南アを繋げる山旅 塩見岳から仙丈ヶ岳へ仙塩尾根を歩く
- GPS
- 104:00
- 距離
- 35.8km
- 登り
- 3,537m
- 下り
- 3,278m
コースタイム
- 山行
- 2:36
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 2:55
- 山行
- 9:53
- 休憩
- 2:24
- 合計
- 12:17
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 6:50
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 2:40
- 合計
- 9:15
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 5:40
天候 | 21日 晴れ 22日 晴れ後曇り 23日 雨後曇り 24日 曇り 25日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
高速バス、JR、登山バスを乗り継ぎました。 後になって、伊那方面行きのバスに乗って松川ICから、鳥倉登山口行きのバスに乗ったほうが良かったと思いました。 帰りは、北沢峠−仙流荘ー高遠ー伊那市ー名古屋ー三交南紀バス営業所ー自宅 仙流荘で温泉、昼食で2時間ほど。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは鳥倉登山口のバス停にあります。 三峰岳の下りが危険と聞きましたが、それほどでもなかったです。 |
その他周辺情報 | 仙流荘600円 昼食もできます。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
いつからか南アルプスを、甲斐駒、鳳凰三山から光岳までつなげたいと思うようになりました。そして、甲斐駒から北沢峠、仙塩尾根、聖平から光岳が残りました。
今回はその中でも最もハードそうな仙塩尾根に挑戦しました。
多くの記録は仙塩尾根と言っても、塩見岳から北岳だったり、仙丈ヶ岳から北岳までだったりしていますが、私は名前の通り仙丈ヶ岳と塩見岳の間を歩き通したいと思いました。
どちらから歩くか考えましたが、交通の便、宿泊地、下山後の温泉などを考えて、塩見岳から仙丈ヶ岳まで歩くことにしました。
21日
バスで一緒だった高校の山岳部の人たちと追いつ追われつになり、ついスピードを出してしまい、三伏峠に着いた時にはばててしまっていました。久しぶりのテント泊の重装備、もっとゆっくりとマイペースで歩くべきだったと反省しました。
22日
もともとあまり眠れませんでしたが、テント場が騒がしくて1時45分に起きました。
でも、そのおかげで3時に出発できました。
この日は10時間のコースタイムなので、休憩を入れて12時間と思っていました。
塩見岳では素晴らしい展望に恵まれ、これから歩く長い仙塩尾根がくっきりと見えました。ただ、目標とする仙丈ヶ岳に真っ先に雲がかかってしまったのが残念でした。
塩見岳を超えれば後は下りで楽と思っていましたが、小さなアップダウンが多く、思いのほか時間がかかりました。
熊ノ平小屋が遠くに見えてからも時間がかかりました。
やっと小屋についたときはうれしかったです。
午後から雲が多くなり、雨がぱらついてきました。
小屋泊りにするか、せっかく担いできたのだからテントにしようかずっと考えながら歩きました。
でも、夜は雨予報だったので、疲れた体で雨のテントはきついと思い、小屋泊りにしました。
夜はけっこう降ったので、小屋泊りにしてよかったです。
23日
朝から雨でした。
小屋に泊まった人の多くは塩見岳を目指して出発しました。
同じ方向に行く人も早々に出発していました。
私は小降りになるのを待ってゆっくりしていました。
すると、先日三伏峠で隣のテントだったYさんという伊勢からの女性が着きました。遅くなったので前日はビバークしたそうです。
それで8時まで待って一緒に三峰岳に行くことにしました。ここは岩場で危ないと聞いたからです。
三峰岳は思ったほど危険ではありませんでした。
それからはまた一人で両俣小屋まで歩きました。
野呂川越までも小さなアップダウンが多く、なかなか着きませんでした。
やっと着いた野呂川越から両俣小屋までは急な下りの上に倒木もあり、疲れました。
私がついて30分してYさんも到着しました。この日はほかに男性3人のグループが泊まりました。話をしたらそのうち2人が同じ高校の2年先輩とわかり、驚きました。
懐かしい話に花が咲きました。
24日
林道経由で下山するYさんを見送り、5時過ぎに両俣小屋を出発しました。
青空も見えたのでほっとしました。
大仙丈ヶ岳の登りまでもいくつものアップダウンがありました。ほとんどが樹林帯の中の道です。
大仙丈ヶ岳の登りになって初めて登山者とすれ違いました。
大仙丈ヶ岳ではガスっていましたが、ガスの中に時折仙丈ヶ岳の山頂が見えました。
仙丈ヶ岳に着いたときは達成感でいっぱいになりました。
外は寒かったので、温かい小屋の中で飲む生ビールの味は格別でした。
その日は仙丈小屋の夕食を食べました。お祝いにワインを飲みました。
25日
雲が多くご来光にはなりませんでしたが、素晴らしいお天気で360度の展望を見ることができました。
もちろん、塩見岳からの道もはっきりと見えてうれしくなりました。
ご褒美をいただいた気持ちになりました。
仙塩尾根、塩見岳と仙丈ヶ岳の間の長い稜線には目立った山はありません。でも、小さなアップダウンが多く、想像以上に厳しい道のりでした。
これが人気がない理由かも知れません。
でも、名前の通りの仙丈ヶ岳と塩見岳の間の稜線を歩き通せて充実感でいっぱいです。
残りの甲斐駒から北沢峠、光岳から聖平。来年にはつなげたいものです。
コメント
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随分厳しくてロングな山行でしたね。
山行経験が豊富で、山のご判断をきっちりされた上での実行は良い勉強になります。
まだ繋がる山行をご計画とのこと、また来年の山行レコを楽しみ視しております。
お疲れさまでした
s_fujiwara さん、コメントありがとうございます。
南アルプスは体力勝負です。もうちょっと日頃から鍛えておけばよかったと思いました。
今回仙丈小屋で会った方は74歳で光岳まで2週間の縦走予定というので驚きました。ベテランかと思ったら、登山歴10年。60過ぎから始められたそうです。毎日20kgのザックを背負って近所の小高い公園を歩いて鍛えているそうです。それで今回は18kgからのスタートとのこと。食料を見せて頂きましたが、いろいろ工夫されていて参考になりました。
来年は還暦なので、全部繋げたいと思います。
mayutsuboさん、こんばんは。
お久しぶりです!
