槍ケ岳 上高地〜北鎌尾根（1泊2日）

2015年09月14日(月) ~ 2015年09月15日(火)

• GPS: 32:00
• 距離: 40.9km
• 登り: 2,466m
• 下り: 2,460m

天候

14日☀　15日☀

アクセス

利用交通機関：

バス

新宿〜上高地（さわやか信州号）
グリーンカーがお勧め

コース状況／危険箇所等

9/14
5:30上高地BT5:45〜7:37横尾〜8:53槍沢ロッジ〜9:49槍沢大曲〜10:38水俣乗越〜12:23北鎌沢出合〜14:26北鎌コル〜16:43独標〜17:05ピーク12付近（ビバーク）
9/15
北鎌尾根P12付近4:26〜6:07北鎌平〜6:50槍ケ岳6:59〜槍ケ岳山荘7:20〜10:18横尾〜11:11徳沢〜12:22河童橋

■北鎌攻略
・水俣乗超〜北鎌沢出合
　乗超直下のザレ場はとても滑りやすい。両足で踏ん張るか、両脇の植物の根を持ったりして慎重に下る。ザレ場途中右側に踏み跡があるので、そこからジグザグに下ると林に入る。滑りやすいが、木の枝が支えになる。沢の手前（林の出口）にロープがある。沢まで下りず、進行方向左の踏み跡を辿ると更に下まで下がったロープがあるのでこれを使って沢まで下りる。
　間の沢出合い地点まで、踏むと転がるような石が多いので、転倒に注意。ストックがあると便利。間の沢〜北鎌沢出合までは、川の流れがある。左側の方が歩きやすいと思う。北鎌沢出合い付近には焚火の跡やケルンがあるので目印となる。
・北鎌沢出合〜北鎌コル
北鎌沢は基本的に右又を登る。登る途中で枯沢になるが、その先から再び水流が現れる。注意点は最後の分岐点。ここにX印（赤いペンキが消えかかっていた）の岩がある。左方向へ進むこと。以前、右に行って滑落した者がいたらしい。
それでもすんなりコルへ到着しない事がある。コルの手前で右に行ってしまったり、左に行ってしまったりと、私も2度コースアウトした経験がある。GPSを持っていたので修正出来たが、ミスったと気がついたら一旦引き返した方が良いと思う。
・北鎌コル〜北鎌平
　当然、標識やマーク等一切ない。踏み跡が頼りになるが、誤った踏み跡もあるので要注意。この間のポイントは、基本的に尾根筋を攻める（特に登りは）事。トラバースルートの8割型は進行方向の右側（千状沢側）となるが、大きくトラバースしないこと。独標のトラバースルートは、逆コの字の付近を最大に注意すること。特に大きめのザックは岩との接触に注意すること。ピーク12付近で紫色の岩稜地帯があるが、右側の岩場の下に降り口（写真46のV字位置）があるので、後ろ向きに降りると下りやすい。ルートは出来るだけ尾根筋に近い方が良い。写真54に踏み跡が明瞭に見えるが、あのルートよりも尾根のルート登った方が北鎌の雰囲気を味わえるし、自分の位置が解りやすい。尚、白ザレの岩場はもろいので気をつけること。
・北鎌平〜槍ケ岳
　左側（東鎌尾根に近いルート）のルートを少しジグザグ程度に登りつめて行く感じ。途中ロープ等が現れる。チムニーが登れない場合は、右側にトラバースすると登りやすルートがある。頂上の祠直下では、東鎌尾根側からの登りよりも西側の方が比較的簡単に登れる。どちらを登るかは登山者の力量による。
頂上では達成感を味わいつつ祠と共に記念の1枚を撮りましょう。

写真

9/14 5:32

予定通り5時半に上高地バスターミナル到着。
先月に比べて人が少ない。

9/14 5:35

今朝の河童橋
予報は曇りだったが、晴れている。

9/15 22:08

公衆トイレはあちらです。

9/14 6:00

明神岳

9/15 22:08

明神

9/14 6:50

徳澤キャンプ場

9/14 7:37

横尾
今回は橋(穂高方面)を渡らず、北側へ進みます。

9/14 8:53

槍澤ロッジ

9/15 22:09

槍見

9/14 9:24

パパ平。
トイレと小屋みないなのが新しく設置されてる。

9/15 22:09

大曲。
水俣乗越へは、この枯沢を進みます。

9/14 9:49

ここから左の登山道へ入ります。
木の枝にピンクのテープが結んである。

9/14 10:38

水俣乗越到着
このまま北側へ下ります。

9/15 22:09

このザレ場が滑る滑る・・・

9/15 22:09

ようやく出口
下にロープがあります。

9/15 22:10

振り返る

9/14 11:08

北鎌尾根
右のピークが独標（P10)

