鎌倉山・峰床山《京都百名山No.55・56》
![情報量の目安: A](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_A2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
![](https://yamareco.org/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fuploads%2Fyp194a190f66a3f1a.jpg)
- GPS
- 06:12
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 905m
- 下り
- 910m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今年は雪が早く久多集落にも雪が残っていた。丁度8年前にオグロ谷を登った時にも車を止めた空き地に今回も止めた。オグロ谷を右岸に渡る橋は傾いていたが鉄の桁が通っているので一人づつそろそろと渡った。F井さんを先頭にオグロ谷右岸尾根に取付き一貫した登りで鎌倉山を目指した。オグロ谷は漢字で書けば“大黒谷”で近くに大黒谷キャンプ場がある。針葉樹の濃い処には殆ど雪はなかったが疎らな木立の尾根は標高が上がるに連れて積雪が増してきた。地形図に登山道は描かれていないが我々同様の物好きが付けた赤テープが続いていた。標高550mで一旦傾斜が落ち着き一息付けた。その後620m、780mでもなだらかになった。
標高780mの平坦地で一息入れ見上げると明らかなニセピーク、標高900m地点の京都府と滋賀県の府県境尾根のようだ。乗り上ると北東方向にあるP895を通り谷に下りて行っているのが見て取れた。府県境尾根まで来ると鎌倉山(950m)は指呼の間、10分程で山頂に到った。山頂付近の積雪は20冂あったが3等三角点「鎌倉岳」は露出してた。樹林帯で展望は利かないが葉を落とした広葉樹の隙間から武奈ヶ岳(1,214m)の姿が確認できた。東に続くカマクラ谷北尾根は坊村から登って来るメインの登山道でこの先は嘗て歩いた道、しっかりしている筈だ。
暫し休憩して南西方向に進むとU村さんは1月の雪山ハイクに向けて赤布の設置をし乍ら進んだ。P901に上がる手前の鞍部に大杉があり「千年杉」と案内板が設置されていた。カマクラ谷の源頭部にあたる稜線は地形が複雑で以前遭難事故があったとU村さんが云っていた。カマクラ谷南尾根の分岐ピークに乗り上るとこの尾根も歩けそうなので次の機会には歩いてみたいところだった。
オグロ坂峠(868m)は、オグロ谷を登ってきた道が越える峠で毎年5月には鯖街道のトレイルランナーが駆け抜け八丁平へと走って行く。峠には壊れた標識と古くから往来を見守ってきたお地蔵様の祠があり古き時代が偲ばれた。西に続く稜線を進みP895を過ぎると南側の樹林越しに雪に覆われた八丁平湿原が垣間見られた。
峰床山(970m)は皆子山(971m)に続いて京都府標高第2位の山であり南から西側の展望が開けていた。3等三角点「久田村二」がありこれも露出していた。12時を回っているので昼食休憩にした。今日はプレクリスマスイブでE村さんが何とクリスマスケーキを作って振舞ってくれた。大きな苺付きのロールケーキで山頂でのクリスマスを味わった。そうこうしていると単独行の男性が登ってきた。坊村から鎌倉山経由で来たそうだ。
今日の下山は寺谷峠からコクンド谷を通る。8年前に来たときは寺谷峠から下る道が見出せず林道を遠回りした。今日はしっかり見極めたい。峰床山山頂から北東尾根を下り左に回り込むように進むと久多尾越林道が寄ってきて稜線の際まで削られ危なっかしい稜線を歩いた。近づいた林道が離れて行き小ピークを越えるとこの林道が稜線を横断し東側に移った。横断部分は断崖絶壁で降りられず東側の斜面から林道に下り立った。尾根の続きは分岐した林道の支線が略稜線に付けられP838の麓まで行って稜線に乗った。ピークを迂回した林道が再び近づき再び林道に下りると次のピークの手前で終点となった。
西から縦走してき来た8年前は、分岐が分からず通過してしまっているので、慎重に地形を見ながら進んだ。小さなプレートに“寺谷峠”と表示があった。道を探すと南の寺谷方面はそれらしい道形があるが北側はかなり怪しい。少し探りに行ってみるとどうもこれが下山路のようで地形図では20m程真北に下りて東へトラバースしているがすぐにトラバースしていた。少し際どい個所もあったが北流れる尾根に近づき倒木の乗越しの難はあったが地形図通りの尾根に乗ることができた。
尾根に乗ると洗掘の進んだ登山道が明瞭で嘗て頻繁に利用された峠道であったことが知れた。尾根から谷への下降点に注意しながら進んだが何時までも現れず道が続き尾根の先端部を回り込む林道に近づいた。林道に下り立ってGPSで現在位置を確認すると地形図の林道交差の位置より500m程北に下りたようだ。工事道路の跡のような所を下って行くと堰堤が見えるが堰堤の前後に登山道は見当たらない。少し戻って作業道を辿ると次の堰堤が現れたがその脇を行くことができた。古道は堰堤工事で失われ工事に使われた作業道が荒れたまま残っているようだ。しかし辿って行くことが出来そうでそのまま谷沿いに下って行った。やがてコクンド谷本流に合流し地形図通りの位置に橋があり左岸に渡るが相当朽ちているようでおっかない。点検して見るとレールの鋼材が橋桁に使われ落っこちる心配はなさそうでまたもや一人づつ渡った。
暫く進むと里に出て宮の谷口橋で大谷川を渡り、宮の町の志古淵神社に到った。以前この神社の裏手の尾根先端に取付きフカンド山に登ったことがあり懐かしく無事下山できたことに感謝し手を合わせた。以前京都比良山岳会の会員だったK西さんから“しこぶちさん”のことを聞いたことがある。安曇川流域の地域で信仰されている神様で久多の他、滋賀県の小川、坂下、坊村、梅ノ木、岩瀬、中野に漢字は違うがシコブチさんを祀った神社がある。
久多川沿いの府道110号線を歩き駐車地点に戻った。朽木温泉てんくうに立ち寄り汗を流した。F井さんとU村さんを送った後、E村さんと二人で桂川のイオンで反省会を行ない解散した。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する