剣岳・早月尾根 寒かった…汗かいた…低体温症???
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- GPS
- 11:42
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 2,362m
- 下り
- 2,347m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
急登に加え、木の根っこが多数露出。雨の日は特に注意! 山頂手前、別山尾根方面との分岐点は、帰りのときにわかりにくいです。(特に天候の悪いとき) 登るときに、位置関係をよく把握しておくことが重要だと思います。 |
その他周辺情報 | 帰路、上市町の湯神子温泉(ゆのみこおんせん)にて酷使した筋肉をほぐす。 http://www.yunomiko.com/spa/index.html 大人一人500円、外湯入口は正面向かって右側奥 |
写真
その昔、別山尾根側から見たらカニのハサミのような形をした岩峰だったらしい。今は崩れてしまって、その名が残るのみだそうです。
ここをクリアすると、いよいよ頂上間近です。
書いてある字は読めませんが、方向を間違えないように。
登ってきた時に、この標識を中心に小屋方面と山頂方面の位置関係を把握しておきましょう。
天候が悪いときは特に重要です。
すぐ近くには、岩に赤ペンキで「←早月」とありますので見落とさないようにしましょう。
間違えて別山尾根方面へ行くと、後が大変です。
写真が下手で高度感が分かりづらいですが、こんな坂ばかりな感じです。
こんな坂を登ってきたのか…
夜で道しか見てなかったのが功を奏した…と思う。
感想
「私、剣岳日帰りしました!」
一昨年、笠ヶ岳日帰りしたときに一緒になった人から聞いた言葉。
そのとき初めて早月尾根の存在を知りました。
三大急登の一つと言われ、どの記録を見ても「大変、しんどい」という言葉ばかり。
でも、記録の数自体は多いところを見ると、「大変」の裏には「満足」があるのかなあと勝手な想像をしつつ、チャレンジの機会を伺っていました。
シルバーウィーク出勤の代休がもらえるということで、これはチャンスと思い、天気予報と相談しながら代休日を設定!
ようやく念願の剣岳に登れます。
馬場島荘前の駐車場に午後10時過ぎに到着し仮眠。
午前2時過ぎ、携帯のアラームで起きて準備し出発です。
同じ頃に出発した神奈川の方と、初の早月尾根同士ということで一緒に登ることに。
ソロの身には心強い味方です。
有名な「試練と憧れ」にあいさつし、隣の社に無事帰還をお願いして急登の始まりです。今思うと、このお願いを剣の神様が聞いてくれたのだと思います。
噂どおり、最初から急登でした。
ただ、ナイトハイクのため周囲の様子がわかりづらく、視覚的には登山道の傾斜度合がよくわかりません。ある意味、ナイトハイクのメリットかもしれませんね。
標高1000mのなだらかな松尾平で一息ついたあとは、200mごとに標高看板が現れて目安になります。
途中、長い年月で変形した立山杉の大木を何本も見ながら快調に標高を上げます。
気温が低いせいか、水もそれほど飲むことなく進みましたが、それも良くなかったのでしょう。
標高1800mくらいからペースが落ちます。
早月小屋手前の見晴台まで来ると、手足が少し震えだしました。
小屋に到着し、寒かったのでアウターを1枚着ておにぎりとアミノバイタルを食べましたが、震えが止まらなかったので、小屋の中へ。
しばらく手足をさすっていましたが、なかなか改善せず。
小屋番のおじさんにも「下った方がいいんじゃない?」と言われる始末。
乾燥室奥のボイラー室入口が開いていたので、そこへ入れてもらい暖を取ります。
かれこれ1時間半もの大休止。何とか震えは治まりました。
===========帰ってから冷静に考えると==========
多分、軽い低体温症だったのだろうと思います。
原因は、
,曚箸鵑桧まず食わず(小屋まで水200ⅿL程のみ)
夏のような服装で、かいた汗の蒸散で体温が奪われる
5淌个砲茲襯┘優襯ー消費
だろうと考えられます。
割合と寒さには強い方だと思っていたのが仇となりました。
自分への戒めと思い、また参考にしてもらえばと考えアップします。
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何とか「試練」を一つ克服したので、「憧れ」の頂に向かいます。
小屋から山頂まで約2.9Km、標高差約800m。順調に歩を進めます。
標高2800mを過ぎ、核心部の”獅子頭”、”カニのハサミ”に取りつきます。
マーキングはしっかりされており、1本打ち込んであるボルト部分以外は足元もしっかりしているので、三点支持を意識しながら、二つ目の「試練」を乗り越えます。
そのあと別山尾根ルートとの分岐点に出るのですが、ここが帰りにはわかりづらい場所です。(特に天候の悪いときは)
登りの時に、標柱やペイント、周りの景色の位置関係を頭に入れておくことをお勧めします!!
ほどなくして山頂に到着です。7月に別山から見た、あの「憧れ」の剣岳に今自分がいると思うと感無量でした。
隣の立山を始め、北アルプスの峰々を眺められます。
時間も少し遅かったためか、ガスが吹き上げたりして360度パノラマとはいきませんでしたが、満足です。
小屋で大休止したため、少しエネルギー補給し、後ろ髪をひかれる思いで山頂を後にします。
慎重に岩場を下り、どんどん進みます。
紅葉もピークは過ぎた感じでしたが、きれいでした。
小屋番のおじさんにあいさつし、先を急ぎます。
途中、朝一緒だった神奈川の方に追いつきました。
夜とは違い、周りの景色との関係で登山道の傾斜がよくわかって、心底、急登を実感しました。よくこんな急な所登ってきたなあ…。
ようやく登山口まで戻ってきて、「試練と憧れ」にあいさつし、社に無事帰還のお礼をしました。
自分の未熟さが良くわかった山行でした。
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