山に入る前にご自宅から登山口までがすでに大変ですよね…
このルートは私が昨夏行った時とほぼ同じルートです。
(両俣小屋が入るかどうかだけの違い)
熊ノ平では雨で小屋に泊まったのも同じです…(笑)
塩見からの眺望は本当に素晴らしいんですね〜
こんなに素晴らしい景色を望めるなんて!
この時期はお花も多くて、地味な(笑)稜線ながら、楽しめますね〜
仙塩尾根は南アルプスの中でもマイナールートなだけに、
そこがまたいい!なんて思ったりして…
南アルプスの稜線がつながる日を楽しみにしてます
dolceさん、コメントありがとうございます。
私はとても熊ノ平から仙丈ヶ岳まで1日で行くのは無理だと思い、両俣小屋に下りました。
本当に静かで地味なコースですが、これが南アルプスなのかなと思えました。
それに比べて最後の仙丈ヶ岳は親子連れもいたりで、一気に都会に戻された気分になりました。さらに北沢峠への道は土曜日だったので、すれ違いが多くて大変でした。
もうちょっと余韻のある終わり方にしたかったなんてね(笑)
こんばんは。
念願の縦走完歩、やりましたね。
mayutsuboさんの全ルート表示拝見しました。
光から聖、椹島から荒川中岳を経て塩見、黒戸尾根から甲斐駒乗り越え北沢峠の三回で甲府盆地から畑薙ダムまで繋がるんですね…
繋がりさえすれば、あとは枝葉を歩きつぶすだけ。
必ずどの山行でも歩いた道、登った頂きが被るでしょうから心理的に余裕ができますね。
私もかくありたいものです。
4泊5日、二日目こそかなりの時間歩かれましたが、一日の山行時間も余裕があり、稜線歩き、山小屋での夜…贅沢な5日間、羨ましい限りです。
私はどんなに頑張っても事前泊1泊、山行2泊、下山後温泉に1泊が限界です。
会社の夏期休暇、もっと長ければいいんですけど…
29枚目、塩見から眺めたこれから歩く山々、38枚目の仙塩尾根、112枚目の仙丈ケ岳から眺めた塩見…どれも壮観ですね。
ちょっと残念だったのが46枚目の塩見西峰のセルフで撮られた写真。
露出もバッチリだったのに富士山がちょこっと山頂標識に隠れてしまいましたね。
( ´,_ゝ`)
最終日の仙丈ケ岳からの眺め、見晴らしが良くて何よりでした。
私もmayutsuboさんには及びませんが盆に椹島から聖岳、赤石を経て椹島への周回縦走、秋には北沢峠から仙丈ケ岳、間ノ岳、農鳥岳を経て奈良田まで縦走します。
今シーズン終われば南アの北部と南部でそこそこの繋がりができますが、ぽっかり塩見岳の南北が欠落してしまっている状態です。
塩見岳は私にとって南アのラスボスになりそうです。
どこまでも稜線を歩きたくなるような壮大な山行記のUPありがとうございます。
tomhig さん、コメントありがとうございます。
ヤマレコの全ルート表示・・・
自分のはどうやったら見られるのかな。
ただ、ちゃんとアップしだしたのは去年からです。
今までは、
広河原〜白峰三山〜奈良田(30年以上前 )
北沢峠〜仙丈ヶ岳(これも30年以上前)
夜叉神峠〜地蔵岳
北沢峠〜地蔵岳〜広河原
三伏峠〜塩見岳〜蝙蝠岳(往復)
三伏峠〜荒川三山(往復)
聖岳〜赤石岳〜荒川三山〜千枚岳
と歩きました。
三伏峠から荒川三山をどうつなげようかと思っていたら、塩見岳に行った帰りに会った方が、三伏峠から赤石岳を往復したと聞いて、その手があるか!!と思いました。
その方は高山裏に2泊したそうです。
私は、小河内岳避難小屋、中岳避難小屋、高山裏避難小屋(テント)の3泊でしたが・・・
高山裏で会った30代の男性は一気に高山裏まで来て、午前2時に出て荒川三山を4時間で往復して下山していました。
私はアラカンのおばさんなので、コースタイムは遅めです。
で、写真も詳しく見てくださってありがとうございました。
46枚目、セルフではないんですよ
ヤマレコの全ルート表示、
http://www.yamareco.com/modules/diary/63431-detail-101392
こんな感じでご覧になれます。
mayutsuboさんと比べたら私なんてまだまだひよっこですよ。
コースタイムの件ですが山小屋利用できる登山シーズンなら遅い時間に山小屋着かない程度に歩ければ充分じゃないでしょうか?
