ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 694964
全員に公開
ハイキング
槍・穂高・乗鞍

上高地 ⇔ 涸沢[テント2泊](絶景のビアガーデン) ⇔ 奥穂高岳

2015年08月06日(木) ~ 2015年08月08日(土)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
54:42
距離
39.4km
登り
1,968m
下り
1,968m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:20
休憩
1:14
合計
6:34
距離 16.4km 登り 863m 下り 88m
5:11
7
上高地バスターミナル
5:18
5:26
39
6:05
6:17
43
7:00
7:07
53
8:00
8:16
51
9:07
9:26
81
10:47
10:59
46
Sガレ
2日目
山行
5:20
休憩
1:01
合計
6:21
距離 5.6km 登り 1,024m 下り 1,014m
5:50
6
5:56
5:58
68
7:06
7:13
71
ザイテングラート取付
8:24
8:42
41
9:23
9:34
49
10:23
10:40
45
11:25
11:31
40
ザイテングラート取付
12:11
0
3日目
山行
4:31
休憩
0:49
合計
5:20
距離 17.3km 登り 66m 下り 860m
6:34
37
7:11
41
Sガレ
7:52
8:04
43
8:47
8:52
46
9:38
9:45
42
10:27
10:29
8
10:37
10:58
50
11:48
11:50
4
11:54
上高地バスターミナル
天候 3日間とも概ね快晴
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
上高地へはマイカー規制のためさわんど地区にある駐車場に車を停め、シャトルバス若しくは乗合タクシーで入ります。
私はバスターミナル併設の市営第3駐車場に停めました。

普通車1日600円・・・日付をまたぐと1日分の料金が課金されるようです。
私の場合、水曜の23時台に入庫したため水〜土で4日分2,400円の駐車料金がかかりました。

シャトルバスはバスターミナル4:40(特定日の場合)が始発ですが、声をかけていただき4名での乗合タクシーにて若干早く上高地入りができました。
※バス代1,250円(往復割引あり) タクシー代1,050円/人(4人乗車の場合(定額制))
コース状況/
危険箇所等
《登山道の危険度など》
[上高地→横尾]
11kmひたすら歩きます。アップダウンはほとんど無し。

[横尾→本谷橋]
あっ、おれ登山してるんだっけ、と思い出す程度の登りが現れます。

[本谷橋→涸沢]
急にきつい登りとなります。この区間だけみれば決して急登じゃないけれど、本谷橋までが楽だっただけに、急な登山道の変化に体が追い付いていかない感じです。テン泊装備の重さが堪えました。
※ここまで特に危険と感じるところはありませんでした。

[涸沢テント場]
残雪が多く、雪の無いところは早い者勝ち。
雪上は下からの冷えと、雪渓を吹き降ろす冷たい風とで、寒さ対策必須です。私が滞在した間は雪上にテントを張っていた人はいませんでした。

[涸沢→ザイテングラート→穂高岳山荘]
先日滑落死亡事故があったばかりなので緊張感をもって臨みました。
石を落さないよう細心の注意をもって歩きましょう。鎖場と短い梯子がありますが難しくはありません。
「ホタカ小ヤ 20分」とペイントされたところから山荘まで25分かかってしまいました・・・まだまだですね

[穂高岳山荘→奥穂高岳]
山荘を出てすぐの岩壁が核心部。2連の鉄梯子と鎖場があります。
技術的に難しいことはありませんが、堕ちたらただでは済まない場所なので緊張します。梯子は素手だと冷たいです。
すれ違いのときには声を掛け合いながらでないと狭いので危険です。
ここをクリアしてしまえばあとは楽・・でもなく意外にアップダウンがあったり、痩せたところを歩いたりしながら山頂へ。
ここも落石を起こさないよう注意。
※ザイテン~奥穂にかけてヘルメット着用率が非常に高いと感じました。

