記録ID: 690381
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無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
【どれだけ歩いたら辿り着くのか!?】 南アルプス 鳥倉林道〜荒川中岳 ピストン縦走
2015年08月01日(土) ~
2015年08月02日(日)

体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 19:44
- 距離
- 38.7km
- 登り
- 3,916m
- 下り
- 3,924m
コースタイム
1日目
- 山行
- 9:45
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 10:33
距離 19.7km
登り 2,673m
下り 1,262m
| 天候 | ●8/1 快晴→曇り 目的地到着1時間半前より、遠くで雷鳴が聞こえる 赤石岳方面と思われる 風はなく穏やか ●8/2 快晴→曇り 風はなく穏やか ※両日とも、典型的な夏山の晴天 朝は雲一つない快晴 → 10時頃から雲が出てくる → 夕方にはガスで真っ白 → 夜には晴天に回復 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・鳥倉林道駐車場を利用 トイレあります 深夜11時半頃到着時で、5割程度の入り 山行開始時には満車に ・中央自動車道松川インター下車 県道59号で大鹿村へ 大鹿村にて国道152号と接続 少々南へ走り、大河原集落を左に入ると鳥倉林道入口がある やや分かりにくいですが、看板が出ていたように思います ・鳥倉林道は舗装路で、道幅もまあまああって、 私的には、林道としては走りやすい部類に入ると思います |
| コース状況/ 危険箇所等 |
●全般 ・道は明瞭で分かりやすいと思います ・樹林帯の中を長く歩きます とりわけ、トラバースの部分が長かったです 細いところでは谷足を踏み外さないように注意 ・多少草が茂っている部分もありますが、 ヤブこぎというほどではありません ・所々、崩壊地の崖っぷちを通過する箇所があります バランスを崩さないよう、細心の注意が必要だと思います ●駐車場〜鳥倉林道登山口 ・林道歩きです(2.5km〜3km程度か) ・道が舗装から未舗装に変わると、登山口は近いです ●鳥倉林道登山口〜三伏峠 ・樹林帯です やや急登で始まり、一段落するとトラバースが延々と続きます ・1/10ごとに目安の標識があります 6/10のか7/10の辺りだったか、登山道沿いに水場がありました ●三伏峠〜烏帽子岳〜前小河内岳〜小河内岳 ・塩見岳への道を分け右へ進むと、お花畑 そこから稜線へと上がっていく ・烏帽子岳〜小河内岳は、富士山や南アの高峰を眺めながらの稜線歩き それぞれの山の間は下りと登り返しがあります ●小河内岳〜高山裏避難小屋 ・小河内岳から森林限界まで下ると、その後は延々と樹林帯が続きます 標高2400〜2600m辺りの高度で、 緩やかなアップダウン(ほんの一部だけ急)を繰り返して、進んでいきます ●高山裏避難小屋〜稜線に出るまで ・少し下った後、少々登り返し 小屋から20〜30分で、登山道沿いに水場があります ・その後は、延々と樹林帯のトラバースが続きます 地面が岩ゴロゴロで歩きにくい ・トラバースが終わると、いよいよ大斜面の登り 標高差500〜600mを一気に登ります 下半分は樹林帯、上半分はガレ場→ザレ場と変化 カール地形で、上に行くと斜度がキツくなります ●稜線に登ってから〜荒川前岳〜荒川中岳〜中岳避難小屋 ・稜線に乗ってから前岳まで、大迫力の崩壊地の縁を伝っていきます 際どいため、バランスを崩さないよう、細心の注意が必要だと思います ・前岳〜中岳〜避難小屋はすぐです ※これまで、南アルプスすべてを歩いたわけではありませんが、 今回のルートも、南アルプスらしいボリュームあるコースでした 樹林帯なら樹林帯、トラバースならトラバース、急登なら急登と・・・ 一旦始まると、一本調子の区間が延々と続きます でも、これを楽しめるようになると、 南アルプス歩きのスキル?