甲斐駒ケ岳 黒戸尾根 七丈小屋テン泊ピストン
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![](https://yamareco.info/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fuploads%2Fyp2490f162a4a9494.png)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 2,382m
- 下り
- 2,380m
コースタイム
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:45
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は整備されており、道幅も広い。岩場には梯子や鎖が付けられているので慎重に通過すれば問題なし。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
「裏銀座の縦走がしたい」
ブナ立尾根を登った後翌日の行動ができる体力が残っているのか体験するため、竹宇神社から七丈小屋までの登りの標高差が約1600mの黒戸尾根を選んだ。
尾白川渓谷駐車場に4:20頃に到着。あたりは真っ暗だが、駐車場は6割くらいの車がある。準備をしている人は、登山者よりトレランの方が多いように感じた。
ヘッドランプをつけて登り始めは単調な登りが続く。ほどなくして夜が明けるが、樹林帯のため直射日光が当たる事もなく、淡々と登り続ける。
刃渡りに到着すると急に展望が開け、良い気分転換となった。ここは鎖が付いているもののバランスを崩さなければ特に問題なし。
そこから先は梯子や鎖場がたくさん出現するが特に難しいところはない。ひたすら登りしかない道中、一か所だけ出現する下りには正直ほっとした。
5合目小屋跡を過ぎての梯子は、テント泊の荷物でひたすら登ってきた足には応える。いわゆる「けつわれ」の状態である(スポーツやってる人はわかると思うが)。喘ぐようにして登っていると突然七丈小屋が現れた。冷たい水が疲れた体にしみこむようである。
この時点で頂上は断念。
テン場は第2小屋から少し登山道を登った場所に「第2テント場」がありそこに設営。西側斜面が開けており地蔵岳が見える。テン場は西側は平らであるが、登山道に近い斜面側は傾斜しており張りづらそう。私が到着したときはまだ4張程度であったため余裕を持って平坦な場所に張る事が出来た。最終的にこの日は11張。好立地は結構うまった状態であった。小屋や小屋脇のトイレに行くためには登山道を歩かなくてはならず、夜間のトイレなどは大変そうである。
ちなみに「第1テン場」は登山道をさらに登ったところにある。「第2テン場」より狭いが、テン場そのものは平坦であった。当然トイレはもっと遠い。
翌朝3:30に出発。最初は樹林帯の道を行くが、途中から低木に植生が変わる。このあたりで東側の空が白み始める。見ると見事な雲海が広がっており、雲海に浮かぶように八ヶ岳が見える。
しばらくすると、どこかは分からないが、雲海にちょっとだけ出ている山からご来光が見えた。一瞬にしてあたりがオレンジ色に染まる様子は感激的であった。
ここから先は日光を背に急坂や岩場、鎖場を登る。太陽の光に元気をもらったようで、この2日間で一番のハイテンションとなる。地蔵岳の裏に富士山が見え、その姿がだんだん大きくなることで高度を稼いでいる事を実感しながら歩いていると頂上に到着した。
頂上はまさに360度のパノラマが広がっていた。仙丈ヶ岳を始め、南の展望は北岳と間ノ岳、遠く塩見や聖(と思われる)まで見通せる。
また、八ヶ岳はもちろんのこと、北アルプスや中央アルプスも見渡す事ができる。
風が強く寒いのはご愛敬だが、風があたらない場所でコーヒーを沸かして飲んだ。
これから先は、頂上2967mから770m地点の駐車場まで2200mをひたすら下るのみ。
途中テントを撤収し、ザックを背負うと一気に重さが増える。最初は快調に梯子や岩場を通過していたが、普通の下りは太ももにこたえる。
刃渡りの下りでは、写真を撮った後、横着をして岩場を歩いた時にバランスを崩し、鎖につかまって事なきを得た(あぶなかった!)。
刃渡りを過ぎると梯子等もなくなり、ただ下るのみ。そのうち使う筋肉が無くなったような感じでぎくしゃくした足取りになってしまった。
昨日に続きメロメロになりながらも、なんとかつり橋に到着。下を流れる川で遊んでいる人たちの歓声が聞こえる(ああ飛び込みたい…)。
神社の水で手を洗うとよみがえった気分であった。
当然のことながら、翌日より激しい筋肉痛に悩まされることなった。珍しく3日くらい不自由な生活を強いられる事となった。
下りの対策は必要であるが、ブナ立尾根は登りに使う予定なので何とかなるかもしれないなどと思いをはせている。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する