記録ID: 698960
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沢登り
丹沢
地獄棚沢
2015年08月15日(土) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 674m
- 下り
- 668m
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■中川川水系 地獄棚沢 中川川の支流、大滝沢のさらに支流で、いきなり落差50mの地獄棚で 始まる丹沢では難しい沢。 この棚の右壁ブッシュ内の高巻きは悪い木登りとザレ、一部岩壁登りと 時間も結構食う。 地獄棚を終わった後も、なかなかの連瀑となっており面白い。 やや荒れてはいるがナメ床も上流部まで続く。 遡行グレード:2級上 .▲廛蹇璽舛和臑豢兇ら大滝沢林道を入り東海自然歩道を歩く。 マスキ嵐沢との二俣から本流の大滝沢へ。 カーブ後に出てくる堰堤は右隅の残置トラロープを伝ってトラバースして越える。 標高640mで左から沖箱根沢F1−15mが見える。この上にも5m、20m滝 が連瀑になっているが下からだと見えません。 見学したら本流に戻り標高670mで西南西から北西に向きを変えると2×5m小滝 そしてきれいなナメ、幅広2×5mを越えると標高680mで圧巻の地獄棚50mが 姿を現す。 地獄棚沢に入る前に大滝沢の雨棚(あまんたな)を見に行くことにした。 地獄棚沢を分けると2段4×7m、くの字状1.5mと越え、次の5mは流芯右側を 卦蕁櫃播个襦D絞形岩の2条1.5m小滝を越えると左から逆層気味の多段70m 滝。こちらの滝の落差の方が本流の雨棚より高い。 すぐに地獄棚とはまた別の威厳を持つトイ状50m雨棚が右手壁から落ちている。 この滝が大滝沢本流(鬼石沢)のF1として数えられている。 堪能したら地獄棚へ戻る。 地獄棚50mの直登は超ドシャワーの一部ハング壁エイドクライミングになる であろう。古の残置も欠落しているか錆びているかわからないが、一見して無理。 地獄棚を20m登れば右テラスがあるが、結構ヌメリがあったので、大滝沢側の 2段4×7m滝の上からテラスに向かい林内を左上するルート取りとした。 木をつないで浮石に注意しながらテラスへ。一応ロープを出した。(卦蕁檗 テラスは左手にリングボルト等、右手端の上の木に古スリング、それをつなぐ ように残置ロープが付けられていた。 右端の木の裏から回り込んでスタート。回り込んでからはほぼ直上する。 やはり所々木に古い残置スリングが巻かれている。 急な木登りだが、時々ホールドにしたい木がランナウトしたり、浮石もあり 気が抜けない。ブッシュがザックに引っ掛かったりで疲れる。 ロープが屈曲するのでなるべくショートピッチで切りたいのだが、安定した ビレイポイントがなく、ロープをどんどん出し当たり前だが次第に重たくなって くる。 途中、何となく踏まれている跡は左にトラバース気味に行っているのだが 細い倒木が邪魔をして面倒臭そう。おそらくこれは滝の落ち口へ向かっていくの であろう。 仕方なく直上すると木の乗った2mほどの指が入るが思いっきり引けば落ちそうな 縦クラックの垂壁が出てくる。左ひざが現在不調なので軸足にしたりハイステップ したりするのが辛いが、足を替え手を替え何とか登る。 弱点を視認しながらやや左上していくと、ようやく傾斜も緩み太い木をビレイ ポイントとした。滝の落ち口より15m以上上の位置だ。時間喰った。疲れた。 後続をダイレクトビレイで上げ、慎重に沢側に斜下降気味にトラバースして 念のためにしっかりした木で10mラペルして沢に戻った。 落ち口方向に下りると一歩失敗すれば70mダイブしてしまうので 当然ながら少しでも上流部で下降ポイントを探すのが常道である。 