《登山ポスト》上高地バスターミナルにあります

《水場》上高地バスターミナルから横尾までは小屋毎に給水できます。明神館については水場は未確認ですが自販機はあります。横尾から涸沢までは水場無し。
その他周辺情報 嘉門次小屋(明神)の岩魚の塩焼き定食(1,600円)は美味いですよ
朝5時過ぎの上高地バスター
ミナル。
登山者しかいません
2015年08月06日 05:12撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/6 5:12
朝5時過ぎの上高地バスター
ミナル。
登山者しかいません
河童橋
もやもやで何も見えず
2015年08月06日 05:20撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/6 5:20
河童橋
もやもやで何も見えず
明神
2015年08月06日 06:14撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/6 6:14
明神
木漏れ日の中、横尾を目指し
ます
2015年08月06日 06:19撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
1
8/6 6:19
木漏れ日の中、横尾を目指し
ます
明神岳から前穂
迫力あります
2015年08月06日 06:51撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/6 6:51
明神岳から前穂
迫力あります
徳澤キャンプ場
※下山時に撮影
2015年08月08日 09:45撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/8 9:45
徳澤キャンプ場
※下山時に撮影
徳澤園
※下山時に撮影している
ので登山者がたくさん
2015年08月08日 09:43撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/8 9:43
徳澤園
※下山時に撮影している
ので登山者がたくさん
横尾野営場
2015年08月06日 07:57撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/6 7:57
横尾野営場
上高地から11km
横尾へ着きました。ここから
涸沢まで6kmですか・・
2015年08月06日 08:11撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/6 8:11
上高地から11km
横尾へ着きました。ここから
涸沢まで6kmですか・・
横尾大橋
ここから先は登山者のエリア
です
2015年08月06日 08:02撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/6 8:02
横尾大橋
ここから先は登山者のエリア
です
屏風岩
2015年08月08日 08:30撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/8 8:30
屏風岩
屏風岩と北穂
2015年08月08日 08:10撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
1
8/8 8:10
屏風岩と北穂
横尾と涸沢との中間地点
本谷橋
2015年08月06日 09:08撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/6 9:08
横尾と涸沢との中間地点
本谷橋
本谷橋でザックを下ろし
しっかり休憩。
仮橋も架かっています
2015年08月06日 09:09撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/6 9:09
本谷橋でザックを下ろし
しっかり休憩。
仮橋も架かっています
横尾本谷と南岳
2015年08月06日 10:05撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
1
8/6 10:05
横尾本谷と南岳
涸沢見えた!
2015年08月06日 10:25撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/6 10:25
涸沢見えた!
Sガレより。
涸沢に近づいて来ました
2015年08月06日 10:55撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/6 10:55
Sガレより。
涸沢に近づいて来ました
涸沢到着
北穂沢の下にテントを設営。
ピシッと張れたので結露も
全くなし
2015年08月06日 12:21撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
3
8/6 12:21
涸沢到着
北穂沢の下にテントを設営。
ピシッと張れたので結露も
全くなし
テントの受付はここで。
正式名称
「国設涸沢野営場受付」
2015年08月07日 13:40撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
1
8/7 13:40
テントの受付はここで。
正式名称
「国設涸沢野営場受付」
寝床も確保したし生、生!
おでん生ビールセット
(1400円)
2015年08月06日 12:29撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
5
8/6 12:29
寝床も確保したし生、生!
おでん生ビールセット
(1400円)
涸沢パノラマ売店
2015年08月06日 12:42撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/6 12:42
