白馬三山と唐松岳 不帰キレットを超えて
- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.4km
- 登り
- 2,743m
- 下り
- 2,136m
コースタイム
- 山行
- 8:50
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 9:40
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 7:05
天候 | 8/22 雨 8/23 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
タクシー:白馬八方〜猿倉 3,200円 タクシーの運転手から「3人なら1,000円/人、4人ならバスと同じ930円/人」と声をかけられましたが、合計金額が違うので不審に思って断ったところ、人が集まらなかったらしく「4人で800円/人」と交渉してきたので承諾しました。金額設定は3,000円〜で曖昧のようです。 リフト:八方池山荘〜八方(片道:1,550円/人 往復:2,900円/人) ※手回り品:440円/重量が15kgを超える荷物 |
コース状況/ 危険箇所等 |
不帰1峰〜不帰2峰北峰がこのルートの核心部だと思います 慎重に進みましょう |
写真
感想
八峰キレット、剱岳に引き続き、今回は白馬〜不帰キレット〜唐松岳へ挑戦しました。
天気が不安でしたが、予報では1日目の午後から回復するとのことだったので、午前中は雨を覚悟で出発しました。
8/22
八方第二駐車場からタクシーで猿倉に向かい、小雨だったのでレインウェアの上とスパッツだけを着けて出発!というところで雨が本降りに。
仕方ないので、せっかく着けたスパッツを脱いでレインウェアの下を履いてまたスパッツを着けて・・・というようなことをやっていたら、結構時間が掛かってしまいました。
大雪渓を登るのは今回2回目。
去年もkenboさんと一緒に登りましたが、あの時はトレーニングをさぼっていたのでかなりバテてしまいました。
でも今回は、一年間kenboさんに連れられて色々歩いてきたので、前回よりもきっと体力がついている・・・はず。
そんなことを思いながら大雪渓に挑みます。
雨の中、去年よりは随分下からアイゼンをつけて登りましたが、小雪渓は残念ながら秋道になっているとのことでした。
レインウェアは暑いですが、雪渓からの風が涼しいので順調に進んで行きます。
雪渓を登り終え岩場の登りになると、急斜面なので一気に汗が噴き出してきました。
それが雨と混じって目に入り、痛くて目が開けられない!
仕方なく途中の避難小屋に立ち寄り、少し休憩してから再出発。
目は落ち着きましたが、ここで大量の汗をかいたことで後々大変なことに・・・
去年よりも1時間以上早く白馬岳頂上宿舎に到着。
暖かい飲み物を注文して昼食を食べ、空身で白馬岳頂上へ向かいます。
ところが、外に出てみると雨とさらに風が強まっていて(お昼ごろは雨が上がる予報だったのに・・・)、雨と汗に濡れた身体がみるみる冷えていきました。
「動けば身体が温かくなる」と思いましたが、空身で荷物もないのでなかなか体温が上がりません。
それでも思い出の白馬岳。ここまで来たら登りたい。
寒さが我慢できなくなったらすぐkenboさんに言って山荘へ戻ろう。と思いながら、真っ白の山頂へ到着。
こんな荒天なのでさすがに人はいません。
思い出に浸る間もなく写真を撮り、すぐに山荘へ引き返して温かいお湯を飲んでやっと一息つけました。
思えば、ここで濡れた服を着替えればよかったのかもしれません。
しかし外はまだ雨が降っていて、今日の宿泊地の天狗山荘まではまだまだ雨の中を長時間歩かなくてはいけません。
どうせ着替えてもまた濡れるだろうと思って、濡れた服のまま頂上宿舎を出発してしまいました。
しばらく行くと雨がやんで少し空が明るくなりました。
風は相変わらず強かったですが、レインウェアが乾いてきたので少し寒さから開放されてペースが上がります。
ところが杓子岳の手前辺りから再び雨が降り始めて、またもやずぶ濡れ状態に。
本当は杓子岳を巻いて早く天狗山荘へ着きたかったのですが、kenboさんが「頂上はすぐそこ」と言うので巻かずに登りました。
でもこれが意外と長く感じて、体力をさらに消耗するはめに。
次の白馬鑓ヶ岳へ着く頃にはすっかり身体が冷えてしまい、頭痛と腹痛に耐えながら歩きます。
相変わらず雨も止まないし風は強いしで、思わずkenboさんに「今日はテントではなく山荘に泊まりたい。」と申し出ました。
山荘宿泊の了解をもらい、白馬鑓ヶ岳から先は下りなのでなんとか頑張ります。
途中鑓温泉との分岐で「天狗山荘まで30分」の標識に励まされ、16:00過ぎにようやく天狗山荘へ到着しました。
天狗山荘では、私たちと同じく天気予報を信じて登ってきた人たちが「天気予報外れましたね。」「明日も雨なら鑓温泉経由で下山しよう。」とか話しています。
私たちも雨の中のキレット越えは無謀なので、天気が悪ければ下山することにしました。
天狗山荘では乾燥室も使えたし、8人部屋を2人で使わせてもらえたのでゆったりと休むことが出来ました。
名物の「天狗鍋」と「釜プリン」を食べて、寝る前に外を見るとキレイな星空が!
