紀泉山脈和泉葛城山
- GPS
- 07:20
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,022m
- 下り
- 958m
コースタイム
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 7:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
下山口:牛滝温泉からタクシーでJR阪和線東岸和田駅 |
写真
感想
泉北高速鉄道和泉中央から春木川へは南海バスの路線もあるのだが、始発が9:19では待っていられない。タクシー2台に分乗(\2,580*2)し登山口に向かった。地蔵寺と云うお寺の前が春木川バス停でこの広場で出発準備を整えた。更に奥の集落父鬼への道は直ぐに左に分れて行った。真っ直ぐ進み牛滝への道を取るが、これも直ぐに分れてトマ坂道が始まった。当初の計画ではこのトマ坂を登り詰め峠から折り返して高塚山を目指す心算だったが、集落の切れ目に微かな踏み跡を見つけ取り付いた。今回のミッション1は此れを見越して「高塚山への道をルートファインディング」とした。今日久しぶりの登山だと云うY川さんにルートファインディングの先頭に立ってもらった。
登山地図にも道は描かれていない。ドキドキする面白さを持って地図とコンパス首っ引きで急登路を這い上がり稜線に達した。目星を付けていた尾根ではなく東側の主尾根に横から乗り上ったようだ。獣道か作業道跡なのか、有るか無しかの踏み跡に従い藪を分け高度を稼ぐとテレビの共同アンテナが現れた。此処が最高所の高塚山(341m)山頂だ。残念ながら狭い山頂には山頂標識などは一切なく、樹林に囲まれ展望も得られなかった。NHKのケーブル埋設の標識があり共同アンテナで受信した電波を東側の父鬼集落に配信しているようだ。
南側に下るとトマ坂が越える峠に到った。高塚山を直登したことでかなり距離を短縮することが出来、トマ坂は北側に車道が出来るまではこの峠は春木川と父鬼を結ぶ主要道として人々が行き交ったのではと想像を巡らした。峠を越えて南の尾根に踏み出すと、やはり昭文社地図に道はなかった。次の目的地は岩雄山(575m)で2卆茲澄5淌个脳ピークに達すると傾斜が落ち着き、次のピークからは和泉市と岸和田市の境界尾根となり大石ヶ峰まで続いた。この境界尾根の先に3等三角点「春木川」(340m)の峰が存在感を示し、其方へも踏み跡がありそうだった。市境尾根を下ると此処も峠で父鬼からの道が登山地図に描かれハナノタワまで赤点線道に「難コース」と付記されていた。次の小ピークはP393で地形の変化が地形図通り現れて見落とすことがない。指導標はなく、赤テープも所々にあるが読図力を養うには最適のコースだった。関西百名山シリーズ初参加のT中さんとY良さんにはコンパスの使い方や現在地の把握方法の指導により大分慣れて貰えただろう。
岩雄山がもうすぐと云う処で踏み跡が左に外れ南を巻きそうになった。山頂を飛ばす訳に行かないので直登し岩雄山に到った。西側が開け、りんくうゲートタワーや関西空港、そして眼下には最終目的地の牛滝温泉が望めた。山の方に目を転じるとこれから向かう南稜線の禿尾根は険しそうで、その肩には和泉葛城山が載っかっていた。まだまだ縦走の先は長い。尾根通しに進むと藪が濃くなり、禿尾根の縁を歩くが棘が混じり難義しだした。杉林に逃げ込み棘棘から解放されたが踏み跡もない急登路となった。後で昭文社地図を見ると「尾根上は藪道」と書かれ赤点線道は大きく東側を巻いていた。
牛滝温泉付近で牛滝川に注ぐ谷の源頭部で現在位置を確認し、乗り上がったピークから明瞭な稜線とテープに導かれて西の尾根に入り込みP689を目指しかけた。何の疑いも持たない明瞭な稜線だったが、読図の気を抜くとこうなってしまう。進むべき方向は南だった。次に用意したミッションは「光明ノ峰の位置を特定」でハナノタワの近くにある741mの標高点峰の位置を現地で特定しようと云うものだ。此処で昼食休憩を取ることにしたので行き過ぎると「昼食抜き」となってしまう! しっかり読図をしよう。何の目標物もなく単調な尾根だが地形の変化は至極読み取り易い。不惑ノ峰(690m)を越えて登り返しは恐ろしく急で、2.5万図の等高線が3本凝縮、乗り上がるとなだらか、もうひと登りで光明ノ峰と地図通りの地形がそのまま現れて無事ピークに到着し昼食を取ることが出来た。
ハナノタワはもう一つ位置がはっきりしなかったがこの辺りからは山が荒れてきた。オフロードの単車が我がもの顔に林間を走り回ったようで抉られた斜面が痛々しい。今日も遠くで単車の音が響いていた。大石ヶ峰(860m)で紀泉山脈の主稜線に達し紀泉山脈を南北に分ける大阪・和歌山の府県境に沿って西へと進んだ。段々登山道らしくなくなり前方に電波塔、フェンスの傍に1等三角点「葛城山」(866m)が現れた。その後も次々と電波塔が現れ点検道となって駐車場に到った。騒音源の単車が止まっていた。和泉葛城山(858m)山頂へは鳥居前の広場から石段を登る。山頂には神社が二つ背中あわせに建っていた。葛城神社と案内があるが、正式には高龗(たかおがみ)神社と八大龍王社で嘗ては信仰の山であった事が知れた。
本当の山頂からは展望はないが西の方に展望台がありコンクリートの塔に登ると360°の展望が得られた。ここで最後のミッション「龍門山を山座同定」を行った。紀ノ川越しに台形状に横たわるその姿を同定した。周回して鳥居前に戻り、山名板の前で記念撮影をして暫し休憩した。トイレも設置されていた。下山は牛滝林道を下った。北側斜面の道路には雪が残っていた。本谷林道との分岐点に通行止め表示があり車はこの先進入できない。沿道の木が倒れて一時道を塞いでいたようだがもう処理されているのか単車の親子が走って来た。
2匱緡啼擦鯤發と丁石道の入口に達した。林道の向かい側にお地蔵さん、二十一丁地蔵だ。此処から始まる丁石道は一丁(109m)ごとにお地蔵さんがあり麓に向かって丁数が減って行く。現地の指導標には「地蔵さん登山道」とあり丸太階段が整備されていた。十一丁地蔵を過ぎた処で先程分れた林道に出た。牛滝林道で山頂から下り始めに歩いた道だ。牛滝川に下りる登山道が分岐したが痛みが出た辻さんの膝を気遣って林道を歩くことにした。お地蔵さんは林道に続き五丁地蔵まで確認できたが、その後はどうやら大威徳寺への分岐を下って行ったようで四丁地蔵以下を見ることはできなかった。林道の終点は府道40号線で直ぐ向側に牛滝温泉“森(いよ)やかの湯”があった。立ち寄り湯に丁度よく750円の入浴料金でゆっくり疲れを取ることができた。次のバスは19:37であと2時間半も待ってられないのでタクシーを呼んでもらって東岸和田駅へと出た。(\3,500) 三国ヶ丘で乗換えるO野さんと所要のあるTさんを除く4人は大阪駅の串カツ屋で反省会を行った。
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