谷川岳主脈縦走（ロープウェイ利用・肩ノ小屋泊）

2024年07月31日(水) ~ 2024年08月01日(木)

• GPS: 12:23
• 距離: 20.9km
• 登り: 2,002m
• 下り: 2,331m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:12
• 休憩: 0:50
• 合計: 3:02

12:42 天神平
12:53 天神尾根・田尻尾根分岐点
13:01 天神平・天神峠分岐点
13:21 13:22 熊穴沢避難小屋
13:58 天狗の留まり場
14:21 天神ザンゲ岩
14:35 15:12 谷川岳・肩の小屋
15:19 15:31 トマノ耳
15:44 谷川岳・肩の小屋

2日目

• 山行: 9:24
• 休憩: 0:35
• 合計: 9:59

4:16 谷川岳・肩の小屋
4:37 中ゴー尾根分岐
5:26 5:27 オジカ沢ノ頭
5:54 オジカ沢ノ頭避難小屋
6:21 6:26 小障子ノ頭
6:40 6:41 大障子避難小屋
7:01 7:07 大障子ノ頭
8:09 8:13 万太郎山
8:44 越路避難小屋
9:04 毛渡乗越
10:27 10:28 エビス大黒ノ頭
11:03 11:08 エビス大黒避難小屋
11:46 11:52 仙ノ倉山
12:14 平仙鞍部
12:29 12:30 平標山
12:37 12:38 ヤカイ沢下降点
12:55 12:57 平標山乃家
13:37 13:38 平元新道登山口
13:58 13:59 岩魚沢林道ゲート
14:15 平標登山口バス停

天候

1日目：雨ときどき曇り
2日目：晴

アクセス

利用交通機関：

バス ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

行き：水上駅から関越バスで谷川岳ロープウェイ，ロープウェイで天神平へ
帰り：平標登山口バス停から南越後観光バスで湯沢駅前へ

コース状況／危険箇所等

天神平から肩ノ小屋まで：よく整備されている。雨で濡れた岩場は見かけほど滑らないが，濡れた木道は要注意。
主脈：全体に踏み跡は明瞭だが，道幅は狭く朝露で靴が濡れた。スタートして30分ほどで靴下までぐしょ濡れに。濡れ対策が必要。また午前中の日が当たらない斜面ではササの枯葉の下の土が濡れていてズルズル滑りやすい。大障子ノ頭からの下りで濡れた岩場を慎重に通過してホッとしたら，その先のトラバース道で滑り左端を踏み抜いて笹の斜面に1メートルほど滑落。道の下が崖でなくて良かった。仙ノ倉山から先はきれいに整備されている。

その他周辺情報

肩ノ小屋，1泊2食（朝食は弁当にしてもらった）8000円。空いていて快適だった。朝出発前に飲料水を貰えることを知らず，天神平で２.6リットル汲んでいった。
越後湯沢駅前，江神の湯。入浴400円，ロッカー100円。

