鳥海山
- GPS
- 12:26
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,366m
- 下り
- 1,367m
コースタイム
- 山行
- 10:44
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 12:26
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・AM7:00で7割ほど埋まっていた。 ・無料トイレ有り。 ・Docomo(Ahamo)の電波有り。 ・駐車場迄の道は舗装されていて走りやすい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
頂上の小屋は既に営業終了。トイレは利用可能。 【登山口〜河原宿跡】 勾配の緩い道。前半はほとんど石の道で、石の上を歩く。フリクションの弱い岩と強い岩が混じっているので、慎重に歩く必要有り。 中盤になると岩と土のミックスになる。特別滑りやすいような箇所は無い。 滝の小屋前では笹の茎を踏みながら歩く道になる。刈り払われており、足元は煩くない。少し滑りやすい。 滝の小屋を過ぎると、岩と土がミックスされた道を、つづら折れで登るようになる。急登ではない。後ろを振り返ると、晴れていれば絶景が見える。 【河原宿跡〜稜線:伏拝岳手前まで】 河原宿跡にはトイレがある。この地点を過ぎると、(残っていれば)雪渓の登りになる。今回は雪渓が消えていたので、アザミ坂手前まではザレを登る。 ザレの左側に、ザレを回避できる登山道も有るが、今回はザレ場(雪渓跡)を登った。どんなようにも歩けるように思える。特に難しくはない。落石と転倒のみ注意。 ザレ場を過ぎるとアザミ坂の登りになる。それなりの急登で一気に高度を上げていく。アザミが枯れた季節なので、痛いとかはなかった。単調に高度を上げていくだけなので、特記無し。 【伏拝岳〜七高山】 非常に快適な稜線歩き。アザミ坂と伏拝岳の分岐点から見て、標識の少し後ろに伏拝岳の頂上が有る。山頂にはあまり人が近づいていない様子だった。 伏拝岳頂上を過ぎると、一部短い梯子はあるが、緩い稜線歩きで七高山頂上に到達する。アップダウンは殆ど無い。七高山頂上は休憩ポイントだが、それほど広くはなく、新山側が切れ落ちている。 【七高山〜新山〜御室】 七高山から稜線を少し戻ると、新山への分岐点がある。ザレ場を50mほど急降下すると、七高山と新山のコルに出る。これからは右前方の岩稜帯を登って新山へと至る。 新山はここまでとは趣が異なり、完全に岩稜となる。北アルプスや八ヶ岳のような、大きな岩で構成された岩稜を登っていく。岩は安定していて浮き岩はあまり無いが、登山者が多いので落石・滑落に注意。ヘルメット推奨。また、この区間は地図上のCTよりかなり時間がかかると思われる。(距離は短いが岩を投降するため。) 新山頂上は狭く、写真撮影待ちの人が多いため、声を掛け合って動くと良い。 新山から御室へは、登りと同じように岩稜を降って到達する。 【御室〜七五三掛け】 御室から七五三掛けへは、カールのような地形を緩く降って向かう。基本的にザレ場を降って行く。傾斜が緩いので楽では有るが、所々踏み跡が錯綜している。どう歩いても次の道に繋がると思われるが、あまり踏み荒らしたくは無い。 七五三掛け手前で、来た道から直通するであろう道にロープが張られ、道が途絶する。ロープの向こう側は踏み跡も非常に薄くなっているので、稜線に登り返すのが正解と思われる。 稜線に出て、鳥海湖側に少し歩けば七五三掛けに到達する。 【七五三掛け〜河原宿跡】 七五三掛けからは殆どが木道。一部渡渉のみ、沢を歩く箇所が有るが、難しくはない。 この区間の核心部は、河原宿跡に乗り上げる直前の岩登り。30m程の枯れた沢を登攀する。フリクションがよく効くので難易度は低いが、思いのほか長い。 枯れ沢を登りきれば平原に出て、少し歩けば河原宿跡に到達する。 |
写真
感想
当初は涸沢でテント泊と考えていたが、PTの事情により、急遽行先変更とした。
せっかくの三連休なのだから、普段行けないような遠方の山へ向かおうと言うことになり、兼ねてより行きたかった鳥海山へ向かった。
登山口へ到着すると、山は既に燃えるように紅葉していた。準備を整えて歩き始めると、やはり火山らしいガラガラとした道だった。
少し歩けば直ぐに山小屋へ到着した。とても可愛らしい小屋で、紅葉の鳥海山に似合っていた。
渡渉や九十九折れを繰り返して高度を上げていくと、崩壊した山小屋へ到達した。鳥海山の外輪山が見えた。流石にこの時期に雪渓は残っておらず、ガラガラとした岩場を登っていった。外輪山へ上がるする為に、急登を登るが、中々の急登で、休み休み登った。稜線へ上がると、鳥海山の新山が見えた。これまでの比較的穏やかな山容と打って変わって、岩の堆積した威圧的なピークだった。
外輪山を回って新山への取り付きへ向かう。遠目に見ていた通り、これまでと一転して岩登りとなった。岩の一つ一つは大きく、しっかりと嵌っていて歩きやすいが、やはりこういう道は時間を食う。すれ違いを繰り返しながら、新山へ登り上げた。空は快晴で、晴れ晴れとしていた。
新山を降り、大物忌神社で休憩を取る。軽食など売っているかなと期待したが、今年は営業を終えたようだった。新山で思いのほか時間を食ったからか、時期的なものなのか、閑散としていた。
一呼吸ついて降り始めた。カール(氷河地形では無いかもしれないが、適切な表現が思い浮かばないのでカールと呼ぶ)の中を降っていく。道は良く整備されていて、やはり百名山だなと感じた。カールを降っていく最中に陽は傾いてきて、外輪山に太陽がかかる。上がってきた雲と合わさって、神秘的な光景だった。
文珠岳への稜線に乗り上げると、もうそろそろ時刻も気になるような時間帯だった。文珠岳を登り返して来た道を降りようか、鳥海湖の方へ回ろうか少し悩んだ。
文珠岳への登りは一発目からロープ場で、あまり嬉しいような道ではなかったから、鳥海山の方へ向かった。
ここからの道は暫くの間、木道だった。良く整備されていて、とても歩きやすかった。
鳥海湖をちらっと見て、ひたすら下山していく。沢を渡りながら歩いていくと、草原のような場所に出た。夕日を浴びた下草が、黄金に輝いて綺麗だった。
草原を過ぎると直ぐに最後の難所に当たった。数十メートルはある枯れた沢の登り。難しくはないが、標高も高いので息を整えながら登った。
枯れ沢を登りきると日没だった。大人しくヘッドランプのスイッチを入れて、朝に登ってきた道を降った。他の登山者がいない時間帯になった鳥海山はとても静かだった。空を見上げれば天の河も見えるほど空気が澄んでいて、絶景だった。
星を観ながら少しの間休憩して、後は下山となった。
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