いつの間にか雨はあがっていました。
8/23
少し遅めの6:00に天狗山荘を出発。
天気は予報どおりの晴れ。太陽の暖かさが身に染みました。
天狗の大下りまでは緩やかな登り、雲海の中に堂々と聳える剱岳の姿を見ながらの楽しい道です。
大下りから先は滑りやすい道になるので気をつけて進みました。
ところが途中にある鎖の下りで少々手間取り、後ろにグループの人達が待っていたこともあって焦ってしまい、後ろ向きで下りなければいけない所を前向きで下りてしまいました。
その危険な行為をkenboさんに怒られてしまい、意気消沈。
苦手な鎖の下りで、さらに足場が見えない所を怖いと感じてしまったのでこの先不安になりましたが、深呼吸をして気持ちを切り替えて次の鎖は後ろ向きにゆっくりと下りました。
最低鞍部まで着いてホッと一息。
しかしこれからが不帰キレットの始まりです。
ここからは岩場の登り、けれど特に難しい場所はなく不帰1峰へ到着。
ここから臨む不帰2峰は断崖絶壁に見えて、あんなところ登れるの?とよく目を凝らすと先行者が岩に張り付いているのが見えました。
一度下ってからの岩場の登り。
垂直に近い鎖ですが、幸い登りなので怖さはありませんでした。(これが下りだったら怖かったかも)
途中、空中に架けられた頼りない橋?を渡り、鎖を使ってトラバースしながら2峰北峰に到着。
ここまでが不帰キレットの核心部だったらしく、北峰から先は打って変わって緩やかな道になりました。
不帰2峰南峰を越え、3峰を巻き、最後の登りを終えると唐松岳頂上です。
この頃にはすっかりガスが上がってしまい、あまり景色が楽しめませんでしたが、少しだけ晴れて青空が見えたので恒例の記念写真を撮ってしばらく頂上でゆっくりしていました。
その後は20分ほど下って唐松頂上山荘へ。
楽しみにしていたケーキセットは11:00からとのことで、時間が早すぎて食べられませんでした(泣)
ケーキが食べられないのならとっとと下山するしかない!
ガスで真っ白の八方尾根をぐいぐい下り、13:00過ぎに無事八方池山荘へ到着しました。
今回不帰キレットを歩いてみて、自分の中での難易度は八峰<不帰<西穂≦剱岳でした。
今後の課題は苦手な鎖場の下りと、雨の日の寒さ対策。
体力はなんとかついてきたと思うので、後はそれらの課題をクリアすれば次へステップアップできるかな?
今回は、不帰キレットに挑戦しました。懸案事項は、テント泊装備でキレットを超えられるのかどうか?でした。
このため、先に挑戦した八峰キレットでは、キレットの雰囲気を確かめるとともに、キレット小屋泊であってもザックの重量を重め調整して、練習としました。また、その後間隔が空いてしまったので、立山三山をテント泊装備の慣らし山行として設定し、今回を迎えました。
事前の天気予報では、8/22は午前中は雨。お昼頃から回復し、15:00頃から晴れてくる。8/23は晴れでした。雨の中大雪渓を登るのはつまらないなぁと思いましたが、一度晴天の日に登っているし、今回の目標はあくまでも翌日の不帰キレット。8/22の午前中の雨さえ我慢すれば、テントを設営する頃には晴れていて、その後の心配はないだろうと判断。決行したのでした。
8/22は、可能であるならば、天狗山荘とは逆方面の白馬岳を踏み、杓子岳を巻かずに白馬三山とする計画にしました。昨年よりもkazuruさんは体力がついているはずなので、おそらく大丈夫でしょう。でも、状況次第では最短ルートで天狗山荘を目指すことにしました。また、天狗山荘では、名物「天狗鍋」を食べてみたく、テント泊でも夕食だけ付けてみることにしました。
8/22
八方第2駐車場に到着すると、昨年の砂利の地面からアスファルトに整備され、駐車可能台数が少なくなった感がありましたが、天気予報のせいか、車は少なめでした。バスの発車時間に合わせて準備をしていると、タクシーの運転手が「猿倉まで、3人なら1,000円/人、4人ならバスと同じ930円/人でいいよ」と声をかけてきました。バスと金額が同じなら、荷物を膝の上で抱える必要がなく、少しでも早く到着できるのでタクシーを選択しようと考えましたが、合計金額が3,000円と3,720円で異なるので不審に思い、断りました。
