夏休みの山その1 夢飛行絶景の稜線! 古寺鉱泉から大朝日岳、以東岳往復縦走!
- GPS
- 26:38
- 距離
- 46.1km
- 登り
- 3,731m
- 下り
- 3,724m
コースタイム
- 山行
- 4:42
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 5:08
- 山行
- 9:22
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 10:58
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 10:10
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は無いが、体力がいる。 |
その他周辺情報 | この稜線は、磐梯朝日国立公園になっているので、テント泊は原則禁止で、大朝日小屋、竜門小屋、狐穴小屋、以東小屋が有るが、小屋は、食事と寝袋は自分で持ち込む場所提供の素泊まりスタイルだ。 竜門小屋、狐穴小屋は、水場が近く、ビールを800円で分けてもらえる。狐穴小屋には、汗を洗い流す外部の洗い場(周りから見えない)がある。狐だからコン浴だという。 |
写真
感想
8日から16日までの夏休み、2年振りの東北の山旅だ。
前回は、飯豊本山と朳差岳間の縦走をメインにしたが、いい山だった。
そうしてみると、飯豊連峰と双璧をなす山が残っている。
大朝日岳から以東岳間の朝日連峰だ。
今回のメインは、この連峰の縦走とした。
それ以外にも、すぐ北の麻耶山、福島県に移動しての吾妻山、会津の猫魔ケ岳・雄国沼、栃木の三本槍岳を歩く準備をした。
朝日連峰を中心に天気予報を検索すると、8日から10日の前半にこの山をあるき、その後は、天気予報を頼りに行き先を決めることにして、
浜松を7日の午後9時30分に出発した。途中、30分ほど、4回ほど仮眠をとり、東北道から山形道へ、寒河江ICから、日暮沢小屋を目指した。地元で、日暮沢小屋への林道が崩壊して工事中のため、通過禁止であることが分かり、古寺鉱泉からの往復に変更した。
山は天気次第。雨や展望の期待できない曇では、山に入らないのを基本としているgの今回の山旅は、結果的には、
その1 朝日連峰2泊3日
その2 東吾妻山
その3 一切経山、五色沼
8日から12日までで終わった。
13日は晴れて、猫魔ケ岳・雄国沼を期待して、12日夜には、道の駅ばんだいで待機したが、13日の朝は、見事に期待外れの雨となった。登山口の八方台に赴いたが、雨具を付けて磐梯山に入っていく登山者をしり目に、「また、きます」ということで、高速にのり、浜松に13日の16時に帰還した。
予報では、14日以降も東北地方は雨だったからだ。
さて、その1の古寺鉱泉から大朝日岳、以東岳往復縦走の旅、長く疲れる旅だが、花園とはるばる山のあなたへ届く稜線の道を俯瞰しながら歩く雄大さは、目を閉じて、両手を広げて空中遊泳する夢の世界からの光景ともいえた。
素晴らしかったの一言に尽きる。
「夢とどけ 朝日が道の 到るまで 雲隠すれど 君が声する」
初日の8日は、11時に古寺鉱泉を出発。60リットルのザックに3リットルの水と3日分の食料他が入っている。
暑い中をゆっくり登るが、体のなれていない初日は特に疲れる。
古寺鉱泉からのルートは、1本道で迷うこともない。大朝日小屋の間に水場は、3か所、内、2か所の水は豊富だ。日暮沢小屋からのルートと合流する手前の水場は、丁度いい位置にあった。冷たくてとてもおいしい。
5時間位かけて大朝日小屋に到達した。
2日目の9日は、いよいよ、以東岳への縦走だ。それでも、大朝日小屋までは、もどれない。竜門小屋か、狐穴小屋まで戻るのがいい所だ。
縦走路は夢飛行のようだった。
大朝日小屋から西朝日岳、竜門岳、寒河江山、北寒河江山と以東岳までの間をぬって1本の道が続いている。
西朝日岳では、青梅の山の会の約10人ほどに出合った。
カメラのシャッタを押してもらった。
会名を教えてもらったが、メモしてないうちに忘れてしまった。
道は、登山者を遥かなる天国へ誘う。
足元は、まつむし草をはじめとする花々が彩をそえる。
竜門小屋に着いた。小屋の管理人さんが登山者と会話している。
「疲れているね。どこまで」
「以東岳までで、戻ってきます」
小屋の前の水場で水を補給して、狐穴小屋へ出発した。
途中、左側には北寒河江山からの稜線が見事に伸びている。
寒河江山、北寒河江山を越え、三方境を下ると、狐穴小屋に到達した。
小屋に重いザックをデポした。ここから先は、ナップザックに水2リットルと昼食用のパンと雨具を詰めて、軽装で以東岳を往復する。
小屋の管理人さんの話では4時間を要するとのことだ。
以東岳への途中、以東岳はガスで見えつ隠れつだった。
中腹の岩場や植生のない土の場所が到達目標になる。
それを目指す。30分位で到達する。また次の目標を目指す。
大朝日岳から以東岳までいくつかのアップダウンを繰り返す。
途中の目標を一つ一つ越えて、いつの間にか、最後の目標に到達している。
以東岳は、これまでと違って、少し岩が多くなった。
岩の日陰で、若い男女が休んでいた。
泡滝ダムから大鳥池を越えて上がって来たという。
二人とは後で狐穴小屋で再会した。
以東岳に到達した。疲れは余り感じ無かった。
残念ながら、大鳥池がガスで見えない。30分ほど待って見たが、ガスは晴れなかった。男性が上がってきた。泡滝ダムからだという。先程の男女と同時にスタートしたという。水切れをしていたので、少し分けた。
61歳で川崎?からだという。狐穴小屋で再会した。
戻りも2時間ほどかけて狐穴小屋に戻った。
