奥黒部の旅~故意の片道切符~
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- GPS
- 50:17
- 距離
- 44.5km
- 登り
- 3,571m
- 下り
- 3,648m
コースタイム
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 6:33
- 山行
- 9:01
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 9:17
- 山行
- 9:03
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 10:03
天候 | 9/14晴れ・9/15雨・9/16晴れ~曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 船
|
コース状況/ 危険箇所等 |
地図表記のとおり。 |
写真
感想
10年前に訪れたワンウェイコース(折立~黒部五郎~赤牛~黒部ダム)反転プラン。水晶岳~赤牛岳の稜線で出会ったソロ同士で談笑しながら奥黒部へ向かった御縁から定期的に度々山行を共にさせていただいた。おかげさまで独りでは成し遂げられない山行を成就できたのは感謝しかない。あれから早くも10年が経ち、我等が出会った場所を再訪しようと一年前から本日の計画。
秋と夏が鬩ぎ合う不安定な気候。変化する三連休の天気予報に悩まされつつも木曜に決行判断しアルペンルートWEB予約すると立山駅発9時20分(焦)日没前に集合場所の奥黒部ヒュッテに到着できそう。
【1日目】出発前の天気予報では2日目の日曜が雨予報。なんとかなるさっ…と楽観視してた。出発一時間前に立山駅に到着すると何処も彼処も満車!約800m離れた向こう岸の川沿いPでギリギリ駐車。ケーブルカー・バス・ロープウェイを乗り継ぎ黒部ダム到着。片道切符¥9140!県民割引制度が廃止と値上げで立山観光は庶民には敷居が高くなったよなぁ…(困惑)
渡し船の時間は余裕。大観峰テラス、黒部平、ダム周辺を観光してダム沿いの登山道へ。とても丁寧に整備されたアスレチックのような道を経て日没前に奥黒部ヒュッテ到着。既に佇んでいた岳友たちとの再会を喜び暫しの宴。心地よい夜風にあたりテントを開けたまま星空を眺めながら就寝。すると23時頃から降雨…夜通し降り続いていた。
【2日目】稜線に水場は無い。重くても多めに担いでいこう。ん~…のっけから雨。レインウェア着用してスタート。9月中旬なのに蒸し暑い樹林帯。標高を上げるに連れて雨風は強まり稜線では横殴り暴風雨。フード・袖・ウェスト廻り・裾から侵入する雨水、ゴアテックスの性能とやら?次第に身体が冷えてきた。ズブ濡れインナーが抵抗にもなりスローペースに。赤牛岳ピークで定番ネタのレッドブル乾杯し水晶岳方面へ。風雨は止む気配は無く、「こんな風雨の中なにやってんだ。なぜ来ちまったんだ。オレ?」と何度も自問自答。基本的に雨天山行なんてしない(したくない)弱者な自分。ポジティブに捉えれば、これもひとつの経験だと言い聞かせる。あぁ…心身バランスが不安定。もう戻れない。先へ進むしかない。水晶小屋で小休止して仕切り直そう!そのつもりが、体調が復活しそうにもなく、風雨は未明まで続くという予報に戦意喪失&意気消沈。たまたまキャンセル空きがありドタ泊する判断にした。布団に篭って冷えた身体を温めて休息するだけ。仲間ふたりドタ泊に付き合わせてしまい申し訳ない。
【3日目】昨日じっくり休息できたおかげで体調万全!結果的に計画変更が正しかった。霧雨のような靄の中スタート。三俣蓮華岳~黒部五郎岳への縦走を見送って最短距離の雲ノ平経由で下山プランに。岩苔乗越で仲間たちと再会を約束しお別れ。雲ノ平山荘辺りを通過頃、日の出と同時に靄が晴れるタイミング。時間は余裕だし雲ノ平の朝を満喫していこう。なんとも幻想的なロケーションだ!昨日歩いた赤牛岳の稜線、水晶岳の肩辺りからの御来光、澄んだ水面リフレクト、薬師岳や槍穂~笠ヶ岳の山容。高揚するシーンは昨日耐え凌いだ御褒美のようだ!頑張って来て良かった!これだから山遊びは止められない。
まさに〝終わり良ければ総て良し〟いつもこんなオチですね(笑)
消化試合のように折立へ下山。日本一暑い埼玉県熊谷市から薬師岳へ来られた方にヒッチハイクさせていただきありがとうございました(感謝)
有峰口駅から富山電鉄に乗り立山駅へ。三日ぶりに風呂ドボンし美味しいごはん食べて帰宅し片付け終えて山旅完結。
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