山頂移動記念! いいなつ泉ヶ岳 ~熊さんにも遭遇~
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- GPS
- 04:52
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 806m
- 下り
- 804m
コースタイム
天候 | すきっと晴れ! 気温: スタート23℃ -> 山頂20℃ -> ゴール 26℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山時、手前の方はほぼ満車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
表コース 標高差600mを一気に登り詰めるハードコース。特に核心部は両手両足を使ってガシガシ登る。ロープ、鎖などもほとんど無いので、天然のホールドを掴んてよじ登る。ドーダン林まで登れば一段落し、登り詰めれば山頂。 黒鼻山コース 三叉路側からのルートは基本下り基調であまりアップダウンもなく快適に歩ける。単調すぎて張り合いは無いけど、掘れても無いので非常に歩きやすい。ただ、遠い。山頂までやたら遠く感じた。 |
その他周辺情報 | 電波状況: docomo:96% / au:90% / softbank:56% https://chizroid.info/denpa/ex/map?tid=gfkJINdoFU |
写真
感想
山頂とは何か。単純なようで、意外と難しい命題。
良くある勘違いが、三角点を山頂と思ってしまうことだ。けど、これは残念ながら明確に違う。確かに山頂とニアリーイコールの場合も多いけど、基本的には三角点は他の2つの既存の三角点と三角測量をしないといけないので、山頂近くの見通しの良いところを選んで三角点を立て、まずその三角点の標高を正確に測量してから、さらに山頂までを測って山の正式な標高を出す。代表的なのが月山で、ヤマレコでもよく「山頂」とされる一等三角点の標高は実は1979.8mで、真の山頂は神社境内、神域内の1984mだ。
では一番高いところが山頂なのか。これも必ずしもそうとも言えない。例えば飯豊山などは本山の2105mが山頂とされているけど、最高点は大日岳の2128 mで、これも一番高いところが山頂ではない。また富士山などは登山道ごとに山頂があるので、もうどれが山頂だかもうよく分からない状態。そう考えると一言で「山頂」と言っても、その定義は意外に難しく、それぞれの山特有の状況や歴史的背景によっても変わってくると言える。
で、この泉ヶ岳。最高点は1175mで、ヤマレコでも長らくその最高点が山頂とされてきた。しかしその場所は北泉に通じる登山道の途中、道標も何もないただの通過点でしかなく、実際にその場所を山頂だと思ってわざわざ足を運ぶ人はほとんどいない。
その手前の1172m地点、三角点の近くに「泉ヶ岳 山頂」の碑が建ち、主要5ルートがその場所で終結し、多くの方がその場所を「山頂」と認識して、腰を下ろし、休憩をし、達成感を得る。一見、最初の三角点と間違っちゃったパターンにも見えるけど、この泉ヶ岳では事実上、皆さんが山頂と認識するのは間違いなくこの1172地点である。
そうすると何が起きるか。家に帰って来てからヤマレコを見て「あれ、登ったのに登ってないことになってる!」となってしまうのだ。登頂認定こそ200mルールで自動でされるものの、標高グラフに三角マークが付かず、なんかしっくりこない状態。確かに苦労して登ったのになぁ、ピークまで行ってないことになってるなんて。なんか歯がゆい、なんか残念な気分。
ということで、個人的にはこの泉ヶ岳の山頂は、多くの人が山頂と認識しているこの1172m地点にすべきではないかなと以前から思ってた。けどまあ人気の300名山、山頂位置を変更するのはそう簡単なことではないよね。しかしあるとき、気付いてみたら変わっていた!どういういきさつがあったかは分からないけど、無事その1172m地点がヤマレコ上でも山頂になっていた!これで自分みたいに残念な気持ちになる人がきっと減る。これは嬉しいばかり。
ちなみに現地看板もみな泉ヶ岳の標高は1172mと表記され、売店では「いいなつ1172m」というTシャツまで売られてるくらいなのでね。やっぱ泉ヶ岳は1172mでしょ。ね!
※クマさんについて
朝イチ、車道を歩いているとき、表コース登山口手前約300mくらいの場所でクマに遭遇しました。道路から少し奥まったところに水場があり、クマはそこにいました。距離にして10mくらい。幸い鈴を鳴らしながら歩いていたのでその前から向こうは私の存在に気付いていたらしく、落ち着いてこちらの様子を伺って通過するのを待ってた感じだったので、こちらもそのまま止まらずに歩いて通過して、特にそれ以上は何もなし。ま、自分もここまで至近距離は初めてだったので、さすがに少し緊張したー。
やはり今回、鈴を鳴らしながら歩いていた、というのが一番のポイントだった気がします。とにかく相手を驚かせないようにするのが大事。ヤマレコ上でもこの熊鈴の是非についてたまに議論になったりするけど、私の意見は、熊鈴は「山への最低限の礼儀」。本来、熊さん他の野生動物にとって人間なんて山に来ないほうが良い、でも人間のエゴで入らせてもらってるので、少なくとも自分の居場所を知らせ、不用意な接触を避ける意味でも、鈴は動物たちへの気遣いであり、最低限の礼儀と考えております。人間同士がどう思うかなんてのはそもそも論点がずれてる。というわけで東北の山に入られる際は皆さま、是非、お忘れなく、お願い致します。
コメント
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泉ヶ岳でクマのアクシデントは聞かないのですが、最近、剪定バサミくらいは持ち歩こうかと思っています。
熊さんは、ねえ、自分はスプレーは持ってないので防犯ブザーだけだけど、それでもいざという際に適切に使えたかどうか。冷静は装ってたけど中身はかなりパニック状態でしたから。しっかりと事前の予行演習というか、脳内シミュレーションは大事な気もしました。
とても参考になりました。
今後、ちょっと気にしてみようと思います
(山頂⛰️)
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