10分くらい経過してから、同じ運転手が「4人で800円/人でいいよ」と交渉してきたので、3,000円を4人で割れば750円/人でしょう?と思いましたが、バスより金額が下がったので承諾しました。定額運賃にしてくれればわかりやすいのに…。
猿倉荘に到着すると、小雨が降り始めました。レインウェアを着ると暑いのでなるべく遠慮したく、上着だけ着て下はスパッツのみにして出発しようとすると、少し雨が強くなったので、パンツも着ることに。ここで時間がかかってしまいましたが、この判断は正解でした。
白馬尻小屋までのんびりと歩いていると、すぐに雨脚が強くなり始めました。大雪渓に出てしまえば涼しい風が吹いてくるはずだし、白馬岳頂上宿舎に到着する頃には雨は上がるだろう。暑さは我慢。
白馬尻小屋に到着し、これからのルートの注意書きに目を通します。既に小雪渓は無くなっているようで、前回に続き今回も小雪渓を通過できず、少しガッカリ。でも、大雪渓へのアイゼン装着場所は、だいぶ下の方でした。
雨のため下を向いて登りたくても落石に注意する必要があるので、上下にチラホラ視線を動かしながら登りました。やはりつまらない単調な登りで、この天気なら日焼けしなくていいや、と自分に言い聞かせて進みます。でも、雨脚は弱まることなく「本当にお昼に雨は上がるのか?」と不安でした。
アイゼンを外す際と、kazuruさんの目のアクシデントの対応のために避難小屋に立ち寄った以外は、一定のペースで登り続けました。昨年よりも1時間以上早く白馬岳頂上宿舎に到着。
外は雨で食事ができないので、外来食堂に立ち寄り、温かい飲み物を注文して昼食にしました。しかし、ゆっくり登ったつもりでも、身体は汗と隙間から侵入してくる雨でかなり濡れていて、短時間の食事休憩ではもちろん乾くことはありません。予定より1時間早く到着できたので、身体が冷える前に白馬岳を踏みに行きました。
食堂を出ると、雨が小降りになっていました。食堂のテレビで流れていた白馬村の天気予報は、午後から晴れで夜に一時雨とのことでしたので、期待できます。実際に、ここでテント泊を予定されている方は、食堂で雨が上がるまで待機しているようでした。
貴重品だけ持っての歩きなので、1時間もかからずに戻ってこられるだろうと歩き始めると、kazuruさんの足取りが重い。確認すると、ザックを背負っていないから隙間から入ってくる風のせいで身体が冷えて、寒くて調子が上がらないとのこと。動けば身体が温まるからと励ましますが、回復しません。低体温症にでもなったらマズイ。白馬岳は諦めるか…。でも、kazuruさんに意思確認するまでもありませんでした。「初めて一緒に登った山だから」との想いで、きっと頑張るだろうと。このため、常にkazuruさんの様子を見ながらゆっくりと歩き、ガスで真っ白な白馬岳を踏み、食堂に戻ってからすぐにいつも持参している温かいお湯を飲ませました。とりあえず無事に食堂に戻ってくることはできましたが、この判断は誤りだったのかもしれません。反省です。
食堂でkazuruさんが少し回復したので、天狗山荘を目指します。出発してから10分程で雨が上がりました。風が吹いているのでレインウェアが渇き始め、よしよしと思っていると、杓子岳の手前辺りから再び雨が降り始めました。しかも、午前中よりも強く、せっかく乾いたレインウェアはすぐさまズブ濡れに。
昨年歩いた際に杓子岳の登りは辛くないと印象を受けたのですが、天候のせいか、私の体力が低下したのか、今回は結構長く感じました。これにはkazuruさんは「騙された!」とブーブ―文句を言いながら、巻道との合流地点まで下ります。
このあたりで晴れ予報の15:00になっても、雨が容赦なく身体に打ち付けます。天気予報は完全にハズレました。身体が濡れたこのままだと、テント泊では寒すぎるので、天狗山荘に素泊まりすることを考慮しながら進みます。
白馬鑓ヶ岳への登り手前で、kazuruさんが立ち止まってしまい、再び体調不良を訴えます。風が強くて身体がさらに冷えたようです。そして「今日は天狗山荘に泊まっていい?」と申し出できました。もし、天狗山荘到着時に雨が上がっていても、冷えた身体でテント泊は今日のkazuruさんでは厳しいかな。私自身が寒さで震えた、土砂降り後の行者小屋でのテント泊の経験を踏まえ、「わかりました。白馬鑓ヶ岳を登れば、あとは下り。頑張れますか?」と訊ねると「うん」との返事だったので、kazuruさんの様子を見ながらゆっくり進みました。
