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Yamareco

記録ID: 7080613
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

最後まで到達できなかった表銀座縦走

2024年07月28日(日) ~ 2024年07月30日(火)
 - 拍手
coro-chan その他3人
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
22:14
距離
45.8km
登り
2,993m
下り
2,940m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:07
休憩
1:21
合計
5:28
距離 7.6km 登り 1,470m 下り 226m
5:15
2
スタート地点
5:17
3
5:51
5:57
23
6:20
6:25
30
6:55
7:03
25
7:28
7:35
31
8:06
8:23
12
8:35
8:43
43
9:26
9:44
6
9:50
12
10:02
7
10:09
10:19
2
10:21
10:23
13
10:36
7
10:43
2日目
山行
6:12
休憩
2:09
合計
8:21
距離 13.8km 登り 1,015m 下り 1,030m
5:43
29
6:12
6:15
17
6:32
6:39
85
8:04
8:05
6
8:34
8:43
5
8:48
9:00
7
9:07
9:13
33
9:46
10:13
23
10:36
10:37
81
11:58
12:00
48
12:48
13:39
10
13:49
13:57
7
3日目
山行
7:02
休憩
1:28
合計
8:30
距離 24.4km 登り 508m 下り 1,685m
5:54
78
7:12
7:22
47
8:09
8:14
23
8:37
26
9:03
9:26
28
9:54
7
10:01
10:04
9
10:13
40
10:53
11:00
39
11:39
11:40
11
11:51
12:21
1
12:22
43
13:05
13:07
4
13:11
13:17
5
13:22
42
14:17
7
14:24
天候 曇り時々晴れ→晴れ→雨
過去天気図(気象庁) 2024年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
7/27(土)特急あずさで松本へ、大糸線に乗り換え穂高駅下車後バスで中房温泉着。
コース状況/
危険箇所等
西岳ヒュッテから槍ヶ岳方面はハードなコースに思えた(ストックをしまい、ヘルメットを着用)。強雨の影響で道迷いをした。
その他周辺情報 上高地に下山後、小梨平キャンプ場のお風呂で汗を流した。
中房温泉を出発。
2
中房温泉を出発。
中房温泉登山口から登る。
2
中房温泉登山口から登る。
第一ベンチ。
第二ベンチ。
合戦小屋に到着。
1
合戦小屋に到着。
合戦小屋のすいかを食べる。
1
合戦小屋のすいかを食べる。
燕山荘手前の道柱。
燕山荘手前の道柱。
燕岳登山途中のコマクサ。
2024年07月28日 09:50撮影 by  SO-52B, Sony
1
7/28 9:50
燕岳登山途中のコマクサ。
いるか岩。
2024年07月28日 09:50撮影 by  SO-52B, Sony
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7/28 9:50
いるか岩。
燕岳山頂。
めがね岩。
2024年07月28日 10:21撮影 by  SO-52B, Sony
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7/28 10:21
めがね岩。
燕山荘から日の出を拝む。
2024年07月29日 04:53撮影 by  SO-52B, Sony
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7/29 4:53
燕山荘から日の出を拝む。
燕岳をバックに二日目の出発。
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燕岳をバックに二日目の出発。
燕山荘。
稜線上、槍ヶ岳がよく見えた。
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稜線上、槍ヶ岳がよく見えた。
これから進む縦走路。
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これから進む縦走路。
雷鳥がいた。
大天井岳山頂。
大天井岳山頂から見た槍ヶ岳と穂高岳。
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大天井岳山頂から見た槍ヶ岳と穂高岳。
大天井ヒュッテで昼食休憩。
大天井ヒュッテで昼食休憩。
ビックリ平から西岳ヒュッテまでまだかなりある。
ビックリ平から西岳ヒュッテまでまだかなりある。
西岳ヒュッテ、二日目の山小屋。
1
西岳ヒュッテ、二日目の山小屋。
西岳にも登ってみた。
1
西岳にも登ってみた。
西岳ヒュッテから見える常念岳。
2
西岳ヒュッテから見える常念岳。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 非常食 飲料 地図(地形図) 計画書 ヘッドランプ GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 タオル ストック ヘルメット
備考 防水ショルダーバック、防水グローブ

