飯豊山(弥平四郎登山口より切合小屋一泊)
- GPS
- 19:46
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 2,169m
- 下り
- 2,163m
コースタイム
- 山行
- 7:55
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 8:33
- 山行
- 10:19
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 11:13
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
祓川小屋の前を通る新長坂ルートは一見距離も短いし、時間も短く表示される。水場もあり選ぶ人(騙される人)が多いらしい。そして私も騙された。急坂と平地を同じタイムで歩ける人なら問題ないかもしれんが、新長坂ルートはものすごい急坂、知ってたら通らなかったが地図を読み解く能力がなかった。。。 |
その他周辺情報 | 津山インターへ向かう途中にある「かのせ温泉赤湯」へ。500円でいいの??ってくらい新しくて綺麗だし、お湯は源泉かけ流し。その源泉ってのが59度だから一瞬手で触れあち~~!と叫んだのみで浸かれなかった。人も少ないので水で埋めても湯が冷めず、どの浴槽も悶絶レベルに熱いがいいお湯だった。と思う。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
スマートフォン
スマートウォッチ
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
モバイルバッテリー
寝袋
|
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感想
六月に飛行機で向かったものの、諸事情あり登らなかった飯豊へ、車で出発するという。そもそも「車じゃ無理だな」と諦めたからこそ飛行機で行ったんじゃないかと。それを車で行くとは何事かと。ニワトリレベルの記憶力である。もうこの時点で、何かが少しずつおかしかった。。。
「飯豊へ行こう」と思い立ったニワトリは登山前日の昼に出発。Googlemapでは7時間なんて表示されたが、絶対そんな時間で行けるわけがない。この日はどっかのSAで車中泊する心づもり。
まだ千キロちょいしか走っていない(夫が)買ったばっかの新車は、なんかわけわからんスイッチがやたらとついている。よくわからんがボチボチ押してたら高速道路をなんだか快適に走り、予想したよりも早く新潟へIN。それでもトータル五時間以上走って疲れたので、かつ丼を食べ就寝。この車中泊が蒸し暑くて休まらず、やたらと疲労が溜まってしまった。
アラームよりかなり早く目覚め、暑いしさっさとエアコンかけたい。三時過ぎには出発し、弥平四郎集落までは快適に走ったものの、ついにやってきたダート林道区間。先ほど申し上げたように私の乗っているのは(夫が)買ったばっかの新車である。出発の前日も綺麗に洗車してたなあ。なるべくダメージを抑えるべく走ったが、いろんなところからいろんな可哀想な音が聴こえてくる。ゴンとか。キーとか。だから百名山終わるまで待てと言ったのに。私を妻に持つとはこういうことなのであるなあ。私だったら絶対私と結婚したくない。などと遠い目で床下から聴こえる異音を遣り過ごす。
駐車場にはこんな道を通ってきた同志たちがいて、一気に安堵する。しかしここまでで身体は疲れ切っていた。今回の荷物は、小屋泊なのになぜ???な13キロ程度の重量である。まずザック自体が2キロはある安物ザック。安い寝袋も2キロくらい。水分3キロ。ゼリー系飲料6パックに、米三合。笑(切合小屋は米持参で千円割引になる)その他食べ物や着替えなど。
千円出せば良かったし、着替えなんていらねえよセレブか。小屋泊が久々過ぎて、色々持ってきすぎた遠足みたいに辛いスタートである。
