赤岳と阿弥陀岳(山スカートを連れてテント泊デビュー)
- GPS
- 27:10
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,722m
- 下り
- 1,722m
コースタイム
09:45 赤岳山荘 09:55
12:55 行者小屋 13:00
13:25 昼食昼寝 16:00
16:40 中岳のコル 16:40
17:00 阿弥陀岳 17:10
17:25 中岳のコル 17:25
17:45 行者小屋
7/7(水)
05:00 行者小屋 06:20
07:15 地蔵の頭 07:15
07:20 赤岳展望荘 07:40
08:30 赤岳山頂 08:50
09:50 行者小屋 11:10
11:20 中山展望台 11:25
11:40 赤岳鉱泉 11:50
13:05 赤岳山荘
天候 | 7/6 晴れのち曇り 7/7 曇り(ガス多い) |
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過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中央道で諏訪南ICまで 赤岳山荘駐車場に一泊二日で2000円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回も諏訪南ICから赤岳山荘を目指します。 やはり、美濃戸口からは悪路になります・・・ 工事が入ってだいぶ良くなったとヤマレコで見ますが、そうでもないような・・・ 確かに、コンクリで舗装された個所がありましたが、砂利道のデコボコ感は以前よりも増した気がします。 進入される方は、くれぐれもお気をつけください。 乗用車ではお腹をすると思われます。 赤岳山荘で、駐車料金を支払ったときに相方の悲鳴が・・・ 何事かと思いましたら、アブの大量発生。 窓を全開にしていたら、車内に何匹も入ってきてしまいました。 駐車場には超大発生で、車の周りにはびっちりとアブがくっついていました・・・ 想定200匹位はいたでしょうか・・・? 黒いものに反応するらしく、タイヤやボディにものすごい数がいました・・・ 近日中に行かれる方は、必ず虫よけスプレーを持ってお出かけください。 髪や黒いザック、黒いスパッツにも反応するようです。 自分もあちこち噛まれました。 (赤岳山荘〜行者小屋) 特に危険な個所はありませんが、バテました・・・ さすがにテント泊一式を詰め込んだ65リットルのザックは肩に食い込みます。 いつもならそんなにきつく感じないのですが、なんと三時間もかかってしまいました・・・ それでも途中、カモシカとの遭遇があって、時間をかなり費やしたのもありますが・・・ 登山道からわずかに2〜3メートル離れた沢に、なにやら黒い物影が。 相方が発見したのですが、年配の男性がうずくまっていたのかと思ったようです。 ほんとに近くにいて、逃げようともしません。 人間には全く気も触れず、食事を楽しんでいるようでした。 自分は夢中にシャッターを押しました。 なかなか良い写真が撮れ、大満足です。 (行者小屋〜中岳のコル) 行者小屋についてテント設営をし、昼ご飯にてんぷら蕎麦。 少し疲れたので昼寝をすると、体力が回復しました。 相方は軽い高山病のようでしたので、自分は登山計画を・・・ 今までで、一度も登ったことがなかった阿弥陀岳にウエストバック一つで登り始めました。 ここでも10分程歩くと、森の中でガサガサと物音が。 目を凝らして見てみると、大きなシカが5頭ほど潜んでいましたがすぐに逃げてしまいました。 あまりに突然だったので、写真を撮ることができませんでした。 このシカかはわかりませんが下山時には、またシカの親子が2頭いました。 こちらは、しっかりと写真におさめることができました。 (中岳のコル〜阿弥陀岳) ここからは結構な急登になります。 最初ははしごがあり、そのあとは鎖場がいくつかあります。 自分の時は、ガスっていたので気になりませんでしたが、晴れていたらきっと恐怖心がわくと思います。 山頂直下はスリル感が結構ありました。 おそらく、積雪期は自分の実力では登りきれないと思います。 頂上は、本来ならば360度の大パノラマのようですが、残念ながら視界ゼロでした。 (阿弥陀岳〜行者小屋) 日の入り時間も迫っていて、少し焦っていたのもありましたがかなりのスピードで下山しました。 ウエストバック一つなので体が軽くて、前から気になっていたトレイルランをしてみました。 走りやすいルートなので、まるで翼が生えたかのようでした・・・ 飛ぶように駆け下りて、なんと35分で行者小屋に到着しました。 (行者小屋〜地蔵の頭) 朝から赤岳を見上げると、ガスに包まれていました。 しかし、なんとか相方を山頂まで連れて行きたかったので登り始めました。 雨の心配もしていましたが、結局最後まで降られることはなく助かりました。 自分は約一年ぶりの地蔵尾根の登り。 こんなに怖かったかなと思いました・・・ 最初は樹林帯を登り、高度をかせぎますが、森林限界を越えるといよいよ本格的な崖登りが始まります。 長い階段が現れ、鎖場が連続します。 途中、何箇所か恐怖感を感じる個所がありましたが、相方はなんとか登ってくれました。 最初のお地蔵さんに安全祈願をしますが、また階段を登ります。 高山植物を横目に見ながら、もうひと踏ん張りすると地蔵の頭に到着です。 (地蔵の頭〜赤岳山頂) 稜線に出ると、風が強く吹きます。 目の前にある赤岳山荘でコーヒーをいただき、体を温めます。 小屋の外で年配のグループが高山植物の保護用ロープを越えたらしく、小屋のご主人に怒鳴られていました・・・ 『あんたたちみたいな人たちがいるから、高山植物が減ってしまうんだ』 たしかにそうだと思います。 この稜線は、高山植物が咲き乱れていました。 こんな素敵な場所を無くしてはいけません。 みなさん、大切にしましょう。 本来はここから赤岳山頂が大きく見えるはずですが、今日はガスで全く見えません・・・ 風は多少ありますが、雨は降っていなかったので山頂を目指しました。 鎖場はありますが、怖さはありません。 地蔵尾根の方がよっぽど怖いかと思います・・・ 高山植物を楽しみながら40分位登ると、赤岳山頂小屋に到着です。 残念ながら視界はありませんでしたが、大パノラマを想像して、記念写真を撮って下山開始です。 (赤岳山頂〜行者小屋) 山頂直下はかなりの斜度ですが、鎖をしっかりと握り、三点確保して下ります。 相方は結構苦しんでいたようでした・・・ しばらく下ると、文三郎尾根分岐にぶつかります。 晴れていたら、中岳方面に下りたかったのですが、今日は文三郎尾根を下ります。 途中、ザレ場や長い階段があり、注意が必要です。 ガスの切れ間から行者小屋を見おろすことができました。 (行者小屋〜赤岳鉱泉) テントを片づけ、身支度をすませて、赤岳鉱泉に向けて出発です。 途中、中山展望台に立ち寄りましたが、残念ながら赤岳は見えませんでした・・・ 春先に来た時は、雪化粧した赤岳や阿弥陀岳に圧倒されたんですが・・・ 次回に期待して下山します。 (赤岳鉱泉〜赤岳山荘) 南沢から下れば時間の短縮ができるのですが、あえて赤岳鉱泉まで行き、北沢周りを選びました。 南沢の落ち着いた雰囲気よりも、北沢の明るい雰囲気が自分は好きです。 沢沿いを歩くこのルートは、相方も気に入っていたようです。 駐車場に近づくと、またアブがどこからかわいてきました・・・ 慌てて車に乗り込み、八ヶ岳山荘まで下りました。 帰り際に縄文の湯に浸かって帰りました。 もみの湯は残念ながら定休日でした。 |
写真
感想
今秋の涸沢カールテント泊に向けて、だいぶ道具も揃ってきたので、まずは八ヶ岳へ。
普段からよく行くので、歩き慣れたルートを行きます。
相方にも、赤岳山頂からの絶景を見せたかったのですが・・・
残念ながら梅雨明け前のぐずついたお天気。
天気予報は曇りのち雨。
とりあえず、今回は《テント泊デビュー》が一番の目的だったので、美濃戸に向かいます。
美濃戸から南沢を歩きますが、とにかく登山客が多い。
20人近くとすれ違いました。
さすが夏場の八ヶ岳。
平日でもたくさんの登山客でにぎわっていました。
しばらく歩くと、カモシカが目前に。
こちらはビックリしましたが、ちっとも逃げようとしません。
人間には目もくれず、お食事を楽しんでいました。
最近、カモシカ遭遇率が高く、今年に入ってもう三頭目でした。
毎回、出会えるのがとても楽しみです。
行者小屋に着き、テント張料2名で2000円を支払います。