なんとか白馬鑓ヶ岳に登って、白馬三山制覇。あとは天狗山荘を目指して下ります。この辺りから風の勢いが増してきて、うんざりしてきました。白馬鑓温泉との分岐点で、男性が登ってきました。テント泊にしようかどうか迷っているとのことだったので、「風が強すぎてテント設営が大変そうなので、私たちは山荘泊に変更します」と言うと「状況を見て決めます」とのことでした。一緒に進むことを提案しましたが、「少し休みたいので先に行ってください」とのことで、ようやく天狗山荘に到着。テントは5張りでした。
もう16:00を過ぎていたので夕食は無理かな?と思いましたが、先に受付をされている方が1泊2食を希望してOKだったので、私たちは夕食だけ付けました。受付を済ませると、先ほどの男性が到着。「テント場を確認したら、風で吹き飛ばされることはなさそうだからテント泊にします」とのこと。すごいなぁ。
今日は、天気予報を信じて来たがハズレてしまってガッカリしている方がほとんどで、私のようにテント泊装備で来て山荘泊に変更された方は他にもいたようです。それでも、事前の天気予報のせいで(?)お客さんは少なく、私たちは8人用スペースを2人で利用することができました。
乾燥室は大盛況。小さな空きスペースを幾つか探して、分散して干しました。夕食をモリモリ食べながら、同席の方と山談義で盛り上がります。殆どの方が、明日も天気が悪ければ白馬鑓温泉からの下山を予定しているとのこと。あの道を下るなら、白馬岳頂上宿舎まで戻って大雪渓を下った方が楽ではないか?などと考えました。
体調不良の中頑張ったkazuruさんに、ご褒美として釜プリンを注文。荷物を整理して就寝前に外を見ると、雨は上がって綺麗な星空が…。あと数時間早ければなぁ。遅いよ!明日は絶対に晴れますように!
8/23
テント泊装備だったせいか、前回のキレット小屋とは違い、グッスリと眠ることができました。7月と比べて日の出が遅くなっていることもあり、皆さんの行動開始も遅めのようで、4:00でも殆ど静かでした。点灯時間とされる4:30になっても室内は暗いままでしたが、徐々に物音がし始めます。私たちも食事を済ませて準備をし、出発です。
外に出ると、雲海でもの凄く綺麗でした。空は澄んでいて、天気は期待できそう。早速天狗の頭に向けて進みます。緩やかな登りを20分程歩くと、目の前に不帰キレットが見えてきます。天狗の頭で一呼吸置き、天狗の大下りに進みます。途中で初めて虹のような輪っかをしたブロッケン現象を見ることができました。
天狗の大下りは、前日の雨で所々滑りやすくなっているものの、イメージしていたよりも歩き易かったです。五竜岳から八峰キレットへの下りの方が、イヤラシイ道のような感じがしました。
途中、そこそこの傾斜の鎖場が2箇所ありましたが、滑りやすいこと以外、特に問題はありませんでした。しかし、傾斜のある下りが苦手なkazuruさんが、毎度のことながら鎖を掴まずに前向きで下ろうとするので「この傾斜だと、前向きでは滑ったら下まで落ちる」と指摘すると「だって怖いんだもん」と言うことを聞きません。また、前向きのせいで、足の置き場が見えずに立ち往生しています。
後ろが詰まり始めたので、「鎖を掴んで後向きになって、自分で足の置き場を探しながら下りろっ!」と思わず怒鳴ってしまいました。渋々と後ろ向きになってkazuruさんが下り終えるとしょぼーんとしていたので、深呼吸させて落ち着かせます。
昨年、槍ヶ岳の下山時に、やはり前向きか後ろ向きかで言い合いをしていたご夫婦を思い出してしまいました。前向きか後ろ向きかは、時と場所によって使い分けるべきであり、後ろ向きが怖いというのであれば、そもそもこのような場所に来るべきではないと思っています。
標高差300mほどを一気に下って最低鞍部、いわゆる不帰キレットでひと休み。後ろを振り返ると、かなり下ってきたことがわかります。ここから簡単な岩場を登り、唐松岳方面から歩いてこられた方とすれ違いが始まり、緩い登りを超えて不帰1峰に到着。
不帰1峰から不帰2峰を見ると、垂直の岸壁に見えて、どうやって登るのだろう?と不安になりましたが、進むしかありません。同時に早くもガスが発生してきてしまい、残念でした。