写真

7/31 12:41

ロープウェイ天神平駅のまわりは涼しい高原を楽しむ家族連れや若者のグループがいました。

7/31 12:44

リフトで天神山まで登る人もいました。

7/31 12:45

登山道入り口に熊注意の看板とホイールとハンマーがありました。でも，ここで鳴らしてもあまり意味ないかも。

7/31 12:47

ここにも熊用のベルとハンマー。

7/31 13:00

天神峠への分岐。今日は立ち寄ってみる時間はありますが，雨が降りそうなので先を急ぎます。

7/31 13:00

西黒尾根は雨のようです。

7/31 13:20

熊穴沢避難小屋が見えてきました。

7/31 13:21

中は広くて明るい。

7/31 13:21

ここから本格的な登りです。

7/31 13:23

岩場登場。濡れていますが見かけほど滑りません。

7/31 13:25

振り返るとリフトの天神峠駅が見えました。

7/31 13:27

鉄のハシゴはスリップ注意。

7/31 13:34

下山のハイカーを待ちます（1）

7/31 13:37

下山のハイカーを待ちます（2）

7/31 13:39

ときどき雲が切れます。水上温泉辺り，奥左に赤城山，右に子持山も見えます。

7/31 13:45

下山のハイカーを待ちます（3）。慎重に後ろ向きで下りてます。

7/31 13:57

疲れ気味の花たち。

7/31 13:59

溜まり場ですが誰もいません。

7/31 13:59

少し時期は過ぎましたが，たくさん頑張ってます。

7/31 14:23

あれもこれも色々ありますが雨なので通過。

7/31 14:27

階段が始まると肩ノ小屋も近い。

7/31 14:34

到着〜(^^♪

7/31 14:34

見通しはないけど涼しくて良いかな。

7/31 14:35

2週間ぶりの肩ノ小屋。今日は泊まりです。

7/31 15:17

強風＋小雨〜霧〜晴れ間と目まぐるしい天気ですが，靴を脱いで部屋に上がる前にトマノ耳ぐらいまで行ってみよう。まず目についたのがタカネコンギクの群落。

7/31 15:17

ジョウシュウオニアザミ

7/31 15:18

タカネアオヤギソウ

7/31 15:19

ヤマハハコ

7/31 15:21

一応記念に一枚(^^)/
西風が強く，10分ほど待ちましたが雲が切れないので戻ります。

7/31 15:35

小屋前景。左が居室，右が食堂。トイレは外です。

7/31 15:36

オニシオガマ

7/31 15:38

西黒尾根を登った時，これが見えて元気になりました。

7/31 15:39

プレートが埋まってます。

7/31 15:39

プレートのアップ。この後，小屋へ近道しようとして水たまりにくるぶしまでドボン😿

7/31 16:39

夕方近くに雨も上がりました。奥に榛名山が見えます。

7/31 16:46

薄雲越しに水上の町も見えました。

7/31 17:02

小屋の夕食です。ご飯と豚汁はお代わりできました。この日の宿泊は12名。その内7名はNHK World Japanの"Let's Trek Japan"という番組の取材チームでした。

7/31 18:27

夕景。奥に赤城山。

7/31 23:13

トイレに起きたついでに夜景撮影。カメラの具合で実物よりだいぶ明るくなってます。右手の子持山の奥は渋川・高崎・前橋辺りの光の海。

7/31 23:14

無数の星も見えました。明日は期待できそうです。

8/1 4:03

早朝，月も見えてます。

8/1 4:05

日の出前に機材を抱えて山頂に向かう取材チーム。

8/1 4:10

これから歩く主脈を滝雲が流れていきます。

8/1 4:15

今日は長いのでそろそろ出発。ヘッデンなしでもだいたい見えますが，初めての道で足元の様子が分からないのでヘッデン装着。

8/1 4:17

ふりかえると小屋の上に月が。

8/1 4:22

左手のトマノ耳に人影が見えます。取材チームのようです。

8/1 4:28

夜明け前の景色。裾野の広い赤城山，ツンと尖った子持山。その右に小野子山。

8/1 4:29

クネクネと細い道を下りてきました。朝露で靴が濡れ始めてます。

8/1 4:29

オジカ沢ノ頭の手前に通せんぼするような岩。ここは右を巻きました。

8/1 4:38

中ゴ―尾根分岐。「ゴー」という表記が面白い(^^♪
奥に榛名山が見えています。

8/1 4:38

オジカ沢ノ頭にはまだ滝雲が残ってます。

8/1 4:49

そろそろ日の出の時間ですがここからはまだ太陽は見えません。

8/1 4:51

コキンレイカ

8/1 4:55

朝日を浴びる爼�堯�

8/1 4:58

オジカ沢ノ頭が近づいてきた。

8/1 5:02

小さな岩場を乗り越えて行きます。

8/1 5:10

上部は左側を巻くように道が付いてます。

8/1 5:13

振り返るとトマノ耳の右に朝日が見えました。

8/1 5:16

左側を巻き気味に進んでからクサリ場があります。

8/1 5:18

クサリ場を上から見るとこんな感じです。

8/1 5:19

あれがピークかな。

8/1 5:27

本日最初のピーク到着。

8/1 5:28

これから暑くなりそうです。

8/1 5:32

オジカ沢ノ頭避難小屋。こういうのは初めて見ました。

8/1 5:37

避難小屋の玄関から正面に富士山が見えました。

8/1 5:39

朝露で濡れた靴下を絞ってみたけど，やっぱり昨日脱いだ靴下をはきました。それもしばらくしたら同じようにグショグショに😿

8/1 5:52

万太郎山向かう登山道がよく見えます。

8/1 6:11

右手に見えるのは湯沢の町でしょうか。

8/1 6:15

緑がきれい。

8/1 6:22

小障子ノ頭到着。暑くなったので雨具の上着を脱ぎます。

8/1 6:37

大障子ノ頭に向かう登山道。途中に大障子避難小屋が見えます。

8/1 6:40

避難小屋の内部のようす。

8/1 7:02

大障子ノ頭到着〜(^^♪

8/1 7:02

振り返るとトマノ耳から茂倉岳までの挑戦がよく見えます。

8/1 7:02

一旦下って次は万太郎山を目指します。

8/1 7:11

大障子ノ頭からの下りは岩場が2ヶ所。（下りてから撮影）

8/1 7:14

どちらも濡れていて慎重に下りました。

8/1 7:17

ほっとして気が緩んだのか，狭い登山道を踏み外して笹の斜面に落ちてしまいました。下が崖だったらろ思うとぞっとします。

8/1 7:24

大障子ノ頭からの下りを振り返って。ここも笹の枯葉の下の地面が濡れていてよく滑りました。

8/1 7:35

湯沢の町もよく見えます。

8/1 7:36

目指す仙ノ倉山はどれだろう．．．地図は見てきたけど山の写真はあまり見てこなかった('_')

8/1 7:42

花に癒されながら万太郎山を目指します。

8/1 8:00

十字架とミサイル

8/1 8:04

万太郎山到着〜(^^)/　でもまだ今日の行程の半分も来ていないはず(-_-;)