感想

 前日夕刻にスタート地点の中房温泉に到着した。温泉の宝庫である中房温泉にはゆっくり温泉を楽しみたいところであるが、明日からの縦走を考えるととても自分にはそんな余裕はなかった。三か所の湯船につかるだけで終わった。温泉好きの私としては次は温泉三昧で訪れたいものである。
 夜、同行メンバーのSI隊長が発熱をしてしまった。念のため部屋を隔離し、明朝まで様子を見たが、大事を取って急きょリタイアとなってしまい、四名で登山を行うこととなった。ここまで来たのにとても残念である。
 初日は5時20分に登山口を出発した。急登で有名な合戦尾根はどんな登山道か、気になりながらも力強く進んでいった。階段が結構多いとも聞いていたが、思ったほどではなかった。4月に今回のトレーニング登山として塔ノ岳の大倉尾根を登ったが、そちらの方は階段ばかりでかなり疲れたような印象であった。合戦尾根では当然のごとく私は汗だくだくとなりながらも4つのベンチで小休止を取りながら順調に足を進めていった。日頃のランニング効果もあったか、持久力はついているようで心拍数が極端に上がることもなく、予定よりも早い時間で合戦小屋に到着した。
 合戦小屋では名物のすいかをo氏と私は食べた。ひとつ600円に値上がっていたが、疲れた身体への水分と糖分の補給は最適であった。
 足を止めていると寒さを感じてくるので休憩はほどほどにして燕山荘へ向けて登り始めた。初日はひたすら登りなのである。標高差は1,300m程度か。とにかく登っていく。合戦小屋から燕山荘までも単調な上りが続いていた。途中のベンチのところで、ほぼ森林限界に到達した。天気は曇りがちで眺望はよくなかったが、晴れていれば一気に景色が広がったであろう。
 燕山荘まで到達した。今日は日曜日のせいか登山者はかなり多く、常に人がいるという感じであった。燕山荘で宿泊の受付と荷物のデポをして、燕岳へ向かう。荷物が軽くなったので、ここから先はたいしたことはなく、真っ白な花崗岩でできた変わった岩や高山植物を眺めながら山頂に到着した。山頂は思っていたよりもずっと狭く、写真を撮ったら次の登山者に譲るという感じで移動していった。本日は山頂からの眺望が全くなく、長居は不要となり、ほどなく降りることにした。
 11時前に燕山荘へ戻ると、昼食を摂ってからは何もやることがなくなってしまった。さっさと寝て、明朝の日の出を拝むことにする。
 二日目はほぼ快晴だった。日の出は4時47分ということで、4時半過ぎから燕山荘の正面に出て、日の出を待つ。天気が良いので富士山まで見えた。日の出をばっちり拝んだ後は、第一回目の朝食時間である4時50分に間に合い、朝食も早めに摂れた。
 予定より早い5時40分過ぎに燕山荘を出発した。本日は長い縦走路をひたすらあるくということで、長丁場の登山となる。風はかなり強く体感温度の低下を感じるが眺望は素晴らしく、槍ヶ岳が向こうに見えている。その眺望の中を歩けるのだと思うと表銀座縦走の意味も生きてくるというものだ。
 最初は延々と強風を受けながら稜線を歩いた。途中岩陰を見つけるとそこで小休止をする。雷鳥もいた。親子の雷鳥であった。この高度感が良いのである。
 いったん、大きく下ってから少し登ると、分岐点に出た。大天井岳をトラバースするルートと大天井岳に登るルートとの分岐である。我々は大天井岳に登る予定であり、左側のルートを進む。ここからはいきなりの急登となる。吹きっさらしの中の急登を延々と登っていく。何とか登っていくと大天井荘まで辿り着いた。