16時になっていたので、宿泊は、狐穴小屋になった。
小屋の前には、直ぐ水がある。小屋から100mほど行くと、水溜まりがあり、いつも新しい水が流れて綺麗だ。このたまりは、水風呂としてコン浴だそうだ。コンは狐穴小屋の狐に由来する。
そこは、周りから見えないので、裸になって汗を洗い流せる。
冷たくて気持ちがいい。汗を流しただけですっきりした。
これは、有りがたいと思った。
水場では、ビールが冷えていた。800円で譲ってもらえる。
1本譲ってもらった。美味かった。今夜の泊まりは、1回に男女の二人。
2回には、例の男性とgと管理人さんだけだ。
前日とは違って、いびきが気にならなかった。返って、gがいびきをかいているようだ。
少し横を向いて眠るといびきにならなかった。
10日月曜日
朝日が上がって来た。下界を覆うように雲海が広がっている。
障子ケ岳の稜線を越えるように雲海の雲が山を越えて滝のように流れている。
今日は長丁場になる。朝、早く出発した。
寒河江山、竜門岳、西朝日岳、大朝日岳と逆にたどる。大朝日岳に寄って、古寺鉱泉に降りる。午後の暑い下界に下っていく。
相変わらずの花園が見送っている。
一歩一歩あるく。遠く見えていた、竜門小屋が間近になる。
竜門小屋で水を入れて一休みしていると、例の管理人さん出てこられた。
愛嬌のある管理人さんだ。記念に写真に入っていただいた。
以東岳をバックに管理人さんが映っている。
gにはいい記念になる。顔だしでヤマレコに載せてもいいか伺ったところ、承諾してくださった。
以東岳まで行って来たことを伝えた。
今年は、入道雲が少ないという。秋が迫っているようだ。
竜門岳に上がる。振り返ると、以東岳が遥か彼方にあった。
西朝日岳へ向かう。彼方に尖って見えた大朝日岳が間近になる。
大朝日小屋が見えた時には、長かった山旅が終わった感じがした。
古寺鉱泉までにはまだ4時間位は残っている。
大朝日岳は、相変わらずガスが掛っていた。
僅かに祝瓶山方面が見えていた。
2007年に朝日鉱泉から大朝日岳に登って、一緒に登った山が祝瓶山だ。懐かしい。大朝日小屋に降りて、周りの花畑をカメラに収めた。
古寺鉱泉へ下る。
疲れているのだろうが、下りは疲れを感じない。
熱中症にならないように、途中で休みを入れた。
水場の水は相変わらず冷たくて美味い。男女二人連れが休んでいた。
千葉からだという。男性は、宮城県の仙台の出身だという。
gも仙台の出身で浜松にいることを告げた。
古寺山までの間、大朝日岳、竜門岳への稜線、このツアで覚えた障子ケ岳を度々、垣間見た。
すばらしい夏休みなった。
「ふりみれば 花園抱く 山幾え 朝日が尾根に 吾夢残す」
天気に恵まれて、よかった。
ありがとうございました。(g)
コメント
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楽しみにしていた夏山 無事に行ってきましたね 。
それにしても食事とシュラフは持参とは、ビックリ です。
数十年前(そうとう大昔)の南アルプスは、お米を持参すると物々交換のようにご飯をもらえた…と年配の山男さんから聞いたことがあります。
常にテン泊と考えていれば、テントの分だけ軽くなったと思えば楽ですね 。
体力がない小屋泊まりのritaには、まだまだ先の話になりそうです。
私も来月は東北 どこかに出没予定 。
体力まかせに歩くのは、昔のことなのに、ついつい昔のように歩いてしまいます。素晴らしい景色がなせる技でしょう。それでも、歩かせてくれる結果で体力をチェックして、次のツアに備えているのかもしれません。
rita殿の東北の山旅、レコ待ってます。
それまで、gとしても、マイナーな山旅を徹底してみたいと思います。(g)
gakukohさん、こんにちは!
ロングな縦走お疲れ様でした
素晴らしい稜線ですね!お花畑も綺麗で
また行きたくなってしまう
daishohさん
夏休みは、東北の山に集中して来ました。念願の以東岳縦走が出来ただけで満足です。300名山中心の東北の山をやってますが、縦走路は沢山あり、休みさえあれば、秋の紅葉の季節もいいのです。
書き込みありがとうございます。(g)
gakukoh様、こんにちは
いつも僕のヤマレコにご訪問頂きありがとうございます
以前のご帰省の際の、ご兄弟の方々との山行では、皆さんご健脚で凄い!なと思ったしだいです。
朝日連峰へは去年登ったのですが、生憎の天候で、時折見える雄大な朝日連峰の稜線、周りの山々には、とても感動しました。
清水も多くとても美味しくて、ロングな工程になる山行では、とてもありがたかったです。
gakukoh様の今回のヤマレコを拝見してまた登りに行きたくなりましたよ
浜松でもお体にはお気をつけて、富士山が間近に見える山行を楽しみにしておりますね
mh07さん
書き込みありがとうございます。
郷里の宮城県の方からコメントいただいてうれしいです。
朝日連峰よかったですよ。
天気のいい日を選んでいった甲斐がありました。
最近はいつもweb上で山の天気で検索して、「山の天気 てんきとくらす」で地域と山名を指定して、天気が良い条件で予定を決めます。前日までウォッチしてますから、かなり当たります。
山は天気次第。私のように天気の時しか歩かない眺望狙いが目的では、天気が一番です。mh07さんから朝日連峰は蔵王を高速で越えればすぐ、いつでも行けるので羨ましいですね。私は、村田JCの近くの大河原に小学校までいましたので、蔵王が目の前だったのです。中学2年からは古川にいたので、船形山も懐かしいです。又、レコ拝見しています。(g)
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