涸沢パノラマ売店
涸沢パノラマ売店
2015年08月06日 12:45撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
1
8/6 12:45
涸沢パノラマ売店
夕日に照らされる屏風の頭
2015年08月06日 17:33撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/6 17:33
夕日に照らされる屏風の頭
夕日に浮かび上がる涸沢槍
2015年08月06日 18:02撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/6 18:02
夕日に浮かび上がる涸沢槍
ヒュッテのテラスは本当に
気持ちのいい絶景のビア
ガーデンです
2015年08月07日 18:37撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
2
8/7 18:37
ヒュッテのテラスは本当に
気持ちのいい絶景のビア
ガーデンです
ヒュッテの入口、左が乾燥室
とトイレ。階段登り右側が
パノラマ売店とテラス、左側
に水場と土足禁止のテラスが
あります。
2015年08月06日 16:49撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/6 16:49
ヒュッテの入口、左が乾燥室
とトイレ。階段登り右側が
パノラマ売店とテラス、左側
に水場と土足禁止のテラスが
あります。
涸沢小屋へも生を1杯飲む
ためだけに登る。
生ビールはヒュッテも涸沢
小屋も共に800円也
2015年08月06日 15:46撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
3
8/6 15:46
涸沢小屋へも生を1杯飲む
ためだけに登る。
生ビールはヒュッテも涸沢
小屋も共に800円也
ヒュッテでおでん生ビール
セット×2、生おかわり1、
涸沢小屋で生1を胃に収めた
あとの夕食。
定番のドライカレーと
寒いのでレトルトの豚汁
2015年08月06日 17:21撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
1
8/6 17:21
ヒュッテでおでん生ビール
セット×2、生おかわり1、
涸沢小屋で生1を胃に収めた
あとの夕食。
定番のドライカレーと
寒いのでレトルトの豚汁
残雪が多くテントを張る場所
が限られます。
雪渓の上へ吹き降ろす風が
冷たい
2015年08月06日 17:47撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
2
8/6 17:47
残雪が多くテントを張る場所
が限られます。
雪渓の上へ吹き降ろす風が
冷たい
一夜明け快晴!いざ奥穂へ
2015年08月07日 05:50撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
1
8/7 5:50
一夜明け快晴!いざ奥穂へ
涸沢小屋の脇からザイテンを
目指します
2015年08月07日 06:10撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/7 6:10
涸沢小屋の脇からザイテンを
目指します
ザイテンの取付まで斜面を
トラバース
2015年08月07日 06:36撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/7 6:36
ザイテンの取付まで斜面を
トラバース
ザイテン取付到着。
ここから上はヘルメットを
被って行動しました。
2015年08月07日 07:10撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/7 7:10
ザイテン取付到着。
ここから上はヘルメットを
被って行動しました。
初めてのザイテン、わくわく
する気持ちと、滑落死亡事故
が起きたばかりということも
あり緊張する気持ちがない
まぜです
2015年08月07日 07:17撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/7 7:17
初めてのザイテン、わくわく
する気持ちと、滑落死亡事故
が起きたばかりということも
あり緊張する気持ちがない
まぜです
この鎖場がザイテングラート
の核心部でしょうか
※下山時に撮影
2015年08月07日 11:05撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
2
8/7 11:05
この鎖場がザイテングラート
の核心部でしょうか
※下山時に撮影
がしがし登ります
2015年08月07日 07:50撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/7 7:50
がしがし登ります
振り返って常念岳
ヒュッテからだいぶ登って
きました
2015年08月07日 07:53撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
1
8/7 7:53
振り返って常念岳
ヒュッテからだいぶ登って
きました
ホタカ小ヤ20分
あと一息です
2015年08月07日 07:58撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/7 7:58
ホタカ小ヤ20分
あと一息です
穂高岳山荘到着
ここまで雪の上を歩く
ことなく来られます。
2015年08月07日 08:24撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
