大雪山
- GPS
- 38:35
- 距離
- 64.0km
- 登り
- 4,275m
- 下り
- 4,605m
コースタイム
- 山行
- 4:43
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 6:06
- 山行
- 10:03
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 11:04
- 山行
- 0:42
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 0:55
- 山行
- 9:55
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 11:03
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 9:05
天候 | 9/4 快晴 9/5 快晴 9/6 晴れ、深夜から暴風雨 9/7 早朝まで暴風雨、晴れ、強風 9/8 午前中ガス、午後晴れ、強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
船
舞鶴~小樽港 20h JR北海道 小樽築港駅~旭川駅 2h 登山バス 旭川~旭岳ロープウェイ 2h |
コース状況/ 危険箇所等 |
熊の目撃は5日間無し。 |
その他周辺情報 | 十勝岳温泉 1000円 |
写真
感想
<総括>
本山行は北海道らしい秋晴れで快適に活動することができた。懸念事項の一つであるヒグマについても熊鈴と話し声などで逃げたのか、遭遇は全くなかった。水についてはやはり涸れており少人数だったので何とかなった。今回、計画段階からかなり含みを持たせた行動計画としており、荒天の場合や、ケガの場合など様々な想定をしていたが、良い想定の上から2番目の活動をすることができた。自身の活動の集大成として今までの経験から事前準備と当日の臨機応変な判断が活動を円滑に進めることができ、念願のかつてボツになった大雪山十勝岳縦走を2年越しに達成することができた。
<活動後の感想>
1,2日目は神戸から旭川までの移動であった。舞鶴深夜発のフェリーに乗船し、約20時間かけて北海道小樽まで向かった。神戸からのセットバスプランと学割を併用することで片道10000円でツーリストA席を取ることができる。このプランは1週間前までの予約が必須なので帰りの予約は日程を用検討する必要がある。ツーリスト席は広めのベッドで、ザックも置けて快適に過ごすことができた。下船後は電車を乗り継いで旭川駅まで向かった。旭川駅構内は夜間閉鎖なので駅寝はできない。
3日目は旭川駅からバスに乗って旭岳ロープウェイに向かった。微風の気温20度以下で活動した。大雪山は日本アルプスとは別ベクトルの大地の雄大さを味わうことができた。白雲岳避難小屋は有人小屋で、水が豊富にありトイレもある。ただし、使用済みロールの持ち帰りは留意すべきである。夜の星空は一見の価値がある。
4日目は前日に熊の目撃情報があった高根ヶ原を通り、忠別岳まで向かった。それまでは、熊どころか人にも会わず、北海道の大自然を独り占めすることができた。そこから化雲岳までのルートは木道となっており、雄大な大自然を噛みしめながらテンポよく進むことができた。化雲岳で休憩を取りながら、今後の天候と体調を確認し、予定であったヒサゴ沼避難小屋ではなく、その先のトムラウシ南沼野営指定地まで向かうことにした。トムラウシ南沼は水が枯れているとの情報をいただいた。トムラウシの上りは岩塊地帯であり、かなりの疲労がたまったため、トムラウシ山頂経由ではなくトラバースルートを通り、南沼でテントを設営した。北沼で浄水器を使い取水した。夜から明け方にかけて前線の通過により荒天が予想されたのでテントを念入りに設営して嵐に備えた。
5日目は午前中から晴れの予報であったが、明け方まで暴風雨であり、行程が10時間のルートであり、疲労もたまっていたことから休息日とした。そのため9時まで、13,4時間ほど睡眠をとった。このことから前日の活動の疲労だけでなく長距離移動や旭川野宿などによってかなり疲れていたことがわかる。雨が止みテントから出ると、南沼が復活しており、水場が復活していた。
休息日はトムラウシ山頂でリラックスしたり、コーヒーを飲んだり、テントや物を乾かしながらくつろいだ。また、この先のルートでは水確保が期待できないため、2日分以上の水を汲み、靴ズレ処置を行い、次の日に備えた。
6日目は少し雲があるが晴れで、三川台までは快適に歩くことができた。しかし、双子池まではハイマツや笹薮が登山道を覆いつくしており、半袖では擦り傷が絶えず、ザックの外付けはよく引っかかった。ザックの横や下にマットをつけているとズタズタになるので後ろにつけるなどの工夫が必要である。
昨日の休息のおかげで双子池までコースタイムよりもかなり速いペースで着くことができたため、無補給の縦走を目指すべく、美瑛富士避難小屋まで向かうこととした (双子池で泊まると7日目に十勝岳に向かえず、尚且つ水が枯渇するため吹上温泉へ水を補給してから8日目に十勝岳にピストンする計画であった)。オプタテシケ山の上りは7日目の分の水も持っており、水ボッカ状態だったためかなりしんどかったが、急登を終えた先の景色に圧倒された。オプタテシケまでの稜線は今までの疲労を消し飛ばしてくれる絶景で、山頂では旭岳・トムラウシ・十勝岳・富良野岳などの十勝・大雪山が一望できる展望スポットであった。その後は十勝岳エリアに来たことによって、土曜日であったことで登山者が多く、美瑛富士避難小屋の小さなテントサイトのいいスペースは埋まっており、夕方には満杯になっていた。
7日目は湿気を多く含む濃霧であったが、予定通り行動を開始した。美瑛岳までの上りでは西からの強風に体を煽られながらかなりの時間をかけて歩いた。活動中は10度を下回る中、湿気によって濡れた雨具が風で体を冷やしていくのを我慢しながら歩いた。濃霧でルートから外れたりしたが、次第に湿気が和らぎ雲の隙間から青空が見えだしたことに希望を見出しながら体感風速30m/sの爆風のなか十勝岳山頂についた。そこから上富良野岳を目指し、進んでいくと雲が消え去り快晴となった。上富良野岳までの稜線は細尾根が2つあり通行には注意が必要であった。その後十勝岳温泉まで下山し、活動を終了した。
終始活動時20度以下、夜間5度と防寒対策はある程度必要であるが過ごしやすい気候で6日間の予定であった行動計画も実質4日で消化することができ、とても満足のいく山行であった。大雪山の魅力は写真では表せないほど雄大で素晴らしいので是非興味のある方は行ってもらいたいと思う。
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