木曽駒ヶ岳、檜尾岳、聖職の碑コース


- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 2,139m
- 下り
- 2,216m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 6:20
天候 | ピーカン |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
連泊の場合、その日数分の料金が必要。 桂木場登山口までは菅の台バスセンターからタクシーで30分ほどで到着。料金7000円ほど |
コース状況/ 危険箇所等 |
宝剣岳から檜尾岳まではところどころにクサリ場、危険箇所があり宝剣を超えたからと言って安心はできない。 このコースで利用した水場は5箇所、桂木場からすぐの「ぶどうの泉」、大樽避難小屋から1、2分の水場、テント場、檜尾避難小屋の東の水場、檜尾登山口から西へ10分ほどの水場 |
その他周辺情報 | テント場利用料金(トイレ代、水代込み)900円 テン場は標高2800m、沸点が低いためかご飯の温めやドライフーズの湯戻しで芯が残りやすい。 あと、電子着火のライターが着火できなかった。 |
写真
感想
ずっと前から企てていた「聖職の碑コース」を使って木曽駒でテン泊、
そして縦走を実行した。
桂木場からのこのコースは大正2年に起きた大量遭難事件を題材とした新田次郎の「聖職の碑」と同コースをたどる。
今では多くの登山者に利用され当時の趣はおそらく感じられないだろうが、この登山道を子供たちがやがてくるであろう悲劇を感じることなく楽しそうに登っていったことを思いながらの山行となる。
梅雨明け最初の土日とあって多くの登山者が稜線を歩いていた。
とにかく暑い!水場を見つけたらすぐ水分補給をして持っている水を節約した。
特に大樽避難小屋横の道を2分ほど行ったところの水場の水は今まで味わったことのない美味しさの水だった。これは一飲の価値ありの水だと思う。
聖職の碑の記念碑を見つけた。思ったより大きな碑であった。
この美しい稜線で子供たちがチリジリになりあちこちで凍死した現場であるなんて全く想像ができない穏やかな稜線だった。
そんなことを思いながら少々、感傷的になっていた。
その稜線を40Lほどのザックに一眼レフカメラ、軽快な足取りで颯爽と歩いていく男性に追い抜かれる。
印象に残る男性だった。
この日は多くの登山者がいるのでとにかく早くテン場へ着きたかった。
早く着かないとスペースが無くなってしまうからだ。
そのためこの素晴らしい稜線の良さを感じる余裕なく足早にテン場へ向かった。
やっとテン場に着き、テントを張る。ふと前を見ると先ほどすれ違った男性がおられた。
地元の方で山でビールを飲むのが楽しみという、自分と同じ楽しみを持たれている登山者で、その方はテン泊であり先ほどの40Lほどのザックにテントを入れてこられたようだ。なんてコンパクトなテントだろう。
後にこの方がヤマレコユーザーのkatsuuuさんだと分かった。
夜2時頃、空を見上げると満天の空に星が煌めいていた。
天の川もうっすらと流れている。
いつも思うが人間なんてチリみたいなものだ。
くだらんことを考えるのがバカらしくなる。
翌朝、美しい日の出を満喫し、宝剣に挑む。
山頂まで行ったことはあるがその南側は知らない。
いざ南側を降りるととんでもなく危険な岩場であった。
特に大きなザックを担いでいるとバランスを崩しやすく、
もし足を踏み外したら間違いなく命は無い。
極楽平で緊張がほぐれ、水をゴクゴクと飲んだ。
ここから先は快適な稜線ばかりだろうと思ったら、なんの、なんの。
宝剣に負けず劣らずのリスキーな岩場が2箇所ほど待ち構えていた。
油断ならずである。
そしてやっと檜尾岳。朝、出発してからすでに5時間ほどが経っていた。
ここからまだ4時間ほどかけて檜尾尾根を下らないといけない。
檜尾尾根は展望もなく、歩きにくく、変化のない登山道で、自分の中では下山という作業のみとなってしまった。
とにかく長い、長い、時計とにらめっことなる。
登山は最後まで楽しまなければ。
でもこの山行は去年から考えていたもの
いい天気の中で実行できて本当に良かった。
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