伊藤新道から鷲羽岳〜水晶岳〜竹村新道 2024.10 女子的山旅
- GPS
- 24:36
- 距離
- 47.8km
- 登り
- 2,988m
- 下り
- 2,982m
コースタイム
- 山行
- 9:35
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 10:24
- 山行
- 9:17
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 10:39
天候 | 一日目:快晴〜ガス 2日目・3日目快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【2024年10月12日時点】 〈沢パート〉 ●第3吊り橋・第5吊り橋使用不可 ●2024年は裏銀座ルートの営業小屋はメンテナンスの為9月末で営業終了。 そのため、下山に裏銀座ルート(ブナ立尾根登山口)を使用すると水場が無いので三ツ俣山荘から各自3リットルは担いでいかなければならない。それは今回のパーティでは現実的ではないので、下山を竹村新道とし、下山後即休息に入れるように晴嵐荘を利用することにした。 ●七倉山荘から高瀬ダムまではタクシーが巡回している。(6:30〜16:00(予約不要)信濃大町観ナビ↓)今年は土砂崩れがあって10月11日まで道路整備が続いていた。途中までしかタクシーに乗れなかったパーティも多数みたい。 https://kanko-omachi.gr.jp/news/88838/ ●1日目は晴嵐荘か湯俣山荘で1泊してから入るのが理想的(推奨日程)。ただし、3連休しか取れないパーティは一日目で七倉山荘(1,100m)から三ツ俣山荘(2,550m)まで一気に上がると、三日目の帰路が楽。我々はそちらを選択(東北から片道8時間かかるからね)。 ●沢パート:9時45分スタート→13時50分脱溪(5名/所要時間3時間30分:30分は携帯を置き忘れて2名が一度沢を戻っているので30分のロス) ●森パート:13時50分→17時33分(所要時間3時間20分) ●三ツ俣山荘:夕食時間18時30分〜/Barタイム19時〜20時 ●水場:テント場の水場までいくと水0円。10月12日はジャンジャン水が出ていた。 〈縦走パート〉 ●鷲羽岳(2,924m)〜真砂岳分岐〜竹村新道を使用。 ●コースタイムは10時間。水晶岳の北峰まで足を延ばし散々遊んでからでも竹村新道を利用し晴嵐荘まで10時間以内で済んだ。 〈竹村新道〉 沢靴(ラバー)で問題無いルート。多少「激下り」があるけどそうでもなかった。 始終「槍の穂先」を間近に感じれるいいルートだった。岩手山の大深とか松川付近を彷彿させる登山道だった。 |
その他周辺情報 | ●湯俣山荘 https://mitsumatasanso.com/yumata/guide/ ●七倉山荘 https://webmarunaka.com/nanakura/spa ●道の駅「ハクバ」 https://michino-eki.hakubakousha.com/ |
写真
装備
備考 | 〈沢パート〉 ●ハーネス装着無し・ロープ使用無し(どちらも持参はしたが未使用) ●有効技術:ストック渡渉・スクラム渡渉 (スクラム渡渉の際、先頭がストックも併用しないと水圧でスクラムが潰れる。その様を別パーティで真近に見た。) ●足元:二名は沢靴:サワークライマ―(ラバー)。縦走歩き倒ししても疲れなかった。三名はトレランシューズ(やはりへつりでは滑る様子)。 【参考記録】 ↓エキサイトブログ 「lifepage-kuwana」(2017年10月20日) https://yama2013.exblog.jp/25865790/ ↓エキサイトブログ 「lifepage-kuwana」(2016年8月20日 上ノ廊下) https://yama2013.exblog.jp/23422230/ |
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感想
【沢パート】
渡渉が多い沢を成功させる為には個体のポテンシャルが大きく左右する。
そして同行人数。
今回は女性のみ5名のパーティだったけど、163僉170僂搬粒陛に問題無し。
そして5名なので、細見の女性達だったけど渡渉でスクラムを組み乗り越えていくことができた。
ちなみに、伊藤新道は湯俣山荘に通行届を出し事前説明を受けることが推奨されている。その際に「今の水量は一番低い水位より15僂曚氷發ぁ廚箸感擬┐い燭世い拭
実は湯俣山荘のスタッフさんには3日前に電話をし、今週末の沢の状態をお聞きしていた。丁寧にな対応をして頂き、感謝申し上げます。
先行パーティには推定150僂僚性(そんなに水が多い所ではない場所でも腰まで水に浸かる)と男性1名で、スクラムすることもなく個々に渡渉していた。その方々を抜いたが途中で見えなくなったので、おそらく敗退して引き返したのだろう。そうゆう方々が数パーティ見受けられた。
今回吊り橋が使用可能だったのは第1吊り橋1か所のみ。渡渉ポイントの見極めが必要。沢慣れしている人がパーティに1名いれば問題無し。
【森パート】
「急登」とあったけれど、難しいルートではない。体力があれば問題無し。
強いて言えば一旦沢に下り登り返しがあるのが精神的にキツイ。
【縦走パート】
事前計画が準備周到であれば問題無し。私の知り合いのパーティは当日まで烏帽子小屋でテント泊りをしようとしていた。数か月前から「2024年営業終了は9月末」って出ていましたよ・・。
【まとめ】
「伊藤新道」も7年前から2016年のとあるブロガーさんの記録をみて行きたいと思っていたルート。その時点でも「伊藤新道」の名前は周囲の人は知らない。
やっと2022年2月NHKで「黒部の山賊」(内容:伊藤新道復活プロジェクトや雲ノ平山荘のアーティスト達とコラボレーションする取り組み)放送されてメジャーになった。
それでも私の周りでは知らない人が多く、布教活動が実って昨年行く予定が悪天候で流れた。
今回は山岳会の枠を越えて行きたい女子が集まり、決行。普段から仲良しグループなので、即興でのスクラム渡渉も上手にこなせた。岩手では渡渉沢が少ない中、みんな臨機応変の対応力を発揮して成功できた今回の伊藤新道沢パートだと感じる。
敗退しているパーティもあったし、男子が混じっているパーティもあったけど、そこを抜いていけたのでみんなよく頑張ってくれたと感じる。
翌日の3,000m弱クラスの縦走も、快晴の中問題無くこなしてくれていた。
水晶岳の北峰まで足を延ばせたことも感慨深い。
今回は橋が2つしか利用できなかったので、「沢のぼり経験が無い人」は敗退する可能性が高いルートだと感じた。岩のルーファイや渡渉ポイントの判断に時間がかかり、沢の中でタイムアップする気配を感じる。
2024年はガンダム岩に手すりがついていたり、手つかずの伊藤新道ではない。
ただ、トレイルの文化の人たちがこの地を目指すことによって、新たな経済サイクルが生まれ持続可能な山岳文化の一因になればいいと感じる。
登山者の嗜好はますます多岐に渡り、それぞれの象徴が必要なのだ。
それが「一般社団法人ネオアルプスプロデュースの『伊藤新道』」だと感じる。
「道」「歴史」「文化」の融合を発信している取り組みには賛同したい。
自宅に戻り再度録画を見直し、伊藤圭さんや次郎さんの言葉を改めて考える。
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