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Yamareco

記録ID: 710795
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

赤岳 〜 天国と地獄の八ヶ岳

2015年09月05日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
11.9km
登り
1,279m
下り
1,263m

コースタイム

日帰り
山行
8:15
休憩
1:20
合計
9:35
5:45
115
7:40
7:55
55
8:50
9:00
35
9:35
9:50
25
赤岳
10:15
30
10:45
11:00
15
11:15
55
12:10
12:30
155
15:05
15:10
10
15:20
やまのこ村
赤岳からの下り、文三郎尾根分岐を過ぎて中岳に向かう途中で捻挫…
下山は痛みとの闘いなので、タイムは参考になりません。。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口から美濃戸への悪評高き林道は確かに悪路。ただ、腹打ちしそうな箇所でも十分に減速すればよっぽど大丈夫。路面状況が見づらい夜間や雨の時は難易度は上がると思います。少しでも車を傷つけたくない人はやめて置いた方がいいかも。
コース状況/
危険箇所等
行者小屋より上は梯子や鎖場が多数あり。しっかり整備されているので、天気が良ければ難しいことはないと思う。
5:50に美濃戸をスタート。行者小屋から地蔵尾根で赤岳に登り、阿弥陀岳に縦走するコース。の予定でしたが…
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5:50に美濃戸をスタート。行者小屋から地蔵尾根で赤岳に登り、阿弥陀岳に縦走するコース。の予定でしたが…
行者小屋までは傾斜は緩いけど、長くて単調な道のり。南沢のせせらぎが気持ちいいのが救いです。
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行者小屋までは傾斜は緩いけど、長くて単調な道のり。南沢のせせらぎが気持ちいいのが救いです。
八ヶ岳らしい鬱蒼として苔むした道が続きます。
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八ヶ岳らしい鬱蒼として苔むした道が続きます。
途中、涸れ沢に出て、八ヶ岳の稜線が見えました。
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途中、涸れ沢に出て、八ヶ岳の稜線が見えました。
再び苔の森へ。朝の光が差し込んで、ちょっと神々しい。
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再び苔の森へ。朝の光が差し込んで、ちょっと神々しい。
登山道も明るくなって、いい雰囲気です。
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登山道も明るくなって、いい雰囲気です。
行者小屋の少し手前で目指す赤岳を視認。
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行者小屋の少し手前で目指す赤岳を視認。
行者小屋には2時間弱で到着。
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行者小屋には2時間弱で到着。
小屋前から見上げる赤岳。すでにガスが絡み始めています。早く登らなくては。
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小屋前から見上げる赤岳。すでにガスが絡み始めています。早く登らなくては。
こちらは赤岳の後に向かう予定の阿弥陀岳。
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こちらは赤岳の後に向かう予定の阿弥陀岳。
地蔵尾根に入ると、これまでとは打って変わって、とにかく急な登り。最初の階段も梯子といってもいい角度でした。
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地蔵尾根に入ると、これまでとは打って変わって、とにかく急な登り。最初の階段も梯子といってもいい角度でした。
森を抜けて視界が開けてきました。眼下に八ヶ岳の森が広がっています。
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森を抜けて視界が開けてきました。眼下に八ヶ岳の森が広がっています。
鋭い岩稜が空に伸びています。
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鋭い岩稜が空に伸びています。
行者小屋から一気に登って来ました。写真だけ分からないけど、奥には穂高の山々も見えていました。
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行者小屋から一気に登って来ました。写真だけ分からないけど、奥には穂高の山々も見えていました。
赤岳から続く中岳と阿弥陀岳。
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赤岳から続く中岳と阿弥陀岳。
このあたりから上が地蔵尾根の核心部かな。
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このあたりから上が地蔵尾根の核心部かな。
核心部を行く下山者。登りは難しくなかったけど、下りはちょっと怖そう。雨の場合も滑りそうで嫌な場所です。
2015年09月05日 08:38撮影 by  E-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/5 8:38
核心部を行く下山者。登りは難しくなかったけど、下りはちょっと怖そう。雨の場合も滑りそうで嫌な場所です。
核心部を過ぎても、ややザレ気味の急斜面が続きます。赤岳っていうだけあって、岩が赤色ですね。
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核心部を過ぎても、ややザレ気味の急斜面が続きます。赤岳っていうだけあって、岩が赤色ですね。
途中、登山者を見守ってくれるお地蔵様が。
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途中、登山者を見守ってくれるお地蔵様が。
八ヶ岳の主稜線に構える横岳。
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八ヶ岳の主稜線に構える横岳。
赤岳の山頂がだいぶ近づいて来ました。赤岳展望荘の風力発電のプロペラも見えます。
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赤岳の山頂がだいぶ近づいて来ました。赤岳展望荘の風力発電のプロペラも見えます。
稜線まで最後の鎖場を登って…
2015年09月05日 08:50撮影 by  E-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/5 8:50
稜線まで最後の鎖場を登って…
地蔵の頭に到着です。行者小屋から50分でした。
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地蔵の頭に到着です。行者小屋から50分でした。
少し雲が掛かっていますが、荘厳な赤岳山頂。
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少し雲が掛かっていますが、荘厳な赤岳山頂。
横岳に向かう八ヶ岳の主稜線。今後はあちらにも行ってみたい。ツクモグサの季節かな。
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横岳に向かう八ヶ岳の主稜線。今後はあちらにも行ってみたい。ツクモグサの季節かな。