赤岳を目の前に見ることができる場所に、テントを設営。
残念ながら、ガスっていて山頂までは見ることができませんでした。
相方は軽い高山病のようだったので、昼寝中に自分は阿弥陀岳へ。
身軽になった自分は、どんどん登ることができました。
予想はしていましたが、山頂付近はガスに包まれ視界はゼロ・・・
夕暮れも迫っていたので、足早に下山します。
夕飯には、初のアルファー米を使ったカレーと中華丼。
アルファー米は予想以上に美味でした。
次回は何を食べようか迷ってしまいます・・・
今晩は、早めに20時消灯。
明日は晴れると良いのですが・・・
翌朝、5時に起床し、晴れを期待してテントを開きますが、あいにくの曇り空。
朝食を食べ、わずかな期待を持って山頂に向かいます。
久しぶりに登る地蔵尾根は、思ったよりも急登で心配していました。
しかし、相方は弱音も吐かず、黙々と登って行きました。
稜線付近になると、高山植物の宝庫となります。
かわいらしいお花が咲き乱れます。
『残念ながらコマクサはあと2週間後くらいだよ』と、小屋のご主人が教えてくれました。
山頂付近に行っても、一向にガスはとれません・・・
絶景を相方に見せたかったのですが、今回は見送りです。
しかし、山頂まで登れた相方にとっては、かなりの自信になったと思います。
もっと弱音を吐くかと思っていたのですが、『また来たいね』と・・・
自分にとっては、この一言をいってもらえただけで、来た甲斐がありました。
テント泊は、装備をそろえるのにお金もかかりますし、重量があがるので体に負担はかかります。
しかし、なんとも言えない充実感や満足感を得られます。
テントを持つことによって、山行の行動範囲の拡大にもつながります。
是非一度、テント購入を計画してみてはいかがでしょうか?
starさん
人が接近してもなかなか逃げないんですよね
私も経験ありますよ。
なぜすぐ逃げないのでしょうか。
こちらのほうは遭遇した時
一瞬 ますがね
moguyamaさん、初めまして。
最近、ケモノ遭遇率があがっています。
シカやカモシカなどに良く出会います。
シカは目を合わすとすぐに逃げ出してしまいますが、カモシカは違います。
人間におびえるようなことはなく、堂々としています。
一瞬、クマかと思ってビックリすることもありますが・・・
また次回も出会えるとよいのですが☆
star
テント泊登山、お疲れ様でした
あれだけの量を背負って歩くのは、全身に重みがかかりそうですね
結構な急坂で、驚きました。
お天気は残念でしたが、登れた達成感は十分感じられそうですね!
夏山は高山植物の可愛いお花が見られるので、楽しみが増えます
hanakoさん
テント泊装備を背負って歩くのは、なかなか大変でした・・・
いつものようなペースでは歩けないですし。
でも、テントを張って好きなときにご飯を食べて、好きな時に寝て、好きな景色を見られる。
充実感は、日帰り登山とはまた違います。
機会があれば、挑戦してみてください。
地蔵尾根は、なかなか急登でした・・・
でも短時間なので、緊張感を持って登ればあっという間です。
また、天気の良い日に登りたいなと思います。
これから、高山植物が最盛期を迎えます。
楽しみですね☆
star
starさん
ようやく見ました。
テント泊、私はしませんが、やはり楽しいだろうな、、。
それにしても年配の人たち、マナーの悪い人が多い、ような、、、、。
カメラに夢中になったりしますから、
撮る対象のことなどお構いなく、自分の作品さえ良ければ、そんな感じ、、、でしょうか、、。
Y-chan
Y-chanさん
お久しぶりです。
最近、山行記録がアップされていないのでどうされたかと思っていました・・・
お仕事がお忙しいようですね。
年配の方たち、小屋のご主人に怒鳴られてました・・・
『あんたたちの世代が、若い方を指導する立場なのじゃないか?そんなんで、どうするんだ・・・ 』
聞いてた自分もドキッとしましたが、たしかにそうだなと思いました。
山に来るのなら、山のルールを大切にしないといけませんよね。
次は天気の良い日に、八ヶ岳行きたいですね☆
star
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