私は会社員でまとまった休みが取れない手前、どうしても山行距離長く刻まないと縦走できないコースが出てきてしまいます。
せっかく南ア、テン泊、山小屋泊するのであればゆっくり景色や花を愛でながら歩きたいですよね。
先月の北岳、私は写真撮りながらチンタラ上り、mayutsuboさんよりちょっと上の年代の登り慣れていない方と抜きつ抜かれつ繰り返しながら一緒の山小屋に辿り着きました。
食事の時も会話するようになり、それはそれで楽しいものです。
単独行の者同士、下山した時もあの人まだかなぁ、なんてなりますし。
長い距離ピストンで日帰りするのも目的があってです。
GWの残雪残る聖岳登るために残雪の鳳凰山日帰りピストンでトレーニング(結果、今年は雪が例年と比べて少なく肩透かし喰らいましたが)しました。
去年泊まった赤石岳避難小屋、また今年も泊まりたいので聖平小屋から一日で歩こうと思っています。
どうしても一日の山行が長丁場になってしまうのでそのためのトレーニングで甲斐駒の黒戸尾根日帰りにチャレンジしました。
でもちょっと色気出て、剱岳の早月尾根の日帰りもやってみたいだとか谷川連峰の馬蹄形尾根日帰り縦走チャレンジしたいだとか、見栄はってみたくなるんですよね。
登山シーズンの南アの縦走、一日の山行時間7時間程度でゆっくり歩きたいものです。
なるほど!!
これから時間があるときに過去の記録もアップしたらヤマレコの地図がつながりますね。
さすがに30年以上前の記録は残ってないけど、歩いたルートはわかるので、アップしてつなげてみようかな。
私は歩くのが遅いけど時間は取れるので1日の距離は短く日数は多くなります。
今回のコースも普通なら三伏峠、熊ノ平、仙丈の3泊でしょうか。両俣に下らなくていい分楽だけど、最後の仙丈ヶ岳の登りはへろへろになっているだろうな。
来月は川口の息子のところで孫が生まれる予定です。しばらく世話しに行くので、北関東の山に行きたいと思い、那須や尾瀬、日光の地図を眺めています。
孫より山が楽しみなんていうとんでもないばあちゃんです
mayutsuboさん、初めまして。
三伏峠小屋のテン場で、近くにテントを張ったものです。
「両俣小屋を越えて、仙丈ヶ岳まで歩く」なんて話を小耳に鋏み
「仙塩尾根のロングコースをこれから歩くのか?やるなぁ」と感心しておりました。
でっかい南アルプスの稜線を一筆書きで繋げることができると気持ち良いですね。
私も憧れます。これからも良いお山を。
kickey さん、コメントありがとうございます。
写真を見たらお隣のテントだったんですね。お話すればよかったです。
なんとか仙丈ヶ岳まで歩きとおせました。
両俣小屋の星さんも、両俣小屋から仙丈ヶ岳に登る人は少ないと言われました。ほとんどの人は逆だそうです。
kickey さんも南アルプスをつなげてくださいね。
こんばんは。
昨日塩見岳登ってきました。
今日から出勤ですので写真の編集やら数日かかりそうですが…(-_-;)
あらためてmayutsuboさんのレコ拝見したら、やっぱりここで撮ったんた…と納得です。
山頂、南アど真ん中の好展望を本当に独占できるんですね。
あれは何枚も写真撮りたくなります。
私は三峰岳から荒川中岳の間が未踏破のエリアでしたが、ど真ん中の塩見岳になんとか足跡残せました。
\(^o^)/
本当に素晴らしいルート歩かれたんですね。
(°Д°)
日帰り塩見岳の翌日にご出勤ですか!若さゆえにできることですね!!
塩見岳、南アルプスのど真ん中ってかんじですよね!!!
形も特徴あるのでわかりやすいですね。
また南アルプスをつなげてくださいね。
私はこれからしばらくは紀伊半島の山中心になります。
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