今回の山行で赤岳以上に惹きつけられたのは阿弥陀岳です。この時はあの頂に登ってやる、と意気込んでいたのですが…
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今回の山行で赤岳以上に惹きつけられたのは阿弥陀岳です。この時はあの頂に登ってやる、と意気込んでいたのですが…
ちょうど稜線が東側から昇って来る雲を堰き止めているようです。富士山を拝めず、残念。
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ちょうど稜線が東側から昇って来る雲を堰き止めているようです。富士山を拝めず、残念。
赤岳展望荘から頂上に向けて最後の登り。
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赤岳展望荘から頂上に向けて最後の登り。
急斜面を一気に登ります。振り返ると横岳に続く稜線がカッコいい。
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急斜面を一気に登ります。振り返ると横岳に続く稜線がカッコいい。
頂上直前は予想以上にハードな登りでした。
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頂上直前は予想以上にハードな登りでした。
赤岳頂上山荘の前から。山頂があるのはあっちのピークです。
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赤岳頂上山荘の前から。山頂があるのはあっちのピークです。
存在感のある阿弥陀岳。下界の雲もいい感じ。
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存在感のある阿弥陀岳。下界の雲もいい感じ。
そして、赤岳の山頂に到着。美濃戸から4時間弱でした。
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そして、赤岳の山頂に到着。美濃戸から4時間弱でした。
権現岳は雲に飲まれていました。
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権現岳は雲に飲まれていました。
キボシと編笠山の間、雲から顔を出している南アルプスを望遠。このフォルムは仙丈ケ岳ですね。
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キボシと編笠山の間、雲から顔を出している南アルプスを望遠。このフォルムは仙丈ケ岳ですね。
穂高方面は槍ヶ岳から前穂高まで、しっかり見えていました。
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穂高方面は槍ヶ岳から前穂高まで、しっかり見えていました。
一瞬、雲が切れて富士山の姿も!
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一瞬、雲が切れて富士山の姿も!
山頂の風景を楽しんだら、阿弥陀岳に向かいます。少しだけキレット方面に下ることになるので、お間違いなく。
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山頂の風景を楽しんだら、阿弥陀岳に向かいます。少しだけキレット方面に下ることになるので、お間違いなく。
キレット方面との分岐を過ぎると、ここも結構ハードな岩場。文三郎尾根から登ってくる人が多いようで、少しすれ違い待ち。
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キレット方面との分岐を過ぎると、ここも結構ハードな岩場。文三郎尾根から登ってくる人が多いようで、少しすれ違い待ち。
下り途中で振り返ると、かなり険しい稜線です。
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下り途中で振り返ると、かなり険しい稜線です。
そして、阿弥陀岳に続く稜線。なんだか気持ちが高揚する風景。
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そして、阿弥陀岳に続く稜線。なんだか気持ちが高揚する風景。
文三郎尾根との分岐から赤岳を見上げて。
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文三郎尾根との分岐から赤岳を見上げて。
さあ、いざ阿弥陀岳へ…。というところで、やってしまいました。浮石に乗って、足首を思いっきり捻挫です…。かなり痛い。
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さあ、いざ阿弥陀岳へ…。というところで、やってしまいました。浮石に乗って、足首を思いっきり捻挫です…。かなり痛い。
中岳手前のコルまで降りて様子を見ると、これは結構まずいかも…。普通に歩くだけで痛い。とりあえず、自力で下山することに目標を切替える。
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中岳手前のコルまで降りて様子を見ると、これは結構まずいかも…。普通に歩くだけで痛い。とりあえず、自力で下山することに目標を切替える。
なんとか中岳の頂上に到着。脂汗が出る感じ…
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なんとか中岳の頂上に到着。脂汗が出る感じ…
赤岳からジグザグに降りてくるザレ気味の斜面。あそこでやってしまいました。風景は雄大なのに、気持ちは激落ち。
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赤岳からジグザグに降りてくるザレ気味の斜面。あそこでやってしまいました。風景は雄大なのに、気持ちは激落ち。
行者小屋があんなに下に見えます…
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行者小屋があんなに下に見えます…
行者小屋への分岐から見上げる阿弥陀岳山頂。もちろんパス。
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行者小屋への分岐から見上げる阿弥陀岳山頂。もちろんパス。
さっきまでの楽しい山登りが、今はただただツライ時間。悲しい…
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さっきまでの楽しい山登りが、今はただただツライ時間。悲しい…
樹林帯に入ると石ころが増えて、これがまた厄介。足の置き場を間違えると激痛が…
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樹林帯に入ると石ころが増えて、これがまた厄介。足の置き場を間違えると激痛が…
行者小屋に帰還。まだ美濃戸までは距離があるけど、少しだけほっとする。山小屋はそこにあるだけでありがたい。
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行者小屋に帰還。まだ美濃戸までは距離があるけど、少しだけほっとする。山小屋はそこにあるだけでありがたい。
痛みが増す中、鈍足で南沢を下って、なんとか美濃戸山荘に到着。行者小屋からは2時間半。思ったよりも掛からなかったけど、永遠にも思える道のりでした。
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痛みが増す中、鈍足で南沢を下って、なんとか美濃戸山荘に到着。行者小屋からは2時間半。思ったよりも掛からなかったけど、永遠にも思える道のりでした。
最後は足を引きずりながら、駐車したやまのこ村に戻りました。とりあえず、なんかと自分で降りてこれて良かったです。
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最後は足を引きずりながら、駐車したやまのこ村に戻りました。とりあえず、なんかと自分で降りてこれて良かったです。
撮影機器:

