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記録ID: 699116
全員に公開
ハイキング
槍・穂高・乗鞍

乗鞍ー山頂および高原歩き

2015年08月13日(木) ~ 2015年08月15日(土)
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takahashisun その他1人
GPS
112:00
距離
13.1km
登り
677m
下り
681m

コースタイム

1日目 ロッジにて休養

2日目
7:30 バスターミナル
8:00 魔王岳山頂
9:00  畳平お花畑
10:00 肩の小屋
11:00 剣が峰
12:10 富士見岳
12:40 バスターミナル

3日目
8:00 観光センター
9:10 善五郎の滝
9:30 滝見台
10:10 牛留めの池
11:30 あざみ池
12:00 ネイチャープラザ一の瀬前にて昼食
13:00 オルガン橋
13:30 乗鞍高原観光センター
天候 13日(畳平付近)曇り+濃霧、14日(畳平付近)、曇り時々雨(乗鞍高原付近)晴れ、15日(乗鞍高原)晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
新宿−松本間は中央本線
松本−新島々間は松本電鉄
新島々ー乗鞍高原観光ターミナル間はバス
乗鞍高原ー畳平間はシャトルバス

乗鞍岳山頂付近(畳平)までは道路が開通しておりますが、マイカーは規制されており、乗鞍高原から山頂(畳平)行きのシャトルバスに乗ることが必要です。
マイカー規制行きやアクセスについてはたとえばのりくら観光協会のウェブサイトで調べることができます。
http://norikura.gr.jp/

松本−乗鞍高原の鉄道、バスはアルピコ交通で情報を得ることができます。
http://www.alpico.co.jp/
松本ー乗鞍高原は鉄道、バス共通の往復切符があり、便利です。
コース状況/
危険箇所等
畳平付近は2700m程度の標高があり、下界が真夏でもかなり寒く感じることがあります。ハイキング中に風雨にみまわれればなおさらです。レイウンウエア上下、フリースなどの手袋、帽子等は必ず持ちましょう。筆者はゴアテックスのレインウエア上下に加えて、半ば冗談でウールの手袋、キャップ、マフラー、ゴアテックスのオーバーグローブまで持ちましたが、結果的に全部着用しました。

畳平付近のコースはよく整備されており、好天時には道迷いの危険はないのですが、濃い霧に包まれることがあり、この場合は10m先の目的地が見えないこともあります。こういう場合にはあわてて動かないで霧が薄くなるのを待って安全地帯へ移動しましょう。

山頂付近の山小屋、ロッジは夜間完全消灯する場合があります。また屋外は真っ暗になります。それゆえ満天の星空が(雲、霧がなければ)楽しめるわけですが、歩くために懐中電灯かヘッドランプが必携です。
その他周辺情報 乗鞍高原観光ターミナルから徒歩5分くらいに日帰り温泉施設「湯けむり館」があり、便利です。
魔王岳から見る鶴が池と右端に富士見岳
2015年08月14日 07:58撮影 by  COOLPIX S30, NIKON
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8/14 7:58
魔王岳から見る鶴が池と右端に富士見岳
畳平バスターミナルは日中こんなに霧が深くなった
2015年08月14日 08:33撮影 by  COOLPIX S30, NIKON
8/14 8:33
畳平バスターミナルは日中こんなに霧が深くなった
チングルマの実。
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チングルマの実。
筆者の大好きな畳平の谷。花は時機を逸した
2015年08月14日 09:06撮影 by  COOLPIX S30, NIKON
8/14 9:06
筆者の大好きな畳平の谷。花は時機を逸した
畳平らの谷を振り返ると霧にかすんだ富士見岳が登はんを誘う。
2015年08月14日 09:07撮影 by  COOLPIX S30, NIKON
8/14 9:07
畳平らの谷を振り返ると霧にかすんだ富士見岳が登はんを誘う。
そしてその富士見山頂には巨大なケルンがあった。
2015年08月14日 12:11撮影 by  COOLPIX S30, NIKON
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8/14 12:11
そしてその富士見山頂には巨大なケルンがあった。
筆者の一番好きな高山植物、イワツメクサ。やせた岩稜帯でも見かけ、縦走中に心を和ませる。実物は1cmにも満たない小さな花。
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筆者の一番好きな高山植物、イワツメクサ。やせた岩稜帯でも見かけ、縦走中に心を和ませる。実物は1cmにも満たない小さな花。
善五郎の滝
2015年08月15日 09:17撮影 by  COOLPIX S30, NIKON
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善五郎の滝
牛留め池から乗鞍山頂付近を臨む
2015年08月15日 10:14撮影 by  COOLPIX S30, NIKON
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8/15 10:14
牛留め池から乗鞍山頂付近を臨む
撮影機器:

感想

8月13日
前日寝てしまい、パッキングを終えないまま朝4時を迎え、慌てて荷物をザックに詰め込んだ。

都内は雨。新宿駅まで向かう間、早くも50Lザックにカバーを付けなければならないといういささか気持ちをくじく出発となった。

中央線で友人と合流し、奥多摩の山々に厚くかかる雲を見ながらも、北アルプスまで行けば晴れているのではないかと雑談するも天候のほうは期待通りに応えてくれない模様。それでも下界の方は日差しも出ていて暑さは相変わらずであった。