一度下り、不帰2峰北峰への登りを開始します。鎖を使って真上に登ると、上からご年配の女性が2名下りてきたので右方面にトラバースする少し広い場所で待ちました。
左上方に向きを変えながら鎖を登り、岩の割れ目に架けられた橋を渡ります。橋から向こう側に移る岩が滑りやすく、鎖から手を離さないようにしました。さらに鎖を登るとなだらかな道が表れてホッとします。ここを進み、簡単な岩場と梯子を登ると、休憩に適した少し広い場所に到着。正面には不帰2峰北峰が迫ってきます。 でも、これを直登するのではなく、左側から巻くように進みます。
巻き終えると、鎖場のトラバースが登場します。最後の一歩は、鎖を掴んで向こうの岩に足をグイッと伸ばすような感じで通過。この後は、簡単な鎖場の登りが続き、ほぼ垂直な鎖場を超えて、不帰2峰北峰に到着。核心部を超えたので、これにてひと安心。あとは、油断せずに進むことだけを心がけます。
不帰2峰北峰から先は、ほぼ普通の道でした。のんびりと不帰2峰南峰を通過し、不帰3峰は右側から巻き、少し登って「おつかれさま」の看板とともに唐松岳に到着。
ガスのせいで遠くの眺望はお預けでしたが、山頂は日が差していてポカポカ陽気でした。ガスがなければ、今回歩いた白馬岳まで綺麗に見えたのにな。すこし休憩して、唐松岳頂上山荘を目指します。
山荘では、kazuruさんに頑張ったご褒美としてケーキセットを御馳走する予定でしたが、嫌な予感。よくありがちな「食事は11:00以降」だったら?と山荘で確認すると、予感的中。
受付で、.院璽は11:00にならねば販売しない、(休憩料金として300円を支払う必要がある)レストランの利用は14:00からなので、11:00まで待っても外で食べることになる、とのことでした。外は、ちょうど朝イチで八方から登られてくる方たちで混み始めていたので、場所取りが困難な状況に。
不帰2峰北峰から先、「ケーキ♪、ケーキ♪」と口ずさんでいたkazuruさんには気の毒でしたが、急な天気の変化等に備えるためにもケーキセットを諦めて、とっとと下山することにしました。
八方尾根は、やはり遠見尾根と違って歩きやすかったです。ガスで真っ白で何も見えなかったこともあり、登ってくる登山者とすれ違いながらぐんぐんと下って八方池に到着。本当はここから白馬三山を眺めるのを楽しみにしていましたが、今回も願い叶わず。一般観光客の方で混んでいる道を進み、八方池山荘に到着したのでした。
今回の収穫は、テント泊装備でも問題なく不帰キレットを通過することができたこと。そして反省点は、悪天候時の寒さ対策を含めた対応をもう一度考え直さねばならないこと。満足感よりも、たくさんのことを学んだ山行となりました。
体力的には何とかなると思うので…そろそろ挑戦してみようかな。
随分タフな山行だったようですね!
この時期にアイゼンとは、う〜ん、想像出来ません
凄い世界ですね。
引き続き安全登山でお互い頑張りましょう!
悪天候は覚悟の上。
しかし、ここまで天気予報がハズレることは想定外でした。
とても勉強になりました。
大雪渓は、踏み抜きとかストレスになるようなことがないので、
天気が良ければ楽しいと思いますよ。
人気ルートの猿倉〜栂池で設定して、f1019r1012さんも大雪渓に
挑戦されてみてはいかがでしょうか。
kenboさん、kazuruさん お疲れさまでした。
テント泊装備で小屋泊と言うのは残念ですが、広々スペースでよかったですね。
メインの二日目は晴れたし、それ程混雑してない様子ですね。
拝見させていただいて色々と参考になりました。
ありがとうございました。
pi-tiさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
無事キレット二つ目クリア出来ました♪
一日目は雨で辛かったですが、メインの二日目は唐松まで晴れてくれたのでそれは良かったですね。
まぁでも、雨の山行もいい勉強になりましたが。
天狗山荘は居心地のいい山小屋でしたよ。
名物の釜プリンはオススメです!
不帰二峰周辺の核心部は鎖場の登りが大変かな?と思いましたが、結構楽しかったです。
あとは苦手な下りをなんとかして、キレット三つ目に挑みたいですね。
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