西穂〜ジャン〜奥穂〜北穂〜大キレット〜南岳小屋〜新穂高温泉
- GPS
- 56:00
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,586m
- 下り
- 2,623m
コースタイム
- 山行
- 1:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:00
- 山行
- 7:59
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 9:08
- 山行
- 11:56
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 13:00
天候 | 10日 曇りのち雨 11日 晴れのち曇りのち雨 12日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
R17→R18→上田市→松本→新穂高ロープウェイ乗り場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【西穂→奥穂】浮石多数。動かないと思っている大きな石がグラグラ動く。 通常登山路の概念はある意味で通用しない。 数か所の鎖では長さが1m程足りない(小柄な方は大変かも) 【南岳新道】多くのハシゴ(木製)が腐っており、滑りやすかった。 特に下りは要注意だと思います。ただ、森林限界に達すると景色は最高。 |
その他周辺情報 | 関東以外の松屋(牛丼)ではノーマルな牛丼が販売されている。 北アルプスに(下道で)行く際には長野県東御店(R18号沿い)がお勧め! |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
【初日】
家を出る時から雨・・・。
雨合羽を2枚重ね着した体にザックカバーを2枚被せたザックを背負い、
完全装備でスクーターに跨り埼玉から「新穂高温泉」へ向けてGO!
今やすっかり慣れ親しんだ下道を群馬・長野・岐阜と駆け抜ける。
予定どおり7時間で「新穂高温泉」に到着。
早速、新穂高ロープウェイに乗車するが遅い時間にも関わらず、ロープウェイはほぼ満員。
観光客の方に優先してアルプスを見て頂ければと思い、ロープウェイ内の真ん中を陣取る。
西穂高口に到着後、展望台へ向かうも生憎のガスで山々は姿を現さず。
軽く準備体操をして西穂高山荘へ向けて歩き出す。
高度を上げるにつれ雲行きが怪しくなり、
突然、音を立てて強い雨が降ってきた。
雨宿りする場所もなく、ザックを降ろしてカッパを取り出す。
カッパを着込む間にも服はあっと言う間に濡れていく。
必死の思いでカッパを着たけれど、歩き出して3分位で山荘に到着。
運が良かったのか、悪かったのか・・
平日という事もあり西穂高山荘は空いていて布団1枚に一人。
翌日の晴れを祈り早々に布団へ入る。
【2日目】
夜中、屋根を叩く雨音に何度か目を覚ます。
5時出発に備えて4時に布団から出る。
トイレの窓からは強い雨が確認でき、最悪のプランを考えながら身支度を整える。
雨の勢いは弱くなってきたがガスは変わらず。
長丁場の難ルートということもあり、スタート時間のタイムリミットがそろそろ。
「どうする?」自分に問いかける。
「今日はダメかな」という思いが強くなりかけた時、ガスが抜けてパッと青空が見えてきた。
本当に山の天気は分からない。
最終的な装備の確認をして、山荘を出たのは5時50分。
出たのは良いが西穂高岳への登山路が分からず、誤ってテン場へ降りてしまう。
前日にコース確認しなかった事を今更ながら反省。
天候は回復したけれど強烈な風。
丸山に着くと一変して霧雨になり、合羽を着込みつつザックカバーを装着。
ピラミッドピークの手前からガスも発生。
「どうする?」
取り合えず西穂高のピークまで行き、今日の行動を考えることにする。
歩いていると西穂高ピークから降りてくる方とすれ違う。
話を聞くと、この天候で奥穂高への縦走は断念したという。
「賢明な判断だよな〜」と思いつつ、ピークに到着。
奥穂高方面を確認するとガスで何も見えない。
そのうえ、強烈な風。
大方予想をしていたが、やはり残念無念。
小腹が空きオニギリを食べながら考える。
「ガスっているけれど雨は止んだ」
同じくピークで縦走の決行or撤退を悩んでいたツアーパーティの方々が互いの体をロープで繋ぎ奥穂に向けてスタートした。
当日はツアーと思われるパーティが3組。
何れも登山客3人に対してガイドが1名付いていた。
さて、私。
「どうする?」
この日、自問自答するのは何度目だろうか。。
ザックから水を取り出して一口飲む。
「良し、行こう!」
着ていた合羽を脱いでスタート。
西穂高から奥穂高へのルート上、半分にあたる天狗のコルまでは岩場が濡れていない事もあり思っていたより労せず順調に来れたと思う。
ただ一か所(逆層スラブの手前)で、どうしてもルートが分からず、時間を費やした。
天狗岳付近で奥穂から来た単独の若い女性と擦れ違う。
この難ルートを女性一人で挑むとは凄いと感心しつつ、話を聞くと早朝の奥穂は晴れていたという。
穂高連峰でも天候が異なるんだなと改めて思いつつ、コース情報を交換。
お互いの安全を祈り別れる。
中間点(天狗のコル)を過ぎると恐れていた雨がポツポツ・・・
再び合羽を着こむ。
この濡れた岩場には本当に難儀しました。
登山靴のグリップが効かない箇所があり、ヒヤヒヤ・・
結果的に何事もなく無事に縦走を終える事が出来ましたが、今回のように条件が悪い中では決行すべきではなかったと日を増すに連れ、その想いが強くなっています。
反省です。
【3日目】
昨日と違い、朝から快晴!
