峰々を紡いで久恋の「錫ヶ岳」へ
- GPS
- 15:20
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 1,639m
- 下り
- 1,641m
コースタイム
- 山行
- 13:10
- 休憩
- 2:38
- 合計
- 15:48
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス | 菅沼の車道脇の駐車場は有料、南側に300メートルほど行くと15台分の無料駐車場有。 |
写真
装備
個人装備 |
スパッツ(藪通過時に靴に葉っぱ等が入らないようにするため)
|
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備考 | 登山口から五色沼避難小屋までの間に何か所も残雪があったが、アイゼンなくても問題なかった。 |
感想
・昭和60年9月皇海山山頂の木の上から北方を眺めるとひときわ高い白根山とともにやや手前にある黒くどっしりとした山容にも目を惹かれた。これが錫ヶ岳で、以来いつか訪れたいとは思っていたが、容易に到達できる山ではなく、心に温めたまま長年の歳月が経過した。しかし最近群馬や栃木の山を訪れる機会が増え、次第に錫ヶ岳登頂への想いは顕在化していった。
・ヤマレコを調べると錫ヶ岳の記録は少なからずあるが、いずれもかなりの歩行時間で1泊が妥当なくらいである。2年前には最短ルートと思われる丸沼高原スキー場からの記録もあったが、今ではスキー場内立ち入り禁止のようで、最近はその記録は見かけない。考えられるルートは湯元温泉から、金精峠トンネルから、そして菅沼登山口からの3ルートであるが、いずれも歩行時間は10時間をゆうに超える。今回は車の便等を考え、菅沼登山口から登ることとした。
・錫ヶ岳へは距離が長くしかも途中道が不明瞭なことが難点である。距離が長いうえに笹薮等で道が分からず立ち止まり、現在地をGPSで確認することしばしば、予想以上に時間を要した。基本は稜線を外さず、常にプレートやピンテを確認することであったが、質が悪いのは笹原で、木のように目印をつける場所がないことである(一部笹にピンテはあったが)。ただ笹丈は膝あるいは腿程度で、先日信州の堂津岳で経験した根曲がり竹のような強かさがなかったのは良かった。また、梅雨入り前で飛来する虫も少なく、一方日は長いのでこの時期は錫ヶ岳登山の適期と言えそうである。
・今回予め相当時間と体力を要することを覚悟し、また天気も終日持ちそうだったので、錫ヶ岳に至る4つの峰を1つ1つ楽しみながら繋いでいくようなつもりでじっくり歩くように心がけた。道が不明瞭になればすぐ立ち止まり、軌道修正をし、また帰路の途中で最高地点があることも意識し(実は一番きつかったのは帰りの弥陀ヶ池への登り返しだった)、体力を残すようにした。最後弥陀ヶ池から先途中から急下降でそこでヘッデンとなったが、光に虫が集まることもなく、また行きに歩いているので不安はなかった。
・今回久恋の山「錫ヶ岳」に登頂でき、心に強く刻まれる山行となった。そして錫ヶ岳を目指したゆえに目にすることのできた前白根分岐から2296m峰に至る眺望抜群の稜線も忘れることが出来ない。ダケカンバが点在し開放感のある稜線を目にした時のワクワク感は今でも蘇る。
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