかり疲れがとれてしまいました！
昨日は小笠原っ子とクライミングジムでした。

tamao

よだれもの…。
さっすが尾瀬！！
今すぐ行きたくなりました(笑)

ミズチドリ、コアニチドリ、ツルコケモモ…、見たことない花が一杯だ！
尾瀬草も他にも一杯一杯。

花好きになれば三倍ね(笑)。
一理あるかもですが、ついでに可愛く写真も撮らなきゃとかやってると、全然進まなくなるのがちょっと難点ですね(笑)

あーでもいいなー尾瀬。
のんびり歩くには最高ですね！
これは疲れがとれたでしょう？

makasio

Re: よだれもの…。
たまおさん。どーも~。
尾瀬で山の疲れはとれました。温泉もあるしね~。お花好きのものとしては尾瀬は聖地のひとつですね。雪の多い場所には花が豊富です。ヨダレ滴ながら腹這いになって撮影してました。
こんなことは平日の静かな山でしかできません。また贅沢な花旅でした。今、小学３年生の姪っ子が小笠原から遊びに来ているのですが驚いたのは高山植物オタクになっていたことです。誰の影響でしょうか。
白馬岳、楽しみにしています。