燕岳〜大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳
- GPS
- 29:18
- 距離
- 42.6km
- 登り
- 3,070m
- 下り
- 3,015m
コースタイム
- 山行
- 4:42
- 休憩
- 3:02
- 合計
- 7:44
- 山行
- 3:05
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 3:28
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 6:52
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 2:36
- 合計
- 8:40
天候 | 7/19午前中のみ風雨強し。その他は晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
高速バス(さわやか信州号):バスタ新宿(23:05)→安曇野穂高(4:27) タクシー:穂高駅→中房温泉(1万円/台) 【復路】 高速バス(さわやか信州号):上高地バスターミナル(15:30)→ バスタ新宿(21:50) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■危険なところはほとんど無い。さすが北アルプスだけあってよく整備されている。 ■常念岳〜蝶槍の森林限界以下では登山道に水たまりが多く、靴が泥だらけになることを覚悟。 |
その他周辺情報 | ■上高地小梨平キャンプ場でお風呂に入れる |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
ポール
|
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感想
今年も北アルプス登山の季節がやってきた。今回は4泊5日の長期山行のため、参加者はいつものSB氏と私だけ。燕岳から蝶ヶ岳への縦走といえば、速い人なら2泊3日くらいで行けてしまうルートだろうが、我々にはその体力も気力も失われているので小屋泊まりでゆっくり行くこととする。例年、7月の後半ともなれば梅雨明けとなるのだが今年はどうも遅く、天気予報も芳しくない。
1日目:
タクシーの運転手さんは「今日は久々に晴れて山も良く見える。」と言う。ここのところずっと天気が悪かったらしい。今日は雲よりも晴れ間が多いまずまずの天気だ。ツイてる。
中房温泉からは合戦尾根を登る。道はよく整備されているので登りやすい。小股でジリジリ登り3時間半ほどで合戦小屋に着いた。ここでスイカにありつく。なかなか美味いし、量的にもちょうどいい。以前の自分だったら見向きもせずにさっさと先に行っているところだが、寄る年波には勝てずというところか。
結局、5時間くらいかけて燕山荘に着いた。槍ヶ岳もバッチリ見えている!
2日目:
今日は大天荘までの楽勝ルート。槍ヶ岳の稜線もバッチリ見えてる。いわゆる天空のパノラマ銀座だ。ここには初めて訪れるSB氏もこの景色を観ることができて本当によかった。しかし、大天井岳が近付くにつれてガスっぽくなってきた。前回(約30年前(^^;)来たときは、最後の大天井岳トラバースの登りでバテバテになって果てしなく長く感じられた道だったが、今回は意外にあっさりと大天荘についた。まあ、中房温泉から登って来るのと、燕山荘から来るのでは違って当然か。
ちなみに、大天荘は非常に快適な山小屋だった。居室はひとりづつ区切られており、一人あたり1.5畳くらいの面積がある。晩飯も、「本日の夕食はハンバーグの予定ですが、燕山荘から来た方はとんかつも選べますよ」(前日、燕山荘ではハンバーグだったから。燕山荘グループだからできる配慮か)とのことで、もちろんとんかつを選んだ。このとんかつも意外なほど立派で、総じて大天荘の食事は晩も朝も素晴らしかった。また、燕山荘より1/4くらいの規模なので、大勢をさばくという切迫感がないのもいいところだ。
3日目:
天気予報でわかっていたことではあるが、朝からなかなかの風雨となっていた。しかし、ここから常念岳を越えてさらに先へ行く人にとっては、雨だろうがなんだろうが出発しなければならない。次々と出発する人が相次ぐなか、我々はしばし待つこととした。スマホで雨雲レーダーを見ると、午後には雨雲が抜けていきそうだ。今日は常念小屋までのルートなので昨日よりもさらに楽勝なルートだ。ここから2〜3時間もあれば着くので正午くらいまでは待てる。
しかし、漫然と待つのもなかなか容易ではない。そうこうしているうちに、他の小屋からやってきた人たちがびしょ濡れになって転がり込んできた。みんな、ストーブにあたりながらここで休んでいる。中には、雨具を着ないで走ってきた人が低体温症みたいになってがガタガタ震えている。山小屋は野戦病院の様相となっていたが、しだいに落ち着いてきたところで、我々はここで2度目の昼飯を食べることとした。やっぱり昨日と同じでカレーだ。一撃で食べ終わって11時くらいになると、ついに晴れ間が出てきた。雨雲レーダーによると組織的な雨雲は既に東に通り過ぎたようだ。
雨も止んで景色も見えてきたので出発する。楽勝ルートとは言え、途中小雨が降ったり(天気が不安定)、すごい風に吹かれたりとかもあったのだが最後のガバ下りを終えると常念小屋についた!
4日目:
今日は今回の山行の最難関、常念岳登頂と蝶ヶ岳への縦走だ。常念岳への登りは約400m、さらに同じくらい下って50m、150m、200m上り下りしてようやく蝶槍に着く。前日はめずらしくお酒は控えめにして、今日に備えた。
本日もまあまあ晴れ。しかし、残念ながら槍ヶ岳の稜線は雲が被さっておりあまりよく見えない。道はよく整備されているので小股でジリジリ進む。体が山に慣れてきたせいか足もあまり疲れない。あまり消耗せずに常念岳頂上についた。ここからの下りはかなり急なものとなり、岩っぽいルートでもあるので飛び石状に進んだりとなかなか消耗するルートだ。これを逆に登ったりするのであればかなり疲れそう。
常念岳を下りきってからまた50m登り返す2512m峰のピークは眺めがよい。相変わらず槍ヶ岳は見えたり見えなかったりだが、ここでレスキュー隊の二人組とすれちがった。彼らの話によるとこれから晴れて、稜線の雲も消えるとのことだったが残念ながらこの予想は当たらなかったようだ。ここからは爽やかな北アルプス稜線歩きから一変して、森林限界以下のじめじめルートとなる。稜線の東側を廻り込むようなルートが多く、風が無くて暑い。しかし、蝶槍が近付くとまた森林限界を超えて爽やかなルートとなり、ついに蝶槍に着いた!
ここかは2年前にも来ているが、ガスの合間から遥か向こうに常念岳のピーク付近が見えているだけで、その道のりはかなり大変そうに見えた。今日は晴れているので今まで通ってきた道筋も見える。今回の山行で一番の難所を終えてほっとした気分になった。
5日目:
蝶ヶ岳ヒュッテでは、前日お弁当を受け取ったのだが、なんとお弁当の内容がおにぎりではなくパンとスナックになっていた!しかも、パンは保存食っぽいやつ。結構おにぎり楽しみにしていたのに残念。我々以外にもショックを受けていた人たちは少なからずいたようだ(^^;
で、2年前と同じく横尾に降りる。途中、徳澤園にて昼食でカレーを食べたが、ここの自家製カレーの大盛は本当に大盛なのでその手が好きな人にはお勧め。さらに、小梨平キャンプ場にてお風呂に入ってさっぱりする。帰りは上高地バスターミナルから高速バスにて一気に新宿まで帰る。しかし、工事渋滞等でバスは遅れに遅れ、新宿に近付くにつれてゲリラ豪雨みたいになっていたものの、運良く豪雨の間隙を縫ってなんとか帰ることができた。本当に最後の最後まで雨を躱し続けた山行となってしまったが、結局、随分ツイていた山行だったなと思う。
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