室堂〜薬師岳〜折立縦走(小屋泊)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 27.7km
- 登り
- 2,132m
- 下り
- 3,196m
コースタイム
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 5:19
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 9:45
天候 | 8/23(日)曇り時々晴れ 8/24(月)晴れのち曇り 8/25(火)曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・折立→有峰口駅:\2,450(予約制ですが空席あれば予約なしでも乗車可) ・有峰口→立山駅:\450 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・室堂→五色ヶ原山荘:浄土山以降ザラ峠までザレ場、岩場など続きますが困難さはそれ程もないです。 ・五色ヶ原山荘→薬師岳山荘:非常に長い道のりです。鳶山、越中沢岳の降りは結構急ですので足元注意。スゴ乗越以降は概ね登りメインですが、稜線での強風時は注意が必要です。スゴ乗越小屋の存在価値は高いです! ・薬師岳山荘→折立:ひたすら快適な道が続きます。 |
その他周辺情報 | ・立山吉峰温泉:内湯、露天あり、シャンプーあり。\610(立山駅にある割引ちらし、JAF、モンベルカードがあると\550) |
写真
感想
富士山から1週間が経ち、今年のメインイベントの室堂〜薬師岳〜折立の縦走に挑戦です。当初、3泊4日のテント泊を予定していましたが、台風の接近により小屋素泊まり2泊3日のやや強引なプランに変更しました。
8/23(日)曇り時々晴れ
土曜の20時に自宅を出て、群馬でゲリラ雷雨に遭遇し眠気と戦いながら4時過ぎに立山駅駐車場に到着しました。天候はなんと小雨・・・晴れるって予報では?と若干がっかり気味で6時のケーブルをGETしました。しかし駅のモニターでは現在の室堂が映されていて、なんと晴れてます!ケーブル、高原バスと乗り継いで剱岳以来の室堂です。
雲が多いですが、雄山も見え隠れしています。雄山経由で五色も考えましたが、あまりの寝不足具合にやむ得ずカットして室堂山、浄土山方面から五色ヶ原へ。浄土山から降りに入り、鬼岳東面の雪渓は無くなっていましたが、浮石やザレのおかげで処理が面倒な区間もありました。獅子岳に登り返すと、後方に雄山や鬼岳などが雲の合間から見えていて気分が良くなります。獅子岳山頂でお会いしたグループの方々は、なんと今日中にスゴ乗越小屋まで行くとの事!自分は、取り敢えず五色ヶ原でのんびり昼寝がしたいので先を急ぎました。獅子岳からは急なザレ場、梯子などを下降してザラ峠に到着。すっかり周囲はガスっていて、景色は見れず・・・ここから五色ヶ原への最後の登りが始まり、道が木道に切り替わると、ガスも晴れてきて素晴らしい大平原が目の前に広がりました。花の時期に多くの人が来る理由がわかりました!するとポツンと五色ヶ原山荘が見えてきました。
なんとか到着し、ここからは長い休憩です。部屋は6畳に3名とゆったり使えて、30分間ですが入浴も出来ました。昼寝をしたり、雑誌を読んだり、外でジュースを飲んだりと明日の天気を心配しつつ、自炊なので夕食を作り、ぼんやり過ごして19時には爆睡・・・
8/24(月)晴れのち曇り
3時に起床です。小屋泊で薬師方面の方々は本日スゴ乗越小屋までのようで薬師越えの人は自分だけのようです・・・やっぱり強引だったか?と不安が頭をよぎります。外に出るとガスで真っ白ですが、東に晴れ間見えているので、天候が良くなることを期待して4時30分に出発しました。
まずは真っ白の中ヘッデンの明かりを頼りに鳶山へ緩やかに高度を上げます。山荘の明かりだけが薄ら見えていて、早く明るくならないかな〜と思っていると、山頂直下で先行していたソロの女性が休憩していました。話してみると、テント装備で今日中に薬師越えをして薬師平のテン場まで行くとのこと!自分は諦めた行程に果敢に挑んでいるのは神戸のOさんでした。そんな話をしていると、突然視界が開け、立山連峰、後立山連峰、槍などの山が現れ、眼下に五色ヶ原と山荘が見えます。あまりの突然すぎる光景に二人でビックリ!まさにご来光の瞬間です。今日はしっかり晴れそうです。鳶山の頂上に上がると遥か遠くに薬師岳の巨体が見えて、二人して「遠すぎですよね…」微妙な気分になりました。
鳶山から降って、越中沢岳に登り返します。緩やかな道でホッとしつつも遥か遠くの薬師岳を見てしまったので体力温存に努めながら山頂に到着。ここで休憩しているとソロの男性が到着しました。この方もテント装備で今日中に薬師平のテン場まで行くという強者、そうryunosuke8さんでした。ここで3人が揃い、まずは遠くに小さく見えるスゴ乗越小屋まで頑張りましょうと、各自出発。パーティーでは無いですが、3人が距離を置きつつ視界には入っている程度という間隔で、登りの緩やかさとは正反対の越中沢岳の激降りを進みます。すると、眼下の雲にブロッケン現象が出現!朝から見たのは初めてですね。これに励まされ、一度コルに降りたものの今度はスゴの頭に急坂の登り返しが始まりました…想像はしていましたがこれ程までの仕打ちを受けるとは…と嘆くも先に進むのみです。スゴの頭をかすめて再び降り、また登り返すとスゴ乗越小屋が現れました。小さな小屋ですが、優しい音色の音楽が聞こえ、ものすごく雰囲気の良い小屋です。迷わずジュースを購入してエネルギー補給です。3人で休憩しながら、この小屋に今度泊まってみたいと盛り上がり、けど来るのに1泊2日かかるね〜と…