も本物かなと思います(笑) ●宿泊 ・中岳避難小屋を利用 夏期のみ有人の避難小屋 素泊まり5500円 2階がロフト形式で、20人ほど宿泊可能か トイレ:外にあり(大2、小1) 滞在中100円 レトルトカレー、カップラーメン、飲料の販売あり ・管理人さんは、話題豊富な楽しい方です 宿泊者は私を含めて4人と少数で、 のんびりと静かで、楽しいひとときを過ごしました ・暖かい麦茶をたくさんごちそうになりました ・夕方から就寝時まで、ストーブをつけてくれました 稜線部は適度に涼しく、猛暑の下界とは別世界でした ●水の確保 ・このエリアの稜線上の小屋は基本的に水不足 宿泊者は飲用・自炊用と水を持参する必要があります ・高山裏避難小屋の管理人さんのアドバイスで、 途中の水場で「南アルプスの天然水」を汲んでいきました ●動物 鳥以外、まったく出会うことはありませんでした ●虫 ・標高2200m辺りより上の樹林帯で、それはもう虫が多かったです 大量の小さなハエのようなのが、絶えずまとわりついてきます ・樹林帯を抜けるとアブが多かったです ・ハッカスプレー(原液)のおかげか、被害はまったくなかったです ・スズメバチに追いかけられた事がありました 威嚇かなと思います 足早にそっと立ち去り、事無きを得ました 羽音が重低音ですね |
| その他周辺情報 | ●下山後の温泉 「信州まつかわ温泉清流苑」を利用 400円 銭湯並値段の温泉です きれいで大きな施設で、食事もできます ●果物の町、松川町 県道59沿いにある、JAの直売所「もなりん」 桃の家庭用企画外品が、一箱900円で売っていました 贈答用なら2500円以上はする量でした 買って帰り、帰宅後食べてみると、それはもう甘くて甘くて・・・ |
写真
装備
| 備考 | ●靴の重さ 普段履いているトレッキングシューズは片足600g 今回はアルプスということで、 久々に本格的なタイプを履いたら片足820g コンディションがいいのに、足取りが今ひとつ重かった原因は、 靴の重量だったと思います ちなみに、手持ちのトレランシューズは片足260g、 ランニングシューズだと、200〜250gくらいのものが多いです ロング行程を軽快に歩きたい場合、 靴の重さも考慮に入れる必要があるかと、今更ながら思いました 適切な選択をしていきたいと思います ●装備の軽量化 いくつかのギアを新調し、 夏山の1泊2泊テント泊装備(水3リットル込)で11.5kgと、 これまでの自分の装備と比べると、大幅な軽量化に成功しました そのため、ザックの重さという点では、今回かなり楽でした。 (避難小屋泊だったため、テントは使いませんでした) 装備の軽量化についても、これからも引き続き研究していきたいと思います |
|---|
感想
久々に標高3000mの世界を目指してみました。
南アルプスの主脈縦走路は、いつか全部歩いて、
自分が歩いた軌跡をつなげてみたいと思っていますが、
残っているところはどこもアクセスが大変な奥地ばかり。
今回は未踏ルートの一つ、三伏峠〜荒川の部分を歩いてみようと、
鳥倉を起点に荒川中岳までピストン縦走してみました。
山と高原地図では、片道CT10時間越えのロング行程となり、
コースもハード。
途中、ホントに着くのか心細くもなりましたが、
無事、目的地まで行って帰ってくることができました。
あれこれ考えても早さは変わらないので、
無心になって動き続けたのが良かったと思います。
同じコースのピストンはつまらないかなとも思いましたが、
1泊2日という日程上の制約と、自分の脚力・体力を考え、
今回の行程となりました。
方角が正反対だと視点も変わり、違うルートのように楽しめました。
それでいて、行きに一度通っているので、
帰りは進み具合も分かり、気分的には楽でした。
さて、下界では毎日気温35℃を越す猛暑が続き、
高温多湿で身も心もバテ気味の毎日。
行き帰りに中央道で通過する岐阜県多治見市では、
8/1.2と2日連続で39℃越えとか。
そんな猛暑の時は、標高の高いところに行き、
涼しい思いをするのが最適ですね(笑)。
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コメント
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3120m


















11.5kgsまで抑えたとは素晴らしいです!