1
8/7 8:24
穂高岳山荘到着
ここまで雪の上を歩く
ことなく来られます。
核心部拡大
梯子→梯子→鎖 慎重に。
狭いのですれ違いは声を
掛け合いましょう。
2015年08月07日 10:35撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
1
8/7 10:35
核心部拡大
梯子→梯子→鎖 慎重に。
狭いのですれ違いは声を
掛け合いましょう。
鉄梯子をクリアしたところで
ホッと一息つきます。
涸沢岳と北穂
2015年08月07日 08:48撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
3
8/7 8:48
鉄梯子をクリアしたところで
ホッと一息つきます。
涸沢岳と北穂
笠ヶ岳(2898m)
2015年08月07日 08:50撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
1
8/7 8:50
笠ヶ岳(2898m)
ジャンダルム(3163m)
2人登頂していますね。
すごいなぁ・・
2015年08月07日 09:17撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
2
8/7 9:17
ジャンダルム(3163m)
2人登頂していますね。
すごいなぁ・・
奥穂高岳(3190m)登頂
槍ヶ岳方面を望む
2015年08月07日 09:35撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
2
8/7 9:35
奥穂高岳(3190m)登頂
槍ヶ岳方面を望む
ジャンと笠ヶ岳
2015年08月07日 09:25撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/7 9:25
ジャンと笠ヶ岳
前穂方面
2015年08月07日 09:26撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/7 9:26
前穂方面
穂高岳山荘まで黄色いヘル
メットの女性(かなりのベテ
ラン)と一緒に降りました。
楽しかったです。
ありがとうございました
2015年08月07日 10:04撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
1
8/7 10:04
穂高岳山荘まで黄色いヘル
メットの女性(かなりのベテ
ラン)と一緒に降りました。
楽しかったです。
ありがとうございました
ヒュッテまで我慢できずに
涸沢小屋で1回目の打ち上げ。
ウインナー5種盛と生ビール
セット(1400円)
美味い!
2015年08月07日 12:23撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
3
8/7 12:23
ヒュッテまで我慢できずに
涸沢小屋で1回目の打ち上げ。
ウインナー5種盛と生ビール
セット(1400円)
美味い!
涸沢の星景
2015年08月08日 02:05撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
4
8/8 2:05
涸沢の星景
涸沢の星景
奥穂方面
2015年08月08日 02:29撮影 by  CORPORATION, 
8/8 2:29
涸沢の星景
奥穂方面
涸沢の星景
北穂沢から北穂方面
2015年08月07日 03:27撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/7 3:27
涸沢の星景
北穂沢から北穂方面
常念の方が明るくなって
きました。じっとモルゲン
を待つ
2015年08月07日 03:57撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/7 3:57
常念の方が明るくなって
きました。じっとモルゲン
を待つ
モルゲンロート
2015年08月08日 05:03撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
2
8/8 5:03
モルゲンロート
モルゲンロート
2015年08月08日 05:04撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
3
8/8 5:04
モルゲンロート
モルゲンロート
2015年08月08日 05:15撮影 by  CORPORATION, 
8/8 5:15
モルゲンロート
名残惜しいけれど下山
の時間です。
最後にヒュッテから北穂方面
2015年08月08日 06:45撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
1
8/8 6:45
名残惜しいけれど下山
の時間です。
最後にヒュッテから北穂方面
登山の締めは
嘉門次小屋の・・
2015年08月08日 10:58撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
8/8 10:58
登山の締めは
嘉門次小屋の・・
岩魚の塩焼き定食
美味〜い!(1600円)
でも運転を控えているので
ビールが飲めずに残念
2015年08月08日 10:49撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
4
8/8 10:49
岩魚の塩焼き定食
美味〜い!(1600円)
でも運転を控えているので
ビールが飲めずに残念
土曜日の上高地、
人、人、人・・・
2015年08月08日 11:50撮影 by  NIKON D750, NIKON CORPORATION
1
8/8 11:50
土曜日の上高地、
人、人、人・・・

