塩見岳
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 2,075m
- 下り
- 2,075m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 3:35
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
初の南アルプスは塩見岳へ。数ある南アルプス峰の中から何故塩見になったのか定かではありませんが、とりあえず記念すべき初の南です。仕事の都合で当初の予定から1日ずれた日程、これが大当たりでして、もし1日早ければ今回の大大パノラマは見られませんでした。たらればですが、ほんとに運が良かったです。
塩見岳は日帰りレポも結構あるのですが、普通の人はやはり1泊が無難かなと。ゆっくり景色を堪能するにも体力的にも日帰りは私には無理むり。寧ろ中高年グループの方は今回結構三伏峠小屋に2泊していました。
<1日目>
鳥倉林道ゲート前の駐車場に向かう道すがらに路駐の車がちらほら。これはまさか満車か?と一瞬思いましたが、下りてくる車両とも何台かすれ違い、また日曜日ということもあり土曜ほどはいないだろうと予想。着いてみると結構空いておりました。運転中、外は徐々に本降りの雨と化し、雨具スタート已む無しか、、と若干ブルーな気分になっていた我々でしたが、着いてみるとなんと雨がやんでます。下りてきている方々は皆完全雨具装着なので、上でも朝から降っていた様子ですがここにきてやみ、雨具をつけず出立するこができました。
暫く車道を歩き、鳥倉登山口から本格的に登山開始。ここから三伏峠までは約3時間ですが、ほぼひたすら樹林帯を登る感じで、割と急なとこもあり、じっくり一歩一歩です。途中木の階段や橋がありちょっとこわいですが危険箇所はないかなと。1/10から9/10の指標があっていい目安に。この指標、2種類あって、片方のは、最初気付かなかったのですが顔マークの数がその号目を現しているものでした。
三伏峠は日本一高い(と言われている)峠!着いたら荷物を置いてまずはパスタ。夕ご飯が16時半と超早いのですがお腹減ってたしパスタも、そして夕食も美味しく頂きました。お客さんは日曜日なのに食堂一杯おり、思ったより混んでました。部屋は広々。就寝はこれまた19時半と早っっ。疲れていたためすぐに寝てしまいました。
<2日目>
5時20分に出発は宿泊者の中では遅めの方。中には4時に出た人も。不要な荷物を小屋にデポ(200円)し、かなり軽くて快適です。朝はさすがに冷え込みますが予報は晴れで展望が期待できます。でもって小屋から10分の三伏山でもうすでに絶景が。中央・北アが雲海に浮かび、塩見方面から御来光、一緒にいた登山グループも大歓声でした。私も当然テンションUPで写真撮りまくり〜。・・そしてこの気分が長続きしないことになるとは予想もしておりませんでした。
三伏山を過ぎると所々で景色が見えるところはあるものの、続く続くよ樹林帯、そして下るよ登るよまた下るよ、いつ塩見着くの〜〜、、という感じ(笑。暗いくらい生い茂る長い樹林帯に段々心が折れるというか、飽きてくるというか、時々塩見が見えるのですがそれは遠く、自分達はまだ塩見岳に取り付きもしていないことを感じさせるものでした。それでも徐々に標高は上がり、高度計は2500を過ぎてるのですがまだ木が高い。北アや八ならとっくに森林限界でこんな高い木々は生い茂らない気がするのですが、気候とかなんか違うのかな、驚きました。
ようやく森林限界に達すると、待ってましたの展望が開け、気持ちも晴れてきて程無く塩見小屋へ到着。塩見小屋は今年は建て替えのため休業中、小さな売店とトイレだけやっています。3000m近い場所での工事はなかなか見れずレアでした。びっくりしたことにシャベルカーがあるではありませんか。この重機は?と聞くと、店番のお姉さん曰く大型のヘリで運んだとのこと。いやぁすごいもんです。背後にそびえる塩見岳のもと、大工さんたちが仕事をしておりました。
小屋から山頂まで約1時間。天狗岩を巻く辺りから岩稜地帯に。足場は多く、岩もしっかりしていて、難易度は高くありません。どんどん近づく塩見山頂。眼前には南アルプスの山々!最高の青空。そしてまずは西峰3047m到着!!素晴らしい眺めです。まさに360度の絶景とはこのこと。少し高い東峰3052mからは雲海に浮かぶ富士山がより大きく見えました。雲海以外の雲がひとつもない青空のもと、普段簡単には見られない南アルプス南部の山々、更には普段は逆から見ている白鳳三山、千丈、甲斐駒。なんといってもデカい、近い!遠くは槍がはっきりわかる北アルプスまで、まぁ素晴らしかったです。東峰から先に続く道をゆくと蝙蝠岳(こうもりだけ)という山があるのですが、ここの評判がとてもいいとのこと。稜線からの景色が素晴らしいらしい。塩見小屋のお姉さんがめちゃ推薦してました。ほんとにいいんだろうなぁ。でも今回は無理だけど××
満喫した後は、う、遠いな・・、下山です。気温はぐんぐんあがります。塩見小屋でコーヒーココアを飲み、トイレ(私、空を飛ぶ?!)をお借りし、さぁ下るべし。不思議なもので行きは辛かった樹林帯が、帰りはマイナスイオンも感じるほど気持ち良く楽しいではないですか。景色の充実感がそうせるのか。長い道のりも何とか下りきりました。三伏峠小屋でデポした荷物を再び詰め、これまた長々下山しました。途中で足がだるくなりましたががんばっており、初の南アルプス無事終了!!とにかく天気に恵まれ、いい山行でした。
全体の感想としては、南アルプスは山奥深い。。。登山口までのアクセスもしかり、塩見までのアプローチしかり、決して難所危険箇所が多いわけではないのですが、森の中、北や八にない深みを感じたのでした。
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