 ここで、大天井荘のベンチに荷物をデポして軽い身体で大天井岳に登る。10分で登れるのだ。大天井岳の山頂からの景色は最高であった。槍ヶ岳と穂高岳、涸沢カールがしっかり目前に見えた。また、左手には少し遠くであるが常念岳のどっしりした山容も眺めることができた。本日の山行はこれで充分に満足と言ったところであった。
 大天井荘に戻り、再び荷物を担いで大天井ヒュッテまで一気に下がる。大天井ヒュッテで燕山荘から調達した昼飯を食べた。ご飯がぎっしり詰まっていてまさに山の弁当である。燕山荘のご主人が夕食の時に語っていた、山はダイエットではありません、しっかり食べてエネルギーを養ってください、を思い出した。もちろん全部食べた。
 ここから西岳ヒュッテまでは標準時間で2時間50分である。大天井ヒュッテにある道柱には西岳まで3劼魑してあった。それなら大したことはないと進みだすと、道はさらに降りて行き、途中からは一気に登るようなルートとなった。ビックリ平での道柱にはここから西岳まで2時間30分と書いてあった。そんなに本当にかかるのかと思いながら歩いて行くと、確かにいつまでたっても山小屋にはつかず、今度出てきた道柱には、大天井ヒュッテまで2.8辧∪廠戰劵絅奪討泙1.3劼鮟颪い討△辰拭これが正解なんだろうな、やはりかなり距離とアップダウンはあるのである。ここで一気に疲れてしまい、ようやく西岳ヒュッテに辿り着いたのだが、まずはビールでひと息入れたくなった。その後しばらく休憩をしてから、身軽な様相で西岳まで往復してきた。14時前となってしまったのか、西岳からは雲に隠れて槍ヶ岳は見えなかった。
 西岳ヒュッテで夜、明日の天気予報を調べると槍ヶ岳付近は強風と雨となっていた。この先予定通り登山を続けるか悩ましいところとなった。
 三日目の朝はすでに雨が降っていた。ここは吹きっさらしではないので風はそれほど感じないが、雨はしっかり降っている。西岳ヒュッテから先はストックをしまいヘルメットを着用した。山小屋の案内によれば、1時間先にある水俣乗越まで降りる中でその先を進むかどうか決めるとよいと言われた。それに従いレインウエアを着て出発した。途中雨がさらに強くなるなど条件はかなり悪くなった。登山道も雨の影響もあり分かりにくくなり、何と道迷いをしてしまった。MI副隊長が、東鎌尾根の右側を歩いているのはおかしい、と指摘をし、ヤマレコのルートで確認すると、予定のルートから外れていますとアナウンスをしていた。あわてて、それらしき道にまで戻り、ヤマレコで再度確認して正しいルートを進むことができた。MI副隊長の見識は実に鋭かった。水俣乗越には予定より14分も遅れて到着し、雨も激しく、全員一致でここから大曲へ降りることに決めた。槍ヶ岳に行けないのは残念であるが、中高年の登山では何よりも安全第一である。昨日の大天井岳からの眺望で満足しており、潔く降り始めた。
 ここから先は、ほぼずっと上高地バスターミナルまで雨の中で合った。途中所々で土砂降りの雨にあい、コンディションは最悪となった。もう書くことはなくなってしまった。土砂降りの中を、徳沢園で昼食を摂り、明神館からは正規のルートが通行止めで明神橋を渡ったルートを進むこととなり、河童は近くの小梨平キャンプ場で三日振りのお風呂に浸かって汗を流した。この日は長野県は最後まで雨で、バスで休憩した談合坂SAでようやく雨から解放された。
 帰宅後、K氏と私は体調不良となり、しばらく寝込みことになった。登山の疲れによるものではなく、ウイルス感染である。気をつけなくてはいけない。

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