感想

毎年恒例の夏山テント泊山行、今年は去年登るはずだった北アルプス奥穂高岳へ。
ただし、山友Yが膝の故障のため無念の不参加、単独行となりました。

南アルプスは馴染みのある山域だけれど、北は子供のころ父に連れられて白馬岳に登ったことがあるだけ。アウェーです。
南に比べ華やかなイメージのある北、しかも人気の涸沢エリア。
一人ぽっちはさびしいかも・・・

なんてことを考えながら水曜の夜家族に別れを告げて出発。
4時間の運転の後、さわんどの市営第三駐車場へ無事到着。3時半に目覚ましをセットして缶ビールを2本飲んで仮眠。

【1日目】
4:40の始発バスに乗るつもりで準備していたら単独行の登山者に声をかけていただき4名揃えて乗合タクシーで上高地入りすることに。

声をかけてくれた方は、今日のうちに北穂まで上がって翌日槍へ抜けるとのこと。
もう1組、横浜のK岡さん・Sっちゃんは12時までに涸沢に着くようなら北穂まで登り小屋泊。翌日上高地へ下山という1泊2日の予定だそうです。

上高地から横尾への11kmは退屈、飽きるという意見をよく聞きますが私にとっては初めて歩く所ゆえ目に飛び込んでくる景色が新鮮で、全然そんなことはありませんでした。本谷橋まではあっさり到着。しかしそこから涸沢までが辛かった。
びっくりするような急登ではないけれど19kgのザックが重い。中々先に進まず、本谷橋とSガレの中間地点で伝家の宝刀トレッキングポールを使うことにしました。

涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐は涸沢小屋の方へ、ここからの最後の一登りが辛いこと。やっとこさ涸沢に到着するとなるほど残雪が多い。それでも木曜日の昼着なので傾斜のほとんどない一等地にテントを張ることが出来ました。
さっとテントを張ったらヒュッテへ。お目当ては名物のおでん6種と生ビールのセット1400円。生ビール単体だと800円。美味いです。じゃがいもでかいです。
いったんテントへ給水用のプラティパスとナルゲンボトルを取りに戻り、再びテラスへ行くとK岡さんとSっちゃんが打ち上げを始めるところでした。涸沢への到着が遅れ、ヒュッテに泊まることにしたそうです。私も仲間に入れて頂きプチ宴会、おでん生ビセットおかわり、さらに生追加。楽しかったです。またどこかの山でお会いできるのを楽しみにしております。
テントに戻り・・まだ早いな、ということで涸沢小屋までてくてく歩き、生一杯(^_^)。ここでは川崎からいらした男性(グループ登山のリーダーでした)にお付き合いいただき、山談義。南ア南部の山行や劔岳の話、うらやましい思いで聞かせていただきました。
涸沢は夕方になるとダウンを着てちょうどいいくらいの気温になります。持参した夕食をとり19時過ぎにはシュラフに包まれました。

【2日目】
深夜2時過ぎに目が覚める。寒くて目が覚めたんだけれど、体は汗ばんでいたのでおそらく寝てからしばらくはむしろ暑いくらいで(実際シュラフのファスナーはしばらく開けていた)その後汗冷えして寒くなったようです。これは2晩とも同じでした。

テントの外には星が輝いています。三脚を担いできたので元取んなきゃ、と星景撮影。不慣れなので中々上手くいかず・・・これは経験積むのみですね。
と、だんだん常念の方が明るくなってきました。そして5時を回ったころ待望のモルゲンロートタイム。前穂、奥穂、北穂の山頂部分から涸沢カールの下部へと徐々にオレンジ色に染まっていきます。いやぁ感動的です。
モルゲンを見たところで、奥穂へ向けて出発。残雪が多いのでほとんどの登山者は涸沢小屋の脇を通るルートでザイテングラートを目指しています。
朝一の歩き始めって疲れるんですよね。天気は快晴、写真を撮りながらゆっくり進みます。標高が上がるにつれて涸沢槍や前穂、奥穂が迫力をもって迫ってきます。
ザイテングラートへの取付きへ到着したところでヘルメットを被りました。ヘルメット着用率はかなり高かった。ザイテンでは滑落死亡事故が起きたばかりなので気を引き締めて取付きます。歩いてみた感想ですが、難しくはありません。鎖場と短い鉄梯子が1か所前半にありますがそこが核心部。慎重に通過すれば問題なし。ただし思ったより穂高岳山荘への道のりは遠く、疲れました。