アクセスに高速バスか自家用車を使う筆者にとって松本電鉄に乗るのは初めての体験だった。普段車窓から眺めている松本電鉄に乗るのは楽しい。逆に松本電鉄の車窓から、普段買出しをしているコンビニや神社を眺めるのも今年もまた着ましたという気持ちを高めてくれる。

昼過ぎ、鉄道は終着新島々駅に到着し、ここからバスに乗り換えた。北アルプス方面はハイシーズンではあるものの遅い時刻の山方面のバスは比較的空いていて、ザックを座らせるほどの余裕があった。往きのバスで山の景色を楽しむのは、夜行ばかり使っている自分にとってはこれまた初めての経験であった。
そして今回は上高地方面には行かず、バスは途中のT字路を左折して、乗鞍・白骨温泉方面へ。終点の乗鞍高原でさらにシャトルバスに乗り継いで畳平へ向かった。だらだら登りの林道をこぎ進む自転車の人たちがすこぶる力強く感じた。天候は曇りながら時々都会では見られないようなすんだ青空が雲の切れ間に顔を出してくれたので大いに期待をしたのであるが、畳平についたとき、バスターミナルは濃い霧の中であった。バスターミナルに隣接するようにして存在するロッジを見つけるのに途中で人に場所を聞かなければならないほどであった。

この晩は星空観測会に参加する予定であったが、定刻となっても星はおろかバスターミナルの明かりさえよく見えないほどの濃い霧では星など見えるはずもなく、観測会は天文シミュレータ(mitaka 個人でのダウンロードも可能)による座学となった。大昔、渋谷の東急文化会館や、川崎の生田緑地で見たプラネタリウムで、光が1年がかりで届く距離だとか、銀河が無数に集まっている銀河団だとか、途方もなくスケールの大きな話に興奮した頃を思い出しつつ、今はこうしたことにあまり驚かなくなったなと少し自分の知識の増加に伴った「慣れ」に少しだけがっかりした。

8月14日
朝のうちはロッジの屋根にたたきつける雨に再びがっかり。このままハイキングは中止して下山かとも思われたが、朝食後に雨が上がった。昨日ほどではないものの霧は濃かったのだが、歩けるだけ歩くことにして出発。

まずは手じかに見えてなおかついかつい名前の魔王岳を30分ほどで往復した。岩稜にしがみつくようにしているイワギギョウやイワツメクサは雨でしょんぼりしていた。その中でコマクサは比較的元気に砂地から顔を出していた。

魔王岳で足慣らしをしてから、畳平の花畑木道で高山植物見学。チングルマは白い開花状態のものも、赤紫の毛のような実を広げた状態のものも同時に見ることができた。高山のお花畑の夏は短い。

お花畑の周回コースの中間点から西のほうを見ると左手の里見岳、右手の恵比寿岳に挟まれた谷の形が美しい。今回はこの谷を見たくて乗鞍山頂にやってきたようなものだ。季節がいいとこの谷間に一面にチングルマが咲き乱れているようだが、花はピークを過ぎたようであった。振り返ると円錐状の均整の取れた富士見岳の稜線が登はん意欲をそそる。

お花畑周回はその富士見岳へ向かうようにし手登山道に合流し、右手に不消が池(きえずがいけ)を見ながら肩の小屋へ向かった。不消が池は横に雪渓を抱えており冷たそうな水をたたえていた。

肩の小屋で小休止し、ここからは登山らしくなる。火山らしい噴石と砂でがれた道の登りとなった。ここから霧雨と風が強くなり、足取りが重くなったが、何とか剣が峰山頂にで登頂の感謝の参拝と、三角点の撮影を済ませて下山した。途中富士見岳を寄り道した。頂上には大きなケルンが成長していた。眺望は相変わらず望めず、そのまま鶴が池を経由して下山した。

下山後ロッジでコーヒーを飲んでからバスで乗鞍高原へと下った。乗鞍高原は晴れていて、ピクニックベンチで濡れたものを乾かしながら持参のパンをかじって昼食とした。

二日目の晩は乗鞍高原内のロッジへ宿泊。空が開けてはいなかったものの、天の川と何個かの流星を眺めることができた。麓の方から花火の打ち上げの音が聞こえ、雲に光が映った。松本方面の花火が見えるはずもなく、一の瀬園地あたりで花火イベントでもあったのだろうか。

8月15日
朝から穏やかに晴れて、昨日苦労して歩いた乗鞍山頂付近の山々の美しい姿を拝むことができた。殊に牛留め池から見る山々と、それらが池の水面に映る「逆さ乗鞍」の風景はとても落ち着くもので、湖畔の東屋でお茶を沸かして暫く風景鑑賞となった。

その前に訪れた善五郎の滝は微細な水滴を吹き上げて観瀑者に降り注ぎ、虹の橋をかけた。同じ水滴でも稜線の霧雨と晴天下の穏やかなしぶきとではかくも違うものか。
滝を見ていると登りたくなるのだがもちろんチャレンジはせず。

などと考えていたら、林道と小大野川の交差点、すずらん橋付近から入渓するグループがいらした。三本滝付近まで遡行できるという。うらやましい。

牛留めの池から一の瀬園地を横切って、あざみ池、イベント広場を通過し、再度森の中の穏やかなハイキングコースを歩いた後、オルガン橋ごしに急流を眺めて今回のハイキングの締めくくりとした。

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利用交通機関:
技術レベル
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