8/1 8:09

雲の向こうに見えるのが仙ノ倉山かな...？

8/1 8:19

この辺り狭い稜線で，両側の低木が無かったら怖いかもしれない。

8/1 8:44

今日3つ目の避難小屋。

8/1 8:58

ハクサンフウロの群落(^^♪

8/1 9:27

雲が切れて姿を見せたエビス大黒ノ頭。1568mの毛渡乗越からの登り返しですが，数字の上での標高差よりも大変そうに見えます。

8/1 9:56

コルから登り返してしばらくするとあれがピークかなと思いますが，たぶん騙しピークでしょう。喜ぶのは早い。

8/1 10:05

やっぱり((+_+))

8/1 10:27

エビス大黒ノ頭到着〜(^^)/

8/1 10:48

小ピークを越えて仙ノ倉山へ。

8/1 10:50

左に平標山の家が見えました。

8/1 11:03

今日4つ目の避難小屋。

8/1 11:23

タカネコンギクたちに励まされて登ります。

8/1 11:46

仙ノ倉山到着〜(^^♪
先行者がストレッチしていました。話したら住まいはすぐ近くだとわかり，丹沢の蛭ヶ岳へも何度も登ったとのこと。世間は狭い。

8/1 11:53

平標登山口のバスが14時20分。その次は16時55分。初めてのコースで所要時間の感覚がないので不安ですが，平標山が見えたので14時20分を目指して頑張ろう(^^)/

8/1 11:55

ニッコウキスゲとヤマハハコ（かな？）のお花畑。

8/1 12:14

仙ノ倉山からは格段に歩きやすくなりスピードアップ。

8/1 12:29

今日最後の山頂平標山到着〜(^^♪
すごく気持ちの良いところですが，バスの時間が気になるので，すぐに出発💦

8/1 12:38

山の家も見えてます。あそこで冷たい水飲もう。

8/1 13:09

山の家で空いた麦茶のペットボトルに冷たい水をもらい，飲みながらそそくさと下山。山の家の写真を撮るのも忘れました。途中，ブナがきれいでした。

8/1 13:37

足がだいぶ疲れているので転倒に注意して慎重に急いだら林道に飛び出しました。ジョギングする元気はないので，体を前に傾けてひたすら速足で歩き...

8/1 14:13

何とか間に合いました...がバス停はどこだろう？

8/1 14:15

国道に出て少しもどったらバス停がありました。良かったよかった v(^^)

装備

個人装備

Tシャツ 半ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 ザック 行動食 飲料(3.8リットル) ヘッドランプ 予備電池 日焼け止め 保険証 スマホ(GPS 地図 カメラ) 時計 タオル ストック ココヘリ発信機

感想

tan1957

2年前に西黒尾根から初めて谷川岳に登った時，西に走る稜線が目に焼き付きました。調べたら谷川岳主脈というルートらしい。距離と累積標高差は丹沢主脈と似たりよったりなので，前泊して肩ノ小屋スタートなら歩けるだろう。
初日は朝前橋市内で用事を済ませてから，上越線とバス，それにロープウェイも使って天神平スタート。最初は曇りでしたがすぐに雨に。小屋で受付をすませ，食堂で窓の外を見ているとガスガス，ないし小雨混じりの強風で展望はありませんが，時々雲も切れる瞬間があるようようなので，少し休憩してから雨具を付けてとりあえずトマの耳まで。強風の頂上で10分ほど待ちましたが，展望は期待できそうもないので小屋へ。夕食後，7時頃に寝る準備をして，そのまま寝てしまいました。11時過ぎにトイレに起きて外にでると満天の星，夜景も見える。2日目に期待してまた寝床へ。
2日目は3時過ぎに起床。着替えて荷物を纏め，朝食代わりのお弁当をいただいて，4時16分スタート。
道幅は狭く前日の雨か朝露で湿った草で靴が濡れ，30分もすると靴下もたっぷり水を含んで歩くとズブズブ音がするくらい。このままだと靴擦れも心配なので，最初の避難小屋で靴下を絞ったものの，昨日の湿った靴下の方がましだと履き替え。それでも歩き始めたらまたすぐに元の通りズブズブ状態に。諦めてそのまま歩きました。
また枯れたササの葉の下の土が水分を含んで柔らかいので無造作に足を置くとズルーッと滑ることも多く慎重になって時間が掛かりました。ロープや鎖のあるところ以外，仙ノ倉山まではほぼ自然のままのトレイルで山歩きらしい山歩きが楽しめるルートだと思いました。そのせいもあってか，実際に歩いてみると，標高差などの数値や笹原のすてきな景色から得たイメージに反して体力が削られるきついコースでした。
途中，バスに間に合わなかったらタクシーでも呼ぶかなどとも考えましたが，仙ノ倉山まで来て，平標山も見え，ここからは木道なども整備されてスピードアップもできそうだなと急に元気になりました。疲れた足を気にしながら慎重に急いで下山し，バスに間に合ったときは達成感と安堵感と湯沢での入浴への期待で一杯でした。それまで食べるタイミングを逸していたお弁当はガラガラのバスの席で食べました。