裏銀座から赤牛岳↑ブナ立尾根↓読売新道→黒部湖畔
- GPS
- 36:33
- 距離
- 47.6km
- 登り
- 4,375m
- 下り
- 4,171m
コースタイム
- 山行
- 5:52
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 7:18
- 山行
- 8:33
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 9:50
- 山行
- 11:27
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 12:19
天候 | 初日 晴れ 二日目 曇り 三日目 曇り時々晴れ、日本海側から湿ったやや強い風 最終日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5時でほぼ満車 七倉登山口駐車場 6時で上の駐車場滑り込み 七倉山荘よりタクシー 2024年落石により途中徒歩区間あり乗り継ぐ 1000円と1300円を頭割 黒部ダムから扇沢沢駅 片道1800円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ブナ立尾根 急登だが大変歩きやすい 烏帽子岳 鎖場の直登 途中のトラバースが緊張感あり 烏帽子小屋〜野口五郎岳 歩きやすい 〜東沢乗越 足元の悪い長い降り 〜水晶小屋 足元の悪い登り返し 小屋直下は急登 〜ワリモ北分岐 平和で歩きやすい 〜ワリモ岳 岩稜帯の登り 〜鷲羽岳 鞍部までガレ場 山頂まで急登 〜三俣山荘 ガレの降り 〜黒部源流〜岩苔乗越〜ワリモ岳分岐 沢沿いを降下 滑りやすく段差が大きい 視界の悪い樹林帯 源流からは沢沿いの登り 乗越からは急登 シンプルな一本道の鷲羽岳稜線コースの方が結果楽かもしれない 〜水晶岳 序盤は歩きやすい 途中から岩稜帯を岩登り 〜温泉沢ノ頭 浮石多いゴーロ帯とガレ場の降り 〜赤牛岳 大きくて遠い ガレ場、ザレ場、ゴーロ帯を登っては降ってと繰り返す 〜読売新道6/8 ガレ場、ザレ場、ゴーロ帯の降り 崩落地は要注意 〜3/8 樹林帯の急な降り 黒部源流の降りにコケが生えズルズル滑る地獄のような区間が永遠に続く ポールはザックにしまい、両手をあけてないと転倒必須 〜読売新道1/8 ロープ、ハシゴ、鎖と縦に急な区間 滑落、転落注意 崩落地も要注意 〜奥黒部ヒュッテ 樹林の細かいアップダウンが続く 平坦な林道区間は皆無 〜平ノ渡場 無数のハシゴ、ハシが続く 全く気が抜けない 明るくなってから余裕を持って出発するのが賢明 〜平ノ小屋〜ロッジくろよん 引き続きハシゴとハシ 淡々とアップダウンを繰り返す 遠い |
写真
感想
一度は歩いてみたい読売新道。
ロマンというかチャレンジというか。
そんな痩せ我慢テント縦走となりました。
赤牛岳はとにかく大きく遠かった。
野口五郎岳は気持ちの良い稜線。
鷲羽岳、水晶岳のピークはただ通過。
烏帽子岳は眺望よし。
鷲羽池はキレイによく見えた。
テント場は3箇所とも非常に良好。
ビールがキンキンに冷えてる烏帽子小屋。
安定の三俣山荘。
ふかふかで広いテン場の奥黒部ヒュッテ。
初日
タクシーを乗り継ぎ高瀬ダムに。
落石により徒歩区間有り。
同乗者の一人は、抜きつ抜かれつで三俣山荘までご一緒する感じに。
通称サギヌマさん。
天然石を積み上げたという高瀬ダム。
観光要素なく殺風景。
トンネルを抜け吊り橋を渡ると砂礫の堆積した河原を歩く。
ブナ立尾根は三大急登の一つ。
整備が整っていて歩きやすい。
サギヌマさんとはここから抜きつ抜かれつ。
どんどん高度が上がり登りきって、すぐに烏帽子小屋。
まずまずの景色。
表銀座の稜線と赤牛岳。
テントを張って烏帽子岳へ行こうとすると荷上げのヘリでしばらく待機。
烏帽子岳へは燕岳のような稜線。
最初のピークの先に塔のような烏帽子岳。
ユーチューバーの安涼奈さんみたいな方とすれ違い。
どうやらご本人だったようで。
取り付きからはしっかり鎖場。
槍の穂先を半分にしてハシゴを除いた感じ。
山頂は意外に混んでる。
と言っても10人に満たず。
歩いて来た稜線を見ると、大きく聳える三ツ岳に遮られ野口五郎は見えず?
