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Yamareco

記録ID: 7151611
全員に公開
沢登り
日高山脈

ペテガリ放流祭(ペテガリ西沢〜キムクシュ〜歴舟川)

2024年08月12日(月) ~ 2024年08月17日(土)
 - 拍手
GPS
128:00
距離
91.5km
登り
1,765m
下り
2,126m

コースタイム

1日目
山行
2:30
休憩
0:00
合計
2:30
2日目
山行
7:00
休憩
0:00
合計
7:00
3日目
山行
14:00
休憩
0:30
合計
14:30
18:00
18:30
90
20:00
C3(Bカール手前Co1400)
4日目
山行
12:00
休憩
0:00
合計
12:00
6:00
150
C3(Bカール手前Co1400)
18:00
C4(やよい沢出合のちょい先)
5日目
山行
8:00
休憩
0:00
合計
8:00
8:00
480
C4(やよい沢出合のちょい先)
16:00
C5(ゴルジュ抜けた先のデカ中洲)
6日目
山行
7:00
休憩
0:00
合計
7:00
7:30
420
C5(ゴルジュ抜けた先のデカ中洲)
14:30
歴舟川河口(太平洋!)
天候 3日目の夕方まで晴れ、以後ずっと霧ション。台風それてよかった〜
過去天気図(気象庁) 2024年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
元浦河林道と歴舟川林道に駐車。帰りは旭浜トーチカ跡から歴舟川林道までタクシー。
その他周辺情報 ナウマン温泉、はげ天敗退→龍月、札内ヒュッテに後泊
ホットシェフ
ダブルマカルー
2024年08月12日 14:28撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/12 14:28
ダブルマカルー
黄昏
2024年08月12日 18:43撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
8/12 18:43
黄昏
2日目 雑炊食って朝から滝汗
1
2日目 雑炊食って朝から滝汗
ぺてかり
2024年08月13日 09:12撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
8/13 9:12
ぺてかり
2024年08月13日 10:12撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/13 10:12
2024年08月13日 10:26撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/13 10:26
橋からエントリー
2024年08月13日 10:28撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/13 10:28
橋からエントリー
釣り雑誌顔負け
釣りやる人ならこんなん夢でしょ
2024年08月13日 10:35撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/13 10:35
釣りやる人ならこんなん夢でしょ
サッシビチャリ入口
2024年08月13日 12:48撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/13 12:48
サッシビチャリ入口
サッシビチャリ入り口
サッシビチャリ入り口
ダイブで渡るやつ
2024年08月13日 13:15撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
8/13 13:15
ダイブで渡るやつ
ダイブで渡るやつ
ダイブで渡るやつ
俺たち焚火族
2024年08月13日 15:25撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
2
8/13 15:25
俺たち焚火族
たそがれ
2024年08月13日 18:01撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/13 18:01
たそがれ
3日目 西沢いりぐち
2024年08月14日 05:27撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/14 5:27
3日目 西沢いりぐち
西沢の一個目
1個目
2024年08月14日 05:36撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/14 5:36
1個目
2024年08月14日 07:13撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
8/14 7:13
わすれた
パドルが長い
2024年08月14日 10:50撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
8/14 10:50
パドルが長い
ザックを手で進めてなんとか突破した
ザックを手で進めてなんとか突破した
悪いトラバースで沢に復帰。ここに上がるまでもかなり悪いクライミングだった。
2024年08月14日 12:15撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/14 12:15
悪いトラバースで沢に復帰。ここに上がるまでもかなり悪いクライミングだった。
山行中ワースト終了点
2024年08月14日 12:39撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/14 12:39
山行中ワースト終了点
洞穴の滝
最後のほう
2024年08月14日 14:48撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/14 14:48
無限∞
2024年08月14日 16:43撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/14 16:43
無限∞
2024年08月14日 16:52撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/14 16:52
藪漕ぎ
2024年08月14日 17:47撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/14 17:47
藪漕ぎ
真面目に不真面目
6
真面目に不真面目
4日目の朝、ありがたや〜
2024年08月15日 04:26撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/15 4:26
4日目の朝、ありがたや〜
Bカールあった
2024年08月15日 05:53撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/15 5:53
Bカールあった
ほかほか
傾斜が伝わらん
三股手前。その前は写真撮る余裕なし。
2024年08月15日 07:03撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/15 7:03
三股手前。その前は写真撮る余裕なし。
最初の飛び込み
いざ。
2024年08月15日 08:55撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/15 8:55
いざ。
はじまり
2024年08月15日 09:15撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/15 9:15
キムクシュぽい
なげぇ水路
2024年08月15日 11:10撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
8/15 11:10
なげぇ水路
C4、安心していっぱい酒飲んで爆睡なのだ
C4、安心していっぱい酒飲んで爆睡なのだ
テンバ
2024年08月16日 07:56撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/16 7:56
テンバ
5日目 出発
ポーテージ
2024年08月16日 08:34撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/16 8:34
ポーテージ
2024年08月16日 09:38撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/16 9:38
ザックは前付け
2024年08月16日 10:24撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/16 10:24
2024年08月16日 10:25撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/16 10:25
いい雰囲気
2024年08月16日 10:26撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/16 10:26
いい雰囲気
清水橋
2024年08月16日 11:23撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/16 11:23
清水橋
堰堤。釣り人いた。
2024年08月16日 12:24撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
8/16 12:24
堰堤。釣り人いた。
太い倒木が引っかかってて乗り越えた
1
太い倒木が引っかかってて乗り越えた
本気漕ぎしたとこ
1
本気漕ぎしたとこ
2024年08月16日 12:44撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/16 12:44
2024年08月16日 14:00撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/16 14:00
坂下仙境の橋
2024年08月16日 14:36撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/16 14:36
坂下仙境の橋
ポンヤオロと合流
2024年08月16日 14:43撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/16 14:43
ポンヤオロと合流
ポーテージ
2024年08月16日 15:37撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/16 15:37
ポーテージ
にっこりテンバ着
2024年08月16日 16:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/16 16:11
にっこりテンバ着
ラスタカラー(順番違うけど)
1
ラスタカラー(順番違うけど)
C5。焚火大好き。
2
C5。焚火大好き。
最終日6日目の出発
2024年08月17日 07:19撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/17 7:19
最終日6日目の出発
もう完全に川
2024年08月17日 08:03撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/17 8:03
もう完全に川
大樹橋
2024年08月17日 10:34撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/17 10:34
大樹橋
寒くてアホになる
寒くてアホになる
ラストの名にふさわしい、歴舟橋
2024年08月17日 12:23撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/17 12:23
ラストの名にふさわしい、歴舟橋
勇ましいオジロワシ
2024年08月17日 12:54撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
8/17 12:54
勇ましいオジロワシ
2024年08月17日 13:25撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/17 13:25
終わった
さむすぎ
旭浜のトーチカ
龍月で勝利メシ
2024年08月17日 17:52撮影 by  iPhone 8, Apple
8/17 17:52
龍月で勝利メシ
夢とロマンをパッキング
2024年08月08日 16:25撮影 by  iPhone 8, Apple
5
8/8 16:25
夢とロマンをパッキング

