幌尻岳 新冠ポロシリ山荘より
- GPS
- 56:00
- 距離
- 41.5km
- 登り
- 2,432m
- 下り
- 2,432m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 5:30
- 山行
- 9:50
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 11:00
天候 | 曇りのち雨時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ロープ場がポロシリ山荘から渡渉地点の間に1箇所と1260mあたりのヤセ尾根に1箇所あります。 |
その他周辺情報 | 下山後、新冠のレコードの湯で温泉につかったあと、近くの道の駅に隣接している観光協会の建物で登頂証明書とバッジのセット1000円を購入しました。本来前もって連絡しておかなければならないのですがたまたま担当の方がいらっしゃって発行していただきました。 |
写真
感想
百名山の中でも最もアプローチの難度が高い山の一つと言われる幌尻岳に行ってきました。
通常、山小屋を利用するのであれば、平取から入山、シャトルバス+幌尻山荘からのコースがポピュラーらしいのですが、予約が必要なのと渡渉が多く極度に天候に左右されるため、新冠ポロシリ山荘からのピストンに決定し計画しました。
このコースの問題は山荘までの18.5キロの林道をどうするかです。自転車などで時間と体力を温存することは可能ですがわざわざこのために自転車購入もないので3日間をかけてのんびりと行くことにしました。実際、自転車でこられている方にも6名ほど会いました。自転車だと行きで2〜3時間、帰りはもう少し速いようです。
初日:札幌を朝6時半出発。ナビに目的地を設定しようとするも該当地点が見つかりません。仕方なく地図上にポイントを置いての設定で走り始めましたが、日高道を降りた頃から様子が変なのです。明らかに新冠から離れていくようだと気付き設定をしなおすことにしました。すると、やはり占冠方面に向かっていたようで今度は新冠町に設定です。車をUターンし、新冠を目指します。30分のロスです。浦河国道から209号線、さらに71号線に入り、ネットにアップしてくださっているブログをスマホで参考にさせていただきながら可愛い建物のトイレとやらを探します。のどかな牧場風景が続き途絶えたと思ったらナビ上に郵便局と交番が表示されていました。ここで道を聞けると思った矢先、ガソリンスタンドの前あたり二股に別れる道を真っ直ぐに行った左手にまさしく可愛い建物のトイレがありました。実はこれトイレ併設のバス停だったのです。念のため交番で道を確かめようとしましたが不在。少しまっすぐ行くとまた道が分かれています。看板がありましたが地元のおばあちゃんが歩いていたので、新冠ダムは右の道でいいのかと尋ねるとそうだということでした。そこからまた少し走ってダート道に突入しようやく林道に入ります。北電ゲートまで1時間30分。途中、新冠ダムを通過するときにようやく幌尻岳と消えそうな字で書かれた道標を確認し一安心です。林道の入り口はもっとわかりやすくお願いします。本当に!
10時10分北電ゲートに到着。2組のパーティが準備されていました。さあ、18キロの長丁場です。最初は3人で話しながら快調に歩きます。噂の第二ゲートのいこい橋までは約2.5キロ。自転車で来る方は前輪をはずして下からくぐらすそうです。初めて試した方はよく考えたものです。ナイスです。
距離を行く都度口数も少なくなり雷は鳴り出すは、雨は降り出すはでただ黙々と歩くのみです。荷物が肩に食い込み、あと2キロの標識のあたりでは足がバラバラに外れそうになっています。ここから少し登りがあってバテバテでポロシリ山荘到着です。その晩、小屋には我々を含め12人ほどのしゅくはくとなりました。
少し休んで夕食の準備をする頃には雨も止みかげんだったので、気持ちよく外で食事をとりました。メニューは牛ステーキと冷奴、味噌汁と白米です。美味しかった!!
2日目:朝は4時頃起床、パンとスープで簡単な朝食をとり5時過ぎに出発しました。登山道は笹で覆われているもののしっかりとしています。ただ、登るにつれて昨日の疲れの後遺症が出てきて足が重い。さらに途中からは急登の連続で大岩に着く頃にはかなりへばってきていました。それでも9時半過ぎにはなんとか頂上にたちます。私の百名山の北海道エリア9座はこれで終了です。全体ではまだ60足らずあるのですが・・・
天気は曇り、見通しはあまりききません。しかしせっかくここまで来たのだから、せめて肩までと足を伸ばします。肩からはギリギリ七つ沼カールが望め戸蔦別への稜線の一部が見渡せました。圧巻!もし次来ることがあればこのルートだ!!
天気も怪しくなって来たので幌尻岳に戻り、下山にかかろうとした頃から雨が降り出しました。帰りは下りだけなのですが、いかんせんまたもや昨日の疲れが足に来て1名よろよろ状態になってしまいました。2回ほど急斜面で転んだりするものですから命の危険を鑑み超低速歩行で降りていきます。結局3時間半かけて降りポロシリ山荘に倒れこむように到着しました。
夕食のメニューは餃子とフランクフルト、ほうれん草を考えていましたが、とてもそんな元気もなく、雨も降っていたのでそれらは明朝に変更し朝と同じパンとスープを簡単に食べて寝ました。疲れました。
3日目:ゆっくりと寝る予定でしたが自然と4時半には目覚めます。昨夜の食事メニューを遅まきながら作り朝食を取っていると、1名自転車で林道を登ってこられました。さらに1時間後今度は2名自転車で・・・ここでは自転車人気です。
7時15分長い林道を下山開始しました。
5回休んで約5時間半13時に北電ゲートに到着です。途中、11時頃早朝自転車で上がってこられた方が、もう頂上まで行って降りてこられました。速すぎ!です。およそ5時間でポロシリ山荘から頂上ー下山ー林道快走でゲート前5キロ地点まできたのですから。少しお話してじゃあっとシャーと走り去っていかれるのを唖然と見ていました。我々の3日間をたった7時間?この人、幌尻岳なんて目じゃないんだァって。
それでもクマにも合わず怪我もせず、七つ沼カールも見ることができ食事もおおかた満足できるものだったので本当に有意義な山行だったと思います。次はあるのかな?
チロロ林道からなら行ってもいいかな・・・
下山後、新冠町のレ・コードの湯で体をほぐしたあと、ひょっとしてバッジがあるかどうか道の駅に寄ってみました。そこのお土産物売り場には馬関連のものしかなかったのですが、たまたま居合わせた観光協会?の方が隣の施設で登頂証明書とバッジを発行している係の人とのことでお願いして発行していただきました。セットで一人1000円です。証拠としては頂上で写っている写真が必要でした。
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