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Yamareco

記録ID: 734651
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

剣岳・早月尾根  寒かった…汗かいた…低体温症???

2015年10月05日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
11:42
距離
15.1km
登り
2,362m
下り
2,347m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:33
休憩
2:10
合計
11:43
2:49
36
3:25
0:00
189
6:34
8:13
127
10:20
10:21
9
10:30
10:54
6
11:00
11:01
74
12:15
12:20
101
14:01
0:00
31
14:32
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
馬場島荘前駐車場(4日午後10時で半分以上空き…当たり前か平日だし)
コース状況/
危険箇所等
急登に加え、木の根っこが多数露出。雨の日は特に注意!
山頂手前、別山尾根方面との分岐点は、帰りのときにわかりにくいです。(特に天候の悪いとき)
登るときに、位置関係をよく把握しておくことが重要だと思います。
その他周辺情報 帰路、上市町の湯神子温泉(ゆのみこおんせん)にて酷使した筋肉をほぐす。
http://www.yunomiko.com/spa/index.html
大人一人500円、外湯入口は正面向かって右側奥
馬場島荘前駐車場の入口
もう少し奥にも数台とめられる場所があります。
登山口は舗装路を奥へ
(帰り撮影)
2015年10月05日 14:31撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
10/5 14:31
馬場島荘前駐車場の入口
もう少し奥にも数台とめられる場所があります。
登山口は舗装路を奥へ
(帰り撮影)
登山口はもう少し先(右奥)を左折
手前左は、赤谷山、池ノ平山方面口
(帰り撮影)
2015年10月05日 14:28撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
10/5 14:28
登山口はもう少し先(右奥)を左折
手前左は、赤谷山、池ノ平山方面口
(帰り撮影)
ここを左奥へ
「剣岳 早月尾根を経て」の石碑が目印
(帰り撮影)
2015年10月05日 14:26撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
10/5 14:26
ここを左奥へ
「剣岳 早月尾根を経て」の石碑が目印
(帰り撮影)
これです!
2015年10月05日 02:52撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 2:52
これです!
有名な「試練と憧れ」の石碑
本当に”試練”な登山になるとは思わず…
2015年10月05日 02:55撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
1
10/5 2:55
有名な「試練と憧れ」の石碑
本当に”試練”な登山になるとは思わず…
左端に「黒猫」山!!!
これもよくレコに出てますね。
2015年10月05日 05:11撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
10/5 5:11
左端に「黒猫」山!!!
これもよくレコに出てますね。
波打つ雲海
猫又山方面かな???
2015年10月05日 05:57撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
10/5 5:57
波打つ雲海
猫又山方面かな???
ようやく着いた早月小屋
到着少し前から、体に異変が…

小屋番のおじさん、ボイラー室に入れてくれてありがとうございました。
2015年10月05日 06:21撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
3
10/5 6:21
ようやく着いた早月小屋
到着少し前から、体に異変が…