装備

個人装備
沢装備一式 パックラフト装備一式 釣り具
共同装備
ザイル48m 登攀ギア類 タープ スローバッグ10m?
備考 パックラフトに関して:重いは重いが、1週間くらいの沢装備なら登攀具含んでもなんとかなる重量とサイズ。セルフベイラー式のほうが安定感がありそうで、逆に穏やかなところではオープンデッキ式のほうが楽に進む気がした。それに軽い。パドルは絶対に4ピースで!

感想

1日目:神威山荘駐車場(14:30)ペテガリ山荘(17:00)=C1
晴れ 入山日。大人なので札幌を朝出てゆっくり入山。暑い重いいつも通りのベッピリガイ乗越をこなしペテガリ山荘まで。河原で魚釣って飯食って山荘で寝た。他には一人だけで快適に過ごせた。ストーブがデカくなっていた。

2日目:C1(9:30)染退橋(10:00~12:30)ペテガリ西沢出合(15:00)=C2
晴れ 入山日その2。この日も大した行動時間じゃないのでゆっくり起床。東の沢調整池でパックラフト練習(茶番)&ボートフィッシング(目的)。ニジマスが面白いくらいに釣れる。これは...!という楽しさでおもわずにっこり。いつまででもできるが昼過ぎにいい加減にサッシビチャリへ。2つの函はちゃんと中を行った。西沢出合でC2。あったかテンバ生活。

3日目:C2(5:30)ペテガリ岳(18:00-18:30)Co1400Bカール手前(20:00)=C3
晴れ→霧ション 西沢の日。西沢は出合からすぐに函。序盤は屈曲の度に登れない函滝が連続、そしてろくに調べていない我々。あってんのかよくわからない悪い巻きを繰り返す。1個目は左岸のルンゼから空身でザイル出して巻いた。2個目はたぶん右岸突っ込んで懸垂で戻った。いっぱいあってもはやよく覚えていないが、7,8回くらいザイル使ったと思う。軽かったら、と思うものもあったが、それを差し引いても充分難しく感じた。直登できない滝に対し、滝のすぐ横を悪いクライミングで一段登る→悪いトラバースみたいな対処が多かった。洞穴の滝は洞穴の脇から登り、2個目の滝マークの滝は右岸から悪めの巻きで越える。後半は沢は開け日高的詰めになる。当然のごとく永遠に滝が続き、素直に登れない滝もあって、最後にはよれよれ、勘弁してくれ〜その1。30分そこらの藪漕ぎでペテガリピーク。正直少しなめてたので若干ヤラレたが、内容としては三ッ星の沢だった。神谷さんに連絡し、寒い寒い言いながら下降開始。途中で一回水が出たのでその晩の分を汲んだ。最後はラテルネつけて転がり落ちるように降り、畳2畳ほどのスペースでC3。焚火がつく頃には街のあかりと我々への労いか花火まで見え、ほっと一息。夜中に軽く雨も降ったものの意外と快適に寝れた。