ここからは、大きなアップダウンは無いようですが、薬師岳山頂まで標高差約600mも上げなくてはならないので、厳しい行程になることは予想できます…3人準備でき次第出発して行きます。先頭はryunosuke8さん、自分は2番手、3番手はOさんです。そして、ここからの登りで、樹林帯を抜けるとカンカン照りの日差しとここまでの行程での消耗によって足が重くなり呼吸も荒くなってきました…いよいよ来たか〜と体力温存の余裕など無く、絞り出すのみって感じになりました。間山まで来ると一旦、ガスの中に入ってしまいましたが、その後は晴れたり、ガスったりを繰り返し、時折見える薬師岳がかなり大きくなったのを励みに北薬師岳へ。北薬師頂上でryunosuke8さんが休憩していて、近くに見えるようで結構、遠い薬師岳まで40分というコースタイムを二人して「本当かよ?1時間以上あるよ…」グッタリです。休憩していてもOさんは到着せず、縦走路上に姿が見えていなかったので、二人で薬師岳の最期の行程に入りました。
すると…あれだけ晴れていた薬師岳山頂がガスに覆われて行く光景を目にして「あぁ…」溜息がでました。するとガスの中から祠が見え、山頂に人がたくさんいます!やっと着いた〜と写真を撮るよりもザックを降ろして座り込みました。ほどなくryunosuke8さんも到着して二人でと喜びと安堵です。ガスは時折切れて、青空も見えますが、360度のパノラマとはならないのが残念ですね。まあ、朝からずっと薬師岳を見ながら歩いたので良しとします!
山頂の人々の中に、昨日、室堂からスゴ乗越小屋まで一気に行くと言っていた方々と再会しました!五色からかなり大変だったようで、18時頃の到着となったそうです。今日は、太郎平小屋に降りるとのことでした。
長い休憩の間もOさんは到着せず、取り敢えず自分の宿泊地である薬師岳山荘へ向けて下山開始です。ガスの中のザレた道ですが、一気に高度を下げて、山荘に到着です!ここでryunosuke8さんはさらに1時間以上下にある薬師峠のテン場に下降しなくてならないのです。ここで一旦お別れですが、明日、折立からのバスは同じ時間を予約してあるので「明日、会いましょう!」と再び出発してゆきました〜
16時半過ぎ、外で夕食の準備をしていると、遂にOさんが到着です!かなり疲れた様子ですが、テン場はまだ下です…そしてOさんは「今日はここで泊まります」と自分同様に素泊まりを選択。Oさんも自分と同様に間山の登りでダメージを受けたようです。そんな苦労話をしながら、Oさんも自炊準備をしていると、さらに3人の素泊まり組が集まり、山談義となり楽しい時間を過ごすことができました。Oさんは明日、雲ノ平も検討していたようですが、台風の接近で自分同様に折立に下山をするとのことで、同じ時間のバスを予約していました。本日も小屋はゆとりがあって、悠々と寝ることができました〜
8/25(火)曇り時々晴れ
本日も取り敢えず3時起床。10時45分のバスに間に合うように5時出発予定です。薄ら星も見えて富山の夜景も見ることができました。4時頃から薬師岳山頂でのご来光を見るために、続々と出発してゆきます。自分もパッキングをしていると、一足先にOさんが出発して行きました。5時頃にはヘッデンも必要ない程、明るくなり、槍や黒部五郎、薬師岳なども綺麗に見えています。本日は曇り午後雨との予報で、心なしか風に湿り気があります。下山開始してすぐに、ご来光の時間となり、薬師岳上空の雲が真っ赤に染まりましたが、なんとも凄味のある色です。小屋に人によるこうい朝焼けは天気が崩れるよ〜とのことでした。
グイグイと高度を下げ、薬師峠のテン場に到着。すると、こちらに手を振っているryunosuke8さんがいました。まだ撤収準備はしていませんでしたが、Oさんが小屋に泊まったことを伝え、太郎平小屋で時間調整して折立に向かう話をして「バス停で!」と先行しました。太郎平小屋でOさんと合流し、小屋の人達がやっているラジオ体操に参加して時間調整です。天気も曇り気味ですが青空も見え、持ちそうです。
さあ、折立に向けて下山開始です。まずは緩やか木道を進みます。右手に薬師岳、剱岳、立山なども見え、あそこから歩いて来たのかと思うと、我ながら「よく歩いたよな…」と感慨にふけります。高度を下げると湿気が強く、ガスの中に入ったりしましたが、無事に下山完了!途中、Oさんとryunosuke8さんが先行していたので、最後の到着となりました。
バスまで1時間ありますが、のんびりして過ごしました。バスは空いていて予約外の方も乗車可能でした。バスに揺られて有峰口駅に着くと同時に雨が降り始め「良かった、持ったね」とホッとしました。ここから電車で立山駅に戻り、GOAL!です。その後、自分とOさんは吉峰温泉で汗を流し、ryunosuke8さんは別のお風呂へ向かったようです。
今回の行程は無理もしましたが、自分以外にryunosuke8さんとOさんがいてくれたことが励みになりました!ソロとはいえ、こういう出会いもイイですね!あと、8/25朝に薬師岳山荘から雲ノ平に向かったお二人(ご夫婦かな?)大丈夫だったかな?と気になるところです。
非常に疲れた山行でしたが、このコースおススメですよ!というのが結論です。
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