小屋番のおじさん、ボイラー室に入れてくれてありがとうございました。
奥大日岳、大日岳方面
立山・室堂方面も紅葉はきれいでした
2015年10月05日 09:32撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 9:32
奥大日岳、大日岳方面
立山・室堂方面も紅葉はきれいでした
富山平野方面
(ちょっと見にくいかなあ)
2015年10月05日 09:52撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 9:52
富山平野方面
(ちょっと見にくいかなあ)
目指す先は、あと少し!
2015年10月05日 09:59撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 9:59
目指す先は、あと少し!
獅子頭と呼ばれる岩場です。
切れ落ちていますが、鎖(新しかったです!)が整備されており安心感はあります。
慎重に進みましょう。
(帰り撮影)
2015年10月05日 11:13撮影 by  SO-04E, Sony
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10/5 11:13
獅子頭と呼ばれる岩場です。
切れ落ちていますが、鎖(新しかったです!)が整備されており安心感はあります。
慎重に進みましょう。
(帰り撮影)
拡大!
2015年10月05日 10:09撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 10:09
拡大!
その先!
足の置き場はしっかりしているので、慎重に進みましょう。
2015年10月05日 10:11撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 10:11
その先!
足の置き場はしっかりしているので、慎重に進みましょう。
カニのハサミと呼ばれる岩場です。
その昔、別山尾根側から見たらカニのハサミのような形をした岩峰だったらしい。今は崩れてしまって、その名が残るのみだそうです。
ここをクリアすると、いよいよ頂上間近です。
2015年10月05日 10:17撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 10:17
カニのハサミと呼ばれる岩場です。
その昔、別山尾根側から見たらカニのハサミのような形をした岩峰だったらしい。今は崩れてしまって、その名が残るのみだそうです。
ここをクリアすると、いよいよ頂上間近です。
カニのハサミを上がった所にある、別山尾根ルートとの分岐点。
帰りの重要な目印でもあります。
2015年10月05日 10:26撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 10:26
カニのハサミを上がった所にある、別山尾根ルートとの分岐点。
帰りの重要な目印でもあります。
山頂に到着!!
”憧れ”の剣岳に登ることができました。
2015年10月05日 10:36撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 10:36
山頂に到着!!
”憧れ”の剣岳に登ることができました。
左手前から、鳴沢岳〜赤沢岳〜スバリ岳〜針ノ木岳
奥に蓮華岳
後はガスで見えず。
2015年10月05日 10:39撮影 by  SO-04E, Sony
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10/5 10:39
左手前から、鳴沢岳〜赤沢岳〜スバリ岳〜針ノ木岳
奥に蓮華岳
後はガスで見えず。
左から、白馬岳〜白馬鑓ヶ岳〜唐松岳〜五竜岳〜鹿島槍ヶ岳
2015年10月05日 10:39撮影 by  SO-04E, Sony
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10/5 10:39
左から、白馬岳〜白馬鑓ヶ岳〜唐松岳〜五竜岳〜鹿島槍ヶ岳
一瞬、ガスの合間から槍ヶ岳が姿を見せる。
が、本当に一瞬だった。
カメラが間に合わず全貌は撮れず。
2015年10月05日 10:50撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 10:50
一瞬、ガスの合間から槍ヶ岳が姿を見せる。
が、本当に一瞬だった。
カメラが間に合わず全貌は撮れず。
山頂下から早月尾根を見下ろす。
はるか下に早月小屋がみえます。
2015年10月05日 10:55撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 10:55
山頂下から早月尾根を見下ろす。
はるか下に早月小屋がみえます。
帰りはこの標識を目印に(重要!)
書いてある字は読めませんが、方向を間違えないように。
登ってきた時に、この標識を中心に小屋方面と山頂方面の位置関係を把握しておきましょう。
天候が悪いときは特に重要です。
2015年10月05日 10:59撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 10:59
帰りはこの標識を目印に(重要!)
書いてある字は読めませんが、方向を間違えないように。
登ってきた時に、この標識を中心に小屋方面と山頂方面の位置関係を把握しておきましょう。
天候が悪いときは特に重要です。
さっきの読めない標識から少し下りたところに、行きでみた標柱があります。
すぐ近くには、岩に赤ペンキで「←早月」とありますので見落とさないようにしましょう。
間違えて別山尾根方面へ行くと、後が大変です。
2015年10月05日 11:00撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 11:00
さっきの読めない標識から少し下りたところに、行きでみた標柱があります。
すぐ近くには、岩に赤ペンキで「←早月」とありますので見落とさないようにしましょう。
間違えて別山尾根方面へ行くと、後が大変です。
こっちですよ!
2015年10月05日 11:01撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 11:01
こっちですよ!
早月方面の指示ペイント
赤色ってどうなのかな?目立つのかな?
ガスっているときは要注意!
2015年10月05日 11:01撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
10/5 11:01
早月方面の指示ペイント
赤色ってどうなのかな?目立つのかな?
ガスっているときは要注意!
一番の核心部
1本の太いボルトが埋め込まれています。
これが有ると無いとでは、難易度が雲泥の差です。
2015年10月05日 11:09撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 11:09
一番の核心部
1本の太いボルトが埋め込まれています。
これが有ると無いとでは、難易度が雲泥の差です。
ピークは過ぎた感の紅葉
2015年10月05日 12:08撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 12:08
ピークは過ぎた感の紅葉
池塘に映える青空がきれいです。
2015年10月05日 12:32撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
10/5 12:32
池塘に映える青空がきれいです。
標高1300m辺り、上から登山道を見下ろす。
写真が下手で高度感が分かりづらいですが、こんな坂ばかりな感じです。
こんな坂を登ってきたのか…
夜で道しか見てなかったのが功を奏した…と思う。
2015年10月05日 13:13撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 13:13
標高1300m辺り、上から登山道を見下ろす。
写真が下手で高度感が分かりづらいですが、こんな坂ばかりな感じです。
こんな坂を登ってきたのか…
夜で道しか見てなかったのが功を奏した…と思う。
登山口に戻ってきました。
登山口周辺にある石碑その1
2015年10月05日 14:23撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
10/5 14:23
登山口に戻ってきました。
登山口周辺にある石碑その1
石碑その2
2015年10月05日 14:23撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
10/5 14:23
石碑その2
石碑その3(あまりにも有名)
左隣に社があります。
無事帰って来れました。ありがとうございました。
2015年10月05日 14:24撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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10/5 14:24
石碑その3(あまりにも有名)
左隣に社があります。
無事帰って来れました。ありがとうございました。
石碑その4
2015年10月05日 14:27撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
10/5 14:27
石碑その4