感想

8月中旬からずっと天気が悪かったけど、久しぶりに好天となった週末。もともと前回の白馬三山の後はスケジュールが空いていなかったので、自分が行けるときだけ晴れてくれるなんて幸運。日帰りで八ヶ岳の赤岳、阿弥陀岳を狙うことにしました。

予定したのは美濃戸から行者小屋を経て、地蔵尾根を上がり赤岳へ。そこから阿弥陀岳に縦走し、行者小屋に下りて美濃戸に戻るコース。コースタイムは9時間ぐらいのなので、あまりゆっくりはできないかなと。

悪路で有名な美濃戸への道は確かに荒れていました。ただ、ゆっくり走れば、なんとか行けます。5:15に到着したのにも係わらず、駐車スペースは残り少なくてちょっとびっくり。やまのこ村に停めて、5:45にスタート。

行者小屋までは南沢に沿って単調な緩い登り。ウォームアップにはいいけど、ちょっと距離が長い。でも、ずっと沢音が聞こえるので、気持ち良く歩けました。

行者小屋からは地蔵尾根で稜線に上がります。これまでとは打って変わった激登り。急な階段が現れて、それをクリアすると岩場登りに。それほど難しい箇所はなく、むしろ面白かったけど、下りや雨の時は細心の注意が必要ですね。徐々に視界が広がって、赤岳、阿弥陀岳、横岳が目の前に。遠く穂高連峰も望むことができました。

地蔵の頭からは稜線を辿って赤岳の山頂へ。東側からガスが上がってきて時々、頂上が見えなくなったけど、ちょうどこの稜線が雲を堰きとめているようで、それがいい雰囲気。赤岳展望荘から予想以上に険しい登りをこなして山頂に到着。出発から4時間弱で登頂できました。山頂からは一瞬だけ富士山も見えて、上機嫌で阿弥陀岳へ…

このあと、やってしまいました。足首を捻挫しました。赤岳直下の岩場をクリアして、文三郎尾根の分岐を過ぎた先。正面の阿弥陀岳に続く道がなんともカッコよくて、気持ちが高揚するような風景の中、ザレ気味の斜面を下ってい時でした。浮石に乗って、転倒はしなかったけど、思いっ切り足首を捻りました。めちゃくちゃ嫌な音がして激痛が…。これは結構やばいかも。。普通に歩くだけで痛い。

とりあえず、目の前の中岳を登らないと。ほとんどストックに頼った状態で、なんとか登り切り休憩。もちろん阿弥陀岳は諦めて、自力で下山することに目標を切替えます。

行者小屋までは、痛いながらもそれ程、時間は掛かりませんでした。そこから美濃戸に戻るまでが、永遠とも思える道のりでした。さっきまであんなに楽しかった山登りが、いまはただただツライ時間。足の痛みは徐々に増して行き、それをかばって膝まで痛くなってきた。超鈍足でもなんとか進んで、美濃戸に着いた時には、なんだか力が抜けちゃいました。

今でもまだ足首が痛みます。山での事故、怪我でありがちな、難所を越えた後の気の緩み。そういうつもりはないけれど、当てはまってしまいますね。反省です。次の山はしっかりと治してですね。そして、いつかは阿弥陀岳にリトライを。

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コメント

とりあえず無事下山できてよかったですね。
o-chiku さん、こんにちわ。
当日、権現岳のほうから赤岳を眺めていました。
この日は、ひさびさの好天で、まずまずの展望が楽しめました。
赤岳では足をねん挫したということで、阿弥陀のほうは残念でしたが、
無事に下山できて何よりでした。
危険なところより、なんでもないところこそ注意ですね。
自分も、下山してから3日後の昨日、フラットな砂利の駐車場で
なにもないのに、足をぐねりました。。疲れが出たのかな。。
阿弥陀またリベンジしてください。。自分ももう少し、脚力が付いたら、
赤岳方面に行ってみたいです。
2015/9/10 11:10
Re: とりあえず無事下山できてよかったですね。
s-katayama さん
こんばんは。コメントありがとうございます。

権現岳は雲の中のように見ましたが、眺望があったようで良かったですね。
僕も依然、権現岳から赤岳を眺めて、絶対に登りたいと思いました。
s-katayamaさんもしっかり準備して、ぜひ登ってくださいね。
お互い、怪我には気を付けましょう。
では。
2015/9/11 0:07
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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