【那須五峰周回作戦】三本槍岳・朝日岳・茶臼岳・南月山・黒尾谷岳【丙52.6】
- GPS
- 11:01
- 距離
- 28.4km
- 登り
- 2,159m
- 下り
- 2,149m
コースタイム
- 山行
- 9:25
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 10:58
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
中の大倉尾根:ゆるやかな傾斜で登りやすい。直前までの雨で最初は階段が滝状態。 三本槍〜清水平:若干泥濘があるものの歩きやすい低木帯。 清水平〜茶臼岳:火山岩のごろつく稜線。朝日岳〜避難小屋間は急な傾斜でもあり注意。 牛ヶ首〜南月山:低木帯を過ぎると、風の通る砂礫の稜線。 南月山〜黒尾谷岳:あまり歩かれていないような感じ。 高雄口〜登山口:雨が降った直後は通らない方が良い、と思うほど道に水が流入している。 |
その他周辺情報 | 北温泉、弁天温泉、八幡温泉など |
写真
感想
栃木に用のあった週末、土曜が晴れそうだったので那須岳散策を組み込む。
折りしも大災害をもたらした豪雨の直後となってしまったが、天候は落ち着くと見て予定通り出発。満天の星空の下眠りに就いた。
那須と言えば日光と並ぶ名所だが静かな朝を迎える。東天に旭日を期待し、駒止の滝を横目にまずは北温泉へ。落ち着いた感じの温泉旅館手前で川を渡るが、結構な水量だ。その他人事だった水量もすぐに自らのことになる。あちこちから水が噴き出し階段状の道は滝と化す。これは進行が大いに阻害されるのではと危惧したが、ある程度高度を上げると水が抜けたようで落ち着いた道となる。中の大倉尾根はアプローチこそ長めだが、傾斜が緩やかで歩きやすい。後半には視界が開け、那須の山々から麓の那須高原までぐるりんこと見渡すことができる。三本槍から南に抜ける稜線が見えると、途端に冷たい風が吹き寄せる。季節は完全に秋だ。
岩のピークから一旦下って少し登り返すと三本槍岳の山頂である。ここで本日初めて他の山行者と遭遇。男女ペア。山頂からは北側福島県の旭岳からとおく雲の向こうに磐梯吾妻、東側の那須高原、西側の流石山等、南側は茶臼岳、朝日岳等の那須連山と、その向こうには日光の山々と非常に眺めが良い。ここで朝食をとりながら暫く過ごす。
三本槍岳から南下を始めるとポツポツと山行者と行き当たるようになった。ロープウェイも朝早くから稼動しているのだろう。小さな清水平を過ぎると火山らしく岩の稜線となる。木々も無いので見晴がよく、まさに晴れ晴れとした気持ちになる。
朝日岳から先は剥き出しの岩の細い稜線。傾斜もきつく、前を歩く若い女性も恐る恐るといった感じだ。が、まあ階段を下りていくような気持ちで降りていけばよい。風が強いときは大変だろうが。
避難小屋で一息ついていよいよ茶臼岳へ。噴煙のたなびく山塊に期待も高まるが、途中で空が雲に覆われてしまった。以後、白い霧の中を歩くこととなる。待っていても霧が晴れることは無いだろうという気がしたので、早々に降りる。ここで那須五峰の内三峰を歩いてきたわけだが、雲も広がったので手仕舞いにするかどうか考える。うーむ、霧の中を歩くのもまた風情あり。とりあえず南月山まで行くか。その前にロープウェイ山頂駅で用を足す。
南に行くほど霧が深くなるようで、真っ白な稜線を歩く。さらに南の黒尾谷岳は一段も二段も低い1500m級の山で五峰の中でも足を伸ばすかどうかとなると考えてしまうところ、南月山まで来て一峰だけ外すというのも宜しくないし、距離も遠くないということで結局足を伸ばす。この稜線は木々の中、細かいアップダウンを繰り返すが、歩く人も少ないであろう細い道だ。黒尾谷岳は一通過点といった小さな山頂ではあったが、これで那須五峰を歩ききったかと思うと大きな足跡を残したと言える。
南月山に戻って小休止の後、霧の稜線を北上すると、やはり北側の方が若干薄いようで、牛ヶ首まで戻ると往路では見えなかった無間地獄が見える。ただ、風は確実に強くなってきていた。先ほどトイレを借用したロープウェイ山頂駅に食事処があったので、そこで軽食をとる。天気が悪化していてもロープウェイは観光客を運んでくる。
下山は高雄口から。踏み入った直後から道に不安を抱いたのだが、それは的中。水が道に流れ出して沢と変わらぬ状況に。これまで道が沢化するのは何度も見てきたが、その比ではない。物凄い水量にこの道をとったのを後悔したほどだ。しかし、それも沢を離れるまでの辛抱だ。沢を離れると間もなく人工物が現れるようになり、道は落ち着く。下山した先はスキー場。パラグライダー教室をやっていたが、強風ゆえになかなか飛び立つことができないようだ。本格的に天候が悪化する前に下山して良かったと思う。以後は人のまばらな自然研究路をそぞろ歩いて駐車場に戻る。
最後に駒止の滝を眺めながら山行を振り返るのだった。
〜おしまい〜
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