表銀座は北端の唐沢だけから東鎌。
富山側ら赤牛岳が赤く長く。
この時はこの長さの異常さに気がつかず。
キンキンのビールで乾杯。
二日目
三ツ岳への登り途中で日の出を迎える。
進む稜線はぼちぼちの視界。
表銀座は太陽が昇るとほぼガスの中へ。
反対の赤牛岳稜線はガスで見えず。
野口五郎岳までは、緩やかな稜線歩き。
サギヌマさんとはやはり抜きつ抜かれつ。
頂上しても視界が乏しい。
残念ながら、かなり降るのはハッキリ見える。
数字では200mだけど斜辺が長い。
百高山の南真砂岳はずっと晴れててよく見える。
往復はやはり無理とスルー。
鞍部の東沢乗越までザレザレガレガレの急な降り。
そこから水晶小屋までの登り返しは岩登りの急登。
緊張を強いられる高度感がある所もあり。
サギヌマさんとはやはり抜きつ抜かれつ。
一度ルートを外れた斜面を登ってしまう。
小屋直下は急登。
見えてからが遠い。
ビールを飲みたいところけど、まだまだあるのでネクターで一息。
サギヌマさんは水晶ピストンとの事。
また後で会いそうですね。
ワリモ岳から鷲羽岳の稜線も見える。
ここもVが深い。
ワリモ北分岐までは穏やかな登山道。
祖父岳のおにぎり。
その奥に雲の平山荘。
分岐からワリモ岳へ。
見たままの岩稜帯。
愚直な直登で急登。
山頂はなんともいえない所標識あり。
休憩するつもりも鞍部までガレ場を降る。
鷲羽岳へも急登。
ここまでの累積距離で脚に来てる。
踏ん張って登り切るも眺望はなし。
4年ぶり2回目…。
別の登山者も私が来ると晴れないと…。
んー。
諦めて三俣山荘へ。
こんなにガレガレで長い降りだったっけか?
今回は降る先の目的地がハッキリ視認できる。
せめて鷲羽池は見えないかしらと覗く。
鷲羽池は見えました。
キレイです。
良かった。
赤岳もずっと晴れていてハッキリ視認。
その裏に槍の北鎌尾根。
赤黒。
三俣山荘へ無事到着。
ビールで乾杯もすぐにツレがソワソワし出す。
早くテン場を確保したいと。
水場を超えるまでの一帯は既ににぎやか。
もう一段上の左手に5張りほどのスペース。
場所確保でツレは一安心。
とりあえず水を汲みに。
烏帽子小屋が天水だったので、テン場の水が出続ける三俣山荘は好立地。
戻りテントは張りつつ飲んでいると明るい二人組が。
アキタさんとイワテ君。
マジで東北から車で来たらしい。
どうやら同日に七倉から入ったらしい。
タクシー同乗者が安涼奈さんだったそうで。
しかも明日新穂高13時のバスに乗らないとダメらしい。
車のある大町までの最終との事。
そこから車で帰るとか超人過ぎる。
テントも立ちビールを買いに山荘へ。
コーラ片手のサギヌマさん。
やっぱ会いましたねと。
ツレはもう一張り大丈夫だからと誘う。
サギヌマさんは山では殆ど見ないフェールラーベンの大型ザック。
テントはヒルバーク!
どちらもキャンプ使用で購入との事。
奥さんに登山用のザックとテントは違うというプレゼンが芳しくなかった模様。
すげーよサギヌマさん!