穂高岳山荘に着くと一気に緊張します。目の前に本ルートの核心部、よじ登り越えて行かねばならない大きな岩壁がそびえています。長めの休憩を取りながら先行者が2連の鉄梯子とその後の鎖場をどうクリアしていってるのか観察。狭いところなのですれ違いには特に気を使います。上からの下山者が途切れるタイミングを見て出発。鉄梯子がとても冷たかったのが印象的でした。ここもいざ取付いてみれば決して難しくはありません。緊張感を持ち続けることが大事。うっかり堕ちたらアウトなので。この核心部を含めてコースタイム50分、もう後はらっく楽かと期待したものの意外に疲れます。ちょっとしたアップダウンもあったりして。でも笠ヶ岳はきれいに見えるし、目の前にジャンダルムがどーん!と現れると疲れも吹き飛びます。ジャンを見るために奥穂へ登ったようなものなので、奥穂山頂へ着いて写真を撮ったら数分の滞在で下山(^_^)。雲が上がってきて景色が良くなかったし(これは待ってればよかっただけだけど)、石を落さず、そして自分も堕ちずに無事下山しなければならないという緊張が強く、さっさと下山することに。今思えばもったいない!!もっとくつろいでくればよかった。単独行でてんぱってたかな。途中、子供と登ってきたお母さん(私と同年代?、槍穂エリアのベテランさんです)とお互いの子連れ登山の話をしたりしながら楽しく穂高岳山荘まで下りられました。ここまできてやっと緊張が解ける。涸沢岳は・・・また今度でいいや。昼過ぎには下山を完了できそうなのでどんどん下ってビールにしよう!ということでザイテングラートを下りていきます。先日の死亡事故は下山時のザイテンで起きているので慎重に、また石を絶対に落とすことのないように。
順調に進み涸沢小屋へ到着。今日はここで打ち上げしましょう。昨日来た時に気になっていたウインナー5種盛り生ビールセット(1400円)を注文。こいつも美味いでないかい。疲れた体にしっかりカロリーチャージ。もちろん生ビールおかわり。テントに戻りヒュッテへ移動し今回の山行で3回目のおでんセット(^_^)。奥穂登頂の達成感に浸りながら飲む生ビールが美味い。この日も8時前には寝ました。

【3日目】
下山の日。前日に引き続き、星景撮影とモルゲン撮影をし、テントを撤収したら名残惜しいけれど上高地へ下ります。土曜日ということもあり沢山の登山者とすれ違います。横尾まで来ると木曜の朝とは大違いの多くの登山者でにぎわっていました。徳澤園、明神館の前も登山者であふれかえっていました。明神館からは明神池の方へ進みます。目的は嘉門次小屋の岩魚塩焼き定食。これを食べて登山を締めます。評判どおり頭の先から尻尾まで丸ごと美味しく食べられる定食(1600円)、おすすめです。運転を控えているので酒を飲めないことが残念でなりません(^_^)。ここからは梓川の右岸、自然探勝路を進みます。明神から先は観光客がどんどん増えていき、河童橋まで来ると、すごい人・人・人・人・・・わき目も振らずバスターミナルへ急ぎます。運よくほとんど待たずにさわんどへの臨時便が出ました。駐車場が一杯で温泉には入れず・・・しかたなく、くっさい体で帰宅の途へつきました。

天気にも恵まれ、一期一会の多くの出会いにも恵まれ、絶景を肴に美味い酒を飲み(過ぎ)、ソロで臨んだ北アルプス一瞬も寂しいことなかった。楽しすぎました!!

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