南ア横断(小渋川-悪沢岳-椹島-笊ヶ岳ランカン尾根-身延往還)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 76.2km
- 登り
- 6,396m
- 下り
- 6,954m
コースタイム
- 山行
- 11:30
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 12:50
- 山行
- 13:50
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 15:40
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:00
写真欄参照
天候 | 日中晴れ 夜豪雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿-松川インター(高速バス) 伊那大島駅-大河原(伊那バス大鹿線) 帰り 身延駅(在来線) |
コース状況/ 危険箇所等 |
●小渋川ルート 釜沢ゲート-湯折:2箇所の大崩壊地は迂回ルート踏めば問題なし 湯折-七釜橋:例の泥トンネルは楽しい 七釜橋-広河原小屋:渡渉は20回以下で水量は膝上くらい(約80cm) 広河原小屋-大聖寺平:倒木等あるけど普通 ●荒川小屋-椹島 一般道 ●椹島-笊ヶ岳 標柱コルまでは一般道 生木割山までの道はテープ有り上部は黒いパイプを追えば問題なし 生木割山から笊ヶ岳は一般道 ●ランカン尾根 くそ 二度と歩かない ●身延往還 9割舗装路or林道 近所の散歩レベル |
その他周辺情報 | 帰りはやっぱり下部温泉 |
写真
装備
備考 | pw15kgくらい |
---|
感想
南アを横断してきました
今回は悪沢岳に行きたかったのでついでに線を繋げてバリ絡めて
◎1日目 大鹿村-千枚小屋
前日一日かけて東京から大鹿村へ移動
中央道で大事故があったみたいで高速バスが何故か下道ばかり走って到着3時間遅れ
まあ問題なくバスを乗り継いで大鹿村へ入る
余裕をもって旅程を組む大切さ改めて
初日は3時くらいに大鹿村を出発
ウォルターウェストンの記念碑に敬礼して林道10km
南アの中でもクラシカルなこの小渋川ルートだけど遭難事故も多く最近は林道の崩壊もあって足跡が少なくなっている様子
(2024年のヤマレコログは9/16現在皆無)
真っ暗闇の中釜沢のゲートに着くと車がエンジン炊いてる
何事かと思たら鳥倉に行くつもりが道を間違えた様子の男性
道を教えて(車で鳥倉行ったことないけど)別れる
まさかの同ルートを歩く人がいたかと思ったけど現実は甘くない
湯折までの林道は前年のログにあった2箇所の大崩壊地以外は問題なし
大崩壊地も有志の方か迂回ルートとピンテが付けられており突破が容易になってた(暗闇で少し迷ったけど)
何ヶ所か小さな崩壊地もあって気は抜けない
湯折からしばらく歩くと例の泥水没トンネル
ワラーチで歩いてたので問題なくむしろ泥の感覚が気持ちよかった
七釜橋が見えた時は少しテンション上がりましたね
いよいよ6km程度の長い河原歩き
途中で数えるのやめたけど渡渉は20回未満
この日は通常時と比べ水位が高いのか低いのか分からなかったけど深くて膝上(70cmくらい)で問題なく突破
この小渋川ルート全行程をワラーチで舐めプしたのは許してください
思ったより浮石も少なくスムーズに広河原小屋に到着
広河原小屋はいつか泊まりで使ってみたいくらい厳かな雰囲気
小渋川は釣りができるのか分からないけどその目的でも楽しそう(ピストンはしたくない)
稜線までの尾根は倒木も多いけど割と気持ちいい樹林帯歩きで楽しい
ハイマツ帯になると生い茂り方が少し強くなって歩きづらさがあるかも
なんやかんで大聖寺平に復帰
一般道の快適さたるや
荒川小屋でカレーメシとパンを補給
天気も最高で荒川三山と赤石方面が綺麗に見える
適度に雲もかかって涼しい昼時
中岳まで登って悪沢方面へ
昨年歩いてるので特に感動もなく悪沢岳ピーク
丸山は遠くから見ても可愛すぎる姿にほっこり
千枚岳手前は岩場とかあるけどまあ一般道レベル
千枚小屋は人でごったがえし
ビールを頼むと冷蔵庫で冷やしたキンキンのやつ出てきて衝撃
南アのこんなとこで冷えてる酒飲めるの違和感あるですます
さっさタープ設営して飯
このテント場はしっかりした樹林帯にあるからタープも余裕です
夕暮れに赤く染る富士山眺めてチルタイム
さっさ寝ました
◎2日目 千枚小屋-早川町
結局夜8時くらいからずっと雨
風はないので中まで濡れることはないけど久々雨のオーバーナイトだったので落ち着かず