新長坂ルートは序盤からひたすら急登で、登りながら「絶対ここは下りたくない」と決意させる斜度。重い荷物と相俟って猛烈な滝汗、スピードは全然上がらない。幸い天気は曇りがちなので、常時炎天下に晒されなかったのだけは救い。瀕死で新ルートと合流するところまで上がると、これから下りる二人組に遭遇。私と同じく「新長坂の方がタイム短いし」と登ったがそこだけで水を2リットル消費、下山は新ルートと決意していらっしゃる。そこは私も激しく同意し、2度と新長坂は通りませぬ~とお別れ。
三国小屋では様々なルートが交わるので一気に人が増える(といっても数人)。小屋でおトイレを借りようとご主人に声を掛けるが、なんだか偏屈系の受け答え。苦手だが受け流すスキルは高い方なので華麗に遣り過ごす。で、ここから先の道は本当にしんどい。日の当たる時間が長くなり、気温はぐんぐん上昇。アップダウンを繰り返す度にメンタルも削られ、立ち止まっても心拍が下がらない。しかもなんだか喘息の気配。吸入持ってきてないし絶対ダメ!!てことで、堪らず荷物を下ろして座り込む。
そっから先はあんまり覚えてないが、とにかくでかい山を徘徊してようやく辿り着いた切合小屋は水が豊富なオアシスみたいなところ。ほぼ空になった水を無料で満タン補給。避難小屋なのに食事まで用意してもらえる。
疲労回復を優先し、食事までとにかく寝て休む。もはやお酒も飲みたくないしコーラ飲んで寝る。食事後も真っ先に寝る。
寝床では広々と寝転がれたのでストレッチもできたし、翌朝はかなり体調も回復。夜明け前の登山道は涼しく、道もなだらかで、全然身体に負担がない。今日は歩けるな~と満足な出だしではあった。
にもかかわらず、妙に時間がかかる。しかし身体はしんどくないのである。筋肉痛もないし、昨日みたいに上がった心拍がずっと下がらず立ち止まっても喘ぐなんてことはない。なのにどうしてこんなにスピードが出ないのかしら。
本山小屋まで来た時に「縦走じゃないの?じゃあなんでそんな荷物背負ってんの」とご主人に尋ねられ答えに窮する私である。そういやなんで背負ってんだろう。強いて言えばサブザック持ってきてないから?昨日よりも軽いからまーいーかと思ったから?まあ出発した時点から少しずつ脳が死んでたんだと思う。
長い長い長い長い下山の果てに、まだまだ長いが辿り着いた三国小屋。偏屈系ご主人だったのは気になるがコーラには代えられず、荷物を放り出し「コーラください」。前日に比べかなり愛想が良い。気分によって態度が違うのも偏屈系あるあるである。世間話ついでに「下山してもまだ愛知まで運転だから休めないんす」と話したところ、突然ドラゴンズ話が始まる。生粋のドラゴンズファンのご主人、愛知県民とみるや誰にでもふっかけているようだ。おいおい生まれも育ちも名古屋のあたいにその話題、出しちゃいましたか?
とにかく急ぐ道中なのに、ここでどっぷりドラゴンズ話が盛り上がり、「話し足りんからもう一泊してけ」というご主人と名残惜しいお別れ。私も次の監督は井端で悪くないと思いますぞ。
新ルートはとにかく歩きやすい。新長坂の百万倍歩きやすい(体感比)。三国小屋のご主人も、あそこはみんな騙される、危ない新長坂は勧めないと言っていた。ただ楽ルートというわけでもなく、特に登山口へ近づくほど斜度は強く泣きたいほど辛い。足が動かず地図も全然進まない。やたらフレッシュな熊の糞もあったりする。でも熊のお庭へ勝手に侵入している私が、急いで出ていくべきなのである。
半泣きでべそべそ歩いていると、マジで予期せずボイ~ンと登山口へ排出されて目の前に車。嘘やん!!!意外過ぎて爆笑。
そっからの可哀想な林道走りリターンズ、磐越道入ってすぐのSAで爆睡、愛知県へ帰るまで謎の二十時間笑、帰宅後口内炎、鼻血、発熱、蕁麻疹、激しい頭痛、おいおい何事だよ!丸一日寝ても熱が下がらないので、よもや重度の熱中症か??と病院受診、「熱中症的な症状は出てないので過労でしょう」とのこと。
過労で発熱!深窓のご令嬢みたいですわ。ああ筋肉むきむきのマッチョになりたい。健全な心肺機能が欲しい。コースタイム×1.3とは無縁の人生を生きたかったです。
それと監督はともかくビシエドはドラゴンズで野球人生を全うしていただきたい!
ビシエドね〜ここ十年以上中日を見放し、ドラゴンズファンを名乗っていない笑私としては、あんなチームに残ってもしゃあないなって感じ。。好きにしていいんやでビシエド…
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