金峰山〜ゴトメキ縦走
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- GPS
- 12:18
- 距離
- 25.1km
- 登り
- 1,732m
- 下り
- 2,413m
コースタイム
- 山行
- 2:59
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 3:24
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 7:19
天候 | 1日目 晴れのち曇りから大雨 2日目 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
歩きやすい |
その他周辺情報 | 金峰山小屋に宿泊 |
写真
感想
こんにちは
12~13日は南アルプスの予定でしたが、天候を確認すると奥秩父の方が良さそうだったので行きたかったゴトメキへの縦走へ変更
この判断が大波乱を招きました。
瑞牆山荘のスタートが10:00過ぎなので夏登山としては賭けですよね。あと数時間で天気悪くなったりガスったりするわけですから。
鷹見岩までは順調に歩き続け体力もほぼ落ちず。
ただテント泊装備だったので砂払い頭くらいではペースは落ちてました。そこではもうガスが沸いており稜線はあまり見えませんでした。稜線を歩いて10分ほどするとポツポツポツポツ。ガスってるしポツポツくらいでしょう。
なんて甘い考えを打ち消すかのような豪雨!土砂降りです。
新しいバッグということもありポツポツの時点でレインカバーはつけましたが、体がずぶ濡れ。とりあえず岩の影に隠れるも全然雨は止まず、レーダーを見たら
15:00以降まで居座る雨雲。時間にして2時間ほど。
2時間も岩の影では過ごせません。雨が強すぎて隙間からも水が漏れる始末。
とりあえず地図を見て避難できるところを探す。
金峰山小屋!
運が良く金峰山小屋の分岐にきていたので、ダッシュで駆け込みました。
なんとか大雨からは逃れましたが、身体は寒さで震えてました。レインコートを着ていたものの着るのが遅かったですね。小屋ではお茶を出していただきとりあえず落ち着きました。私より先行で避難していた家族もいました。大弛峠のピストンだったが急な天候不良で避難した感じでした。
その後も我々は雨雲レーダーと睨めっこしながら待ってましたが雨足は強いまま。16:00を過ぎた頃、私は小屋に泊まることにしました。テント泊と小屋泊の出費の違いに痛みを感じながらこれも運命だと自分に言い聞かせて自分のブースで冷たい服を脱ぎ、一眠りしました。
あのまま歩き続けていたらザックのレインカバーも自分のコートも耐えられず低体温症になるのは時間の問題だっただろうと布団の中で考えていました。一眠りすると夕飯の時間ですが私は素泊まりだったので自分のご飯を。小屋側も急な宿泊が増えてご飯が足りなかったようで助かったようです。
夕飯の後は夕日を眺めに外へ。小屋の外は雨が降ったあとの涼しい空気に包まれていました。小屋の方といろいろお話ししました。夏はアルプス勢がたくさん行くので暇になること、ハイマツが生えているので昔は雷鳥を放ったことがあることなど。奥秩父主脈縦走の話などもいろいろできました。
最近一人の山行が多かったけど、こうやって小屋に泊まればいろんな話ができるんだなって。
次の日予定よりも早めに出ないと帰れないため3時にはパッキングを済ませて外へ。
すると空には天の川が広がってました。うおー!!!テンション爆上がりです。今回星空があまり見れないと思っていたのでめっちゃ嬉しい。
星空用にカメラを持っていくことはあるのですが、今回は曇りも想定していたのでGR3とワイコンのみ。
とはいえGR3にワイコンつけると21mmF2.8になるので天の川も撮れます。
しかもちょうどペルセウス座流星群の特大日だったようで、よく見ると天の川の周りをビュンビュン流れ星が飛んでます。宇宙の神秘を推し山の金峰山で感じました。
さて、ここから山頂まで巨岩を登ります。東の空が若干明るくなりヘッデンが要らなくなったくらいで山頂へ到着。
段々と昇ってくる太陽をこの場所で見れたことが幸せでした。朝から雲が多めで北の空では雷も見えました。まさに不安定な夏の空を感じました。
大弛まで行けなかった分を巻き返すため相当頑張って歩きました。テント担いで登るのはやっぱりきついのです。
朝日岳ではオコジョと遭遇。金峰山にオコジョがいること自体驚きでした。これで10回目みたいなのですが初めて出会いました。
オコジョとの邂逅に数分費やしてしまったのでまた爆速で歩きます。大弛峠まで来たら、木道を登って北奥千丈岳へ。ここから眺める金峰山と南アルプスは別格です。撮影をさっさと済ませ、未踏の奥千丈岳へ。昨日の大雨のせいで草木が濡れてとんでもないくらいの水滴が私に襲いかかってきて水浸しに。とりあえずザックはカバーをつけました。ヤブっぽいところを抜ければ普通のルートで簡単に到着しましたが問題はここから先のルートです。
しらび平まで倒木の嵐です。滑りやすい笹の地面に腐った針葉樹があちらからもこちらからもとんでもない位置からばったばった倒れています。酷すぎて写真撮るのも嫌になってました。ですがこのひどい区間も永遠に続くわけではなく奥千丈から30分ほど歩けば解放されると思います。
その後は奥秩父らしい苔の樹林帯です(フィルムカメラで撮ったのでそのうち)
しらび平は林道と交わっておりそこからゴトメキ方面へ歩きます。ゴトメキは一つのピークなので登ります。ゴトメキは黒金山方面と遠見山方分岐になってます。もちろん黒金山方面へ。この先は熊笹のオンパレードになっており足はもうびしょびしょです。
私、熊笹はマダニがいそうで苦手なのですが、熊笹が一面に広がっており先の先まで広がっています。しかも靴もびしょ濡れです。和名倉山へつながる笹道ほど背丈は高くないものの距離はこちらの方が長いかと。やはり2300を切ったあたりから植生がかわるようですね。
トサカというピークを越えてもまだ続く笹道ですが大ダワが見えてくると若干背丈が低くなり歩きやすくなります。どうやら鹿が食べているようです。いっそのこと全部食べて...
大タワにはポツンと道標があるのみで南斜面の見晴らしが良さそうです。登山計画ですとここから黒金山まで登って西沢渓谷まで歩くのですが、13日は大気の状態がさらに不安定とのことでしたので大タワから降ります。この下山道のゴールは乾徳山登山口なのですが長い長い渡渉を何度も繰り返すバリルートです。
何回渡渉したかはわからないほど川を行ったり来たり。しかも荒れてるし苔の生えた岩は滑るしでかなり危険でした。ピンクテープは豊富なので冷静に判断して歩きましょう。
堰堤に来ると道が不明瞭で一瞬道に迷ったかと思いますが、地図で位置関係を把握すれば問題ないでしょう。
荒廃した林道のような道にくればあとはその通り降りれば乾徳山登山口まで歩けます。
今回大雨に降られるというアクシデントがあったものの、そのおかげで金峰山小屋に泊まることができて天の川や流星群、オコジョも見ることができました。
バリルートはやっぱ歩くもんじゃないですね笑
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