朝も気分乗らない中撤収してなんとか出発
しばらくは暗闇の中水溜まりまみれの道を神経使って下っていく作業
蕨の段から清水平くらいまできたら道も水気が少なくなって歩きやすくなりました
登ってくる人が多くてさすがの人気ルート
特に問題もなく椹島ロッジに到着
椹島ロッジの設備レベルえぐい
登山基地としてあまりに強すぎ
ありがたくいろいろさせて()もらいました
笊ヶ岳まで登り返し
急登だけど問題なくむしろ雰囲気は最高なので楽しく登る
ある意味特徴がなくてダラダラ登る尾根
標柱コル?からは沢沿いトラバース道を避けて生木割山直登ルートへ
思ったよりテープが付いてて道迷いはなし
この尾根は別天地的な雰囲気の場所が多くて楽しい
途中からは黒いパイプが地面から剥き出してるのでそれを追えばOK
特に特徴もない生木割山に到着
南嶺の尾根を笊ヶ岳へ
這松尾手前の崩壊地はやっぱ気持ちいい
天気も絶好調で聖や赤石悪沢が望めました
水場はパスして椹島下降点に合流
相変わらずの急登を越えて笊のピーク
北は北岳
南は大無間山
雲もあるけど南アの主稜線の山々を一望できて最高でした
人もいなくて静かなピークでだらだら飯食って道具乾かして
いうてもタイムリミットあるので先を急ぎます
小笊までは意外と急な下り
高所恐怖症には普通に大ダメージ
いよいよランカン尾根
少しだけ本で読んでたけど登り利用だから勝手は違うのかなと思ってました
実際藪漕ぎ要素はほぼ無く
どっちかいうとアスレチック要素マシ
基本ほぼ痩せ尾根(いちばん嫌い)
所々尾根が崩壊してたりしてて側斜面トラバースしたりするけどそれが際どい
普通の人なら問題ないんだろうけど高所恐怖症にはキツい
岩場は思ったより楽だったけど普通に斜度が限凸しててザレてるので怖い
標高も落ちて青閊に着いたので一呼吸
この後は普通の低山かなと思ったら大間違い
まずえぐ斜面をひたすら下る
それが終わったらよく分からん道(ではない)を歩かされる
初見だとルーファイ難しいんちゃうかこれ
説明難しいけどなんか近所の裏山の道ないとこに突っ込む感じ
やばい
文句たれながらなんとかキャンプ場まで
ご好意で水浴びしてました
日も暮れたので早川町までロードを8kmくらい
雨畑湖は雰囲気好きですね
道は街灯少なくて真っ暗だと少し怖いです
てことで適当に野宿です
(甲斐駒to大無間の時と同じことで寝たんですが1か月の時を経て少し快適でした蚊には刺されました)
◎3日目 早川町-身延駅
あんま寝ずに起床
行動食は2kgくらいあるけど食べる気になれず缶コーヒーだけ飲んで出発
結局この日はこの缶コーヒーのカロリーだけで動いてました
身延往還はほぼ舗装路か林道
昔は車で通して抜けられたのではと思うくらい道幅も広く歩きやすい
途中にいくつか宿坊?や建物があり山越えの旅籠のような役割を果たしていたのかと想像
鹿や猪と戯れてたら身延山頂に到着
奥の院もあって厳か
富士山も辛うじて見えた
なんかこの時だけガスってて不本意
下りは走れるくらいな道
てか走ってました
ガン晴れでクソ暑かったのでだらだらしてても
例のごとく五十丁の石碑が立ってました
間隔適当な気がしましたね
最後は80mくらいの急階段をビビりながら下ってゴール
身延駅までちんたら歩いてコンビニで酒浴びて
本当はスタートも伊那大島駅にして駅to駅したかったんですが時間が(やる気が)なかったです
てことで終わりです
クラシックルートやバリエーションルートを絡めて楽しいハイキングでした
小渋川ルートはもう林道が復活することはなさそうだなと感じました(リニア工事終わって全ブッパすればなんとか?)
ある意味南ア版伊藤新道な感じで良いかも(万人には薦められんし危険すぎる)
ランカン尾根は二度と歩きたくないです(ニッコリ)
今年の3000m峰はこのくらいですかね
あとは深南部と安倍奥を少し歩けたらいいかな
来年も気力があれば赤石聖あたりや仙丈あたりをいろいろ絡めて歩きたいです
コメント
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小渋川ルートは今まで何度も行こうとしているんですが、水量やら何やらでずっと行けてないんですよね。林道のことを考えたら早めに行ったほうが良さそうですね。
コメントありがとうございます!
水量シビアですよね…渇水かどうかも現地次第ですし
林道の状態的に数箇所崩れたらアウトじゃね?ってとこもあったので早めがいいかもです!
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