4日目:C3(6:00)キムクシュ三股(8:30)キムクシュ出合(15:30)やよい沢の先(18:00)=C4
曇り→霧ション 朝焼け。起きたら目の前にカールがあった。下半身がバキバキだが、降りるしか仕方がないので出発。カールからしばらく降りるとふたたび水。これを海まで辿るなんて、ロマンじゃないか。キムクシュの序盤、三股までは苔の生えた急傾斜滑滝が延々と続き、全く気が休まらない。クライムダウンよりもブッシュつかんで巻き下るほうが多かった。たったこの距離で1700mのうち1000mも下ってしまうとは、すごいすごい。三股でふぅと一息入れ、いよいよ放流祭スタート。どれがどの函かも特に気にせずどんどこ降りる。飛び込んだりへつったり。下降なら特段難しい・怖いところはない。確かに登るヤツはエライと感じる沢だ。函の度にいちいちザックが重くなるし、なんだかんだ水に体力吸い取られるので、当然後半になるほどヨレる。勘弁してくれ〜その2って頃に歴舟と合流。水野さんはかなり後半アヒってました(笑)。若グマ1匹とすれ違った。テンバで焚き火しながら、暗くなってほんとに来るのか?と正直二人とも疑いだしたころ、コールが聞こえ、大量の酒とつまみを担いだ神谷さんが合流。いっぱい飲んで話して幸せな夜。

5日目:C4(8:00)ゴルジュ抜けたデカ中洲(16:00)=C5
曇り霧ション 二日酔い。3艇のパックラフトでいよいよ川下り。序盤は沢の延長といった感じ。全くの初心者3人でやっていいことではなさそうな雰囲気だが、沢の要領で対処していく。何が正解なのか誰も知らない。明らかにヤバそうな雰囲気のところはポーテージするが、むずそうなところも結構突っ込んだ。パックラフトでなければ一撃で沈しそうな段差や函が連続するが、意外とひっくり返らない。オープンデッキの飯田艇はチューブ径も細く横波に弱いせいか2回沈したものの、死ぬほど危ない目には合わずに済んだ。橋や堰堤が出てくるたびに進捗がわかって嬉しい。途中オジロワシも見えた。この日は結局最後までゴルジュが続き、もう勘弁してくれ〜その3。ゴルジュが終わり、牧場臭がし、山から出てきたなーと感じるところに、ここで寝ろと言わんばかりのデカ中洲。みんなにっこりテンバ決定。どこが疲れたというわけではないのに、なんとなく全身が疲れている不思議な感覚。もちろん、先が読めないことからくる精神的疲労が一番大きかったが。ま、我々は焚火ができればなんでもOKなのである。

6日目:C5(7:30)歴舟川河口(13:30)
霧ション 今日くらい安心して下れるかと思いきや、景色は開けても流れが強くなった分、この日もあんまりほげほげ流れ下る感じではない。沢と川の境はどこなのだろうか、何が決めるのだろうか(なんて問いを考える余裕は本当に川になるまでなかったけど)。中の川とヌビナイが同時に合流したところで1ピッチ目の休憩。震える水野さん、なぜか余裕な神谷さん。カムイコタンキャンプ場の横を通り、道路を走る車も頻繁に見えるようになり、いよいよ下界という雰囲気。日本一の清流、とはいうものの街に近づくにつれ、テトラや護岸工事といった人工物が目に付くようになる。大樹の街にかかる大樹橋で2ピッチ目の休憩。
そこから下の2ピッチがハイライトだった。再び人の気配が遠ざかり、ありのままの原野とそこを蛇行する川。瀬は最後まで続く。時折現れるシカとオジロワシ。曇ってはいるが、随分と広くなった空をすがすがしい気分で眺め下っていく。山がはるか後ろになり、原野の切れ目の存在に気づいたとき、波の音が聞こえ、川も僕たちも海へとたどり着いていた。


西沢遡行は序章ではなく、キムクシュ下降も繋ぎではなく、歴舟川下りも延長戦ではない。すべてがあって美しいひとすじの流れだった。「川」と「移動」ということの本質的なつながりを全身で感じた旅だった。

またおもしろいこと、やりましょう。

現実に戻りたくなくなる夢のような夏の旅。
こんなこと思いついて実行しちゃう仲間たちと、遊びの場を提供してくれた北の大地に感謝。

社会人になってアヒってしまうほど動くとは思っていませんでした笑。

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訪問者数:1278人

コメント

見て楽しい記録ですな〜
2024/8/21 0:05
いいねいいね
1
nikonikoaokazuさん
そりゃお祭りですから
2024/8/21 12:19
山と川の境をなくしてしまうコペルニクス的転回。衝撃的すぎて仕事が手につかない。パックラフトほしい
2024/8/21 12:54
いいねいいね
1
Takeuchi_2016さん
アイデアたっぷり、やり方バッチリ
オレには夢がある、ドキドキするような
2024/8/21 17:05
いいねいいね
1
先にやられた…。
世代は違っても後輩たちに同じDNAを感じられてうれしい。
2024/8/31 8:07
いいねいいね
1
プロフィール画像
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