やはり背負う荷は軽いに限りますね、登山も人生も
私も南アは、100名山10座の内、まだ5座しか行けておらず、
南ア南部の山々はまだまだ未踏です。
3120mさんのレコを読んで、ますます行きたくなりました。
スピードハイクではなく、のんびりツェルト泊で、
デッカイ南アを感じながら歩く。。。
良いですよね〜
その時は、ご一緒に如何でしょうか?^^
messiahさん、こんばんは
ホントは1週間くらいかけて南ア全体を大縦走したいのですが、なかなかそういうわけにもいかず、細切れ作戦ですね。
軽荷はいいですね。
実はmessiahさんからヒントを得て、イーストンのテント(kilo1P)やストックシェルターを買ったりと、散財しております。
まだまだ素人ですが、必要・不要の見極めもできるようになっていきたいですね。
南ア南部は2回行っただけですが、一つ一つがでかくていいですね。
私も行きたいところ一段落したら、是非よろしくお願いします。
それにしても頂いたコメントの2行目、名言ですよ・・・
3120mさん、おはようございます。
南アルプスは、一つ一つの山の大きさを感じます。
三伏〜荒川中岳間、長いですね。
私は北部しか知らないので、興味深く拝見しました。
8月1日の夕刻は五竜から東京に向けて、バスで中央道を走っていました。
奥秩父に雷雲が架かっていたのを記憶しています。
この地には、襲来しなかったのですね
そして翌朝の快晴
私も南アルプスを歩きたくなりました。
redsさん、こんばんは。
こちらにまでご丁寧にすみません。
最初に南ア南部を目指したのは、3年前。
当時何を思ったか、3000m峰21座制覇に燃えておりまして、
必然的にこのエリアを避けて通るわけにはいかず、
やや義務的に訪れたのでした。
ところがなかなかどうして、
特に、聖〜赤石のルートのボリュームに感動し、
すっかりその魅力に取り付かれてしまったのでした。
何分アクセスが面倒なエリアで、気軽にというわけにはいきませんが、
何度でも訪れてみたい山域ですね。
それにしても典型的な夏山の天気でした。
早朝の雲一つ無い快晴から、10時頃になると雲がわき出し、
午後には真っ白の世界ですね。
雷が遠くに聞こえたとき、ラジオにも雑音が入り、
これはいけないと確信。
自分がいたエリアまで及んでこなくて、運が良かったですね。
素晴らしいルート!!いつも細かに分析されている事がとても勉強になります。
喧騒から逃れた南アオールスターズ、日の出前の悪沢と富士山は最高です。
いつかソロで訪れてみたいと思います(それまでに脚力を付けなきゃ
松川の清流苑...実は今週末から、そこからすぐ近くの松川・青年の家でボーイスカウト夏キャンプをします。 うちの子供たちは最年少のビーバー隊なので、登山なし...3120mさんが辿られた峰々を見ながらの苦行に耐えてきます。
red_karu さん、こんばんは
松川行かれますか!
周りに公共施設もあって、よさそうなところですよね。
南信でも中京・関西から近くて、アクセスもいいですしね。
ボーイスカウトですか。
私も、少年時代、カブスカウトだけ途中まで入っていました。
色々学んだのに、全て忘れてしまいましたが(ロープワークとか)、
キャンプは楽しみでしたし、
仲間と何かに取り組むのがとても楽しかったのだけは、
よく覚えていますね。
初めまして。
10月中に寝袋持参でこのルートチャレンジします。
レコ、自分も登山道歩いているような感じになれました。
結構タフそうですね。
南アの主脈縦走路、私もすべて踏破してみたいと思ってます。
間ノ岳から荒川中岳まですっぽり未踏の現状です。
それにしても荒川中岳避難小屋、素晴らしい立地ですね。
管理人さん、丁寧に山のこと教えてくださいますよね。
いつも休憩し、一度も泊まったことがないのですが今度は泊まります(小屋クローズ後ですが…
南部の好立地の山小屋、赤石岳避難小屋と双璧だと思います。
ザック、11.5圓任垢…。
私はあれもこれも詰め込んでしまい、下山して結局使わなかった服や道具があったなんてことが多々あります。
しっかり考えないといけませんね。
素晴らしいレコのUPありがとうございます。
登るまでまた何度か拝見しイメージトレーニングします。
tomhigさん、こんばんは
私のダラダラレコにコメントいただきありがとうございます。
私も、南アの主脈、いつかつなげたいと思っていて、
後は塩見〜間ノ岳、仙塩、早川と残っています。
また来年以降チャレンジですね。
近々、このルート行かれますか。
南アの雰囲気はもうよくご存知ですよね。
主脈縦走路ということで、明瞭な道筋で迷うような場所はありませんし、
樹林帯は長いですが、歩くことを心底楽しめるルートだと思います。
天候のいいとき狙って、頑張って下さい!
寒いので、防寒装備が増えるのはしかたないですね。
後は水ですね。
避難小屋が締まっていて、お金で調達できないのと、
高山裏の先の登山道沿いの水場が、出ているか涸れているか、
情報があるといいのですが・・・
中岳と赤石の避難小屋、言われるようにどちらもいいですよね。
管理人さんの人柄も、気さくで暖かくて最高です。
疲れた登山者をホッとさせてくれますね。
中岳避難小屋、無人だと勝手が違うのかもしれませんが、
寝室の二階はハシゴで上がるのですが、
意外と広くて窓もあって景色も見えて、良かったですよ。
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