9/14 11:49

とても歩きにくい

9/15 22:10

間の沢の合流付近
北アルプス天然水。この水がとても美味い。

9/14 12:23

北鎌沢出合
付近にケルンがあります。ここから北鎌コルへ進む。

9/15 22:11

基本的に右の沢を進みます。途中で枯れるので注意。

9/15 22:11

最後の分岐点は左へ進みます。
写真中央の石に×マークあり（大分色が薄くなっている）

9/15 22:12

去年からあった倒木。
左に巻いて上がればOK

9/14 14:26

北鎌のコル。
疲れたが、先へ進みます。

9/15 22:12

少し上にもテントスペースがあります。

9/14 14:46

P8より振り返る。
P3〜P7が見えます。

9/15 22:12

踏み跡をたどります。

9/14 15:25

あの先がP9だったかな？

9/14 15:29

天狗の腰掛

9/14 15:29

硫黄岳。三俣蓮華方面

9/14 15:46

天狗の腰掛。
昨年はあの中腹でビバークした。

9/14 16:05

独標（P10）が見えた。

9/14 16:07

手前の岩の付近に踏み跡があります。

9/15 22:15

ロープがあるので、この右横から進みます。

9/15 22:15

このロープが目印。
まっすぐ進めばトラバースコース。この岩裏を上がれば直登コース。

9/15 22:15

疲れもあって、トラバースしようか迷ったが、
やっぱり直登で独標を目指します。

9/15 22:15

ミニ馬の背のような岩稜です。

9/14 16:32

振り返る
なかなかの景色です。

9/14 16:35

途中からハイマツ帯を歩く。

9/15 22:16

独標（P10）の頂上

9/14 16:42

槍がよく見えます。

9/14 16:43

アップ
頂上の祠の姿も見えます。明日早朝はあの頂上の予定。

9/15 22:16

先へ進むと、誰もいないと思っていた北鎌に何と男女2人組みのパーティーがいました。明日の15時に僕と同じく上高地BTまで戻る予定だそうです。（翌日上高地BTで再開し、お別れしました。お疲れ様でした）