感想

「私、剣岳日帰りしました!」

一昨年、笠ヶ岳日帰りしたときに一緒になった人から聞いた言葉。
そのとき初めて早月尾根の存在を知りました。

三大急登の一つと言われ、どの記録を見ても「大変、しんどい」という言葉ばかり。
でも、記録の数自体は多いところを見ると、「大変」の裏には「満足」があるのかなあと勝手な想像をしつつ、チャレンジの機会を伺っていました。

シルバーウィーク出勤の代休がもらえるということで、これはチャンスと思い、天気予報と相談しながら代休日を設定!
ようやく念願の剣岳に登れます。

馬場島荘前の駐車場に午後10時過ぎに到着し仮眠。
午前2時過ぎ、携帯のアラームで起きて準備し出発です。
同じ頃に出発した神奈川の方と、初の早月尾根同士ということで一緒に登ることに。
ソロの身には心強い味方です。

有名な「試練と憧れ」にあいさつし、隣の社に無事帰還をお願いして急登の始まりです。今思うと、このお願いを剣の神様が聞いてくれたのだと思います。

噂どおり、最初から急登でした。
ただ、ナイトハイクのため周囲の様子がわかりづらく、視覚的には登山道の傾斜度合がよくわかりません。ある意味、ナイトハイクのメリットかもしれませんね。

標高1000mのなだらかな松尾平で一息ついたあとは、200mごとに標高看板が現れて目安になります。

途中、長い年月で変形した立山杉の大木を何本も見ながら快調に標高を上げます。
気温が低いせいか、水もそれほど飲むことなく進みましたが、それも良くなかったのでしょう。
標高1800mくらいからペースが落ちます。
早月小屋手前の見晴台まで来ると、手足が少し震えだしました。
小屋に到着し、寒かったのでアウターを1枚着ておにぎりとアミノバイタルを食べましたが、震えが止まらなかったので、小屋の中へ。

しばらく手足をさすっていましたが、なかなか改善せず。
小屋番のおじさんにも「下った方がいいんじゃない?」と言われる始末。
乾燥室奥のボイラー室入口が開いていたので、そこへ入れてもらい暖を取ります。
かれこれ1時間半もの大休止。何とか震えは治まりました。

===========帰ってから冷静に考えると==========
多分、軽い低体温症だったのだろうと思います。
原因は、
 ,曚箸鵑桧まず食わず(小屋まで水200ⅿL程のみ)
 夏のような服装で、かいた汗の蒸散で体温が奪われる
 5淌个砲茲襯┘優襯ー消費
だろうと考えられます。
割合と寒さには強い方だと思っていたのが仇となりました。
自分への戒めと思い、また参考にしてもらえばと考えアップします。
=================================

何とか「試練」を一つ克服したので、「憧れ」の頂に向かいます。
小屋から山頂まで約2.9Km、標高差約800m。順調に歩を進めます。

標高2800mを過ぎ、核心部の”獅子頭”、”カニのハサミ”に取りつきます。
マーキングはしっかりされており、1本打ち込んであるボルト部分以外は足元もしっかりしているので、三点支持を意識しながら、二つ目の「試練」を乗り越えます。

そのあと別山尾根ルートとの分岐点に出るのですが、ここが帰りにはわかりづらい場所です。(特に天候の悪いときは)
登りの時に、標柱やペイント、周りの景色の位置関係を頭に入れておくことをお勧めします!!

ほどなくして山頂に到着です。7月に別山から見た、あの「憧れ」の剣岳に今自分がいると思うと感無量でした。
隣の立山を始め、北アルプスの峰々を眺められます。
時間も少し遅かったためか、ガスが吹き上げたりして360度パノラマとはいきませんでしたが、満足です。

小屋で大休止したため、少しエネルギー補給し、後ろ髪をひかれる思いで山頂を後にします。
慎重に岩場を下り、どんどん進みます。
紅葉もピークは過ぎた感じでしたが、きれいでした。

小屋番のおじさんにあいさつし、先を急ぎます。
途中、朝一緒だった神奈川の方に追いつきました。
夜とは違い、周りの景色との関係で登山道の傾斜がよくわかって、心底、急登を実感しました。よくこんな急な所登ってきたなあ…。

ようやく登山口まで戻ってきて、「試練と憧れ」にあいさつし、社に無事帰還のお礼をしました。
自分の未熟さが良くわかった山行でした。

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体力レベル
4/5
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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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