まずは北穂高岳を目指します。
穂高岳山荘から北穂高岳への稜線は過去に歩いたことがあるため、
少し余裕を持って進めました。
(数か所、ルートを見失いましたが・・・)
北穂高岳ピークに着くと誰もおらず、しばらく独占状態。
景色を堪能後、次は初となる大キレット越え。
この大キレットで一番注意したのはHピークのペイントを見失わないという、どうでも良いこと(^^
実際、すれ違った方に長谷川ピークの場所を訪ねても
分からずに通り過ぎた方が数人いました。
この辺りかなと思った所で立ち止まり周尾をキョロキョロ。
ありましたHピークの文字。
偶然取り掛かった男性に撮影して頂きました。
結局、穂高岳山荘から南岳小屋までの区間で私と同じ方向へ向かう人と
会ったのは1組(2人)のみ。
この時間帯、南岳から北穂高岳方面(北穂高から涸沢岳)へ向かう方の比率が圧倒的に高かったです。
大キレットを越えた後は南岳小屋のベンチを借りて昼食&休憩。
時間の都合、槍ヶ岳へ進むのを諦め南岳新道から降る。
長い時間を掛けて降りてきた槍平小屋のベンチで二度目の昼食をとり、新穂高温泉へ向けてトコトコ歩く。
この3日間で一番嫌だと感じた登山道は南岳新道(降り)の後半。
数本ある木製梯子の7割方は腐っており、且つ、ぬかるみも多くて滑り易い。
そして石の配置が芳しくない。
と、私は感じました。
そして肉体的にも精神的にも、ある意味で極限状態だったのは帰りの運転(スクーター)
寒くて寒くて持参した服を全部と合羽を2枚重ねしたけれど、それでも寒い・・
防寒ジャンバーを持参しなかった私のミス。
特に/景羚皺浩堯曽硝椹堝癲↓⊂硝椹堝癲曽綸鳥堝癲↓1杏稿宗
この3つの峠道は標高が高いこともあり寒いし辛いし馬力不足でスピードは出ないし・・・
家に着いたのは25時30分。
朝5時30分から25時30分まで、休憩を除きザックを担ぎ続けたため、
肩&腰とお尻(ザックの重さが尻に掛かる)が痛くて痛くて
毎回そうだけど、最後はスクーターの辛い思いで終わってしまう山行
はじめまして
往復スクーターは驚異です。
私も今から25年前に訳あって4月の初旬に南岳から決死の覚悟で
デブリの中を降りたことがありますが
無雪期の記録を興味深く拝見しました。
しかしスクーターは凄い。しかも小排気量で。
でも、くれぐれも注意してくださいね。
borav64mさん、返答が遅れ申し訳ありません。
暖かいお言葉ありがとうございます。
車とお金がないため、致し方なくスクーターで通っている次第です。
大好きな山に寄せる想いが、原動力となっていますが、我ながら阿保だと思います。
でも、そういう自分が好きだったりして・・・
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