9/15 22:16

もう歩けない程、疲れもピークに達して来た。

9/15 22:17

P12の先に程良いテントスペースがありました。
今夜の宿営地に決定。

9/14 17:56

こんな素敵な位置です。標高2800m位。
ツェルトは愛用のfinetrack×Hiker's Depotツェルト2ロング ステルスVer

9/14 18:11

18時11分、陽が沈みました。

9/15 3:32

星空。見えるかな？見えない・・・
天の川、流星が3つも見れた。2時間おきに目が覚めて何度も星空を眺めました。次回はもう少し良い写真を撮りたいですね。

9/15 4:48

3時起床。4時半出発。
岩の右下に、2人組みパーティのテントの明かりが薄ら見えます。

9/15 4:49

槍はまだ暗い・・・

9/15 5:03

この先はライトの明かりだけでは、コースが解りづらい。

9/15 5:11

右のクラック付近を登りました。

9/15 5:20

とんがり岩直下を右に巻く。

9/15 5:20

右に踏み跡がくっきり見えますが、直登します。

9/15 5:25

振り返る。

9/15 5:28

そろそろ陽が昇る時間です。

9/15 22:20

ここも直登して、上から右側へ行ったかな？

9/15 5:37

陽が昇ってきました。

9/15 5:38

今日も晴れの一日

9/15 5:40

オレンジ色に染まる槍

9/15 5:41

独標
そのずっと先は後立山

9/15 5:50

裏銀座方面、硫黄岳もオレンジ色に

9/15 22:21

そしてこの北鎌尾根

9/15 22:22

P15付近

9/15 22:22

この下を進みます。

9/15 22:22

そろそろ北鎌平付近です。

9/15 6:00

そしてまた振り向く

9/15 6:07

北鎌平のプレート

9/15 6:13

北鎌平
テントスペースが2個程あります。

9/15 6:13

岩のサイズも徐々に大きくなります。

9/15 6:25

後立山方面が綺麗です。

9/15 6:25

硫黄岳。その先は水晶、野口五郎かな？

9/15 6:28

僕の場合、いつも左寄りのルートで登ります。

9/15 22:22

ガンバ俺！

9/15 6:34

カニカニ

9/15 6:40

大キレットにガスが流れている。

9/15 6:41

さて、ここから楽しい岩登り

9/15 22:23

どうも去年とほぼ同じコースを登っているような気がする・・・

9/15 22:23

やっぱり享年と同じコースを登っている。

9/15 22:23

下のチムニー
ここは簡単に登れます。

9/15 22:23

殺生ヒュッテが見えてきました。

9/15 22:23

東鎌尾根

9/15 22:23

上のチムニー。ボルダリング5〜6級クラス。
ここを上がれば頂上はもう目の前です。

9/15 22:23

槍ケ岳頂上。
お決まりのポーズで決めました。撮影してくれたお姉さんありがとう。

9/15 6:53

西鎌尾根。雲の付近が三俣蓮華かな。そして、鷲羽、野口五郎。

9/15 22:24

頂上から北鎌尾根

9/15 6:56

西鎌尾根に槍の影が・・・

9/15 7:01

ここからの槍ケ岳山荘の姿がカッコ良い。

9/15 7:01

穂高方面

9/15 7:03

富士山、南アルプス

9/15 7:03

乗鞍岳、御嶽山

9/15 7:11

槍ケ岳山荘より

9/15 22:25

このコースの帰り道は単調でつらい。
上高地まで目標5時間。

9/15 7:48

時々高山植物を見て癒される。

9/15 7:56

良い天気
さよなら槍さん・・・

9/15 7:59

そろそろ秋かぁ

9/15 8:26

この付近だけは緑が多くて綺麗だね。

9/15 8:43

小さなお花も道の端に咲いている。

9/15 8:43

よく見かける。

9/15 8:45

トリカブト

9/15 9:30

この花もこの付近で良く見かける。センジュガンピ、と言う名前らしい。

9/15 9:36

梓川上流の涼しげな歩道

9/15 10:18

横尾
天気が良いと人も多い

9/15 10:26

小さく可愛い

9/15 11:11

徳澤園
天気が良いから乾物がいっぱい。

9/15 12:19

上高地の有名な画家さんのテント
昨日朝の通りがかりに、久々に晴れた上高地の様子を話してくれた。すごく気さくな方でした。

9/15 12:22

河童橋から穂高

9/15 12:26

必ず上高地アルペンホテルで入浴♨

9/15 13:22

何だこりゃ？

9/15 13:31

いつもと違う位置から河童橋

9/15 13:48

上高地食堂で山賊焼の定食と生ビール！
以前のメニュー鳥の唐揚げ復活して欲しいなぁ。

9/15 14:56

上高地バスターミナル15時発。新宿行きで帰ります。
ほぼ定刻通りの19時40分に到着。お疲れ様でした。

撮影機器：

Canon PowerShot S120 Canon

装備

個人装備

ツェルト ヘルメット ＧＰＳ

感想

SinNakaji

今回で4度目。丁度1年ぶりの北鎌でした。
今回は現地1泊2日の短期山行と言うことで、初日の行動時間が11時間半程となり、
今までの登山でも最高に疲れた山行となりました。
昨年は寝袋を持って行かずに夜とても寒い思いをしたので、今回は忘れずに持参しました。
外気温は深夜で4度程度。予想より暖かめ。
それにしても星空がとても綺麗でした。
天の川は勿論のこと、流星も偶然3つも見る事が出来ました。
これを見れただけでも北アルプスへ行った甲斐が十分にありました。
先月3日の前穂高北尾根以来久しぶりの山行でしたが、昨今の悪天候続きの中、
天気にも恵まれとても良い山行となりました。
もう少し下半身を強化して、来年5度目の北鎌チャレンジ。

コメント

uutan

こんばんは☆
おかえりなさい♪
見てるだけで お腹いっぱいの上級者コース
ご無事で何よりです( ´ ▽ ` )ﾉ

青空と空気が美味しそう…
お山に行きたい初秋でございます♪

SinNakaji

Re: こんばんは☆
あまり余裕の無い工程でしたね。
幕営地では、もう横になってぐったりのバテバテ状態。((+_+))
小倉の足立山 みたいな低山がすぐ近くにあれば、
日頃の体力作りに丁度良いと思ったり、無いものねだり・・・
そろそろuutan殿の山食（秋山編）が見たい（出来れば食べてみたい）この頃・・・

hayashiya

裏山鹿
行きたくなる 俄然行きたくなる
九州人の無い物ねだり

SinNakaji

Re: 裏山鹿
小川山のクライミングエリアはあるけど、八面山程近くない。
日帰りの高尾山はあるけど、足立山、貫山、福智山ほど近くてお手頃ではない。
小倉を思い出しますねぇ