地獄棚落ち口の20mほど上流だった。 四角く切ったような小さなトイ、2段1.5×3m、2.5×4m小滝を越えると 標高730mで左からトイ状8×12m滝で合わさる支流。水量比1:5。 ここから790m二俣までなかなか面白い連瀑帯となる。 最初の2条5×8mは右隅を卦蕁檗⊆,10mは右から取付き流芯をシャワーで 直登する。(卦蕁砲泙,海梁瑤暴薺藜坩焚爾来るとは思わないが、慣れない 不安を抱かせるメンバーには当然ロープを出した方がよい。 シャワーを嫌って左側を登るとヌメリがあり難儀する。 次の4×7mは教蕁棔続けざまに出てくる10mは右の乾いた壁を一旦右テラス に出るようにジグザグと登る。(卦蕁棔 2条3×7m(教蕁棔法4m(右の乾いた壁で卦蕁檗砲魃曚┐襪函 4段2条20×35m滝が現れた。 ここはほぼ見た印象に近い難易度で、右側の流芯沿いが卦蕁櫃燃據 左側の流芯〜最上段左壁ルートは卦蕕箸い辰燭箸海蹇 い海両し上で標高790m二俣となる。右俣は3段2条3×10mナメ滝、 左俣は幅広3条2×4mで水量比は3:2。 右俣は大滝峠上方面、左俣は屏風岩山方面。今日は左俣へ進む。 なかなかきれいなナメが続いて前半と打って変わり癒し系となった。 標高815m二俣状は水量比1:2で支流の右沢の方が多い。 右沢は2段6×12m滝となっているので行きたい欲望も生まれるが 初見の沢なので我慢して左沢へ進んだ。 まだナメ床は続き沢は南南西向きとなる。 2m平岩を過ぎると水量はショボい南南東向きのルンゼ状小沢が2本棚になって 合わさっているちょっと見、三俣状。 地形図ではちょっと判断しづらい835m辺りと思う。 水量の多い本流には3段8m滝で流芯右から登り中央を越える。(卦蕁檗 標高850m二俣状の右沢はナメ床の涸れ沢で、本流の左沢を進むと幅広3×5mの 右斜めから流れる小滝、逆くの字状2×5m小滝を越えていく。 少しで沢中左岩から面白いものを見つけた。 岩の小さな穴から空中に放物線を描くよう発射された湧き水だ。 公園の噴水を飲むように口を近づけすするとやはり冷たくておいしかった。 ド弦870mは変形三俣でそれぞれ水量比は1:2だが、もうこの辺までくると さすがに水量は細い。 一番右に進むと、荒れ気味ながらまだナメ床は続いている。 標高900m二俣は左へ進めば屏風岩山にダイレクトだが、何やら倒木が沢を 埋めているので右に進む。 1m小滝を越えれば水も涸れ、標高925m二俣状。 左は急なルンゼなので一旦右に入りやや急な枝尾根を詰めて屏風岩山の300mほど 北側1015m辺りで登山道に出た。 10分ほど南下し山名標識のある屏風岩山1051mに登る。 Σ嫉海楼貳姪仍各擦覆蛄風岩山へは行かず、登山道を北上して大滝峠上から ステタロウ沢沿いの東海自然歩道を大滝橋まで下る。 今日は(今日も)屏風岩山から東側に伸びる森林作業径路がうっすら付いた 非一般登山道尾根を下降した。 ただこの尾根は要読図で750mより下は笹薮もある。 開放的な650mから尾根も太ってくるばかりか、急なザレとなるので 地図を読める力と急ザレをステップ下降できる力が必要。 なおこの尾根は笹子沢右俣、悪沢や箱根屋沢の下降でよく使われる。 ■丹沢限定沢登り記録集(All by kamog) http://mt-farm.info/tanzawakiroku.html |
写真
撮影機器:
感想
予定していた連休中の講習会(谷川/赤谷川本谷)を悪天のため中止にしてしまった
ので、同行予定だったカモ2名と地獄棚沢へ行ってきた。
噂通り地獄棚の巻きルートは悪いねぇ。
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