イワテ君は雪山登山をしていた所をアキタさんにナンパされたそうで。
全然行かねーなと思ってたら
下山時間を聞かれて大体同じだったからご一緒したと。
そしたらとんでもなく早くて話がチゲーと。
そんなアキタさんは元トレランナーで今は百名山80台に乗ったそうで。
登山口が同じだけで盛り上がれる気やすさは、いいです。
三日目
東北チームは小雨の中撤収し2時に出発。
サギヌマさんは槍へ。
またどこかでですね。
我々は4時過ぎに黒部川源流へと下降開始。
沢沿いの降りも暗いとルートよ判断に気を使う。
中々降りて来てやっと源流。
日の出の時間は空は晴れ。
岩苔乗越を目指す。
ここが長い登り。
すぐにガスに包まれる。
途中水場で転倒。
左足をザックに引っ掛けて左半身でビタンと。
打撲にわずかな切り傷。
骨は大丈夫なようだけど左の胸を強打して起き上がりや咳で痛む。
急登の休憩は移動するまで少し待てと教訓。
明るくなり稜線に出ると湿った強い西風の中ワリモ北分岐まで急登。
体温持っていかれるから上下レインを着用。
厳しい。
水晶小屋で一服し水晶岳へ。
序盤は緩い稜線歩きもゴリゴリの岩稜帯の岩登りに。
ポールはザックへ。
中々の険路の中真っ白な山頂に登頂。
頭上は明るくなるも周囲はマジで真っ白…。
北峰も寄るも同じ…。
次は温泉沢ノ頭まで下降。
大きな浮石多数のガレ場とゴーロ。
途中雷鳥に出会う。
カールや浮世離れは景色が続く。
温泉沢からの数名とすれ違う。
更に2470まで下降し赤牛岳に取り付く。
鎖場と沢意外の要素が詰め込まれた稜線。
ガスで登頂したと思った度に遠くにまた山頂が現れる。
マジで遠い。
果てしない。
それでも5人とはすれ違う。
それでも何とか辿り着く。
先行してたピストンのお二人と談笑中にもう2人が到着。
1人は奥黒部まで一緒。
写真を撮ってくださいと声をかけられた。
我々より一時間以上早く到着してたそうです。
強い人。
もう1人は水晶小屋からピストン。
この人面白かったな。
ヘロヘロで来て山頂標識見た途端に
偽物だ
と。
新喜劇かよ。
山頂標識は誰が付けたのか?
赤べこのキーホルダーが揺れる。
カワイイ。
山頂到着から稜線がハッキリ見えるようになる。
ここから読売新道5時間。
左右横の尾根は残念霞んでいた。
降りで巻けるかと思ってたが全然無理。
6/8まで急峻なガレザレゴーロの痩せ尾根。
エグい崩落地も横切る。
大岩がジェンガの装いですぐにも崩れそう。
この先2/8まで樹林帯の急な降り。
苔の生えたズルズルの沢沿いの様な道。
ポールはザックへ。
疲労も蓄積しており何回転んだかわからない。
ヒジヒザはアザだらけ。
2/8を過ぎると縦に急なロープとハシゴと鎖。
全く気を抜けない。
崩落地の際を下りてやっと1/8。
平坦なところが皆無で永遠に細かく登り降りの繰り返し。
沢の音が横から聞こえるようになるとすぐに奥黒部ヒュッテに到着。
過去一番の疲労感。
強い人は一風呂浴びてビール片手に談笑中。
同じルート計画で違いは二日目の宿泊所。
強い人は雲の平で談笑の方は水晶小屋だったそうです。
テン場は柔らかい細かい砂礫。
フカフカ。
しかも広い。
やはり風呂があるなら入ってしまう。
お湯の出は悪いが風呂に入れるだけでありがたい。
少し飲んで夕食後に就寝。
最終日
平ノ渡場までコースタイム2時間。
橋とハシゴが永遠と続く。
緊張をずっと強いられる。
明るくなってからの方が安心安全。
凄い勢いで後ろから一名。
先に行って貰うも急いでるのがよくわからない。
コースタイム通りに渡場に。
先程の速い方は渡し舟の時間を間違えてあたそうで。
小屋泊で軽装ではあるけど速かった。
無事渡った後は黒部湖に沿ってアップダウンを繰り返す。
橋とハシゴも健在。
日差しが強くてキツかった。
ロッジロクヨンで何を買おうかとモチベーションを保つ。
カギが掛かってました。
オアズケ…。
シンドイ。
しかしながらここから観光地黒部ダム。
気を抜いて歩いて遊覧船の乗り場に到着。
ログはここまでとしドリンクでノドを潤す。
小学校以来の黒部ダム。
放水とレインボーは健在。
電気バスで扇沢駅に無事下山。
振り返るとやっぱ過去一番キツい山行を更新。
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